原作では普通の兄妹のようでしたがこのssではブラコンにしてみました。
そしていよいよミゼットとの会談です。
それではどうぞ
ティーダの運転する車に乗って管理局を後にした未來はミッド西部にあるティーダの自宅についた。
そしてティーダが玄関の鍵を開けると奥からトテトテと近づいてくる音がした。
「ただいま〜。ティアナ帰ったぞ〜」
「おかえり〜お兄ちゃん♪今日は早いん..だ..ね...」
笑顔で兄を出迎えるティアナだが未來の姿を見た瞬間固まった。そして仇でも見るかのように未来を見た後すぐ様2人の間に入り込みティーダを背にして思いっきり叫んだ。
「お兄ちゃんは私の唯一の家族なの!誰にも渡さない!!お兄ちゃんのお嫁さんは私なの!!」
「こ、こらティアナ!何を言ってるんだお前は!」
「お兄ちゃんは黙ってて!!お兄ちゃんを守るのが将来妻になる私の役目なの!ランスターの弾丸には貫けない物なんてないんだから!」
「だから落ち着けティアナ!あと変なことを大声で喋るな!最後のやつは答えになってないしそれにこの人には命を救ってもらったんだ!」
「変なことって何よ!!それに...え?命を救ってもらった?」
「あぁ。こちらの方は大海 恵さんと言って俺がもう少しで死ぬという所を助けてくれたんだ。その辺の経緯も話すから上がってもらうぞ」
「う、うん」
「すみません恵さん。妹がお騒がせしてしまって。どうぞ上がってください」
「いえいえ大丈夫ですよ。微笑ましい妹さんですね」
(名前呼び!?)
女性に対して名前で呼ぶというのがどういう事か知ってるティアナは未來をこれでもかという程睨む。その目は何があってもどんな事を聞いても兄は渡さないと言っていた。
そんなティアナの睨みに微笑みで返した未來はティーダの先行の元ランスター家のリビングにお邪魔した。
リビングに着いた一行はソファーに座りティーダが説明を始める。説明を聞いている間ティアナは顔を白くしたり顔を赤くしたり肩を震わせて泣いたりしていた。
「・・・という訳で恵さんを家に連れてきたってことだ。わかったかティアナ?」
「うん。ごめんなさいお兄ちゃん。本当に生きてて良かった」
「謝るのは俺に対してじゃないだろう」
そう言われ慌てて未来に向き直るティアナ。
「恵さんさっきは本当にごめんなさい。私生意気な事を大声で言っちゃって。それにお兄ちゃんを助けてくれてありがとうございました」
「どういたしまして♪あとさっきの事は気にしなくていいんだよティアナちゃん。それにティアナちゃんはお兄ちゃんを盗られると思ってたようだけどそれはありえないから安心してね♪」
「本当!?」
「もちろん♪」
ティアナは兄を盗られないと知って喜んでいるが言われた本人はショックな顔をしていた。その顔はいくら何でも本人がいる前で言うことないじゃないかという顔だった。
「でもどうしてありえないの?お兄ちゃんはかっこよくて優しくて面白いのに」
「おい待てティアナ!俺は面白くしてる気はないぞ!」
「その理由は簡単だよティアナちゃん。それは私が男だからだよ♪」
「「・・・・・・・・はい?」」
ポカーンとした表情をする2人。それにかまわず話を続ける
「この姿は変身魔法でなっているだけなんです。さっきみたいな話し方は余所行きというか初対面の人と話す時はああいう感じになるだけですね。大海 恵というのはこの姿の時の名前です。本名は芹沢 未來と言います」
「え?本当に男なのか?しかもそれが変身魔法?場合によって名前を変えるというのは分からなくもないが」
「えぇ。解除しましょうか?」
ブンブン!!(2人とも首を縦に激しく振る)
「わかりました。バオウ。モードリリース」
シュン!
