Strikersでのフェイト達の年齢を逆算するとA's編のラストより少し前くらいに起こった事件を闇の書事件が終わっていない段階で出しました。
何話かミッドチルダでのお話になる予定です。
それではどうぞ
Side 未來
治療が完了した翌日なのははアースラに帰っていった。
そして昼下がり未來はテスタロッサ家にミゼットに連絡を取ると伝える。(テスタロッサ家はお留守番である)
「というわけでこれからミゼットさんに連絡して座標を教えてもらったらすぐに向かうからしばらく留守にするのでみんな後はお願いね。」
みんなが頷きバオウに連絡してもらいミゼットの仕事部屋ではなくミッドチルダの街中の座標を教えてもらった後明日会うことが決まった。
すぐに向かうのは観光もしたいからなのでプレシアにミッドでの注意点を聞いた未來はすぐに海鳴臨海公園に移動し結界を張った後転移魔法でミッドチルダヘ転移した。
【ミッドチルダ】
無事ミッドチルダヘ転移した未來はすぐに街を探索することにした。といっても街並みは日本と変わらないのですぐ飽きてグルメ巡りに移行していたが。
そしてミッドでのグルメ巡りも終わろうかと最後のおやつを食べている時に突然後ろから吹き飛ばされた。
「どきやがれ!!!」
いかにも悪党ですと言わんばかりの男が猛スピードで街中を走っていた。男が走っていた後制服を着た男の人が未來に問いかける。
「君!大丈夫かい?」
「・・・・」
問いかけにも答えずひたすら落とした食べ物を凝視する未來にその青年は首を傾げつつも犯人を逃がすわけには行かないので未來を近くにいた人に見てもらうように頼んで通信でどこかにかける。
「首都航空隊所属 ティーダ・ランスター一等空尉です。街中での飛行許可と少女が犯人に突き飛ばされたので医療班をお願いします」
「了解しました。医療班の派遣と飛行許可を出します」
「了解!」
バッ!
ティーダが飛び立った後未來の頭は食べ物の恨みで支配されていたが男性の名前を聞いて内心焦っていた。
(え?今の人ティーダ・ランスターって言った?しかもさっきのやり取りってもしかしなくてもティーダが殉職する事件じゃないか!!なんで?ティーダが殉職するのはフェイト達が中学生のころのはずだろ!?なんで原作より三年くらい早くこの事件が起きてんだよ!!もしかして本来存在しない俺がミッドチルダヘ来たことでイレギュラーが!?もしそうならすぐにティーダを追わないと!)
焦りながらも情報を整理した未來は周りの人の止める声も無視してティーダを追った。
Side end
Side ティーダ
オッス!オラ、ティーダ♪・・・済まない。なぜか言わなければならない気がしたんだ。
ま、まぁ気を取り直して自己紹介だ。俺の名はティーダ・ランスターと言って首都航空隊で一等空尉をやってる。
今は取り調べ中に逃げ出した違法魔導師を追っているんだが途中で男は少女を後ろから突き飛ばした。その衝撃で少女が持っていた食べ物は地面に落ちたが男はそれに見向きもせず逃げた。
俺もそのまま追いたい所だが管理局の人間として放置する訳にもいかないし髪の色は違うがその子がティアナと被ったので声をかけるが少女は食べ物を凝視したまま無反応なので仕方なく周りにいる人に頼んで通信で医療班と飛行許可の申請をして許可が降りた後飛行魔法で男の追跡を再開した。
男はすぐに見つかった。
デバイスを起動し銃口を犯人に向け投降を促す。
「そこまでだ!武器をおいてすみやかに投降しろ!」
「へへっ!そうやっていきがってられるのもそこまでだ!てめぇは罠にハマったんだよ!!」
「何!?」
ティーダがそう言った瞬間足元から魔法陣が展開されそこから飛び出された物がティーダを襲う。
「こ、これはチェーンバインド!?」
「そうさ!これは俺が唯一使えるバインドだが普通のバインドとは違って捕縛された相手は魔力を使うことが出来なくなるように改良してある!これで殺傷設定の魔法を受けたらどうなるかな〜ギャハハハハハ」
顔を白くするティーダ。そして高笑いしながらデバイスに魔力を込める違法魔導師。そして...
