覇王とイチャイチャしたい   作:初音 茜

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今回は未來達のちょっとした旅行バージョンです。
物語が始まるちょっとした息抜き的な感じで書きました。
前編と後編に分けてお送りいたします。

それではどうぞ


7:そうだ、NZに行こう♪【前編】

はやてとのデュエルから数日後。

未來は夏の暑さで死んでいた

 

「あ〜〜〜づ〜〜〜い〜〜〜」

 

リビングでソファにうつ伏せでいる未來の姿がタンクトップにショーパンというその筋の人から見たら興奮するものだがあいにくここにいるのは未來以外は全員女性なので問題なかった。

だが暑さを感じているのは未來だけではなく。

 

「ちょっと未來!そんなあついあつい言わないで頂戴。なおさら暑くなるわ!」

 

「仕方ないよ母さん。私もかなりきついし」

 

「うぅ〜〜」

 

日本の夏初体験のテスタロッサ家もかなり参っていた。

 

「ねえねえお姉ちゃん。どっかプールとか海行こうよ。このままいるよりかは大分マシだよ」

 

「アリシア。テレビつけてごらん」

 

「テレビ?」 ピッ

 

言われるままテレビをつけると海水浴場が映し出されていた。そこにはやはりみんな考えることは一緒であるため必然的に涼しさを求めて海なりプールに行く。その結果、

 

「・・・・・・」

 

砂浜がほとんど見えないほどの人が海に来ていた。よく見ると駐車場の方でも入口で入るのを待つ車が長蛇の列を作っていた。

これではますます人が増えるのは確実だった。

 

それを見て黙ってほかのチャンネルに回すアリシア。だが、

 

【こちらは海鳴総合市民プール前です。ご覧下さい。炎天下の中涼しさを求めて多くの方がこちらにやって来ています。ですが中はほとんど動けない程混みあっていて入場規制がかかっている上に係員の方のお話では来てくださったお客様全員が営業時間内に入れるのは無理ということでした。

ここに来る前にほかのプールにも取材に行きましたが全て同じ光景でしたので今日これからプールに行こうとされている方は厳しいかもしれません】

 

プツッ。

 

「ね?わかった?もう何もかも手遅れなんだよアリシア」

 

「うん。ごめんなさいお姉ちゃん」

 

「となると今日は家にいるしかないわね。これじゃあ日本のどこのプールや海行ったって同じでしょうし」

 

プレシアの発言をうけさらにグダーっとしそうになった未來はプレシアの発言の中の一言で気がつく。

 

「あ、そうか。日本以外ならいいんだ♪」

 

「「「え?」」」

 

「そうだ。NZに行こう♪」

 

「「「イヤイヤイヤイヤイヤ」」」

 

そんな京都に行こう的な感じで外国に行こうと言う未來にテスタロッサ家のツッコミがはしる。

 

「未來何アホなこと言ってるのよ。仮に今から行くにしても時間がかかりすぎるし何より私達は地球ではパスポートというのかしら?それを持っていないから飛行機にも乗れないわよ」

 

もっというと地球ではプレシア達の戸籍もないのだがそれはそれとして。

 

「何言ってるんですかプレシアさん。パスポートなら俺も持ってませんよ。当然飛行機では行きません」

 

(それって不法入国になるんじゃ?)

 

フェイトのそんな内心のツッコミには当然気付かず3人に何日か分の準備をするよう伝える未來。

疑問に思いつつ準備を終えた一行は地下室に来ていた。

 

「それでどうするのかしら?まさかメディカルに入って涼を取ろうなんて言わないわよね?」

 

「そんな訳ないじゃないですか。まぁ少し待っててください」

 

そう言って先日シグナムに着替えをしてもらうために入れた仮眠室的な所に行きあるものを取り出す。それは、、

 

「ど〇で〇ド〇〜〜♪」

 

ヒュウウウウウウウウウウ

 

テスタロッサ家の反応など気にせず説明を始める未來。

 

「これは俺の能力で作った道具です。目的地を告げて扉を開けるとそこに行けるという訳です」

 

「つまりそれでNZという国に行くつもりなのね?」

 

「その通りです。あ、そうそう。3人ともちゃんと冬用のコートとか持ったよね?」

 

「一応言われたから持ってきたけど海水浴に行くのよね?必要ない気もするけど」

 

「まぁそれは行けば分かりますよ。よし、じゃあ行くぞ〜♪目的地。NZの街中で人がいない路地裏。」

 

