覇王とイチャイチャしたい   作:初音 茜

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今回でミッドチルダのお話は一旦終わりです。
再び守護騎士も出てきます。

それではどうぞ


14:さらばミッドチルダ!動き出す守護騎士

※これは時空管理局を出た後のお話です

 

Side 未來

 

ミゼットとの会談を終えた俺は時間も丁度良かったのでお昼を食べるために市街地に訪れた。

そして適当なお店に入ってお昼を食べた後バオウが言う。

 

『おい相棒。ティーダから通信だぜ』

 

「なぬ?わかった。繋いでくれ」

 

今朝別れる時に一応連絡先を交換していたのだが早速来るとは思わなかったので不思議に思いながら通信に出る。

 

「よぉ、ティーダ。今朝ぶりだな。どうしたんだ?」

 

「(未來。もう用事は終わったのか?)」

 

「あぁ終わったぞ。今昼飯食い終わった所だ」

 

「(そうか。突然で申し訳ないんだがまだ帰るまで時間はあるか?)」

 

「?。あぁまだ時間はあるけど」

 

「(それなら俺の家に来てくれないか?。大事な話があるんだ)」

 

「わかった。すぐに行くから待っててくれ」

 

「(済まない。それじゃあよろしく頼むよ)」

 

プツッ。

 

通信が切れた後話とはなんだと考えた未來だがティーダの顔から察するに本当に大事な話だと言うことがわかったので考えるのは放棄し店を出る。

そして人がいない路地裏に行き、念のため靴は脱いでからティーダの気を探って瞬間移動した。

瞬間移動すると案の定ティーダは家にいたので靴を脱いでおいて正解だったと未來は思うがひたすら玄関を見ているティーダにイタズラ心が湧き後ろから声をかける。

 

「よぉティーダ。待たせたな♪」

 

「!!!!!!」

 

驚いて座っている体制で飛びあがったティーダに爆笑する未来。

 

「未、未來!お前どうやって!?」

 

「まぁ俺には転移魔法とは別に移動手段があるってことさ。それより大事な話ってなんだ?」

 

瞬間移動の事は曖昧に濁して用件を聞く

 

「気になるが今はいい。それで話というのは他でもない。俺を鍛えてほしいんだ」

 

「は?ティーダを鍛える?」

 

「あぁ。昨日の事件でいかに俺の力が弱いかという事を感じさせられた。だから俺よりも強い未來に鍛えてほしいんだ。頼む!」

 

「教えるのは構わないがきつく指導するがそれでも構わないか?」

 

「もちろんだ。よろしく頼む」

 

こうして未來が帰るまでのほんの数時間だがティーダの特訓が始まった。

家の中では出来ないので近くの公園に移動し基礎から応用まで自分が教えられる範囲で教えていく。

そして昼間から夜に差し掛かる所でタイムリミットとなる。

 

「よし。後は教えたことを練習していけば大丈夫だろ」

 

「ぜぇ〜ぜぇ〜ぜぇ〜、あ、ありがとうございました・・」

 

ボロボロになりながらも感謝を伝えてきた。

 

「頑張ったなティーダ。そんなティーダにこれをプレゼントだ」

 

そう言ってティーダの髪の色と同じリストバンドとパワーアンクルを2つずつ渡す。

 

「これは?」

 

「それは同じやつを2つはめると引き付け合うようにできてる。磁力が強いので魔力を送ってそれを阻止しつつ普段の生活を送るには相当きついから魔力制御とかにも役に立つし半年も経てば外した時に魔力量が上がるって道具さ。しかもつけてる間は人の目にはつかなくなり風呂とかにも普通に入れる。だからいちいち外す必要もない」

 

「そんな道具があるのか。というかそれをもらっていいのか?」

 

「大丈夫だから気にすることなく使ってくれ。あと一応ティアナちゃんの分も渡す。渡す時期はティーダに任せるさ」

 

「何から何まで済まない。次に会う時は今以上の力を付けると約束する」

 

「あぁ。楽しみにしてるよ♪それじゃあそろそろ俺は帰る。またなティーダ。ティアナちゃんにもよろしく言っといてくれ」

 

「あぁわかった。ありがとう未來」

 

「おう」

 

未來を見送った後ティーダは早速もらった道具をつける。

先に足につけるとくっつこうとするのでそれを阻止するために魔力を流して制御する。そしてその状態で腕にリストバンドをつけるティーダだが両腕につけた瞬間手錠をかけられた時のように手がくっつきそれを制御しようとして足の制御を疎かにした事で足もくっついてしまい地面に倒れる。

ティーダが再び立ち上がれたのはそれから30分後だった。

 

ティーダと別れた未來はプレシア達へのお土産を買ってから転移魔法で海鳴市に飛んだ。

ぶっちゃけミッドチルダ出身のプレシア達にお土産を渡す意味はないような気もしたがこういうのは気持ちだと思って購入したら案の定お土産を催促されたので買ってよかったと安堵した。

 

Side end

 

Side シグナム

 

主はやてを救うため命令を完全に無視し魔導師に狙いをつけた私達は管理世界、管理外世界を問わず蒐集を行っていた。

中には私達の事を知っていて恨みを込めた目で見てくる者もいたが全て切り伏せ魔力を奪った。

現在闇の書のページは339ページ。完成までようやく半分と言ったところなのだが明らかにペースが遅い。

なぜかと言うと...