「あばよエリートの管理局員さん。無様に死にな〜!!」
ドン!
男が魔力弾を放つ。事前に言っていた通りならあれは殺傷設定の魔法。だがこちらは捕縛されプロテクションすら使えない。ここまでか。
「ティアナ済まない。お前を一人にしてしまうことを許してくれ。だが俺はいつでもお前を見守ってるから」
そう言って目を閉じるティーダ。だが男の魔力弾はティーダに当たることはなかった。
「ラシルド!!」
ティーダの前に電気を帯びた盾が出てきて男の魔力弾を受け止め電気を帯びさせて跳ね返す。
「な!なんで俺の魔法が跳ね返ってくるんだ!ぎ、ぎゃああああああ!!!!」バリバリバリ!
違法魔導師は跳ね返ってきた魔法を受け気絶した。
一方ティーダは男が気絶した事で捕縛は解除されたが訳が分からないという顔をしていた。
「な!?な!?な!?」
「ふぅ、危なかった〜。間一髪だったよ」
その声が聞こえ後ろを向くと高校生くらいの女性が左手に赤い本を持って立っていた。
(どこかで見たことあるような)
「お怪我はありませんか?」
「は、はい。大丈夫です。ありがとうございました、、」
「うん♪良かった♪」
混乱しているがお礼を述べるティーダ。だがすぐさま気を取り直し違法魔導師の元に向かい身柄を拘束する。
拘束が完了した後女性に話しかける。
「すみません。お時間を取らせてしまうかもしれないのですがこのまま一緒にきていただけませんでしょうか?」
「いいですよ♪」
何はともあれ任務を達成できたのは確実なので捕縛した事を通信で報告し未來を同行してティーダは管理局へと戻った。そして違法魔導師を引き渡した後未來を伴って上司へ報告に来たのだがそれを聞いた上司は怒りの表情になった。
「ティーダ!貴様は何をやっておったのだ!敵の罠にまんまとハマった挙句一般人の小娘に助けてもらうなど航空隊の恥だ!儂は貴様を買いかぶりすぎていたようだ!貴様のような貧弱なやつは我が航空隊にはいらん!すぐ様荷物を纏めて出ていけ!」
「っつ!了解・・しました・・」
自分の力不足は嫌という程痛感しているティーダに上司の言葉は深く突き刺さった。
せっかく未來に同行してもらったのに罵声を浴びせてしまった事を申し訳なく思いながら退出してもらおうと未來の顔を見たティーダは言葉を発せなかった。
ティーダが見た未來の顔は笑顔。そう。笑顔なのにとてつもなく怒っている。それがわかる笑顔だった。
Side end
Side 未來
ティーダが生きている為原作とはセリフが違うがティーダを罵倒するのは変わらないようである。だが罵倒は罵倒だし知識で知っているのと実際に聞くのとでは大きく違う。
過程はどうであれ部下はきちんと任務を遂行したのだ。過程を聞いて怒るのはまあわかるが部下を一切労わず挙げ句の果てに切り捨てるのを見て黙ってられる程未来はできていない。
「グランツさんとおっしゃいましたか?」
「あ?何じゃ小娘、まだおったのか。事件解決に協力してくれたのは感謝するがもうお前にも用はない。さっさとそこの約立たずと一緒に出ていけ!」
「約立たずなのはあなたですよグランツさん」
「何だと!?小娘!貴様は儂がそこの落ちこぼれよりも下だというのか!?」
「そうです。それに一つ訂正しとくとティーダさんは落ちこぼれなんかではありません。あなたと比べるなんておこがましい程凄い人ですよ」
「......」ワナワナ
「それにあなたは人の上に立つ人間ですらありません。むしろ訓練校からやり直した方がいいんじゃないですか?」
「貴様〜!!」
「あとあなたも今の地位に付くまで色んなことを経験してきたはずです。その中には今回のティーダさんの用に自分の力で解決したのではなく管理局員以外の人物に協力してもらって捕まえた人もいるはず。その時当時の上司から一人で解決出来なかった事を怒られはしたでしょうが任務を遂行したことは労ってもらいませんでしたか?」
「そ、それは・・・」
思い当たることがある為グランツの言葉は詰まる。
