比企谷八幡を追いかけて…   作:電柱人

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どうも電柱人です
今回は短いです。
あと、今までの話を少しずつ修正しようと思います。
セリフの最後に丸をつけるのを止めたので…。
それではどうぞ


第16話 私と彼らのクリスマス 中編

時が過ぎて25日。

クリスマス当日である。

午前中に終業式は終わり、のちに始まるパーティーに備えるだけである。

→怖いなぁ。

集合は5時に家の外にいてくれとのこと。

→やっぱり怖い。

服についてはこちらで用意するから好きな格好でだそう。

→いやな予感しかしない。

しかし時間は止まることをしらない。

刻一刻と時間は迫ってくる。

ええい!ここまできたらやってやろうじゃないか!

だが、この先に待っていたことで決意はいとも簡単に崩れることになる。

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

5時

私はお姉ちゃんと一緒に外で待っていると1台の車が家の前に止まった。

明らかに高そうだよっ!

陽乃先輩が来るときはいつも歩いてるところしかみないから車がこんなのだとは思わなかった。

 

「ひゃっはろー!さ、乗って乗って!」

 

車から陽乃先輩が出てきて私たちを車に押し込むように乗せる。

陽乃先輩が出してと運転手に告げると車は走り出す。

 

「誰か先にきてますか?」

 

私が陽乃先輩に聞く。

 

「うん、めぐりと八幡が先にいるよ」

 

陽乃先輩はニヤッと笑いながら答える。

この顔は…何か仕込まれてるな。

普段はこういう顔をしない陽乃先輩だが、八幡の言っている強化外骨格が取れてきている。

こっちの陽乃先輩の方がとても似合っている。

 

「絶対何か企んでますね」

「まあね。それは着いてからのお楽しみってことで」

 

私、気になります!

と冗談は置いておいてと。

 

ゆらゆらと揺られながらかれこれ15分。

 

「ついたよ、ここが私の実家でーす!」

 

陽乃先輩に言われ、窓の外に視線を向けると…でかい屋敷があった。

 

「「でかっ!」」

 

でかい、とにかくでかい。

家の端が見えない…だと。

だいたい門を開けて車で玄関前まで行くのおかしいでしょ!?

 

「ようこそ!」

 

陽乃先輩が先に降りて私たちを迎える。

 

「「おっ、おじゃましまーす…」」

 

玄関のドアをくぐると目の前には

 

「「いらっしゃいませ」」

 

と執事服&メイド服来た人がいた。

ん?

 

「八幡なにやってんの?」

 

というか八幡だった。

じゃあ隣は…と視線を向ける。

予想通りめぐり先輩だった。

 

「まあ、こうなった原因は後で話す」

「この格好はちょっと恥ずかしいね」

 

二人の言葉を聞きながら上がらせてもらう。

といっても靴で入っていいらしい。

流石だね!

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

リビング?に案内され、ソファに座る。

 

「さて八幡。その格好の理由を教えてよ」

 

私が八幡にさっきから疑問に思っていたことを聞く。

 

「あー、これはだな…」

「私が説明しよう!」

 

とノリノリで陽乃先輩が八幡の言葉を遮り、説明を始める。

 

「今日の服装は私が用意しておくって言ったよね?」

「そうですね」

「だからランダムにくじ引きとしました!」

 

ファ!

まじかー!そう来ちゃいますか。

はじめからかましてくるなぁ。

 

「まあ、無難なの引けばいい話でしょ」

 

とお姉ちゃんは余裕を持っている。

おいおい、そういうのフラグって言うんやで。

 

「ささっ、はやくこの箱から引いてよ。ちゃんと普通のもあるからさ」

 

陽乃先輩は私たちの前に箱を置く。

 

「まずは、お姉ちゃんどうぞ」

「姉に譲るなるて白もわかってるね」

 

いや、先に面倒な服を減らしてもらいたいからです。

 

「んじゃ早速…なんか紙の枚数多い。…これだ!」

 

ガサゴソと箱の中に手を入れてお姉ちゃんが選んだその服とは!

