覇王とイチャイチャしたい   作:初音 茜

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初の一万文字突破!
長いとは思いますが読んでくださると嬉しいです。

今回からA's編が最終章に入ります。

それではどうぞ


15:運命の日。捕えられたフェイト・テスタロッサ

シグナム達が覚悟を決め500ページを超える魔力を蒐集しようとしていた頃未來は自身の能力を使ってエヴァンジェリンが使っていたダイオラマ魔法球を作りその中で修行をしていた。

修行内容はこちらに転生してから戦闘では使用していない西洋魔法と超サイヤ人の精度を上げる物である。

 

Side 未來

 

「ハル・インク・アルハルド 光の精霊11柱(ウンデキム・スピリトゥス) 集い来たりて(ルーキス・コエウンテース)敵を射て(サギテント・イニミクム) 魔法の射手 11矢(サギタ・マギカ)

 

ナギから貰った杖を右手に持ち呪文を唱えると左手から光の矢を11本出しターゲットのスフィアを落とす。

数本以外の魔法の射手はナギがアンチョコがないと使えないということで教えて貰うことはできなかった魔法だが呪文自体はアクアからリストでもらっているので見ながらひたすら我流で練習している。

属性によって撃てる本数に偏りはあるものの使えるようにはなってきた。

ちなみに未來が得意というか好きな属性は雷と氷である。よって必然的にその属性の呪文は割と早く覚えた。

 

「ハル・インク・アルハルド! 魔法の射手(サギタ・マギカ) 連弾(セリエス・フルグラーリス) 雷の199矢)

 

空に大量の雷の矢が飛び出す。雷の魔法の射手はこの本数まで出せるようになった。それに、

 

「ハル・インク・アルハルド! 来れ 雷精 風の精 雷を纏いて吹きすさべ 南洋の嵐(ヨウィス・テンペスタース) 雷の暴風(フルグリエンス)

 

以前ナギと戦った時に使った時と比べて雷の暴風の威力も上がっている。この数ヶ月の修行でここまでできるようになった事に未來は満足して杖をしまう。それを見てバオウが話し出す。

 

『結構様になってきたじゃねえか相棒。前は千の雷に雷の暴風と言った強力な魔法は使えるのに基本の魔法が使えなかったから戦い方はどうするのかと思ってたが心配は無くなったな』

 

「まぁな。つってもまだ魔法の射手も撃てる種類が少ない。かといって陽動ばかりに使ってても通じるのは初見だけで後は通じないだろう。もっと本数とか属性を増やさないとな」

 

別荘のキッチンで飲み物を飲みながらバオウに返す。

 

『それでこの後はどうするんだい?後は休むか?』

 

「いや、セル編時の悟空や悟飯みたいに超サイヤ人になっても平常心でいられるようにするのをしようと思う。ちょこちょこなってるけどやっぱり変身した時の興奮みたいなのを抑える事はできてないからな。それをマスターしてからじゃないと超サイヤ人2は無理だろうし」

 

『なるほどな。でも無理はするなよ』

 

「あぁサンキュー」

 

『おう♪』

 

20分後

 

「よし、そろそろ休憩終わるか」

 

立ち上がり別荘の前の広場に移動する

 

「ふぅ〜〜〜」

 

深呼吸する未來。そして、

 

「フッ!」

 

シュインシュインシュインシュインシュイン

 

超サイヤ人にな変身しなった時に生じる興奮を抑えるのを始める。だが思っていた以上に難しく抑え込もうとすればする程興奮は高まり空回りをしていた。

 

フシュン

 

「ハァ.ハァ.ハァ.ハァ..」

 

超サイヤ人が解ける。荒い息をする未來の顔からはものすごい量の汗が出てきていた。内心どうして上手くいかないのかと未來は考えているとそれを見ていたバオウが話し出す。

 

『なぁ相棒。抑え込もうとするのはわかるんだけどよ。見てて余裕がなさすぎる。平常心でってことは心に余裕があることを言うんだろう?なら無理に抑え込むのは逆効果だと俺は思うんだが』

 

バオウの言う通り未來は変身する時に余裕を持っていなかった。必死に興奮を抑えるという事しか頭になかったのである。それを言われて未來はバオウにお礼を言う。

 

