Muv-Luv Alternative ~もう一人のイレギュラー~   作:レン・アッシュベル

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更新遅れてすいません。

季節外れのインフルが・・・・


訓練訓練また訓練

十一月二日午前 国連軍横浜基地

 

ー朝のPXー

 

 あれから一週間がアッという間に過ぎていった。

 その間の俺のスケジュールはとにかく過酷の一言に尽きる。

 日が昇っているうちは速瀬を筆頭にしたヴァルキリーズのメンバーに訓練相手として拘束され、逃げようにも強化人間を超える速瀬のバカ力によりそれは不可能だった。

 唯一心安らぐのは開発をしている間だけであり、凄乃皇に搭載予定の固定レーザーを作ったり、俺が使うVOBを完成させたりとこの一週間で開発のほうはだいぶ進んだ。

 そして本日一日、超機嫌の良い博士が俺に休暇を与えて下さった。

 

「やっと休める・・・・」

 

「・・・・よかったですね、神夜さん」

 

「おお、俺の苦労が分かるのか!!流石は霞だ!!」

 

 俺と一緒に合成サバ味噌定食を食べている霞が労ってくれる。

 かく言う霞も博士の命令により開発を手伝ってくれた一人なのだが、彼女は本当に優秀だ。

 白銀のアイデアを元に開発したXM3もほとんどのプログラミングは霞がやってくれたしな。

 

「とにかく今日一日は何するべきか・・・・」

 

「私も今日はお休みをもらいました・・・・」

 

「そうなのか・・・・なら霞」

 

「はい?」

 

「今日は俺も暇だし何かやりたいことはあるか?」

 

 今日は一日寝るか基地をうろつくかどっちかにしようかと考えていたが、霞が暇をするのはあれなのでやりたいことに付き合ってあげることにする。

 

「・・・・・」

 

 まじめに考えている霞。

 その姿を見ていると俺が親になった気分だ。

 

「・・・・おはじき」

 

「え?」

 

「おはじきがしたいです」

 

 ダメですか?と、可愛らしく首をかしげながら尋ねてくる。

 それにしてもおはじきか・・・・たぶん白銀に教わったんだろう。

 元の世界でしかやったことが無いので自信はあまりないが

 

「うん、良いだろう、どこでやるんだ?」

 

「あの部屋です・・・・」

 

 脳みそ部屋でやるそうなので食器をを返して地下へ向かった。

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 感想

 

 霞は強かった、それはもう無茶苦茶に。

 リーディングを使われるともう手が出ない、他にもいろいろやったがお手玉以外では勝てなかった・・・・

 

 とまぁ、こんな感じでかれこれ二時間ほど遊んだ後はすることがなくなったので外に出ることにした、霞は満足したそうなので白銀のところに行くらしい。

 多分アーンをするためだと思う。

 

「午後は何をしようか」

 

 現在俺はPXへと移動しながら午後の予定を考えている。

 シミュレーター・・・・却下、速瀬につかまる可能性大。

 白銀の訓練を見に行く・・・・これも却下、この前一度だけ格闘訓練に参加したら白銀、御剣、彩峯の三人と同時にたたかわされて倒したらリベンジを誓われたから。

 

「こう考えるとやることね―・・・・」

 

 なんか若いころの口調に戻ってる。

 こう見えても俺は精神年齢40ちょっとのおじさんだ、元の世界は十代で死亡、前の世界は途中からだけど三十代で死亡、こう考えるとどちらも長生きしてない・・・・

 

「なんか面白いことないかな・・・・・ん?」

 

 改めて考えてると通路の先の曲がり角から人の気配がした。

 それが普通の気配なら気にも留めなかったが残念なことに相手は普通ではなかった、その相手とは・・・・

 

 

「この気配、速瀬達か・・・・」

 

 強化人間の危険センサーが最大警報を鳴らしている。 

 相手の気配は四人、索敵スキルをフル稼働して残りの正体を探る。

 

「(速瀬に加えて、涼宮(茜)、宗像、それに風間か・・・・)」

 

 頬を汗が伝わる感触がする。

 風間以外は訓練と称して俺に絡んでくる連中だ、特に警戒すべきは宗像、巧みな話術で速瀬をあおり、俺にけしかけてくる恐ろしい奴だ。

 

「(クッ!このままでは遭遇する!それは非常にまずいぞ・・・・」

 

 俺の本能が告げている、今遭遇すれば確実に午後がつぶれる。それだけは避けねば!!