そうドアに告げて扉を開き入っていく未來に続いてほかの3人もドアを潜るとそこは。

 

ビュウウウウウウウウウウウウ〜

 

気温3℃

 

「「「.........」」」カタカタカタカタ

 

とてつもなく震えている3人に対し平気な顔をしている未來。

4人の服装は夏服なのだが。

 

「ち、ちょっと未來!なんでこんな寒いのよ。さっきまで暑かったじゃないのよ。それにこの気温で海水浴する気なの?それになんであなたは私達より薄着なのに平気な顔してるのよ!」

 

ここで説明を入れる

 

「地球では北半球と南半球っていうのがあって北半球が夏の時は南半球は冬なんです。日本は北半球にあってNZは南半球にあるのでこうなる訳ですね。あとこの気温で海水浴場なんて開いてませんよ。それと俺が平気な顔してるのは冬に慣れているからです」

 

「そ、それがわかってるならなんで最初に言わないのよ。それにいくら慣れてるからって言っても限度があるわよ」

 

「限度と言われても慣れてしまいましたからね。あと最初にちゃんと言いましたよ。3人ともちゃんと冬用のコート持ったか?って」

 

「それは聞いたけど理由までは言ってなかったわよ」カタカタカタカタ

 

「「.........」」カタカタカタカタ

 

とてつもなく寒そうにしている3人にもう少し説明するべきだったかと反省した未來はとりあえず3人にコートを着るように伝え近くのお店を探して入るのだった。

 

NZと日本の時差は3時間である。よって日本では昼でもこちらでは三時ということになる為お店も混んでおらずすぐに席に座ることができた。

メニューに書いてあるのは当然英語の為みんな写真で気に入ったのを選ぶ。

そこへ店員がやってきたため注文する。

 

「May I take your order?」

(ご注文をお伺いしてもよろしいですか?)

 

「We have the two number85 and she’lls have the number39 and number48」

(私達には85番の料理を二つで彼女達には39番と48番をお願いします)

 

「Sure」(かしこまりました)

 

「Could we have two coffees and two orange juice, please?」

(コーヒー二つとオレンジジュース二つもお願いします)

 

「Please wait for a moment.」

(少々お待ちくださいませ)

 

そう言って離れていく店員を見る未來。

そんな未來をテスタロッサ家の面々は口を開けたまま驚愕の表情で見ていた。

 

「あなた英語話せたの?」

 

「まぁ日常会話程度なら問題なく話せますよ。むしろ話せないのに海外に行こうなんて言いません」

 

「私はてっきり日本語が通じる観光地とかに行くのだと思ってたわよ」

 

疲れた表情で言うプレシア

 

それから料理が来るまで予定を話すことにした。

 

「それじゃあご飯食べたら宿を探しましょうか。この時期なら旅行シーズンから外れてるので結構簡単に見つかるはずですから」

 

「なるほどね。まぁこの時間なら仕方ないでしょう」

 

「わーい旅行だ〜♪」

 

3人が旅気分を味わう中フェイトの顔は優れない。

 

「どうしたのフェイト?ちょっとした旅行なんだから楽しもうよ」

 

「未來さん。一応言っておくと今私は管理局から保護観察中なんです。旅行とかしてて大丈夫なのかどうか」

 

「大丈夫だよフェイト。保護観察中ってことで気にするのはわかるけど難癖かましてくるようなら物理的に管理局潰すから♪」

 

「「「え!?」」」

 

「あ、ほら料理来たよ。食べよう食べよう♪」

 

「「「(さすがに冗談だよね?)」」」

 

家主のテロ発言に引きまくりのテスタロッサ家だが空腹には勝てない為食べ始めるのだった。

昼食を済ませウェイターに代金とチップを払って一行は市街地に向かった。綺麗なホテルを見つけてそこに入りフロントに空室確認するとあるそうなのでお願いして案内してもらった(もちろんチップも渡す)

プレシア達と同じ部屋にされているが家族も同然なので未來は何の疑問も持たなかった。

 

カフェの時は疑問に思わなかったがホテルでそれをやるのには疑問が出たのでアリシアが聞く

 

「ねえねえお姉ちゃん。さっきのお店でもホテルの人にもお金渡してたようだけどどうして?」

 

「ん?あぁチップのこと?これは海外の文化的なもので食事代やホテル代とは別に案内してくれたウェイターやホテルマンの人に上げなきゃいけないお金なんだよ。渡す金額は決まってないけどね。日本みたいに案内等をチップ無しでやる国の方が珍しいんだ」