「サンキューバオウ。お前の言う通り焦りすぎてたみたいだ。今度はそこに気をつけてやってみるよ」

 

『いいってことよ♪』

 

「フッ!」

 

再び超サイヤ人になる。相変わらず興奮が高まってくるが今度はそれを抑えつけるのではなく受け入れてなおかつ深呼吸しながらゆっくり制御していく。

するとさっきまで上手くいかなかったのにスムーズに制御できるようになった。

 

「で、できた」

 

『おお〜〜やったな相棒!』

 

「あぁありがとうバオウ。後は意識してなくても平常心にいられるようにこの姿でいよう。それができたらひとまず修行は終わりだ」

 

『了解だぜ相棒』

 

そして未來は超サイヤ人の状態のまま二ヶ月別荘で過ごした。二ヶ月もその状態でいれば興奮も無くなりなっていない時と同じように過ごせるようになった。

それを確認した未來は一つ頷き超サイヤ人を解除する。

 

「よし。今回はこれ位にしておこうか。後は外に出てゆっくり休もう」

 

『今回は長かったな。ダイオラマ魔法球を作ってから度々使ってるけど二ヶ月もいたのは初めてじゃないか?』

 

「二ヶ月と言っても外では3日くらいしか経ってないさ。それにこれだけ長期間いたのはラスボスとの戦いの為だよ」

 

『ラスボスって闇の書の闇か?』

 

「いや、そっちよりもリインフォースの方が厄介だ。闇の書の闇はコアを破壊すればいいしアルカンシェルがあるからそこまで心配してないがリインフォースは意識がある分ナギクラスの相手になるかもしれない」

 

『あの魔力馬鹿と同クラスかよ。会ったことはないけど相棒から聞いた話だけで相当な馬鹿ってことはわかるぜ』

 

その時なんで会ったこともない奴に俺がディスられなきゃいけねぇ!という声が聞こえた気がするが未來とバオウはスルーした。

 

「とにかくリインフォースが油断できない相手ってことは確かだ。何よりなのはの魔法を使える事は確実だからスターライト・ブレイカーは最大に警戒しないとな。それに原作通りに闇の書の闇を倒したとしてもリインフォースが消えるのを阻止しないといけない」

 

『確かリインフォースが消えたのは闇の書の闇のバグがまた出ないようにする為だったな。阻止するって言っても打開策はあるのか?』

 

「もちろんだ。ちょくちょく作業を進めていたから新生夜天の書は既に完成している。事件が解決した後にリインフォースをこちらに移してバグがある方を破壊すれば消えずに済む。まぁはやてが管理者権限で闇の書と完全にリンクを切っているのが前提だがそれをすれば主を巻き込んで転生するということもない」

 

『なるほどな。準備はできているなら後は時期を待つだけか』

 

「あぁ。今頃なのは達もカートリッジシステムを導入しているだろうしシグナムさん達の方もそろそろページが終盤に差し掛かる頃だろうからな。その時を待つさ」

 

そう言ってダイオラマ魔法球から出た未來はそのままリビングへと向かう。そこにはプレシアとアリシアが紅茶とオレンジジュースを飲みながらテレビを見ていた。

未來が入って来たことに気づいた二人は挨拶をする。

 

「あら、未來久しぶりね。修行は上手くいったかしら?」

 

「お姉ちゃん久しぶり〜♪」

 

「問題なく上手くいきましたよプレシアさん。バッチリです♪それとアリシア久しぶり。元気にしてたか?」

 

二人の挨拶にそう返す。

 

「なら良かったわ。今度また手合わせしましょう」

 

「元気だよお姉ちゃん♪あと頭撫でて〜」

 

「手合わせするのはいいですけどまた無闇矢鱈にサンダーレイジ乱発しないでくださいよプレシアさん」

 

アリシアの頭を撫でながらプレシアにそう返す。

 

「・・・・善処するわ」

 

「ふにゃあ〜♪」

 

露骨に目をそらしながらプレシアは答えてアリシアは猫と化した。

そんな二人を見ながら今いない人物の事を聞くことにする。

 

