テストが終わったので書き上げました。
ではどうぞ
テストも終わり6月もどんどん過ぎていく。
テスト結果?もちろんよかったよ。
なんてったってモチベーションよかったからね!
比企谷君もよかったらしい。
数学が平均超えたのに驚くくらいには。
6月は祝日ないから特別なこともない。
なにかないかなぁ~とソファーでごろごろしてる休日のこのごろ。
ガチャッという音が聞こえたので、振り向くとお姉ちゃんが悲しそうな目でこちらを見ていた。
「あんた、休日にやることないの?」
「例えば?」
「掃除するとか、勉強するとか、出掛けるとか」
「いや、どれも別にしたくないし」
「そんな白にビックニュース!」
「?なに?」
「実は先週比企谷君と出掛けてきました!」
ちょっ!なにしてんの!
「ちょっ!なにしてんの!」
私はめっちゃ動揺していた。
なぜお姉ちゃんと?!
「ふっふっふ、なぜかって?そう、テスト勉強見てあげたお礼にという名目でさ!」
「えっ?なに、なんで考えてたことわかるの?」
「顔に出てるで」
うそーん。
これでもポーカーフェイスは完璧なんだけどな。学校では。
「比企谷君のときだけすごく分かりやすいよ」
「MA☆ZI☆KA」
「いや、ごまかさなくていいんで」
「…さーせん。」
「まあ、楽しかったよ!」(ドヤ顔)
「ちきしょー!!」ダッ!
駆け足で自分の部屋に逃げました。
逃げ込んだ私はすぐに比企谷君に電話を掛ける。
プルル、プルル、プルル
…出ない…。
もう一度かけるか。
プルル、プルル、プル…
『もしもし?』
「もしもし比企谷君?」
『…なんだ?』
「この前お姉ちゃんと出掛けたってほんと?」
『…』ダラダラ
「おっと、沈黙は肯定だよ?」
『…出掛けたぞ』
「ふーん、へぇー、楽しそうだなぁ、出掛けたいなぁ。あれ?なにか言いたそうだね?」
『…もしよければ今度出掛けませんか?』
「その言葉を待っていたよ!」
『無理やりだっただろ』ボソッ
「ん?ナニカイッタカナ?」
『い、いえ!別に!』
「それじゃまた連絡するから!」
電話を切ってリビングに行こうとドアの方へ向く。
すると、
「おやおや仲のよろしいことで。」ニヤニヤ
「…待てやごらー!」
「あばよっと!!」
この後返り討ちにあったとだけ言っておこう。
何にもない平日の放課後だよ☆
さてさて、私こと日代白は今ちょっとだけ困っている。
なんと!な、なんと!雨が降っています。
えっ!それだけ?と思うじゃん、傘持ってかれてましたね。
持って行ったやつ許さん。
まあ、最終手段のお姉ちゃんに連絡しますか。
電話をかけてっと、
『ほーい、どした?』
「いやぁ、傘盗まれちゃってね」
『ほほーん、それで私にか』
「そう、だから一緒に帰って」
『うーん…あっ、とりあえず教室まで来てよ』
「りょ」
なんか企んでた気もするけど…ま、いっか。
向かいますか。
ついたのでガラッとドアを開けて入る。
「お姉ちゃんきたよー」
「おっ、きたね。でももうちょーと待ってね」
「?まあいいけど…」
疑問に思いつつ待っていると、
「急いできてくれってなんですかね?いきなりすぎてちょっと困ったんですけど…」
ため息まじりに比企谷君が入ってきた。
「ひひ、ひ、比企谷君な、んでこ、こに?」
「なんでっていきなり呼ばれたからなんだが…」
「そうそう、いきなりで悪いね!ここでひとつお願いなんだけど、傘がない白と一緒に帰ってくれないか?」
「お断りします」
「「断るのが早い!」」
お姉ちゃんとシンクロした。
「そこをなんとか!」
「なんで俺なんすかねぇ」
「なんでって?面白そうだから?」
「帰ります」
「待って待って!冗談だから!…半分は」
この姉半分遊んでやがる。
「…まあわかりましたけど」
「さすが比企谷くん!話が分かる」
「はあ、先行ってるんであとから来てくれ日代」
なんとなく言いたいことが分かったので「わかった」といい比企谷君がドアから出ていくのを見送る。
「さて、理由を聞こうかな?お姉ちゃん」
「何のことかな?」
「とぼけなくていいよ」
「とりあえず言えることは、出かけたときに何かあったってことかな」
「ふーん、今は言えないということだね?」
「そうだねぇ」
「わかった。いつかね?」
「うん、いつか」
何があったかはわからない。
でも今無理に聞いてこの状況が変わるわけでもない。
なら、待つしかないのだろう。
比企谷君が待ってる、急ごう。
私はちょっと駆け足で昇降口に向かった。
「比企谷君お待たせ」
「いや、俺が頼んだんだ、気にしないでくれ」
「じゃあ、よろしくお願いします」
「はいよ」
比企谷君の傘にいれてもらって帰る。
…よくよく考えれば相合い傘やーん。
お姉ちゃんがなに考えてるかはわかんないけどこの時間を楽しむとしよう。
「ねぇ、比企谷君」
「なんだ?」
「相合い傘だね!」
「…っ!なに言ってんだ?!」
「だってそうでしょ?」
「ばっかお前、相合い傘ってのはなぁ、好きな人同士でするものであって俺とお前の場合は違う。単に傘がない人と持っていた人がいたってだけだ」
「むっ、比企谷君はそういう考えなんだね」
「そんなもんだろ」
「普通の男子だったら相合い傘っていうのに…」
「あいにく俺は普通じゃないからな。プロのボッチですから」
「ええー、私は友達じゃないの?」
「さあ?」
「むむむ…」
そうこうしているうちについてしまった。
「じゃあな」
「まだ話は終わってないけど…」
「友達なんていいもんじゃないぞ、俺となんてな」
「そんなの人それぞれでしょ?」
「そうかもしれないがな…」
「私がそう思ってるからいいの。比企谷君が友達って言ってくれるまで待ってるから!」
「…まあ…いつか…な」
「…いつかね」
「…それじゃあな」
「うん、またね」
比企谷君は帰っていった。
私は彼と友達になりたい。
彼との日常は面白さで溢れている。
急いで距離をつめても、逆効果になってしまうだろう。
なら、自分のペースに持ってくしかない。
私は私らしくね。
君に言わせてみせるよ。
だから待っててね。
いかがでしたでしょうか?
だんだん展開が迷走しだしている気がしますが、ちゃんと終わるように頑張りたいです。
それではまた次回