作中では書いてませんがプレシアとフェイトは舞空術と簡単な気功波を使えるようになってます。
修行風景とかは省略ということでw
それではどうぞ
※時は少し遡る。フェイト達が新しくなった愛機を受け取っている頃芹沢家ではというと、、
Side 未來
フェイトがアースラに行ってから1週間が経った。その間俺は早朝からダイオラマ魔法球に入って他の属性の魔法の射手の練習と超サイヤ人2の習得に励んでいた。
魔法の射手の練習は割と上手くいったがやはり超サイヤ人の壁を超えるのは容易い事ではない。悟飯が初めて超サイヤ人2に覚醒した時のトリガーは激しい怒りだったのでそれを真似てやっているのだがそんな激しい怒りを感じた事が無い為感覚が掴めないのだ。
そして感覚が掴めないまま3日が過ぎた。いくら平常心でいられる程まで超サイヤ人をコントロールしていたとしても3日間ほとんど休まず限界を越えようとすれば体力が持たない。
よってバオウが止める。
『相棒。もうそれ位にしておけ。感覚が掴めないのがわかっててやる修行程意味は無い。それに決戦も近いんだし少しでも体を休めるんだ』
この3日間黙って見ていたバオウがそこまで言うということは相当疲れている。これ以上やっても意味がないと判断した未來はバオウの指示に従った。
「そうだなバオウ。普段の修行ならやってる内にできるイメージとか出てくるんだが超サイヤ人2に関してはそれが全く出てこない。それでやっても意味なさそうだし後は休息に当てるよ」
『そうそう。人生焦ってもしゃーないってw』
(なんかデジャヴ)
そう思いつつも声には出さず別荘内で2日過ごしてから外に出た。リビングに行くとプレシアが話しかけてきた。
「あ、未來。別荘から戻ってきたのね?今フェイトから念話があってさっき地球に戻ってきたそうよ。けれど家には戻らずに翠屋に注文していたクリスマスケーキを受け取ってから帰るですって」
「あ、ようやく終わったんですね。意外とかかるもんだな〜。注文したケーキ意外と大きいですがフェイトなら大丈夫でしょう」
「やっぱり新しいシステムを導入するとなると色々あるのよね。それにケーキもあれだけ大きいのは初めてだから見るのが楽しみだわ。食べるのは明日の夜だから飾り付けは明日の昼にやっちゃいましょうか」
「そうですね。フェイトとアリシアがウキウキしながら飾り付けするのを見るのが楽しみですよ。アルフはチキンに夢中になるでしょうがw」
「そうね♪あの子が涎垂らしながらチキンを見るのも楽しみね」
その後未來とプレシアは明日のクリスマスパーティーの事を話し合っていた。そして日も暮れフェイトの帰りが遅いと思い始めた頃にバオウが異変を告げる。
『相棒!結界が展開されたぞ!場所的に海鳴総合病院ってところだ!』
「海鳴総合病院?」
『あぁ。しかもフェイト達や守護騎士達、何より闇の書の主の反応もあったが結界によって完全に遮断された。おそらく瞬間移動も使えない。飛んで向かうしかないぞ!』
バオウに言われ慌ててフェイト達の気を探るがバオウの言う通りその気を見つける事はできなかった。
「くそ!本当に全く気を感じない!すぐに向かうぞ!おそらく闇の書が覚醒する」
『おう。いつでも行けるぜ!』
「ち、ちょっと待ちなさい未來!私にもわかるように説明を!」
置いてけぼりを食らっていたプレシアは飛び立とうとする未來を呼び止め話を聞こうとする。
「あ、すみませんプレシアさん。前世の知識では闇の書の主が入院している時に単独で動いていた守護騎士達と突然現れた仮面の男2人組の手によって闇の書が完成するんです。そして完成した闇の書は主を取り込んだ後管制人格が出てくる。そしてフェイトや管理局総出で管制人格とその後に出てくる闇の書の闇と戦う。それが起きる可能性があるのです」
「仮面の男?でもフェイト達がいるならそいつらがいたとしてもなんとかなるんじゃないかしら?前と比べてフェイトも強くなっているわよ」