「ところでフェイトとアルフは?姿が見えないようですが?」

 

「フェイトはバルディッシュにカートリッジシステムを入れる為にアースラに行ってるわ。アルフはその付き添い。何日かかかるからしばらく帰ってこれないと言っていたわね」

 

「なるほど。カートリッジシステムを」

 

「あら?未來はカートリッジシステムを知っているのかしら?」

 

「まぁ自分も古代ベルカ式ですからカートリッジシステムは知ってます。使う予定はありませんが」

 

「なるほどね。使えるに越したことはないけど今のあなた達の体では負担が大きいものね。そのつもりがないなら使うべきではないわ」

 

「そうですね。ちなみにアースラに行ったのはいつですか?」

 

「未來が修行に行って少ししてからだからほぼ3日ね。もう少しかかるみたいよ」

 

「了解です。それじゃあ帰ってくるまでのんびりしましょうか」

 

そう言ってソファーに座ってテレビを見るプレシア達の輪に入る未來。ソファーに座った瞬間猫(アリシア)が膝に乗って来たが気にすることなく頭を撫でながら寛いでいた。

 

Side end

 

Sideフェイト

 

私は3日前からアルフと一緒にアースラに来ています。理由は再びシグナムという人と戦う時の為にバルディッシュを強化するためです。

なのはが負けたのはあの人達が使うカートリッジシステムによって魔力を増幅させた為とリンディさんは言っていました。ならそれに対抗する為にはこちらも同じものを付けなければ対抗はできない。

リンディさん達が警告をしてきたが私達やバルディッシュ達が希望していることで組み込んでくれることに承諾してくれた。

組み込むのに数日かかるのでしばらくアースラに留まる事にした私はアルフに手伝って貰いお姉ちゃんに教えて貰った『気』の練習を始めた。

お姉ちゃんと暮らし始めてから教えて貰っていたので舞空術はできるようになったけど瞬間移動は未だにできない。

お姉ちゃん曰く瞬間移動は習得がとても難しい技だそうだ。なのでとりあえず両手を右の腰に構えて手の平に気を高めてかめはめ波の練習をすることにする。

 

「か〜め〜は〜め〜波〜〜!!」

 

アルフに向かって手からビームが飛び出す。

 

「ちょちょちょ!フェイトタンマ!ぎ、ぎゃあああああ!」

 

「ア、アルフ!!」

 

プロテクションすら張れずにかめはめ波がアルフに激突。プスプスと煙が立ち込める。

フェイトが様子を見るとアルフは気を失っていた。(気功波に非殺傷設定などないのだから当然である)

アルフの悲鳴と爆発の音でクロノ達が来て何事かと聞いてきたのでデバイス無しで魔法の練習をしていたらアルフにその魔法が当たってしまったと誤魔化した。

クロノ達にめちゃくちゃ怒られた後アルフを医務室に運んで処置をしてもらいアルフが目覚めるのを待つ。

 

「ん、んん、、ここは?」

 

「アルフ!ごめんね。私のせいで」

 

「フェイト?あぁ...確か白い閃光があたしを包み込んだような」

 

遠い目をしながら呟くアルフにフェイトは申し訳なさを覚えて改めて謝罪する。

 

「本当にごめんねアルフ。いつもより気を高めちゃったから威力が上がっちゃったんだ」

 

「フェイト。気にしなくていいよ。ただ今度からそういうのをやる時は抑えてやって欲しいかな。アハハ」

 

「うん。わかったアルフ。ありがとう」

 

怪我をさせてしまったのに笑って許してくれたアルフに感謝するフェイト。

結局その日アルフは医務室で寝ることになったのでフェイトは部屋に戻り睡眠を取ることになった。

 

日は流れ私がアースラに来て1週間となった。

今日は12月23日。明日は地球ではクリスマス・イブという日でパーティーをやるからと母さんから通信を受けていたが間に合うか不安だったので無事完成して良かったと思う。

そしてバルディッシュ達の強化をしてくれたマリエル・アテンザさんの説明を受ける。

 