 

「へぇ〜〜」

 

「そんな文化もあるのね。勉強になったわ」

 

「私も〜」

 

そんな思い思いの反応をするテスタロッサ家。そこで一旦話を区切り明日の予定を提案する

 

「ところで皆。明日はスキー場に行こうかと思うんだけどいいかな?」

 

「「スキー場?」」

 

「あら、未來はスノーボードでもやるのかしら?」

 

「ええ。人並みですけどね。転生したのが春くらいですから日本では時期的に滑れませんし」

 

「私は構わないわよ。ミッドチルダでは雪はほとんど降らないからアリシアやフェイトにも雪というのを見せてあげたいしね」

 

「「私達も大丈夫だよ」」

 

「ありがとう。それじゃあもう少ししたらお風呂入って寝ようか」

 

「「フフフ…」」

 

黒い笑みを浮かべるプレシアとアリシアだった。

 

夜8時

 

プレシア達は大浴場へ向かっていた。

そして男湯と女湯の入口に着いて別れようとした未來の肩をプレシアとアリシアががっちり掴む。

 

「え?2人ともどうしたの?」

 

「「せっかく旅行に来たんだから未來(お姉ちゃん)もこっちに入りなよ(なさい)。皆で入った方が楽しいよ(のだから)」」

 

「え?え?え?」

 

「それに今日は宿泊してるのは私達だけらしいから問題ないわよ」

 

黒い笑みを浮かべながら女湯に行こうと言うプレシアとアリシアに対し顔を赤くしてあわあわするフェイト。それに対して未來は

 

「そうなの?じゃあご一緒しますよプレシアさん」

 

「「へ?」」

 

「フシュウウウウウ」

 

「え?一緒に入るんですよね?なら早く行きましょう〜」

 

あっけらかんと女湯の暖簾を潜る未來と予想とは違う反応に困惑するプレシアとアリシア、それにまだ入っていないのにのぼせたような声を出すフェイトだった。

 

 

カポーーーン

 

服を脱いで体を洗う未來達だが反応は様々。

プレシアはイタズラは失敗に終わったものの家族と入れて満足そう。

アリシアも初めてのホテルに泊まり風呂に入ったことでテンションMAX。

フェイトはいくら見た目が女の子でも同年代の男の子と一緒にお風呂に入るということでめちゃくちゃ顔が赤かった。

未來はプレシアやアリシアと話しながら体を洗う

 

その後体を洗い終わった面々は浴槽に浸かる。

 

「「「フハ〜〜〜〜〜〜〜♪いい湯だな〜」」」

 

「・・・・」ブクブク

 

浴槽に入ってもフェイトは未來を見ようとしない。たまわず未來は切り出す

 

「フェイト。やっぱり俺向こうに行こうか?ずっと顔赤いしこっちを見てくれないし」

 

「う!ううん。大丈夫だよ!むしろ母さんの言うこともわかるし。ただやっぱり恥ずかしいってのはあるけど」

 

恥ずかしそうにモジモジしながらうつ向くフェイトを未來の横で見ていたプレシアは鼻血を出しまくりそれを抑えるのに必死だった。

 

「そっか。でも無理はしないようにな」

 

「う、うん...」

 

「さて、とりあえずプレシアさん。そろそろ鼻血ヤバいんで上がりますよ。フェイト!手伝ってくれ」

 

「は、はい♪」

 

プレシアを運ぶのに体に巻いていたタオルが取れてしまうがフェイトはそれに気付かず未來にマジマジと裸をみせているのだった。

フェイトはプレシアを安静にして自分の体を見下ろした時にタオルがないのに気づき未來の位置的に自分の体が丸見えだったことに気づいたフェイトも恥ずかしさで気を失って倒れたのであった。

 

2人を部屋に運び終えた未來はアリシアに教えて2人で風呂上がりのコーヒー牛乳の一気飲みをやるのも忘れない。

 

こうしてNZでの一日目の夜は過ぎていくのだった




一旦ここで区切ります。
NZのホテルにコーヒー牛乳置いてあるのかよ!?ってツッコミはなしの方向でw
未來は英語をある程度話せるという設定にしましたが主は簡単な英単語しか話せませんw
ホテルの中も日本のホテルのように書いてしまいましたが実際はどうなんでしょうか?
温泉大国と聞いたのであると仮定して書いてみました

次回は後編です
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