 

「クソ!あれだけ大口叩いてた癖にこんだけしか魔力ねえのかよ!二ページすら埋まらないとか使えねえ!」

 

そう言って目の前の魔導師から魔力を蒐集したヴィータが毒つく。まぁ今のでわかったようにいくら魔導師に狙いをつけたと言っても一人一人の魔力が少なすぎるため数十人でようやく10ページに達するかという感じなのだ。

 

(この程度ならまだ魔力が高い生物と戦った方が早いかもしれないな)

 

私がふとそう考えていると一通り愚痴を言っていたヴィータが戻ってきた。

 

「ようやくアイツ気絶しやがった。ったく!あんだけの魔力でよく戦う気になるよな。あの高町なんとかの方が動きは素人だったけどマシだったぜ。あいつから蒐集したらページも60ページ以上埋まったんだ。せめてあれぐらいになってから大口叩きやがれってんだ!」

 

荒れてるなと思いながらヴィータに話しかける。

 

「そう言うなヴィータ。あいつもあいつなりの意地があったのだろう。それにいきなり襲いかかった我らが奴を侮辱するなど愚の骨頂だ」

 

「ぐっ!それはそうだけどよ〜シグナム。早く闇の書を完成させなきゃはやてが!」

 

「わかっている!主はやては必ず我らが!...闇の書?」

 

「闇の書がどうかしたのか?シグナム」

 

「いや、引っかかった単語は闇の書だがその事自体ではない。ただ我ら以外に本を使う者が一人いるのを思い出しただけだ」

 

「ま、まさか!?未來から蒐集するなんて言うんじゃないだろうな!?アイツは管理局の人間ではないけどシグナムを倒しその傷を治してくれた上にあたしらの無茶な頼みも聞いてくれた恩人だぞ!!それに騎士として言うべきじゃないけどあたしらじゃ未來には束になっても勝てない!」

 

「そんな事はわかっている!だが我々はあの夜誓いを立てたはずだ。主はやての足をどんな事があろうと治すと。確かに恩人だから手を出したくない気持ちはわかるが今はその恩義に仇を返すことになっても目的は達成させなければならない!

その後例え未來に消されようともだ!」

 

「た、たしかにそうだけど未來にはやての事は話してないけどあたしらが蒐集する目的は話してあるんだ!

何も戦わなくても魔力を譲って欲しいって協力を仰げば・」

 

「たしかに未來ならそう言えば協力してくれるかもしれない。でも管理局にこれ以上未來が我々の仲間なのではという余計な考えを持たせないようにするには完全に未來を被害者だと認知づけなければならないんだ」

 

「その考えはわかったけどどうするんだよ。何より未來の強さを一番知ってるのはシグナムじゃないか!」

 

「...方法はある。あの時私が最初に戦ってた魔導師を人質にしてシャマルの旅の鏡で未來から蒐集をおこなう」

 

「な!?そんな事すれば未來がどう動くか」

 

「言っただろう。目的を達成した後は未來に消されようとも覚悟の上だと。怖気付いたのならお前は降りろヴィータ。所詮は主はやてに対する思いはその程度ということだ」

 

「ふざけんな降りる訳ねぇだろ!はやてを助けたいのはあたしも同じなんだよ!」

 

「ならば改めて覚悟を決めろ。今度は絶対にぶれずに目的達成のためだけに動くんだ」

 

「・・・わかった。でも本当に未來の魔力を蒐集したら残りのページが埋まるのか?」

 

「いや、まず未來一人の魔力では無理だろうしそれにヴィータが言ったように今の我々では未來には勝てない上にあの金髪の魔導師も前より簡単に倒せる相手じゃないだろう。だから魔力量が多い魔法生物の所に行って実践の経験を積むことで上手く行けば蒐集してページも増えるから500ページくらいまで増やしてからやろう」

 

「わかった。それじゃあ一旦家に戻ろう。シャマルやザフィーラと相談もしねえとな」

 

「そうだな。では戻ろう」

 

そうして私達は転移魔法で帰宅しシャマル達と相談したがヴィータと違い二人は覚悟は出来ていたようですぐに頷いた。

行くメンバーは事前に決めていた通りとなり今日は魔力を回復させることで話は終わった。

 

Side end

 

【翌日】

 

〈第39管理外世界 水の惑星 アクエリアス〉

 

7:3という形で広大な海と大地が広がるこの星は多くの危険な魔法生物が住むことで有名である。陸にも多い魔力を持った生物もいるが海の方が面積が広いとあって圧倒的にそちらの方が数が多い。

そしてその海で最初に出会った魔法生物はクラーケンである。

 

「「「マジか!?」」」

 

そう言わずにいられない程シグナム達の目の前にいる生物はデカかった。具体的に言えば冒険漫画で海底にある某島に向かう途中に出会ったやつと似たような大きさである。

だが怖気づいてばかりもいられない。シグナムは気持ちを切り替え残りの2人に指示を出す。

 

「ヴィータ!ザフィーラ!敵の大きさはヤバいがまずはアイツから行くぞ。アイツに勝てないようでは未來には一切勝てん!」

 

「「おう!」」

 

その戦いは長く続き8時間戦い抜いた末にようやくシグナム達はクラーケンを倒すことができた。そしてクラーケンから魔力を蒐集するとなのはの時より少ないが40ページが埋まった。

これで379ページとなり目的にまた1歩近づいたことで3人の士気も上がり次の魔法生物の元に向かった。

だが他の魔法生物も一筋縄ではいかないほどの強さを誇るため返り討ちにあったり魔力切れで帰還せざるを得なかったりと長い時間が必要となった。

そうしている間にも季節は過ぎひとまずの目標の500ページを超え559ページとなった事でシグナム達は最後の蒐集相手となる未來と対峙するべく帰還したのだった。

季節は冬。運命の時が迫る




ティーダに渡したリストバンドはドラゴンボール、アンクルはテニプリから元ネタとりました。
前にシグナムは未來に恩を返すと言いましたがそれを申し訳なく思いつつも騎士として主を助ける道を選びました。
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