比企谷八幡を追いかけて…   作:電柱人

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どうも電柱人です。

この前やっと落ち着いたので書くことができました。

ですがだんだんと文章力が無くなってきているので、見直す度に反省が止まりません。

とりあえずは完結に向けて頑張りたいです。

それではどうぞ。


第12話 私と彼の新たな始まり

 

 

 

 

朝日が差し込み眠りからさめる。

私はベットから起きて伸びをする。

おはようございます、日代白です。

私は昨日八幡に告白しました。

結果としては付き合えることとなった。

よかった反面、恥ずかしさがヤバい。

どれくらいヤバいかっていうと、ベットでゴロゴロからの枕で顔を隠すぐらい。

あ、違うヤバさで言ったら、昨日お姉ちゃんに一部始終を話したら、

 

「ちょっと鈴木ってやつをぶっ飛ばしてくるかな。」

 

とか黒いオーラが見えるぐらいキレて行こうとするから止めるのが大変だった。

そんなことを振り返りつつ、私はとりあえずベットから降りてリビングに向かう。

眠い目を擦りつつドアを開ける。

 

「おはよう白。」

「…よう。」

「うん、おはようお姉ちゃん、八幡。」

 

ん?なにか変だぞ?

まず時間、時計を見ると10時。

そしてリビングを見渡す。

お姉ちゃんがいる。これは普通。

隣に視線を移す。

八幡がいた。

 

「えっ!八幡なんで?!」

「ふっふっふ、それは私が答えよう。それは私が呼んだからさ!」

 

ラスボス感満載の言い方だった。

 

「えーと、だな、白…出来れば、その…うん、着替えてくれると…。」

 

そういわれて私は思い出す。

私の格好は短パンにTシャツというきわどい格好?だ。

多分八幡にはきわどかったのだろう。

 

「ご、ごめん!ちょっと待ってて!」

 

私は急いで部屋に戻り服を着替える。

深呼吸をして落ち着いてからリビングに向かう。

 

「おまたせ~。」

 

冷静、冷静、平常心が大切だ。

 

「いやぁ、朝からいい反応が見れてよかったよ。」

「このやろー!」

 

私はお姉ちゃんに飛びかかる。

冷静とかは一瞬で消えた。

 

「甘いな、八幡君の盾!」

「へぶっ!」

 

お姉ちゃんが八幡の後ろに隠れたので、私は八幡に飛び付いてしまう。

八幡のにおいがするよう。

 

「えへへ。」

「おい八幡君、うちの妹は変態になったらしいぞ。」

「そ、そうですか…。」

「むっ、そんなことないよ!」

「まあ、そんなことは置いておくとしてと。」

「ちょっと!」

「朝に陽乃さんから連絡がきてね、それについての報告をしようかと。」

「そのためですかあ、藍さん。」

「待って、何で2人とも名前呼びなの?」

 

今さら気づいたけど…。

 

「いや、だって白も呼んでるんだから私も呼んでってお願いしたの。」

「むぅ、そういうことなら仕方がない…。」

 

潔く納得するとしよう。

 

「それで連絡についてなんだけど、彼はとりあえず退学。そして、彼の親の会社は倒産寸前までなるらしい。今のところはニュースになってないけどそのうち報道されるって。」

「…そうですか。」

「まあ、それぐらいはなると思ってたかな。」

「で、陽乃さんが近々訪ねてくるらしい。」

「「えっ。」」

 

あの人が訪ねてくるの?

なんか怖くない?あの人。

だって笑ってるのに全然笑ってないじゃん。

 

「あの…強化外骨格魔王が来るのか…。」

 

どうやら八幡も同じ事を考えているようだ。

 

「ほほーん、比企谷君は私のことそうやって呼んでたんだ。」

「「!!」」

 

突然後ろから普通は聞こえるはずのない声が聞こえ、八幡と同時に振り向く。

 

「なんで雪ノ下さんがここに…?」

「今藍が言ったじゃない、近々訪ねてくるらしいってね。」

「いや、いくらなんでも早すぎでしょうよ…。」

 

まったくだ。

近々っていう早さじゃないよね。

 

「まあ今はおいといて、私が来た理由はね…特にないよ。」

「「」」

 

理由ないの?

