久しぶりに書いたので結構ミスがあると思います。
今回から二学年になった話が始まります。
それではどうぞ
青春とは嘘であり悪である。
私のよく知る人がかつて言っていた言葉である。
彼曰く、青春を謳歌する人達は自己と周囲を欺き、自らを取り巻く環境を肯定的に捉えていると。
そしてなにか失敗したとしても、その失敗すら青春の証としてしまうと言った。
確かに、自分の立場を得るために物事を大げさに言ったり、共感できないのに共感したふりをする。
私も過去にそんな経験があった。
私は、そんな偽りの自分が『偽物』であると思う。
そんなものはいつかは崩れてしまう脆い関係となる。
しかし現在の私は彼に出会ってから、以前の私と違って変わった。
偽ることをやめ、自分に正直に生きた(はずである)。
彼に近づき、私は『偽物』でない『本物』の自分を探しだすことができたと感じる。
そのお陰で私は、強く、硬い関係となる人と出会うことができた。
私を変えるきっかけとなった彼、比企谷八幡に私は感謝している。
最後に、私は例えどんなことが起きても、彼のことは信じ、助けていこうと思う。
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「呼び出された理由はわかっているな?」
「いえさっぱり」
「この作文だ!この!」
私の前にいる平塚先生は机をバンバン叩きながら怒りを私に向ける。
私はどうやらこの作文のせいで職員室に呼び出されたらしい。
「この作文はあれですね。『高校生活を振り返って』っていうテーマの」
「そうだ。なのに…私をおちょくっているのか?」
「いえ全然。私は真面目に書きましたよ。私の高校生活は八幡によるところが大きかったからこうなったんです」
「…そうか、それならそれで良いがな…。もう少し普通に書けなかったのか?」
「別に書くことはいいんですけど…。私は書きたいものを書きたいんです!」
「…まあいい。それより、今日呼んだのにはもうひとつ用件がある」
「もうひとつあるんですか…」
「嫌そうな顔をするな。この件についてはもう一人呼んでいる」
「もう一人?」
「ああ…おっ、来た来た」
後ろを振り向くと、平塚先生呼び出されたあわれな犠牲者…もとい八幡。
「八幡」
「おう、白も平塚先生に呼ばれたのか?」
「うん」
そして私たちは呼び出した本人に向き直る。
「さて、君たち二人には1つ頼みがあってね。奉仕部という部活に参加してほしい」
「奉仕部?」
「とはいったい?」
「それについてはあとで説明しよう。とりあえずついてきたまえ」
平塚先生は職員室を出て何処かに向かう。
私たちは平塚先生についていくしかないので、平塚先生の背中を追う。
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教室棟を抜けて渡り廊下を歩く。
すると特別棟のある教室の前で平塚先生は止まる。
「ここだ」
平塚先生は戸を開ける。
「平塚先生、ノックを」
扉の向こうには一人の女生徒がいた。
陽乃先輩の妹であり、国際教養科二年J組の雪ノ下雪乃である。
あの雪ノ下陽乃の妹である。
本から視線を外し、こちらに視線を向けてくる。
「そちらは…2年E組日代白さんと2年F組比企谷八幡君ね」
「よく知ってるね?」
「あなたたちは有名だもの。それに…姉さんの近くにいるから」
最後の方はかろうじて聞こえた。
やはり陽乃先輩の知り合いだからというのもあるらしい。
「それで平塚先生、何か用ですか?」
「ああ、それについてだが、この二人を入部させる。だからそれを伝えにきた」
えっ、私たちはまだ入るなんていってないんだけど!
