久し振りに投稿しました。
評価がたとえ低くても自分の満足のために最後まで投稿したいです。
それではどうぞ
陽乃先輩がなんか言い出したぞ?
おっと、わからない人は前回を読んでね☆
それよりも、
「ケイドロ?」
『そう!ケイドロ』
いや、なんで映像なのに普通に返事が帰ってくるのさ。
『まあまあ細かいことは置いておくとして…。ルール説明をしよう』
私にとっては細かくないんだけどなぁ…。
『さてさて、私の決めたルールはこちら!』
映像にルールが表示される。
簡単に説明すると、
1、私たちはドロボウでさっきの黒いスーツの人たちがケイサツ
2、誰か一人でも残れば私たちの勝利
3、ドロボウ・ケイサツはそれぞれ特別な手袋を装着
4、手袋でタッチされるとセンサーが起動して捕獲とみなされる
5、こちらも手袋で捕まる前にタッチした場合、二分間ケイサツその場を動けない
6、フィールドは家の敷地全部
7、制限時間は一時間
だそうだ。
手袋すごくね!?
企業秘密らしいよ!
「格好ってこのままですか?」
八幡が気になったらしく映像の陽乃先輩に話しかけていた。
『もちろん』
なっ…にぃー!?
このまま走れって?
いや、別にいいけどさ。
『その服と手袋が連動してるからね。走りにくい人もいるけどそれは頑張ってね~。そして最後に私から、そっちが勝った場合の賞品を発表するね』
賞品、ねぇ…。
いったい何を用意してるんだろう?
『その賞品とは……勝ってからのお楽しみ!』
うおおい!
まさかの展開に私驚いてるよ。
めぐり先輩とお姉ちゃんは『やっぱりか…』という感じで笑ってるし、八幡と平塚先生は呆れた顔をしている。
小町ちゃんは私と同じで驚いた顔してたね。
まあ、陽乃先輩だしそうなことだろうと納得してしまう私がいる。
『賞品については期待してくれていいよ!だから頑張ってね~。開始は10分後、それまでに作戦を決めておくことをおすすめするよ。それじゃ、バイバーイ』
映像が切り替わり、10分のタイムリミットが表示される。
「さて、どうしますか?」
「やはりここはいくつかのグループに別れるのがいいだろう」
私が聞くと平塚先生が答えてくれた。
「そうだねぇ、確かにめぐりは走りにくいだろうし…、そしたらめぐりと小町ちゃんが隠れて過ごす、私と平塚先生が戦う、八幡君と白が逃げるのが最善かな」
「あの、俺は別に与えられた仕事をするだけなのでいいですが、先生たちは大丈夫なんですか?」
やはりそこが気になるところだ。
「そこは大丈夫、私これでも陽乃さんからいろいろ教わってるから!」
「私も大丈夫だ。自分の拳には自信がある」
「「「「…」」」」
ま、本人たちが良いならいいんだけどさ…。
「じゃ、残り時間も少ないんでめぐりさんと私は隠れますね!」
小町ちゃんとめぐり先輩は駆け足で部屋を後にする。
「白と八幡も逃げなよ。私たちは最悪始まってからでも行けるからさ」
「わかりました、頑張って下さい」
「アデュー!お姉ちゃん!平塚先生!」
私と八幡も部屋を後にする。
「八幡どこに逃げる?」
「そうだな…とりあえず階段付近だな」
「階段付近?」
「ああ。もし誰かが来ても逃げ道がないと困るからな、階段付近なら問題なく逃げられるだろう」
「なるほど…よし、急いで向かおう!あとちょっとで始まっちゃう!」
八幡の提案により私たちは階段の方へ向かった。
~~~~~~~~~~~~~
『それじゃ!時間になったからケイドロスタート!』
スタートの合図があり、運命の勝負が始まった。
私こと日代藍は平塚先生と一緒に戦いつつ逃げるというスタイルをとるのだ。
ミスの許されないこの感じ…イイネ!
