戦女神達の戦争 軍団、『彼の地にて』   作:電話圏外

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IF END 世界の果て
世界の果てで見たもの IF END


振り上げた拳は正確にコイツの鼻っ面を叩き折る

 

良かった、RPGみたいに物理有効だ!

 

 

「ど、どぼじで…」

白く輝く血を流している無様なこいつに

 

 

応えに拳を振り被る

 

「俺の父親は依存症だ」

 

再びストレート

 

「母親は酔っ払い運転に巻き込まれて事故でバラバラになって死んだ…」

 

フック一発頬に

 

「まともな顔しているハズが無いんだよっ!」

 

 

腹に一発

 

ゲロも輝いてらあ

 

 

「ぎ、ぎざま…」

 

 

 

「転生…だったか?」

 

 

「ど」

 

フックを腹に、膝を着く

 

「彼女達の一人が出頭して来たよ」

 

 

「周りは取り扱っちゃあくれなかったけどなあ!」

 

蹴り上げであごをノック、ノシちまった…

 

 

 

「おーい、誰か頼むわ」

 

白い空間に向かい声を掛ける

 

おっ、和服姿のカワイイ女の子

 

 

 

「アナタはどうして…」

 

悲しそうな顔で…まあ

 

「どうしても何も」

 

 

 

「この人をどうするつもり?」

 

 

 

「犯罪犯した大人は罪償わなきゃ…いかんでしょ」

 

 

 

 

 

女性は腕と脚を鎖でぐるぐる巻きにして目の前に持ってきた

 

「結構力あんのね」

 

 

「ええ…こんなのでも、兄、ですから」

 

 

「それじゃ」

 

 

 

「ここってどうやって出るんだ?ったくヒダの野郎…ヘリでも寄越せ…」

 

 

 

「転送装置まで使いこなして…彼は何者なの…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[栃木県]

 

 

「おばーちゃーん、ここどこ?」

 

 

「あ、あんた何者だい!?」

 

畑の除草用のカマを向けられる覚えは…

 

あったわ

 

 

肩にこいつ担いでるの忘れてたわ

 

胸ポケットに…

 

 

「東京都、警視庁公安部の者です」

 

 

 

「こ、交番なら向こうの角に…!」

 

親切に教えてくれて

 

 

 

 

 

事件は『主犯』は逮捕出来ても『共犯者』の消失

 

紛争は『共犯者の転生者』が消え去った時点でゲート向こうに簡単に押し返す事が出来た

 

まるで『IQが下がったかのよう』に

 

 

 

 

届け出が出ているだけで行方不明者・死傷者含め『五万六千人』

 

ひとつの災害に匹敵した

 

ゲート向こうに国連軍が派遣され、間もなく、首都東京は強行的な政策により、米国の支配下に降り

 

 

 

「トウキョウの名前だけ、残ったか」

 

 

 

 

 

 

[霞が関とあるビル屋上]

 

 

 

一部だけ小さな町の名前として残った飛び地の霞が関、最後の東京だ

 

屋上でタバコを吹かす。

 

ま、全館禁煙だけれども

 

「先輩、テンセイシャの洗い出し、終わりました」

 

後輩と言い張る同期のヒダ、タキシード姿の俺を見て、犯人見て腰抜かした

 

「大量に居るなあ…国際機関にマークされるだろうな…ま、もうボロを出す連中じゃあないだろうが」

 

タバコ、

 

 

「で、彼女とはどうなんだい?」

 

 

「い、嫌だなあ!」

 

 

 

「私も嫌よ」

 

 

後ろから声がかかる

 

美女と言っても過言ではない白髪の女性

 

 

コイツは?とタバコを一本差し出すも

 

 

「ここ、禁煙だって」

 

知ってました、と言いつつ足で踏み消す

 

彼女に足を踏まれる

 

「知らなかった、じゃない?」

 

 

頼むから情けない声を出すな…そんなんだから自他称後輩なんだぞ…

 

 

「メンドクサイ女に惚れられたものね?」

 

 

「やさしいー女性が好きだなあ…ホラ、この人みたいな!」

 

写真の一部のめっちゃ笑顔の銀髪の女性を指さす

 

「残念、彼女。殺人犯よ、常習のね」

 

嘘は言ってない…

 

 

「ここは、ハリウッド式に?」

 

俺の言葉に肯き、ええ、とキス顔のこの女は喜んでいるが…

 

 

「残念!孫子の言葉に従うが勝ちだよーう!!」

 

三十八計逃げるに布かず!

 

 

 

笑顔で追う彼女、泣き顔の後輩

 

 

 

結局、あの男は国に引き取られ、分割され

 

 

『右手は西洋』

 

『左手と頭は中東』

 

『胴体に半分ずつ右はロシアが左は中国』

 

『右足はオーストラリア』

 

『左足はインド』

 

 

 

と"彼"は『分割』され研究対象となった

 

 

 

 

 

 

その後、第三次世界大戦が勃発

 

核戦争こそ起きなかったものの、何発かの核が使用され

 

戦争中、テンセイシャの何人かがまた、研究材料としてホルマリン漬けになった

 

 

 

世界の戦争は一年と三か月と短く終了した

 

その後の世界の地図は大きく描き替えられたが、それは当人たちの歴史だ

 

 

 

 

 

 

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