「平塚先生、私たちはまだ入部するとは言ってませんが?」
「おお、そうだった。どうだ、奉仕部に入ってくれるか?」
チラッと八幡の方を向く。
八幡はため息を吐き、肩をすくめる。
「俺はかまいませんが」
「なら私も大丈夫です」
二人して答える。
「そうかそうか!流石君たちだ!では、私は戻る。部の内容については雪ノ下から聞くように」
そう言って平塚先生は教室から出ていく。
戸が閉められ、教室に3人が残される。
「とりあえず座ったら?」
雪ノ下さんは積み上げられている椅子に目を向けながら言う。
私と八幡はテキトーに椅子を降ろして座る。
「さて、ようこそ奉仕部へ。私は雪ノ下雪乃よ」
「一応自己紹介をしておこう。比企谷八幡だ」
「日代白です」
「あなたたち、まだこの部については知らないのよね?」
「ああ」
「うん」
「なら、ゲームをしましょう」
「ゲーム?」
「そうよ。この奉仕部がどのように活動しているか、それを当ててちょうだい」
うーん、奉仕部がどのように活動しているか…ねぇ。
よし。
「ちょっといかがわしい感じの…」
「やめい」
「あたっ」
ふざけていたら八幡に止められてしまった。
雪ノ下さんも「なに言ってんだこの人」みたいな目で見ている。
「はぁ…。あなたまさか本気で言っているわけではないでしょうね?」
「まさか~、もちろん冗談☆」
「そう、でもこれであなたの回答権は無くなったわ」
雪ノ下さんは八幡へ視線を向け、早くしろという目線を送る。
「まあ、普通に考えて依頼者が持ってきた依頼を解決するっていうのじゃないか?」
少し考えるしぐさをして、最もらしい答えをした八幡。
さあ、雪ノ下さんの判定は!?
「比企谷君の回答ではギリギリ及第点というところかしら」
どうやら少し違ったようだ。
「じゃあ雪ノ下さん、正解は?」
「依頼者の持ってきた依頼を解決するのは正解よ。でも、ただ解決するのではないの。例えるならそうね…魚を欲しいと依頼してきた人がいたとしたら、魚をあげるのではなく魚の取り方を教えるという感じよ」
「つまり、ただ依頼を解決するのではなく、解決の手口を教えるってことか」
なるほどなるほど。
奉仕部はそんなことしているのか。
「活動内容はわかったけどさ、暇なときは何してるの?」
「好きにしていればいいわ。本を読むでも、遊んでいるでも、勉強をしているでも」
「りょーかい、好きなようにしていればいいのね」
「椅子が必要ならあそこから取って」
教室の後ろに積み上げてある椅子を取り、私たちは適当なところに座る。
座ったのはいいが私たちはすることがなくただしゃべっていた。
30分ほどたったとき、不意にガラッと扉が開く。
入ってきたのは平塚先生だった。
「どうだ?しっかりやっているかね」
「平塚先生、ノックを」
「悪い悪い。で、しっかりやっているかね?」
雪ノ下さんは本から顔をあげる。
「別に問題ないと思います。二人とも騒ぐタイプではないので」
「そうかそうか、上手くやっているようで何より。さて時間も時間だ、今日はもう帰りたまえ」
「「「わかりました」」」
帰りの準備をして部室の外に出る。
雪ノ下さんは部室の鍵を閉めて平塚先生に渡す。
「では気を付けるように」
「「はい」」
「うす」
私たちは昇降口に向かい歩きだす。
「そーいえばさ、雪ノ下さん」
「なにかしら?」
「連絡先教えて!休むときとかあるし」
「わかったわ。比企谷君も教えてもらって良いかしら」
「りょーかい。白、任せた」
「うん」
八幡は私に携帯を渡す。
私は、手早く雪ノ下さんと交換を済ませた。
「これでいいわね。じゃあ、私はこっちだから。さようなら」
「またね」
「じゃあな」
雪ノ下さんは靴を履き替え先に帰っていく。
「俺たちも早く帰ろう」
「そうだね」
私たちも靴を履き替え校門を出る。
「それにしても、クラス別れたね」
「そうだな。こればっかりは仕方ないとしか言えない」
そう、私と八幡はクラスが別れてしまった。
私がE組、八幡はF組だ。
さらにいえば、1年の時のグループで八幡と戸塚くんがF組に私を含めた残りのメンバーがE組となった。
「別に気にしてないんだけどね。こうして一緒に帰れるし」
「そうだな」
クラスが離れてしまっても、毎日会えるのだ。
別に気にするほどでもない。
「白、今日うちに食べに来ないか?藍さんも白さえよければそうするって小町が言ってたんだが…」
「うん、久しぶりにそうしようかな」
「わかった。小町に伝えておく」
こうして私たちの新たな学校生活が始まった。
今年はきっと良い年であってほしいな。
いかがでしたでしょうか?
ご指摘などあればお願いします!
次回はいつになるかわかりません。
のんびり書いていこうと思います。