「確かに以前と比べたらフェイトは強くなりましたしカートリッジシステムも組み込んだ。ですが仮面の男達とは戦ったことはないので実力は未知数です」
「その言い方だとフェイト達が仮面の男達と戦っているように聞こえるけど一応守護騎士の二人とは知り合いになったんだから仮面の男達と戦う時は共闘してくれそうだけど?」
「それがそうもいかなくて。知識では男達の手によって守護騎士達は主の目の前で蒐集されその時の絶望を引き金に闇の書が覚醒する。だから管制人格や男達を相手にする時一緒に戦うという事はできません」
「なるほどね。それですぐ向かおうとしてるわけか。そういう事なら私も行くわ。戦力は多い方がいいでしょうしこの家にいる限りアリシアも問題ないでしょう」
「ありがとうございます。この家は特殊な結界で覆われていますから管理局でも見つける事は不可能です。アリシアには申し訳ないけど待っていてもらいましょう。って言っても寝てるみたいですから眠りの魔法をかけておけば問題ないでしょうし」
「そうね。5分で準備してくるからその間にアリシアの方はお願いね」
「了解です」
プレシアは準備の為自分の部屋に向かっていき未來は魔法でアリシアの睡眠意識を最下層まで引き下げることでしばらく起きないようにした。
アリシアの方が終わってから少ししてプレシアもやってきたので未來は大人モードになり2人とも舞空術で海鳴総合病院に向かった。
向かい始めてすぐにドーム状の結界が見えてきた。突撃しようと体を気で纏い結界を破る。
中に入ると黄色と桜色、赤と紫の閃光が空に見えたので向かおうとすると突然仮面をつけた男二人が立ち塞がった。
「ここから先は通さん。我らの目的を邪魔するなら死んでもらうぞ」
男の一人がそう言いながらバインドで未來達を縛ろうと動くが気で弾き飛ばす。
それに男が驚きお互いに手の内の探り合いになっている中頭上から一人の少年が降りてくる。
「時空管理局執務官 クロノ・ハラオウンだ!君らが闇の書事件で暗躍しているのは知っている!速やかに投降してもらおうか! 」
そう言って愛用のS2Uを仮面の男達に突きつけるクロノ。
管理局の登場に男達が戸惑ってる中クロノは未來を見て先を促す。
「恵さんお久しぶりです。ゆっくりお話したい所ですが今はそんな時間はありません。早くなのは達の方に向かってください」
「ありがとうクロノさん。助かります。
プレシアさんも行きましょう」
「いいえ。貴女は先に行ってなさい。私も執務官の子と一緒にこの子達の相手をするわ。捕縛したら追いかけるから」
「...わかりました。それではお二人共お気を付けて」
「ええ」
「わかっています」
2人にそう言い残し未來は舞空術でフェイト達の元に向かう。男達もそれを追いかけようとするがプレシアとクロノが立ち塞がる。
「ここから先は行かせないわ」
「君らを逮捕する!」
そう言って魔力を高めるプレシアとクロノ。その2人を見て男達もイラつきを見せ始めた。
「おのれ!我らの目的を邪魔するのであればまずは貴様らから血祭りに上げてやる!」
「いくぞ!」
男の一人の言葉を合図にプレシア&クロノvs仮面の男2人組の戦闘は始まった。
プレシア達の方で戦闘が開始されているのを感じながらも未來は急いでフェイト達の元に向かうが段々とフェイトの気と魔力が弱くなっているのを感じる。まるで蒐集され弱っていくかのように。
嫌な予感を覚えながら未來は急いだ。
病院に着いて未來が見たのは屋上に鋼色の楔により仰向けで拘束されリンカーコアから魔力を抜き取られたのか気を失っているフェイトの姿。
そして目線を少しスライドさせると大きく陥没した壁の中央で気を失っているなのはがバインドで拘束されている。
湧き上がる怒りを自覚しつつ未來はうつむきながらバオウに話しかける。
「バオウ。あの服に変えてくれ。変えたら大人モードは解除せずに待機モードに移ってくれ」
『了解だ相棒。これは俺も怒りが収まらん。存分にやれ』
そう告げると未來の服は悟空と同じ山吹色の道着になる。
