比企谷八幡を追いかけて…   作:電柱人

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初めまして電柱人です。

初投稿なのでよくわかっていません。
ですが読んでいただけると嬉しいです。
また、今後の展開は未定なのと、暇な時間に書いているので更新が遅いと思います。




第1話 私は彼を追いかける

春、それは出会いであり、別れである。

そして、人はそれぞれ自分を成り立たせるために行動する季節だ。

しかし、私の知っている男子の行動は一味違う。

そんな彼に興味をもち、私は彼に近づいていく。

 

 

 

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私、日代白(ひしろしろ)は総武高校の入学式にでていた。校長の長い話を聞いたり、生徒会長の話を聞いたりする、典型的なプログラムが過ぎていく。

1つ言いたい。入学式って長すぎだと思うんだよね…

 

とにかく、その長い入学式が終わり、私たち新入生が退場する。

 

私は入学式なんかより大事なことがあるのだ。あるときから私が興味を持ち続けている彼、「比企谷八幡」だ。

同じ中学でクラスメイトだった彼を追いかけ、私は総武高校にきた。

 

……まって!決してストーカーとかじゃないよ!ただ進路希望調査を集めるふりして進学先知ったとかじゃないから!!

 

………今のがすべてを語った気がする(確信)

 

まあ、とりあえずなんで彼に興味があるのか少し語ろうと思う。

 

あれは、中3の冬休みのこと……

 

 

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「白ちゃん、あけおめ~ことよろ~」

「白っち、あけおめ!」

「あけおめ!二人とも!」

 

冬休みと言えば正月!正月と言えば初詣!なんて感じで初詣に友達と来ていた。

 

一人はスポーツ女子!って感じで私を白っちと呼ぶ東菊(ひがしきく)

そして、私のことを白ちゃんと呼ぶゆるふわな感じ(計算だと思う)の古河摩耶(こがまや)だ。

 

「二人は何お願いするのぉ?」

「もちろん彼氏がほしいって願う!」

「いやいや、受験受かるにするでしょ普通!」

 

ちょっと!摩耶が素に戻ってるって!

 

「まあ、菊はいつも言ってるから今さらでしょ」

「それを言われちゃおしまいだよっ!そういう白っちはどうなのさっ!」

「私は無難に受験合格だよ?」

「裏切りものめ!」

「ええぇ…」

「まあまあ二人ともその辺にしとこうよぉ」

「そうだね、私たちの番もうすぐだし」

 

そんな感じで初詣をして、帰り道を三人で歩く。

おしゃべりしながら歩いてたら駅につく。

 

「それじゃあね、二人とも!」

「バイバイ、白」

「じゃあね白っち!また新学期に!」

 

二人と駅で別れて町を歩く。

 

ふと、路地裏に目を向けると不良二人組がカツアゲしていた。

カツアゲされている人の顔は真っ青だ。

私はどうしようか必死に考えていると、一人の男子が不良たちに向かって歩いて行った。

その男子は、猫背で特徴的な目とアホ毛だった。

その男子は私とすれ違うとき、

 

「警察に連絡よろしく」

 

とだけ言っていた。

私はすぐさま警察に連絡し、その男子と不良の様子を見る

 

「おい、あんたらその辺にしとけよ」

「なんだおまえ、いきなり割り込んできたとおもえばそんなことかよ!」

「調子に乗るのもたいがいにしろよ!」

「はっ!調子に乗ってんのはお前らだろ。いい年してカツアゲかよ。不良してる俺らカッケーですか?そんなことしたって好きな人にはモテませんし、むしろダサいまである」

 

うわぁ…よく相手の神経逆なでするような単語出てくるなぁ…

そんなことしてると…

 

バキィ!という音ともに彼は殴られていた。

ですよねぇ…

 

「あんだけ言っててもしょせん口だけかよ!」

「こいつからも金巻き上げるか!」

 

不良たちもすっかり調子に乗っている。

すると彼は、

 

「何言ってんだよ。今ので恐喝罪だけじゃなく暴行罪も追加されたんだぜ。その意味よく考えろよ」

 

と起き上がりながら平然と言ってのける。

その台詞に合わせるかのようにパトカーのサイレンが響き警察が下りてくる。

 

その後は流れるように早かった。

不良は抵抗していたが、警察の前には無力だった。

通報した私、カツアゲされていた男性、そして助けに入った彼は事情聴取されて幕を閉じた。

どうでもいいけど幕を閉じたってなんかかっこいいよね。

 

彼とは終わる時間が違かったらしく、私が帰るときにはいなかった。

 

このときは彼が比企谷君だとはわからなかった。

 

その後は何も起きず、ただ日付だけが過ぎていった。

 

冬休みが明けて中学最後の学校が始まる。

クラスにつくと菊と摩耶が駆け寄ってくる。

 

「ひさしぶりぃ」

「どうだった冬休みは?」

「ん~とくに何もなかったかな」

 