「いい?二人の希望通りにカートリッジシステムは取り付けました。ですがまだ体が出来ていない状態での乱発は危険なので余程の事がない限り使わないようにしてください。そしてレイジングハートはレイジングハート・エクセリオン、バルディッシュはバルディッシュ・アサルトって名前に変わったから起動する時はその名を呼んであげてね」

 

「「はい!ありがとうございます!」」

 

「それとなのはちゃん!」

 

「は、はい!」

 

「レイジングハートにはとっておきのエクセリオンモードを付けておいたけどこれは将来を見据えてのモードでそれを使った時の負担はスターライト・ブレイカーを撃った時の何倍にもなるから決して使わないでね!フリじゃないからね!」

 

「わ、わかりました!」

 

マリエルさんの必死な言葉に敬礼して返すなのはだが私は絶対使うだろうなと思っている。

そして説明が終わり地球へ転送してもらう時間になった。

 

「「リンディさん、マリエルさんありがとうございました」」

 

「ええ。気をつけてね」

 

「分からない事あったらいつでも連絡頂戴♪」

 

「「はい!」」

 

挨拶をした後私達は海鳴市に転移した。

転移した後私はすぐに家には戻らず母さんに念話で帰還した事となのはと一緒に翠屋に行く事を伝えて念話を切る。翠屋に行く理由は事前に注文していたクリスマスケーキを受け取る為。

 

「桃子さんお久しぶりです。予約してたクリスマスケーキ受け取りに来ました。」

 

「あらフェイトちゃん久しぶりね。元気してた?」

 

「はいもちろんです」

 

「それなら良かったわ。それとケーキね。今持ってくるからちょっと待っててね。あとなのははお店手伝ってちょうだい」

 

「わかったよ。お母さん」

 

そう言って奥に消えていくなのはと桃子さん。それを見送り待っていると来店を告げるベルが鳴り後ろから声を掛けられた。

 

「あれ?あんたフェイトじゃない」

 

「あ、本当だ。フェイトちゃん久しぶり〜」

 

「え?」

 

名前を呼ばれたので振り向くとなのは経由で友達になったアリサ・バニングスと月村すずかの二人がいた。

 

「あ、2人とも久しぶりだね。元気だった?」

 

「当然よ。私が元気じゃない事なんてあるわけないじゃない」

 

「ふふ♪もちろん元気だよ」

 

そう言って返事を返してくる2人にいつも通りだなと思うフェイト。

 

「ところで2人ともなのはに会いに来たの?」

 

「今日は違うよ。これから私の友達のお見舞いに行くから翠屋のケーキを差し入れようと思って」

 

「お見舞い?っていうか入院してる人にケーキ渡して大丈夫なの?」

 

「もちろんそこはきちんと聞いて問題ないって言われてるよ。あとフェイトちゃんもケーキ買いにきたの?」

 

「なら良かった。買いに来たというかクリスマスケーキ受け取りに来たの」

 

「あ、そっか。明日はクリスマス・イブだもんね。でも今日受け取るのは早すぎない?」

 

「私は初めてだからそういうのはわかんないけどお姉ちゃんがイブにケーキを受け取りに行くのは絶対にやめといた方がいいって言ってたから今日になったの」

 

「「あ〜〜〜確かに」」

 

「え?2人共お姉ちゃんの言った意味わかるの?」

 

「まぁね。フェイトみたいにケーキを予約している人と普通に買いに来る人とで店内はカオスになるからお姉さんはそう言ったのよ」

 

「そうそう。あれは毎年の事とは言え凄いからね〜」

 

「そ、そんなに!!」

 

クリスマス・イブに起こる恐ろしさにフェイトが驚いているとケーキを持った桃子が戻ってきた。

 

「フェイトちゃんお待たせ〜♪ってあら?アリサちゃんにすずかちゃんこんにちは。いらっしゃい♪」

 

「「こんにちは桃子さん」」

 

「はい。こんにちは♪って2人ともなのはに会いに来たのかしら?今呼んでくるわね」

 

「あ、桃子さん今日は違くてケーキを買いに来たんです」

 

「あら、そうなの?それじゃあ少しだけ待っててね。はい。フェイトちゃん。これが注文の桃子特製モンブランケーキよ」

 

「ありがとうございます♪」

 