「思い当たる節があるなら今回自分が言ったことがどういう事かわかるはずです。そしてわかったならティーダさんに言うことも自ずとわかると思いますが?」
未來の言葉を受け自分がティーダに言った意味を理解したグランツは俯いた後ティーダに向き直り頭を下げた
「な!?」
ティーダは目の前の事が信じられなかった。自分は今まで目の前の人物が頭を下げているのを見たことがない。そんな人物が部下に対して頭を下げる等信じられなかった。
そんなティーダの心境を余所にグランツはティーダに謝罪する
「ティーダ。彼女が居なければ君は死んでいたかもしれないというのに君を侮辱して申し訳なかった。儂はいつの間にか結果や部隊の評判しか見ていなかったようだ。先程言った処分は取り消しこれからは今回のような事をしないと君に誓おう。本当に申し訳なかった」
「グ、グランツ部隊長!頭を上げてください!部隊長が仰ってたように自分の力不足が招いた結果です!今度こそ自分の力で事件を解決して見せます!ですから頭を上げてください!」
その言葉を受けグランツは頭を上げる。
「本当に済まなかったティーダ。君が誓いを立ててくれたように儂も先程言った事を守ると改めて誓おう。それで今回の話を終わることにしよう。それと今日はもう君は上がってくれ。せめてものお詫びとして明日も公休にする。もし仕事が出ても儂に回すようにしておくから」
「あ、ありがとうございます!」
二人の邪魔をしないように見守っていた未來がここで切り出す。
「グランツさんも大切な事を思い出されたようですしティーダさんの事も解決して良かったです。それでは今度こそ失礼しましょうか」
「あぁ。君にも侮辱な発言をしてしまって申し訳なかった。」
「先程のやり取りで私も満足ですから気にしないでください。それでは失礼します」
「失礼します」
部隊長室を出た二人は管理局の休憩所にやってきた。
「違法魔導師の件に続き先程の件も本当にありがとうございました。あなたには本当に感謝してもしきれません。あなたが居なければ俺はティアナを残して死んでいたでしょうから」
「ティアナ?」
「あ、俺の妹です。両親が事故で無くなってからは俺とティアナの二人暮らしでして。他に身寄りもないので俺が死んでたら孤児院という形になってたと思います」
「そうでしたか。本当に間に合って良かったです」
「今日程生きている事を実感したことはありません。それに・・っとこれ以上言ってもループしそうですし言いすぎてもあなたに迷惑と思うのでこれ以上はやめておきます」
「ええ。もう充分な程感謝の言葉は頂きましたから。それでは私はこれで失礼しますね。これからホテルを探さなければならないので」
「!?。なら家に来てください。このまま何のお礼もせずというのはとても申し訳ないんです。妹にも紹介したいので泊まっていっていただけませんか?」
「う〜〜〜ん。そう、ですね。それじゃあお言葉に甘えさせてもらいます」
「了解しました・・というか今になってしまって申し訳ないのですがお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「あ、そうですね。私の名前は大海 恵と言います。恵と呼んでください」
「恵さんですね。ありがとうございます。それじゃあ車で向かいますので行きましょうか」
「了解です♪」
そして二人は車でティーダの自宅に向かうのだった。
余談だが二人の会話を聞いていたほかの局員によってティーダが初対面の女性を家に連れ込んだという話が広まりしばらくティーダは女性局員から白い目で見られるようになったのだった。
いかがでしたでしょうか?
原作では交戦して死亡としか書いてないので自分なりに書いてみました。
本当は人質とか出そうかと思ったのですが違法魔導師ならではの感じを出そうと思い魔力を封じるバインドを出してみました。(原作にこのようなバインドあったっけ?)
次回はティアナが登場します