「ふぅ。これが俺の本来の姿です」
「あ!君はあの時の!?そうか、どおりで助けてもらった時どこかで見た気がしたんだ」
「でも男の人なのにどうして自分が女って言われてるのに否定しなかったの?今日何人かの人に言われてたんだよね?」
「その理由はただ一つさ。めんどくさかったから♪」
「「・・・・・」」
あっけらかんと言った理由にランスター兄妹は黙ってしまう。だがいつまでもこうしている訳にも行かないのでティーダから切り出す。
「と、とにかく今日はお礼をする為に来てもらったんだ。ご馳走作らないとな」
「ご馳走!?わーい♪」
「あの、ティーダさん。お構いなく」
「遠慮は無しですよ芹沢さん...あっ!」
「どうしたの?お兄ちゃん?」
「...食材買ってくるの忘れた」orz
「「・・・・・・」」
「すみません。すぐ買ってくるのでティアナと待っていていただけますか?」
「なら3人で行きましょう。あともうお互い敬語とか無しでいきません?名前も呼び捨てでかまいませんから」
「えと、それじゃあ未來と呼ばせてもらうな」
「よろしく〜未來お姉ちゃん♪」
「・・・・・」
「ど、どうしたんだ?」
「いや、男って言ったのにまたお姉ちゃんって言われるんだな〜って思っただけです」
「「???」」
未來の呟きに兄妹揃って首を傾げるが未來はそれ以上何も言わなかったのでその話しは終わる。と、ここでティアナが未来に頼む。
「ねえねえお姉ちゃん。買い物行く時さっきの姿になってくれない?」
「ん?どうしてだい?」
「男の人っていうのはわかったけど見た目からして女の人だし私を挟んでお兄ちゃんと3人で手を繋げば家族みたいだなって思って。ダメ?」
「俺は全然かまわないよティアナちゃん。ティーダさんは?」
「俺もかまわないよ」
「やた〜♪」
「「あはは♪」」
ご機嫌なティアナを伴って未來達はティーダの車で近くのショッピングモールのスーパーに向かった。
ショッピングモールに着いた未來はティアナの要望通りに武装形態になり3人で手を繋いで歩いていく。
その姿は周りから見れば娘につられて買い物に来た父親と母親にしか見えなかったという。
例によってティーダを知る管理局員がその光景を目にしすぐに自分のデバイスで拡散。
未來を見た男性局員の嫉妬と初対面の女性と妹公認のお付き合いをする淫らな男としてティーダは管理局でヘイトを稼いでいくのだった。
そんなことが起こっているとは知らないティーダはスーパーに到着。
未來やティアナの希望を聞いて必要な食材と自分が思いついた料理に必要な食材を購入して帰ろうとしたのだがふと思った。
「そう言えば未來。お前着替えとかはあるのか?」
「いや。今日は元々ホテルに泊まるつもりだったから持ってきてないよ。明日には帰るつもりだったしな」
「え!?お姉ちゃん明日帰っちゃうの?」
「ごめんなティアナちゃん。用事もあるからずっといる訳にもいかないんだ。また近いうちに遊びに来るからね」
「...わかった。じゃあ今日はお泊まりなら一緒にお風呂入ろう♪」
「な!?」
「あぁいいよ」
ティアナがそれで納得してくれるならと一緒にお風呂に入るのを快諾した未來だが当然許容できない男が一人。
「ちょ、ちょっと待てティアナ!未來は男なんだから一緒に入っちゃダメだろう!!」
「なんでお兄ちゃんが怒るの?私はお姉ちゃんと入りたいんだもん!今日しか入る機会ないんだから!」
「そ、それはそうだが未來の年齢だと・・・って未來って何歳なんだ?」
「俺?今年で10歳だよ」
「ってことは今は9歳か。なら別にいいか。ごめんティアナ。なんでもないよ」
「???」
あんなに怒っていたのに未來の年齢を知った途端優しい声で謝るティーダにティアナは不思議な顔をしていた。
「(そうだよ。未來が男だからって2人ともまだ子供なんだ。ましてやティアナの年齢ならただこの人と入りたいって思いしかないはず。深く考えすぎだな俺は)」