「こちらこそありがとうございました♪またお祝い事の時にケーキ食べる時は翠屋をよろしくね♪」

 

「はい♪」

 

そのやり取りを見ていたアリサとすずかはすかさず宣伝する桃子を見てさすがだと思った。

 

「それじゃあ今度はアリサちゃんとすずかちゃんのご注文をお受けいたします」

 

「はい。えとまずはショートケーキ2つとモンブランを2つ、チーズタルトを3つとストロベリーケーキを3つでお願いします」

 

「かしこまりました。少々お待ちください」

 

そう会釈して注文のケーキを取り出していく。桃子がケーキを取り出している間にフェイトはすずかに聞く。

 

「結構いっぱい買うんだねすずか」

 

「5人家族らしくてその人達の分も買っていこうかなって思っただけだよ」

 

「なるほど。優しいねすずか」

 

「そ、そんな事ないよ〜♪あ、そうだ!フェイトちゃんも一緒に来ない?」

 

「え、私も?初対面になるのにお見舞い行って大丈夫かな?」

 

「大丈夫だよ。大勢いた方が楽しいっていう子だから」

 

「わかった。それなら一緒に行こうかな。すずかの友達にも会ってみたいし」

 

「うん♪」

 

っとそこへ桃子が帰還。

 

「お待たせしました。こちらがご注文のケーキになります。ご確認をお願い致します」

 

「はい。大丈夫です」

 

「それではこちらでお包みしますね」

 

そう言って梱包に移ろうとした桃子をフェイトは呼び止める。

 

「あの桃子さん。ケーキ受け取ったばかりで申し訳ないんですけどこれからすずかの友達のお見舞いに行くのでもう少しだけ預かってもらえませんか?」

 

「大丈夫よフェイトちゃん。気にしないで行ってらっしゃい♪」

 

「ありがとうございます♪」

 

ケーキを預け冷蔵庫に入れに行く桃子と入れ替わって翠屋のエプロンをつけたなのはがやってきた。

 

「にゃ!なんでアリサちゃんとすずかちゃんがいるの?」

 

「その言い方だといちゃいけないように聞こえるんだけど〜なのは〜!」

 

「へぇ〜〜そういう言い方するんだね〜なのはちゃん♪」

 

アリサは突っかかり、すずかはハイライトの消えた目でなのはを見る。

 

「にゃにゃ!ごめん!そういうつもりで言ったんじゃないの!信じてアリサちゃん、すずかちゃん!」

 

頭を下げ両手を合わせて謝罪するなのは。それを見てアリサ達は笑った。

 

「あはは♪冗談よなのは。あんたがそういう意味で言うなんて思ってないわよ」

 

「ふふ♪そうだよなのはちゃん」

 

そこでようやくからかわれたとわかったなのははふくれっ面になる。

 

「もう!2人ともひどいの!」

 

「「あははははは」」

 

3人が落ち着いた頃にフェイトが切り出す。

 

「なのは。これからすずかの友達のお見舞いに行くんだけどなのはもどう?」

 

「すずかちゃんのお友達の?行きたいけどお店の手伝いしてって言われたばかりだし」

 

「そういう事なら行ってきていいわよなのは」

 

「お母さん!?」

 

「用事がないならお手伝い頼むつもりだっただけだから気にせず行ってらっしゃい♪手ぶらというのも変だからシュークリームを持って行ってなのはとフェイトちゃんからの分だって言ってお渡しして」

 

「「ありがとうお母さん(桃子さん)」」

 

「どういたしまして♪あ、フェイトちゃんは営業時間内に取りに来れない時は家でケーキ保管しておくからそっちに来てね」

 

「はい。わかりました」

 

「よし。それじゃあ行きましょうかすずか」

 

「そうだねアリサちゃん。それじゃあ桃子さん失礼します」

 

「行ってきますお母さん」

 

「行ってきます」

 

「皆気をつけて行ってくるのよ」

 

翠屋を後にする4人。すずかの友達が入院している病院は歩いて行ける所にあるので歩きながら向かう。

道中すずかの友達が気になったなのははすずか達に聞く。

 

「ねえねえすずかちゃん。お友達ってどういう人なの」

 