「それじゃ先生、行きましょう!」
「ああ!」
平塚先生と一緒に扉を出ると
「「…」」
「「…」」
バッチリと待ち構えていた。
終わったー…。
白よ、あとは頑張ってくれ。
~~~~~~~~~~~~~
『藍、静ちゃんアウト!』
どこかから陽乃先輩の声がして捕獲情報が流れる。
…というかやっぱり捕まったか。
油断大敵だね。
「いきなり二人捕まったか」
「そうだね、まあ予想通りというか…」
私たちは階段の前で陣取りつつ、周りに気を配る。
助けることもできるけど…それはまだ早いか。
「ところでさ、八幡」
「なんだ?」
「賞品ってなんだと思う?」
「そうだな…あの人のことだからそれなりにいいもの用意してるんじゃないか?…最も、勝たせる気ないだろうけど」
「だよね…」
あの人なら勝たせる気は持ってないだろう。
(おっと、話はここまでだ)
(どうしたの?)
(下の方から足音がする。おそらくケイサツだろう)
(確かに残ってる人から考えたらそうなるね)
(静かに上に行くぞ)
(うん)
私たちは小声で会話しつつ上の階へ逃げる。
足音に気をつけながら階段を上りきる。
(上の階も造りは変わらないね)
(だな、とりあえず逃げ道を確保しとこう)
~~~~~~~~~~~~~
なんて感じで行動していたら30分ほどが過ぎ、私たちは未だに捕まらないでいる。
何となく、逃がされてるって感じするけど…。
「あと30分弱か…」
「なんか仕掛けて来そうじゃない?」
「かもな。何せあの人だし」
いたずらが生き甲斐みたいだもんね、陽乃先輩は。
『さてさて、いかがお過ごしかな?残りの四人!』
何処からか聞こえてくる放送。
仕掛けてきたか!
『いままでは軽く遊んでいたけどここからは本気の本気、四人まとめてゲームオーバーにしてあげる』
その言葉で放送は終わる。
「八幡、本気出すらしいよ」
「ああ、…というか、来てるな」
八幡に言われ、後ろを振り向くと…来てるー!
すぐさまダッシュ!
幸い一階にいたので外に出る。
靴は元々履いたままなので何も問題なし!
外に出るとある一角が照らされていた。
そう、お分かりかと思うが我等ドロボウが捕まったときの牢屋もとい赤色のシートがひいてあった。
そしてよくよく目を凝らせば二人の影がある。
…というかあの二人お茶飲んでるんだけど。
ほっこりしてるよ、こちとらまだ逃げてるのに。
いや、とりあえず逃げるのが先だ。
私たちは追われながら建物の陰に隠れる。
「もう少し耐えてくれ」
「う、うん」
そうしたいんだけど…。
「ん、大丈夫だな」
「はちまっ…ん」
「ん?」
「ち、ちかいよ…恥ずかしい…」
「っ!わ、悪い…」
はぁ、とても恥ずかしかった。
八幡の顔がすぐそこにあるんだもの。
流石の私でも恥ずかしいよ。
八幡も恥ずかしかったらしく顔を背けている。
「おや、二人ともどうしたんだい?こんなところで」
「っ!お前は…」
「葉山くん?」
この何とも言えない空気を壊してくれたのは葉山くんだった。
「私たちは陽乃先輩の遊びに巻き込まれているところなんだけど…」
「そうなのか、大変だね」
「そういうお前はどうしたんだ?」
「まあ、家庭の事情ってやつだよ。今は抜けさせてもらってるけどね」
「なるほど」
「大変だな、家がそれなりに大きいと」
「ああ、全くだよ」
おっと、そろそろ行かないとまずい。
捕まるのだけは避けたい。
「ごめん葉山くん、私たちそろそろ…」
「ああ、ごめんごめん。じゃあ二人とも、
「うん」
「おう」
私たちは葉山くんに挨拶をして逃げようとする。
ここでふと疑問があった。
そう、私たちは一言もケイドロだなんて言ってない。
ということはまさか!…と思って振り向くと
「すまない」
というのが聞こえると同時にタッチされた。
~~~~~~~~~~~~~
「あ~あ、捕まっちゃった」
「しょうがねぇよ、葉山の方が一枚上手だったんだ」
「はは、すまない。どうしても捕まえなければいけなかったんだ」
私と八幡は牢屋につれてこられ、今は座っている。
「あとは、二人が逃げ切るのを待つしかないかな」
「かもな」
あるいは助けに来てくれれば…だけどね。
「おうおう、白さんや捕まってんのかい」
「最初に捕まったお姉ちゃんが言うことですかねぇ…」
「うっ…、それはそれこれはこれ」
「なんて図々しい」
さっきまでお茶飲んでたくせに!