っと自己完結したティーダだった。
その後寝巻きはティーダの子供の頃のを借りることになった為下着だけ買って一行はショッピングモールを後にした。
帰宅後、すぐに夕食作りを開始したティーダの手によってテーブルには色とりどりの料理が並ぶ。中にはティアナや未來の好物もある為二人のテンションも上がって大いに盛り上がったのだった。
その後約束通りにティアナと風呂に入った後ティアナを寝かしつけてからティーダとリビングで話していた。
「未來。今日は本当にありがとう。改めてお礼を言わせてくれ」
「気にしないで。でも何か思うことがあるならティアナちゃんを守っていくと約束してくれればそれで充分さ。もちろんティーダが死ぬのもダメだからな」
「あぁ。約束する」
「よし♪それじゃあ俺はそろそろ寝るぞ」
「あぁおやすみ♪」
「おやすみ〜」
二人も眠りに着きこうしてミッドチルダでの1日目は終わった。
【 翌日】
朝食をとった後ランスター家との挨拶を済ませ未來は時空管理局の本局に来ていた。
今日はとうとうミゼット・グローベルとの対面の日である。
やるかと意気込んで未來は受付に向かう
「ようこそ時空管理局へ。ご要件をお伺いいたします」
「ミゼット・グローベルさんとアポイントを取っています大海 恵と申します」
「大海 恵様ですね。・・・承っております。ご案内いたしますのでこちらへどうぞ」
受付嬢に案内されエレベーターで最上階に進む。そしてエレベーターを降りて一番奥の部屋に着く。
コンコン。
「グローベル提督。大海 恵様をお連れいたしました」
「ありがとう。入ってちょうだい」
「失礼します」ガチャ
「失礼します」
受付嬢と共にミゼットの執務室に入る。
「それでは私はこれで失礼いたします」
「ええ。ありがとう。お疲れ様」
「ありがとうございます」
「もったいないお言葉です。それでは失礼します」
ガチャ
「「・・・・・」」
二人になった途端静まり返る。先に口を開いたのはミゼット。
「こんにちは大海 恵さん。今日は来てくださって本当にありがとうございます。改めて自己紹介させていただくわ。ミゼット・グローベルです。お会いできて光栄だわ」
「お招きいただきありがとうございますミゼットさん。街中の座標を教えてくださってありがとうございました。お陰様で色々見ることができましたよ」
「それは良かったです。あと昨日は局員を一人助けていただいたそうで。本当にありがとうございました」
「その件は本人からたくさんお礼言われましたからここで掘り返すのは辞めましょう。それでミゼットさん。今日私を呼んだ理由をお聞きしても?」
「そういう事でしたら了解いたしました。それと今日呼んだのは前のリンディ提督との話し合いで恵さんが管理局に対して思うことがあるのではと思ってお話をしたいなと思ったんです」
「わかりました。私が管理局を信用していない理由はプレシア・テスタロッサがミッドチルダを追放され娘のアリシアを脳死にいたらせた原因のヒュードラ暴走事故です」
「あれはただの事故のはずでは?それにプレシアさんが追放されたのは彼女が責任者であるにもかかわらず無茶な実験をした結果暴走したと聞いていますが」
「私は当の本人からも話を聞きましたし自分でも調べました。その結果無茶な実験をするよう強要したのは当時の管理局の上層部です。結果が出ないことに焦った上層部がプレシアさんに急いで実験を行うよう命令しましたがプレシアさんは猛反対。必ず失敗すると断言したそうです。ですが上層部は無理やりヒュードラを起動するよう命じた。」
「なっ!?」
「そしてプレシアさんの危惧通りに事故は起こり忠告をちゃんと聞かなかった上層部は全ての責任をプレシアさんに押し付け自分らはゆうゆうと暮らしている!プレシアさんやアリシアの人生を狂わせといて未だにそいつらは自由に生きてるんですよ!中には未だに上層部にいる奴もいる!そういうやつがいるから私は管理局を信じないんです!」