「その人とは図書館で会ったんだけど関西弁を話す茶髪のショートカットの女の子なの。名前は八神はやてちゃんって言ってとても面白い子だよ」

 

「へぇ〜〜楽しみだな〜♪」

 

(はやて?その名前どこかで聞いたことあるような)

 

なのはがその子と友達になれるかな〜とワクワクしている中フェイトは自分の中に生まれた疑問に考え込んでいた。

 

Side end

 

そうこうしている間にはやてが入院している海鳴大学病院に着いて面会の申請をした後病室に向かった。

 

病室に着いた一行はすずかが先頭に立って病室の扉をノックする。

 

「こんにちは〜。月村すずかです。はやてちゃんのお見舞いに来ました」

 

「おお!すずかちゃんいらっしゃい。どうぞ入ってきてや」

 

「「「「失礼します」」」」

 

そして運命の扉が開く。

扉が開いて一行が中に入るとそこにはベッドに上半身を起こした状態でいるはやてとその子の周りにシグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラが立っていた。

 

「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」

 

なのはとフェイト、そして4人は黙って睨み合う。特にシグナムとヴィータの視線はとてつもなく鋭かった。そんな雰囲気を察したのかはやてはシャマルに促す。

 

「こらこらみんなしてそんな顔して睨みあわんといて〜や。シャマル。みんなのコートかけたって」

 

「あ、そ、そうねはやてちゃん。みんな。コートを預かるわ」

 

はやてに促されフェイト達のコートを預かるシャマル。

それを見てフェイト達やシグナム達もここでドンパチする事もないと言うことで警戒を幾分か解く。

その様子にアリサとすずかは首を傾げつつもはやてにケーキを渡す。

 

「はやてちゃんこれ翠屋のケーキ。良かったら皆さんで食べてね」

 

「あ、私達からは同じく翠屋のシュークリームです。良かったらどうぞ」

 

「みんなありがとう♪翠屋のケーキとシュークリームはめっちゃ美味いから楽しみやわ。あ、そちらの2人は初めましてやな。八神はやて言います。はやてって呼んでや。よろしゅうな」

 

「高町なのはです。よろしくねはやてちゃん」

 

「フェイト・テスタロッサです。こちらこそよろしくはやて」

 

自己紹介と挨拶が済んで談笑を楽しんでいたフェイト達だが面会時間が迫って来たことで帰宅する事になった。

 

「今日はホンマ来てくれてありがとうな。退院したらウチに夕飯のお誘いするから良かったら来てや♪」

 

「「「「よろこんで♪」」」」

 

コートを返してもらい挨拶をしながら病室を出るフェイト達。それを見たシグナムは他の守護騎士を見渡すと皆頷いたのではやてに切り出す。

 

「主はやて。我々は彼女達を見送って参ります」

 

「お?おおきになシグナム。よろしく頼むで」

 

「はい。では失礼します。シャマル。お前は主の傍にいてくれ」

 

「わかったわ」

 

シャマルを残し他の守護騎士達は病室を出ると1階ではなく屋上へと向かう。屋上には誰もいなかったがしばらくするとドアが開きなのはとフェイトがやってきた。

 

「お姉ちゃんの家で会った時以来ですねシグナム」

 

「そうだなテスタロッサ。あの時は世話になった」

 

「高町なんとか。もうリンカーコアが治りやがったか」

 

「私の名前は高町なのはだよ!今度こそあなたのお名前聞かせてもらうからね!」

 

「へ!やれるもんならやってみろ!」

 

そう言って互いに因縁がある相手と睨み合う。黙って見ていたザフィーラが切り出す。

 

「シグナム!ヴィータ!喋っている暇はない!こいつらをすぐに片付けるぞ!」

 

「「わかってる!!」」

 

ザフィーラが結界を展開しレヴァンティンとアイゼンを起動するシグナムとヴィータ。それを見てフェイトが慌てて話を続けようとする。

 

「待ってシグナム!闇の書の主がはやてって事はわかったけどそれを公言する気はない。むしろ私達で出来ることなら協力するよ!」

 

「協力?なら協力してもらおうか。未來をおびき寄せる為にな!」

 