状態を確認した後気を放出しスパークさせながらフェイトの元に下降していく。そしてフェイトの元に向かうザフィーラに向け殺気を放つと彼は警戒しながらこちらを見た。それに釣られてシグナム達もこちらを見ると顔を白くしているのがわかるが今の未來にそんなことはどうでも良かった。
未來の心にある思いは1つだけ。
(誰であろうと俺の家族を傷つけた者は殺す)
この思いだけだった。そして下降するのを止め顔を上げた後呟く。
「俺の家族を傷つけた者は殺す」
俺がそう言うとシグナムとヴィータは自分の獲物を強く握りしめザフィーラは一瞬の隙も作らんという構えを取る。
お互い睨み合う中ザフィーラが口火を切る。
「お前がシグナム達が言っていた未來か。大方今蒐集した女の敵討ちと言った所なのだろうが我らの目的の為お前の魔力奪い取る!」
そう意気込むザフィーラを未來は絶対零度の目で見ながら口を開く。
「たかが1冊の本を完成させる為だけに俺の家族に手を出したのか?それにシグナムとヴィータ。俺はお前達に牙を向けられる様な事をしたか?少なくとも俺からお前達に牙を向けた記憶はないが」
たかが1冊の本だと!?と言うザフィーラを無視しシグナム達を見ると2人は顔を俯かせ肩が震わせながら答えた。
「確かに私達は未來に牙を向けられてないし感謝しかない。だが我々は家族を守るために戦うと決めたのだ」
「そうだ!はやてを助けるためにあたし達は全てを賭けると決めたんだ!未來には感謝してる!でもこれがあたし達の覚悟だ!」
そう言って力強く顔を上げるシグナムとヴィータ。
家族という言葉を聞いた未來は再度フェイトを見るとフェイトの頬を涙が伝っているのに気づいた。それを見た瞬間未來の怒りは爆発した。
「うああああああああああああ!!!!!」
黒髪が金髪へと変わり目の色が黒から緑へと変化し気を激しくスパークさせ未來は超サイヤ人2に変身する。
「「「な!?なんだ!あの姿は!?」」」
驚く3人を無視し未來は口を開く。
「もういい。これ以上自分らの都合しか考えない貴様らと話すこと等無い!俺もフェイトも何より世界中の人々も貴様らの願望を叶えるための道具じゃねぇ!何よりフェイトを傷つけ泣かせたテメェらは必ず殺してやる!!」
「「「・・・・・・・」」」
先程とは比べ物にならない殺気を全身に受け歴戦の猛者である3人が動くどころか言葉すら放つ事ができなかった。
ザフィーラは動くことすら出来ないまま未來を見据える。だが瞬きをした時にはもうそこに未來はおらず体を貫かれた感触がしたので自身の体を恐る恐る見下ろす。
すると手の先から光の剣のような物を出して自分を貫いている未來の姿があった。
自分は刺されたのだとザフィーラが認識している間にも光の剣で切り裂き貫いていく未來。
何十太刀も受けた後ザフィーラは気を失い倒れる。そして気で作った刃を消し倒れたザフィーラを蹴り飛ばして病院の壁にめり込ませる。そしてザフィーラに左手を向けて手の平に気を集め一言呟いた
「......死ね」
冷徹な声でそう言う未來にシグナム達は恐怖を覚える。いくら自分達が魔力生命体とは言っても完全に消されれば主からの蘇生無くして蘇る事はできない。
よって自分達では敵わないとわかっていてもザフィーラ救出に動く2人だが現実は無情である。
2人が動き出したと同時にバランスボール並に膨れ上がった気弾が放たれザフィーラに当たると大爆発を起こす。
煙が晴れたそこにザフィーラの姿はなかった。
絶望しその場で膝をつくシグナムとヴィータ。だが絶望していたのは彼女達だけではない。
「あ...あ...あ...」
第三者の声が聞こえ全員が声がする方を見ると傍らに倒れた車椅子がありはやてが床に座り込んで血の気を無くした顔で涙を流しながらザフィーラがいた所を凝視していた。
そんなはやてに興味を示すこと無く未來はシグナム達を睨み一言呟く。
「...次は貴様らだ」
その言葉がトリガーとなりはやての精神は限界を迎えた。