 

「(どこか隠れる所は・・・・!!)」

 

 迫りくる恐怖から逃れるために隠れ場所を探してあたりを見回す。

 そして、俺が隠れた場所とは・・・・・

 

 

Side速瀬

 

 

「でさ~・・・ん?」

 

「どうしたんですか?中尉?」

 

 昨日の神夜少佐との訓練について、盛り上がっていたところに突然私が黙ったので茜が質問してくる、隣では宗像と風間も首をかしげている。

 

「いやぁ、今そこに少佐が居た様な気が・・・・」

 

「おや、速瀬中尉はそんなに少佐が恋しいのですか?」

 

「はぁ?そんなわけないでしょ?・・・・じゃなくて、ホントにそこにいた様な気が」

 

 私が通路の曲がり角を指さして言うと即座に宗像がからかってくるがそれをバッサリと切り捨てる。

 そして尚も少佐の気配がすることを伝えると、

 

「気のせいではありませんか?姿も見えませんし」

 

 風間に勘違いと判断される。

 

「ホントに居た気がするんだけどなぁ」

 

「まぁ気のせいでしょう、それより中尉、早くしないとPXがこみますよ?」

 

「むぅ・・・・仕方ないわね、いきましょう」

 

 いまだにそこにいるような気がするがお腹もすいたし気のせいということにしてPXへと向かうことにした。

 

 

速瀬Side end

 

 

Side優希

 

 

「(行ったか・・・・・)」

 

 速瀬たちの足音が遠ざかっていくのを確認して俺は隠れていた床下から出る。

 とっさに配線が通っている部分のふたを外して隠れたのだが、いやはや以外にも上手くいったものだ。

 まぁ野生動物並みの感を持つ速瀬にはばれかけたが・・・・

 

「まぁ、いいか、これで当分の危機は去った」

 

 しばらく何処かで時間をつぶしてPXへと向かえば大丈夫だ、俺がそう考えていると、

 

「何が去ったんですか?」

 

「おわぁ!!」

 

 突然声を掛けられたので驚いて振り向く、そこには、

 

「驚かせてしまいましたか?すいません」

 

 しゅん、という効果音が聞こえそうなくらい落ち込んでいる涼宮(遥)が居た。

 

「いや、突然だったから驚いただけだ、気にしなくてもいいぞ」

 

 ものすごく申し訳なさそうだったのでなんか此方もいたたまれなくなってきたからとりあえず否定。

 

「そうですか」

 

「ああ、それでいい、ところで何か言っていたが?」

 

 彼女の雰囲気がいつものホワァーとしたのに戻ったので質問する。

 

「あ、はい、さっき少佐が床下から出てきたときに何かつぶやいていたので」

 

 

 失敗だ、速瀬を警戒するあまり背後へ注意が周っていなかったようだ。

 あれを見られるとは・・・・

 

 正直恥かしさのあまり逃げ出したかったがそれを鋼の精神で抑え込み、理由を話した。

 すると、

 

 

「ああ、全く水月ったら・・・・」

 

「分かってくれたようでなによりだ・・・・」

 

 俺が速瀬に襲われているのはヴァルキリーズでは周知の事実なので涼宮も同情してくれる。

 

「すいません、私からも注意しておきます」

 

「・・・・すまんが頼む」

 

 

 ホントに何であんなに血気盛んなのだろう?いや、あれが敵じゃないだけましか・・・・

 などと少々失礼な事を考えてしまうのも仕方ないはず、だって被害者は俺だから。

 

 そんな感じで涼宮と話していると良い感じに時間がつぶれたのでお礼に食事に誘い、一緒にPXへと向かうのだった。

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