「それにしても残り10分か…」
「あの二人ならなんとかなるんじゃない?」
「うーん、八幡はどう思う?」
「可能性はあると思うが、半々ってとこじゃないか?」
「だよねぇ」
やはりそう考えるのが普通である。
「ま、気長に待つしかないだろう」
「だね」
返事をしつつ私はお茶を飲む。
はあ~、お茶が美味しい。
あ、おかわりいいですかね。
ありがとうございます。
こうして2杯目のお茶が飲み終わる頃、そして残り時間が5分を切った瞬間にその時は訪れた。
建物の中からなんと!めぐり先輩がこちらに向かって走り出てきた。
なんとも可愛らしい走りです。
その後ろにはスーツを着たケイサツが追いかけていた。
頑張って下さいめぐり先輩!
「手を伸ばしててぇ~!」
「わかりました!」
言われた通りに手を伸ばす。
その距離約30メートル。
残り25…20…っああ!
あとちょっとのところで追いかけられていた人にタッチされてしまった。
「ご、ごめんね?」
「いえ、私たちは先に捕まってますし助けに来てもらえたただけでも嬉しいです」
めぐり先輩は連れてこられながら私たちに謝っていた。とても心が痛くなる。
そうなると残りは小町ちゃんだけか…。
「いや、これは…」
「え?」
後ろ向きな考えをしていた私の隣で、八幡はよくわからないことを呟いた。
そしてめぐり先輩が牢屋に入る瞬間、めぐり先輩を捕まえたケイサツは別のケイサツの人に向かって走り出した。
何が起きたかわからない中、今度はめぐり先輩が私と八幡にタッチをした。
「解除!」
「えっ、えっ?」
「逃げるぞ、白」
「どゆことなの、八幡」
「説明は後だ。今は走れ!」
言われた通り走り始める私。
周りを見ればさっきのケイサツが次々とケイサツにタッチしている。
さらにめぐり先輩はお姉ちゃんと平塚先生にタッチしていた。
私は結論にたどりつかないまま逃げていたら
『終了!』
という終わりの合図が放送された。
~~~~~~~~~~~~~
「いや~これは驚いたよ!まさかそうくるとはね~」
陽乃先輩が開口一番に言う。
「あの…どういうことですか?私にはさっぱり…」
「あ、それについては白に同感」
「私もわからんな」
お姉ちゃんと平塚先生もわからなかったらしい。
「ふ~ん、じゃあわかっている比企谷君に説明してもらおうかな」
「なんで俺が…別にいいですけど。まず始めに城廻先輩は捕まっていません」
「ええっ!?」
「どういうことかな?」
「城廻先輩を捕まえたケイサツとは…」
「私です!」
八幡の声を遮り出てきたのはさっきのケイサツの人だ。
「ちょっと小町ちゃん?俺の説明遮るとかひどくない?」
「お兄ちゃんだから仕方ないよ!」
「お、おう…」
「小町ちゃんなの?だって髪の色が…」
「ああ~、これは…よいしょと、ウィッグですよ!」
「「「…」」」
言葉出てこない。
まさか騙されていたなんて…。
「つまりこういうことです。小町は城廻先輩を追いかけて牢屋に近づきつつタッチをする。牢屋につれていくけどまだ捕まっていない。そのため城廻先輩は俺たちを助けて、小町は周りのケイサツの動きを止めたんです」
なるほど、私たちにもわからないことをやっていたのか。
でもさ…。
「でもさ、隠れてても勝てたよね」
私は気になったので聞いてみた。
「そうなんですけど…、エンターテイメントしての小町かな、と思いまして」
「その為だけに?」
「はい!」
なかなかの思考をお持ちのかたですね。
今の今までわからなかったよ。
「で、私たちケイサツが負けたので賞品を渡したいと思います!」
「「「「「「!!」」」」」」
陽乃先輩の言葉を聞いた瞬間にみんなの目の色が変わる。
まあ…私もだけど。
「それじゃ、まず始めに静ちゃんから」
「陽乃、静ちゃんはやめるんだ」
「努力しますよー。さて静ちゃんにはこれ!」
「こ、これは私の欲しかった絶版漫画の全巻セット!ほんとにいいのか?!」
「勝ったからね。私だってそのぐらいのことはするよ」
どうやら平塚先生は満足したらしい。
「続いて藍にはこれ」
「これは、欲しかった格ゲーソフトに新しい新型ハードまで!」
「満足してもらえたかな?」
「ええ!」
お姉ちゃん、それが欲しかったのか…。
というか私、練習相手にさせられるんじゃ…。
「続いてめぐりには…はい!」
「ありがとうございます。コートとっても嬉しいです」
コートかぁ、私も欲しいな。
「小町ちゃんにはこの」
「し、白物家電だぁ!しかも洗濯機って…いいんですか?」
「いいのいいの!MVPだから!」
洗濯機って結構高いよね。
それ渡せる陽乃先輩ってやっぱり…。
「さてさて残る二人のうちまずは比企谷君から」
「ありがとうございます。MAXコーヒーですね!」
「いや、そうなんだけどさ…先に言われると渡しにくいなぁ」
と言って渡したのはやはりMAXコーヒー。
しかしこれは
「一年分ですか」
「あったり~。それぐらいしか思い付かなかったんだ」
一年分か…糖分すごそうだね。
「最後に白ちゃんに…はい!」
「ありがとうございます。これは…」
手渡されたものを見るとそこには!