「・・・・・」
「すみません。興奮しすぎました。とりあえず私が管理局を信用していない理由は話しました。あとこちらから一つお話があります」
「なんでしょう?」
「ここに私が調べた事故の真相とプレシアさんの証言が書いてある資料があります。これを世間に公表してもらいたいのです」
「・・・・」パラパラパラ
「ミゼットさんもご存知の通りPT事件の後もプレシアさんとアリシアは生きている。フェイト・テスタロッサの裁判の判決はプレシアさんが死亡している事が前提で出た判決です。ですがプレシアさんとアリシアが生きていると分かればさっき言った上層部の奴らがまた言いがかりをつけて裁判を開こうとするはず。それを阻止するために公表してもらいたいのです」
「ですがプレシアさんが生きていることで彼女が犯した罪を裁く裁判を開かなければならない可能性も出てきます。フェイトさんの裁判は既に判決が出ているので覆ることはないと思いますが」
「ええ。それは本人も理解していますしアリシアを蘇らせるという目的が果たされた今自分が犯した罪はきっちり償うと言っていました。あとプレシアさんの口からヒュードラ暴走事故の事を言わせない為に権力を使って問答無用で有罪にしようとするのをさせない為と奴らを潰すためにそれを公表して欲しいのです」
「・・・・・」
「答えは今でなくて構いません。これは管理局の信頼を落とす事ですから」
「いいえ、今お答えします。あなたのご希望通りこれは世間に公表します。管理局の信頼は落ちるでしょうがそういった人達を一掃できると考えれば動く価値があります。それにこの資料があれば罪を軽減し保護観察処分あるいは帳消しみたいにする事もできるかもしれません」
「いいのですか?残りのお二人と相談もせずに決めてしまって。それとプレシアさんの事もそうなってくれればありがたいと言えばありがたいのですが」
「問題ありません。二人もおそらく同じ意見になるでしょうから。それにプレシアさんが罪を犯してしまったそもそもの原因はこちらにあるのです。せめてもの償いをしなければもうしわけがたちません。なので後はこちらにおまかせいただけませんか?」
「わかりました。この件はミゼットさんにおまかせします。それでは私はこれで失礼します。結果は後ほど教えてくだされば幸いです」
「了解いたしました。今日はこちらの希望を聞いて来てくださってありがとうございました。いずれはお茶会等を開いてゆっくりお話できればと思います」
「ふふっ♪ええ。ミゼットさんとなら楽しくお茶会出来そうですからその時はお誘いをお受け致します。それでは失礼します」
「ええ。また来てくださいね♪」
未来が部屋を退出した後ミゼットは一人呟いた。
「予想以上にあの子は曲者だわ。管理外世界にいるのにミッドチルダで起こった事件を調べるなんて普通はありえない。要注意ね」
そう言って残りの2人に連絡を取り了承が取れたことで捜査を開始。そして未來が持ってきた資料の詳細を語ると関係者は罪を認めポストについていた管理局員も含めて全て逮捕。同時にニュースにも流してプレシア・テスタロッサの無実が世間に知らされる事になる。
PT事件の事もある為完全に信用していない人もいるが濡れ衣を晴らせたことには変わりないため追放処分は取り消されプレシアが行った違法研究等の罪は帳消しになるような形で終わった。
捜査が終わった後その報告を受けた未來は満足してミゼットに感謝の言葉を送りプレシアは家族と抱き合って泣いていた。
こうして真相が明らかになったヒュードラ暴走事故は真の終わりを迎えたのだった。
いかがでしたか?
ミゼットは原作ではほとんど出てこない為性格や話し方はイメージでしかできませんでした。
ティアナが未来をお姉ちゃんと言っていますが未来の家族はテスタロッサ家なのであくまで呼び方という形にする予定です。
感想等書いてくださるとテンション上がります