 

「まあ、反応が見たかったから来たって感じかな。比企谷君呼んでもらった理由も大部分がこれだしね。」

「そうなんですか…。」

 

確かにあのぐらいなら電話とかでもよかっただろうし。

なに考えているかほんとに読めないなぁ。

 

「そうだ!せっかく4人いるわけですし遊びましょうよ!」

「おっ、その言葉待ってたよ藍。」

 

これもあれですか、計画のうちですかね?

いや、少しばかりは反抗してみよう。

 

「拒否権があるなら行きたくないのですが…。」

「あるわけないじゃない!行くよ!」

 

終わった…何もかも。

この日、めちゃくちゃ姉と雪ノ下さんの2人に振り回された。

 

 

 

 

時は過ぎて新学期。

あれ以来特に大きなことは起きず、夏休みは過ぎていった。

「私の」変わったことといえば八幡と登校するってことぐらいかな。

八幡は自転車なので歩いてもらうことにはなるけど…。

「私の」を強調したのには訳がある。

それは…

 

「すまん、待たせた。」

「ううん、別に待ってないよ。」

 

八幡の外見が少しだけ変わったのだ。

そうそれは、あの振り回された日に起きたのだ。

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

それは別れ際。

陽乃先輩が真剣な表情でこれからのことを伝えてきた。

陽乃先輩呼びは途中で言われた。

 

「もう少ししたら新学期が始まるけど、君たちは早く公に付き合っていることを広めた方がいいよ。何かあってからじゃ遅いから。」

「…そうですね。」

「はい…。」

「だからお姉さんからのアドバイスをあげよう。」

「「は、はあ…。」」

「まず1つ目、比企谷君は猫背を直すこと。」

「…はい。」

「2つ目は最初の日だけメガネをかけること。」

「「?どういうことですか?」」

「比企谷君はメガネかけるとイケメンらしいじゃない。だからその印象を与えて敵の抑制に使おうって話。この前みたいなことが起きないようにね。そしたら次の日からはメガネを外してもOKってこと。」

 

私たちは無言で頷く。

 

「最後に3つ目、これも当日なんだけど付き合っていることを周りに伝えること。これは言わなくてもわかるよね?」

「「はい。」」

「なら大丈夫。それじゃあまたね~。」

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

ということがあったのだ。

そんなわけで八幡の姿が今日は変わっている。

残りの夏休みは猫背を直すために力を注いだ。

おかげで今となっては背筋も伸びて印象がガラリと変わった。

そしてメガネをかけているのでとてもカッコいい。

いや、八幡の姿はどんなときもカッコいいけどね。

心配なのは他の人にモテないかってことぐらい。

おっと、考えてばっかりだと遅刻するね。

 

「じゃ、行こっか。」

「おう。」

 

私たちは学校に向かう。

八幡は自転車なので押して歩いている。

学校が近づくにつれて人も増えてくる。

必然的に視線の数も増えるけど明らかにおかしい。

なんかみんな私たちを見ている。

隣を見てみると、八幡もそう思っているのか居心地が悪そうにしている。

いや、ここで負けたら終わりだぞ私!

決まったなら徹底的にだ!

そんなことを考えつつ、学校に到着した。

うわっ、視線がぁ!