などといたって普通の会話をする。

 

ふと、教室の窓側に視線を向けた瞬間、私は固まった。

私の視界に映ったのは、冬休みにみた猫背で特徴的な目とアホ毛を持っていた男子だ。

なんで彼がここにいるの!?……そりゃこのクラスのクラスメイトだからだろ!!と一人でツッコミしていた。

今まで彼が同じクラスなんて全然わかんなかった…

そんなこと考えていると、固まった私を気になった二人が視線を追う。

 

「ああ~、ヒキタニかぁ」

「またあいつ本読んでニヤニヤしてるよ」

「きもいよぉ」

「ああいうのは家で見てろよ」

 

二人は彼を見るなり悪口を言っている。

実際は優しいだけなのに…

…いや、私もあれしか見てないから判断はできないんだけどね

しかし、一度視界に彼が見えると疑問ばかり頭に浮かぶ。

なんであのとき助けに入ったのかとか、なんでいつも一人でいるのかとか、ケガは平気なのかとか、もう止まらない。

私は彼に話しかけようとすると、二人が

 

「何してんのぉ?白ちゃん」

「そっち行くのやめたほうがいいって!ヒキタニ菌移るよ!」

 

と言って私をつかむ。

私はそんなことどうだっていいのだが友達は失いたくないので素直に従うしかなかった。

 

結果を言うと卒業しても一度も彼と話すことができずにいたのだ。

友達付き合いや、周りからの評価ばかり気にしている私には、話しかけることすら怖かったのだ。

せめて高校だけでも!と思い学級委員という立場を利用し、彼の進路希望調査を回収すると同時に確認した。

そのとき彼が頭の良い総武高校を受けると知り、マジかよ頭よすぎぃ!と思ったのは内緒だ。

必死に勉強して私は総武高校に合格したのだった。

そう彼を追いかけて………

 

 

 

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ということなんだよ諸君(ドヤ顔)

…誰に向けて言ってんだろう?

まあそんな理由でここに来たわけなんだけど………………彼が見つからん!!

幸い同じクラスだったので簡単に会えると思っていた。

入学式も来てなくて、最初は寝坊かなと考えていたのだがここまでくると違うのだろう。

考えているとホームルームが始まり先生の話が始まっていた。私は思考を一度遮断し、先生の話に耳を傾ける。

連絡事項が担任から伝えられ、続けて自己紹介の時間となる。

そのとき衝撃的なことが語られた。

 

「比企谷という生徒がこのクラスにいるんだがな…交通事故にあったので入院しているので1ヶ月程度来れないらしい。そのことを一応覚えといてくれ」

 

……ええぇ!!!彼が交通事故!?なんで?なんでなのかな?いや、考えてもわからないことはやめよう。後で先生に聞けばいいだけのことだ。

その後はスムーズに自己紹介が進み、流れ解散となる。

私は終わると同時に席を立ち、先生に比企谷君のことを聞こうとした。

しかし、その私の行く手を阻む数人の生徒が来る。

もうっ!!邪魔だよ!君たちより大切なことがあるんだよ!とは言えず、私を邪魔した人たちに視線を向けた。

 

「日代さん。俺鈴木っていうんだ!一年間ヨロシク!」

「俺は矢田です。同じくよろしく!」

「あっ、わたしもよろしく!姫野だよ!」

「わたしは朧っていうの。よろしく」

 

とこんな感じに自己紹介された。

確かに中学でもそれなりに友達はいたし告白もされたことはある。

それなりの容姿があると自分でも思う。だが、今はほんとに困る。

結局この日は交流を深めようとか言われ、比企谷君のことは聞けなかった。

 

次の日、私は朝早くから職員室にいる。

なぜかって?も・ち・ろ・ん比企谷くんのことだよ☆

…なんだろうこのテンション

とりあえず担任を探そう。担任は……いた!

 

「せんせーーい!」

「なんだ?ええーっと確か日代?だったか?」

「はい、合ってます。聞きたいことっていうのは、比企谷君のことなんですけど…」

「?ああ、事故にあった理由とかかな?」

「そうです」

「ふむ、彼が事故に立った理由か…私も詳しくは知らないが、犬を庇ってのことらしい」

 

犬を庇って?彼についてまた疑問が浮かぶ。

比企谷君は何で助けたのだろう?

まあそれは本人に聞けばいいか。

 

「先生ありがとうございます。もしよろしければ病院の場所を教えていただけませんか?」

「それについては済まない。彼は面会は拒否しているらしい。理由はわからないが…」

「そうですか。わかりました」

 

そう言って私は職員室を後にする。

会えないのなら仕方がない。彼が退院するまで待とう。

私はそう心に決め、学校生活を始めた。

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?

回想部分がちょっと無理矢理な気がしました…
文章力が低いのですが、頑張って行こうと思います。
それではまた次回でお会いできればと思います。

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