 

『もこもこの羊パジャマ』

 

うーんなんというか

 

「この年でそれ着るのかぁ」

「ぐふっ」

 

あっ、お姉ちゃん倒れた。

やった!初めて勝ったよ!

そんなことを思っているとお姉ちゃんはなんか黒いスーツ着たお姉さんたちに隣の部屋へ連れていかれた。

と、思ったら1分ぐらいでお姉ちゃん戻ってきた。

…もこもこの羊パジャマで。

 

「ぶっふー!お姉ちゃん似合ってるよ!」

 

こりゃあ傑作だ!

 

「一生の恥かもしれない…」

 

お姉ちゃんがorzの状態で動かない。

 

「さてさて、次は白ちゃんの番だよ!」

 

くっ!来てしまった…。

もう少しこの幸福感を味わっていたかったよ…。

いや、ここでいいのを引いて勝ち組になるんや!

 

「行きます!私のターン、ドロー!」

 

手を箱の中に入れ、迷うことなく引いた。

果たしてその衣装とは!

 

『もこもこの羊パジャマ』

 

「なんでさー!」

 

私は崩れ落ちた。

 

「なんで同じの入ってるんですか!」

「だって面白そうだったもの」

「そんな理由で…やり直しを要求します!」

「却下。さ、連れてって」

「まっ、待ってぇ~!」

 

私の抵抗もむなしくずるずると先ほどのお姉さんたちに連れていかれた…。

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

さて、新しい黒歴史を作った日代白こと私です。

あのあと、小町ちゃんがいないなと思ってたら、実は『黒いスーツ』って衣装だったから混ざってたとか言う衝撃的な真実を受けたり、平塚先生が『工事現場のつなぎ』引いて似合いすぎていたのをみた。

平塚先生をほめてたら「私は男らしいのが似合うのか…」とがっくりしていたが、事実なのでふれないことにした。

しかし、

 

「なんかさ、クリスマスだけど完全に格好がクリスマスじゃないよね」

 

みんな頷いていた。

そして陽乃先輩の方へ一斉に視線を向ける。

 

「いいじゃない別に。これから先クリスマスなんて何回も過ぎるんだから一年ぐらいこんな日があっても」

「陽乃先輩はそういう人ですから…もう諦めてます」

「わかってもらえて何より。じゃ、全員揃ったところで少し早いけど乾杯しよう!」

 

と、いつの間にか用意されていたグラスをみんなとる。

 

「メリークリスマス!」

『メリークリスマス!』

 

陽乃先輩の合図に合わせて乾杯をする。

乾杯が終わるとタイミングよく料理が運ばれてくる。

並べられる料理はとてもおいしそうだ。

料理が運び終わったところで陽乃先輩は家の方に出てくるといなくなってしまった。

忘れていたが陽乃先輩今日親のためにパーティーに出るんだった。

しょうがない、陽乃先輩が戻ってくるまで料理食べて待ってますか。

 

 

 

料理を食べつつしゃべっていたら7時になっていた。

そろそろ陽乃先輩戻ってくるかなぁと思っていたら、スクリーンが降りてきた。

テレビないと思ってたらスクリーンかよ!

スクリーンに映像が写し出される。

写し出された人物は…やはり陽乃先輩だった。

 

「ひゃっはろー!みんな楽しんでるかな?私はまだかかるから、サプライズをさらに用意したよ!」

 

さぷらいずぅ?

これはまさか…いや!いい方面でお願いします!

 

「題して、『一時間限定!ケイドロ対決!』を始めます!」

 

…。

 

『はぁ!?』

 

みんなで叫んでしまった。

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?
ご指摘ありましたらお願いします。
クリスマスの話はまだまだ続きます。
つまらないかもしれませんが最後まで読んでいただけると嬉しいです。

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