視線の嵐を受けながら八幡と自転車置き場に向かう。

自転車置いたのでゆっくりと校舎へと歩き出す。

校舎に近づくとやはり視線が集まる。

若干の緊張と恥ずかしさを感じながら嵐の中を歩く。

校舎に入り、靴を履き替える。

その時に、姫野ちゃんと朧ちゃんが私に気づいたんだけど、八幡を見ると声がかけづらかったのか先に行ってしまった。

きっと後で聞かれるだろう。

だからその瞬間がチャンスといってもいい。

 

「八幡、覚悟は決まったかな?」

「ここまで来たら決めるしかないだろ。」

 

教室の前でそんなやり取りをする。

 

「じゃ、行くよ。」

「へいへい。」

 

ガラッと戸と開けて2人同時に入る。

なんか私たち見た途端みんな騒ぎだした。

八幡は一瞬驚いていたが何も気にせずに席に向かう。

私も席に向かうと姫野ちゃんと朧ちゃんが慌てた様子で来た。

 

「あのイケメン誰!」

「なんか一緒に登校してたよね?!」

 

うん、予想通り。

私はあらかじめ考えていた台詞を言う。

 

「あれは八幡だよ、比企谷八幡。私の彼氏。」

 

2人はその台詞を聞くと

 

「「ええぇぇえ!!」」

 

さらに驚いていた。

周りを見渡すとみんなも言葉は発していないが驚いた顔をしていた。

 

「あれがヒキタ、比企谷だって?」

「完全ダークホース過ぎるでしょ。」

「それよりも日代さんに彼氏ができたって?」

「俺狙ってたのに…。」

 

おおう、なんかひそひそ話し始めたクラスメイト。

まあ、結果としては大成功かな。

ざわざわの中、先生が来るとみんな慌てて席に向かう。

みんな授業が始まっても落ち着きがなかった。

 

時は流れてお昼。

今日は八幡のいつも食べている場所でお昼を食べることにした。

今日はお昼がないんだけどね。

 

「どーだったよおふたり?」

 

そしてお姉ちゃんもいる。

まあ元から結果報告のために約束してたから。

 

「結果としては成功だと思う。」

「そうだな。」

「うん、何せ3年まで噂が回ってたからね。」

 

マジかよ、噂はや!

 

「よかったじゃない作戦成功ってことで。」

「…まあね。」

「八幡君は当分大変そうだけどね。」

「うっ…。」

「まあ悪いようにはならないと思うから。」

「そうならないことを祈りますよ…。」

 

そんな会話をしつつ、今日の成功を祝ったお昼だった。

いつものお昼より楽しかった。

お姉ちゃんは用事があるらしく、2人で歩く帰り道。

えっ?展開が早いって?

しょうがないよね、特に語ることないし。

八幡と歩いてる方が重要だからね!

 

「今日は大変だったね。」

「ほんとにな。これっきりにして欲しい…。」

「どう考えても無理だけどね。」

「…。」

 

あれだけの影響があったのだ、そう簡単に噂はなくならないだろう。

 

「けど私としては嬉しかったよ。八幡のことを皆がちゃんとした目でみられるようになって。」

「そうか。」

「けど八幡は…私のだから渡さないけどね。」

「…。」

 

めっちゃ恥ずかしい。

八幡も顔が赤い。

 

「そ、そういえば文化祭がもうすぐだね。」

「そ、そうだな。」

「うちはなにやるかな?」

「わからんがあまり面倒なのはな…。」

「そうだね、失敗しても嫌だし。」

「だから無難かつ仕事が少ないのを希望する。」

「ぶれないね。」

「そりゃあ俺だからな。」

「ふふっ。」

 

ああ、楽しい、そして幸せだ。

あのとき八幡に出会わなければきっとこんな時間は過ごせなかっただろう。

周りに合わせて生きるそんな自分のまま。

この夏休みまでの間に私は変わった。

私はこの変化を嬉しく思う。

きっかけをくれた八幡。

これからは八幡が幸せになれるように共に歩いて行こうと心に誓う。

まだまだ先は長いからゆっくりと。

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?

感想・指摘がありましたらよろしくお願いします。

次はしっかりとした感じで書けたらなぁと思っています。

あと、早く投稿できるように頑張りたいです。

それではまた次回

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