「あああ..ああああ...ああああああああああああああああああ!!!」
叫ぶはやての足元に古代ベルカ式の魔法陣が浮かび上がる。そしてどこからか飛んできた闇の書とはやてのリンカーコアが激しく光り出す。
『主の精神不安定により闇の書を強制起動します。不足しているページは守護騎士達を蒐集することで補います』
「「な!?」」
闇の書から声が聞こえその内容を聞いたシグナム達は驚きの声を上げるが闇の書から伸びてきた枝のような物が3本出てきて内の2本によって体を貫かれる。残りの1本は別方向に向かっていった。その方向にはシグナムの指示で旅の鏡を展開し待機していたシャマルがいた。
「「「ぐ.あああ.ああ..」」」
それを未來は黙って見ている。そして、、
『蒐集』
そう本が呟いた瞬間シグナム達の姿は粒子となり闇の書に吸収された。
『全ページ分の蒐集を確認。闇の書起動します』
その言葉と共にはやてを取り込み天高く伸びる白い光の柱ができる。光が晴れた所にいたのははやてではなく長い銀色の髪をなびかせた女性だった。
女性は閉じていた目を開け嘆いた。
「また、またこの時が訪れてしまった。この悲劇を何度繰り返せばいいのか、、」
「・・・・」
そんな女性の言葉にすら未來は冷徹な目を変えぬまま睨む。
「だが今はそんな嘆きよりも主に絶望をもたらした元凶を消し去ろう」
そう言って未來を睨む女性。そんな目に睨み返しながら未來は口を開く。
「夜天よ。主に絶望というものを与えてしまった事は詫びよう。だが貴様らが俺の家族にした事も忘れた訳ではあるまい!」
「主に絶望を与えたお前がその名を知っているとはな。それとお前の家族にした事は忘れてはいない。その事について私も詫びよう。だがそれとは別にお前を葬り去る事に変わりはない!それが守護獣を消され憎しみを抱いた主の意志なのだから!」
「互いに相手を消す事で一致している以上言葉で片付くことはもうない。貴様を倒し闇の書という悪をこの世から完全に消しさってやる!」
「やれるものならやってみるがいい!暴走が始まれば私ですら制御は出来なくなる。それに貴様さえ殺せば後はどうなろうとかまわん!!」
まさに一触即発状態。今にも戦い始めそうな二人に近づく気が一つ。そして未來の超サイヤ人2を見て目を見開く。
「未來、、あなたのその姿はいったい...」
「...プレシアさん。これをフェイトとなのはに食べさせてください」
プレシアの疑問に答えず小さな巾着袋のような物をプレシアに投げ渡す。
「これは...豆?」
「それについて説明している暇はありません。早くフェイト達に食べさせ二人を連れてここから離れてください」
一切こちらを見ないで目の前の存在を睨む未來にその女性が事前に聞いていた管制人格なのだと思いプレシアは頷いた。
「...わかった。気をつけるのよ」
「わかっています」
プレシアがフェイト達の元に向かい2人を連れて転移したのを確認した後管制人格に話しかける。
「これで心置き無く戦える。さぁ来いよ夜天。貴様と俺の信念どちらが強いか勝負と行こうじゃないか」
「今のうちにいきがっているがいい。貴様に待っているのは死あるのみだ」
そう言って桜色の魔法陣を展開する管制人格
「いきなりかよ。はぁぁ!」
「主の敵に 滅びの光を 星よ集え 全て撃ち抜く閃光となれ」
とてつもなく大きくなった桜色の魔力。そして片や金色のオーラを増幅させ目の前に脈動する球体を作り出す未來。
「スターライト・ブレイカー」
「ビックバンかめはめ波〜!!」
共に星を破壊する威力を持つ技同士のぶつかり合いに周辺の建物は粉々に砕け散る。
今互いの信念を掛けた戦いが始まった。
Side end
とうとう超サイヤ人2に変身しました。
そして闇の書を覚醒させたのが仮面の男達ではなくまさかの主人公にしてみました。
大切な人を傷つけられると人って変わりますからそれを未來に当てはめるとこうかな?って思いで。
次回「双子の使い魔 リーゼアリアとリーゼロッテ」