「お姉ちゃんをおびき寄せる?」

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「くっ!」

 

シグナムの一閃を辛うじて交わす。なのはの方もヴィータがアイゼンを振りかぶり襲いかかっていた。2人の様子を見て戦いは避けられないと感じたフェイトとなのはは新しくなった愛機の名を叫んだ。

 

「レイジングハート・エクセリオン!」

 

「バルディッシュ・アサルト!」

 

「「Set up!」」

 

BJは以前とそんな変わらないがデバイスはカートリッジシステムを搭載した事で幾分か厳つく見えていた。

新しくなった愛機で目の前の敵と交錯する。

 

「ほぉ。カートリッジシステムを取り付けたか。だが長年そのシステムを使ってきた我々に通じると思うな!レヴァンティン!」

 

ガシュン!

 

『シュランゲバイセン 』

 

カートリッジシステムを1つ使い技を放つ。以前戦った時は一切技を使わなかったのでこれがフェイトが初めて見るシグナムの技となる。

 

「バルディッシュ!」

 

『ソニックムーブ』

 

高速移動する事で交わそうとするフェイト。だがシグナムはその先を読む。

 

「甘い!はぁ!」

 

「っつ!きゃああああ!」

 

動きを先読みされ攻撃が当たる。だがすぐに体勢を立て直し反撃を開始する。

 

「サンダーレイジ!」

 

プレシア譲りの電撃を放つがシグナムは一閃で切り裂いた。

たった一振りで自分の攻撃が破られたことに驚きフェイトの動きが一瞬だけ止まった。そしてシグナム程の猛者がその隙を逃すはずもない。

 

「飛竜一閃!!」

 

「しまっ!!」

 

以前戦った時とは比べ物にならない程の強さを得たシグナムにフェイトはカートリッジシステムを使うこと無く敗れた。

そしてフェイトを待機していたザフィーラの元に投げザフィーラが鋼の楔でフェイトを地面に押さえつけた後一言呟いた。

 

「蒐集」

 

フェイトのリンカーコアから魔力が吸い出されていき闇の書のページを増やす。

蒐集されてる間フェイトは念話でなのはに逃げるよう必死に伝えるがヴィータと交戦中のなのはは逃げることもフェイトを助ける事もできなかった。

たまらずフェイトは家族の事を想う。

 

(母さん、姉さん、お姉ちゃん、アルフごめんね。今日帰るって言ったけどそれは無理みたい。本当にごめんね)

 

涙を流しながら気を失うフェイト。

そして620ページまで達した所でフェイトの魔力は空になる。蒐集が終わったその場を静寂が支配しフェイトを救えなかったなのはの表情には絶望が浮かんでいた。

そしてなのははヴィータにアイゼンを叩きつけられ気が失いかける中思いを飛ばした。

 

(恵さんお願いします。フェイトちゃんを助けてください)

 

2人を倒したシグナムとヴィータだがその顔は自分の気持ちを押し込めているのかとても辛い顔をしていた。

それを見たザフィーラはシグナムとヴィータには倒した2人を捕縛するのは無理だろうと判断し自分のバインドで縛りつけた。

そして2人を運びだそうと動いた時ザフィーラを今まで感じたことがない殺気が襲う。

 

ゾクッ!!!!

 

バッ!!

 

殺気がした方を見ると山吹色の道着を着た未來が空中に佇んでいた。俯いているためその表情は見えないがとてつもなく怒っている。一瞬気を抜けばすぐに殺られると気づくほどに。

未來を見たシグナム達は顔を白くさせていたが顔を引き締め覚悟を決めた目で未來を見据える。そして俯いていた顔を上げシグナム達を見据えながら一言呟いた。

 

「俺の家族を傷つけた者は殺す」っと。




原作ではカートリッジシステムを使いシグナム達と善戦していたフェイト達ですがシグナム達が魔法生物との戦闘で実力を上げたことでワンサイドゲームにしてみました。
あとアルフはフェイトのかめはめ波の怪我でアースラで療養中です。
そしてフェイトを傷つけられた事で未來はマジギレします。守護騎士達の命やいかに!?

次回「闇の書覚醒!未來、怒りの超サイヤ人2」
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