「八幡にお願い券?」
「そう!この券は八幡にお願い事ができるのだ!」
十枚入っていたこの券。
嬉しいけど…。
「八幡、これ知ってた?」
八幡に許可をとってなければもらえるものでは無いだろう。
「ああ、事前に聞いたよ。どうしてもって言うし…まあ白が満足してくれればいいかと」
「そうなんだ。なら、ありがたくいただきます」
「うんうん。賞品も渡したことだし…みんなでお風呂いこっか!もちろん男女別だよ!」
だよね!一瞬ビックリしたよ。
~~~~~~~~~~~~~
お風呂から上がり私たちは、陽乃先輩の家に泊まることになった。
お風呂から出たときにパジャマが用意されてた時点で察したよ。
あとは寝るだけなのだが、私はちょいと八幡に用事があったので、みんなに先に行ってもらって八幡を待っていた。
10分ぐらいすると八幡が出てきたので声をかける。
「八幡」
「おお、白か。どうした?」
「八幡に渡したいものがあって待ってたの」
「そうなのか。待たせて悪かったな」
「いいのいいの!言ってなかったし。それじゃあ、はい!メリークリスマス」
「ありがとさん。なら俺も…ほい」
「もらっていいの?!」
「そのために買ったからな。むしろ受け取ってもらえないと困る」
「ありがと!開けていい?」
「ああ。俺も開けるぞ」
「うん」
きれいに包まれた包装紙を取ると出てきたのは…マフラーだった。
そして八幡にあげたものは…
「マフラーか」
「そうだよ。同じだね」
私が欲しいものを送ろうって考えてたら選んだのがマフラーだったのだ。
まさか本当にプレゼントされるなんて思わなかった。
「ありがとう八幡」
「まさか同じとはな…それでよかったか?」
「うん!これがいいの!」
「ならいい」
それと、私にはもうひとつやることがあるのだ。
「それと…ね、八幡。お願いがあるんだけど…」
私はさっきもらった券の1枚を差し出しつつお願いする。
「お、おお…さっそくか。なんだ?」
「あ、あのね…」
勇気を振り絞れ私!
「き、ききキス、をしてくれ…ないかな」
「なっ…!?」
「ダメかな…?今までしたことなかったから…」
「いや、ダメではないんだが…その、恥ずいな…」
「そう…」
やっぱりダメかな。
「…まあ、これがあるからな。…目を瞑ってくれ」
「…!うん」
言われた通りに目を瞑る。
覚悟はできている。いつでもいいよ!
「んっ」
それは一瞬だったけども唇に確かな感触があった。
目を開けると目の前には顔を真っ赤にした八幡の顔があった。
「あ、ありがと八幡…」
「…ん」
「それじゃ、おやすみ!」
「ああ、おやすみ」
私は駆け足で部屋に向かう。
今日は寝れなさそうだよ…。
実はその後…その券は使われることなくお願いを聞いてもらっていたので、これが最初で最後の券になっていたとさ。
いかがでしたでしょうか?
ご指摘ありましたらお願いします。