戦女神達の戦争 軍団、『彼の地にて』 作:電話圏外
暗い部屋、ただ一つ、机に置かれているバーボンとグラスのセットを呑む白いタキシードの男と
黒スーツ、短髪の血だらけの男が鎖に繋がれ、吊り上げられて小さな照明に当てられていた
男は吊られることで垂れ下がる首を筋肉の疲労も無視し、無理やり上げる
「はァ…はあ…、一体、お前らは何物だ…」
息も絶え絶えに男はその謎の人物に睨み、問う
当然だ、藪だらけの施設に入った途端女に襲われた
「お客人だ、目が覚めた」
老齢の男性の声、暗がり、照明の陰になっていて顔は判らない
彼が暗闇に声を掛けると、遠隔操作か鎖が外される
男はそれによりどしゃ、と思い切り倒れこんだ
男はグラスをワンセット両手持ち、男へとゆっくりと歩いて行く
「君の地球産だ…ゆっくりと飲みなさい…」
男は傍で酒の入ったグラスを顔の前まで差し出す
それを奪い取って急いで飲む
当然、度数も高い酒なので咳き込む
「テメエらは…何者だ!」
「元気が宜しい。人類はそうではなくては…ね」
「はあ…はァ…人類…?何様のつもりだ!」
「それには、こう答えよう」
「君達の隣に居る者だと」
後ろからの大きな音に振り返ると
部屋に明かりが入る
全体が真っ白な部屋
ここは何かの施設のようだ…地下か…余りに近未来的だ
男の顔が映し出される
巷に出れば『この世の善』を映し出したような顔だと云われるだろう
「ヤバいもんでもキメたか?」
「何、君達人類の…」
「いい加減にしろ!お前はどう見ても…っ」
「うーむ、何と説明すべきか…正義の味方…では陳腐だな…」
瞬きをすると、男がもう一人、椅子に座っていた。そして何か悩んでいる
目の前、ここに笑顔で立っているのに
『並び立つ、支援者』
「「そうだ、良き隣人としよう」」
そしてソイツと同じセリフを同じように言った
「君達に言った一万年前のセリフだ、大分
「そう、キミに判るように言うと人類が『アレ』を自ら破壊した頃のね」
私は何もしていないのに。いやあ、落ちぶれていったなあ、と近い出来事をした友人を懐かしむように笑う
まさか、コイツは…
「ワタシについては。何を言っても君達には判らないし、
男は二面性を感じる強烈で悪辣な笑みを浮かべる
「ならば、君たちの友人でいいじゃないか」
この存在にだけはこの表情をさせては『イケナイ』…本能的に感じるのだ
「さあ、久々の友人の到来だ。ステーキか?ああ、秘蔵酒を出そう!」
いつの間にか…もう何度になるか。
男は目の前に笑顔でニコニコと座っており
俺は身体の傷は消え、卸したての新品の黒いタキシードに着替え、胸エプロンまで付けていた
これは…
「その時に、キミの
どうしたんだい?と
一方的に話していた男は上の空の俺を見て悲しそうな顔をしてしている
アンタは…と口から洩れる
何でも言ってくれ給えよ、とソイツは話の続きを促す
「アンタは……世界をどうするつもりだ」
世界!と驚いたような声を出す男
「ボクは
「俺達
落ち着きなさい
一気に沈静化する精神、これはもうダメ、か
コイツにマインドコントロールを把握されている、若しくは何らかの影響を強く受けている…
「見たまえ」と男が掌を空間に晒すと
「君達の肉体は保存している!」
瞬き一つ
きっちりと整列した人間が保存容器らしきものに保管され、整列して浮んでいる
「お前…」と何も言えなくなる
「これは
容器の一つを手繰り寄せる
「キミの両親だ」
若い子供、両親のアルバムを見れば判るだろうが
「手のひらのそばだよ、ほら」
こんな風に…と男が手を顔に振れる
顔だけが老けていく、死に際になり。おっと、と一気に戻す
「
「確かに俺の顔だ」
ん?ディナーは気に入らなかったかね?
「ああ、
「ギンザだけでも殺人教唆、脅迫、死体損壊、殺人ほう助ォ…数えきれないぞぉ…、
最近出来た『テロ等準備罪』もなあ!
と一刑事として『ドウジマ警部』は机を蹴り上げ