ここでリーゼ姉妹初登場です。
勢いで書いたので後後修正するかもしれませんがよろしければどうぞ。
Side プレシア&クロノ
未來がフェイト達の元に向かった後私達は仮面の男2人組と対峙していた。
男達はどこか焦っているように見える。まるで大事な瞬間を逃してたまるかというような。
プレシアがそう観察している中男達は動き出した。
「はぁぁぁ!」
一人が殴りかかってきた。スピードはあるが攻撃の動作が遅すぎる。簡単にいなし背中にプラズマランサーを打ち込む。
「ぐぁぁぁぁぁ!」
「意気込んどいてこんなものなの?」
「くっ!舐めるな〜!!」
そういってカードのような物を取り出したと思うとバインドで拘束されるプレシア。
「へぇ。デバイス無しでバインドを。ってことはそれは魔力を溜めておいて使う物ね。でもバインドなんて簡単に壊せるわよ」
そう宣言すると同時に自身を捕らえるバインドを破壊するプレシア。
「な!?お、おれのバインドをいとも簡単に...」
「僕の事を忘れてもらっては困るな。スティンガーレイ!」
「っつ!」
クロノの魔法を交わし男は距離をとるともう1人が入れ替わりで攻撃を仕掛けてきた。
「はぁぁぁぁぁ!!」
「へぇ。さっきの子に比べたら接近戦は上ね。あのカードは使わないのかしら?」
「あれを使う必要など無い!」
「必要が無いというより使えないもしくはさっきの子より上手く扱えないのではなくて」
「チッ」
「図星ね。まぁいいわ。お望み通り格闘戦で相手してあげましょう。かかって来なさい」
そう言って杖をしまい素手で構えるプレシア。それを見て舐められていると感じた男は憤る。
「魔導師が格闘戦で俺に勝てると思うな!!」
「その固定観念を壊してあげるわ。」
プレシアはそう言うと向かってくる男の蹴りを左腕で防ぎ胴体に向けて右で殴りかかる。だが男もそれは想定内で左手でそれを防ぐ。
あとはひたすらラッシュの応酬。ぶつかり合う度に激しい音が鳴り響く。
「「うおおおおおおおおおおおお!!!!」」
声を上げながらプレシア達がそうしている頃もう片方ではカードを使う男とクロノが戦っていた。
「ブレイズキャノン!」
「はぁ!」
クロノの魔法をカードの魔力を使ったプロテクションで受け止める。
「そんな単発な魔法が通じると思うな!!」
そう男は叫んで砲撃魔法を使ってきた。だが未來と戦ってからトレーニングを積んできたクロノにそんなものは通じない。飛んでくる砲撃魔法を見たクロノはプロテクションもデバイスも構えず左手を振りかぶり砲撃を弾いた。
「お、俺の砲撃魔法を素手で弾いただと!?」
「ストラクルバインド!」
男の言葉に反応を示さずバインドを仕掛けるクロノ。動揺している男はそれに捕まってしまった。
「し、しまった!」
男は呟くが時既に遅し。そしてそれをプレシアと戦っていた男が見て救助に動く。
「不味い!」
そう言うとプレシアに背を向け仲間の元に向かう。だが大魔導師に背を向けるとは愚の骨頂でしかなかった。
プレシアは仲間の元に向かう男の背を見つつ手を腰に据えて構える。今から放つのは未來から舞空術と平行で教わった技。
絶対に当てるとプレシアは意気込んで準備に入る。
「かめはめ波〜!!」
プレシアの両手から気功波が飛び出し後少しで仲間の元にたどり着こうとしていた男の背中に当たる。
「ぷげら!!」
変な声を上げながら男は地面に叩きつけられる。そして..
「ストラクルバインド!」
クロノのバインドによって2人とも捕縛された。それを見たプレシアはクロノの隣に降り立つ。
「お疲れ様執務官さん」
「そちらこそお疲れ様ですプレシアさん。さて、早速だが君らの変身魔法は解除させてもらおうか」
そうクロノが言うと捕縛していた男達の体が輝く。
「「ぐおおおおおお!!」」
そして光が収まると男達の姿は消えネコミミを生やしている女性2人の姿が現れた。
「やっぱり君らだったか。アリア、ロッテ」
「くっ!クロノ!こんな魔法私達は教えてないわよ!」
「一人になっても切磋琢磨しろと言ったのはあなた達でしょう。僕はそれを忠実に守っていたに過ぎない」
「だからってよりにもよってなんでバインド系なのよ!あんた縛る趣味でもあるわけ?クロスケ!」
「勝手にそういう趣味だと決めつけるな!これ以外にも色々覚えてる!」
かつての師匠と弟子が口喧嘩している中プレシアがクロノに聞く。
「執務官さん。この子達は?」
「あ、はい。この2人はリーゼアリアとリーゼロッテって言って僕の師匠なんです」
「ふーん。この子達が師匠ね。あと長すぎるからロッテリアって呼びましょう」
「「略された!!」」
「なぜロッテリアに省略したんです?」
「地球にはそういう名前のお店があるからふと浮かんだだけよ。気になるなら今度連れて行ってあげるわ。さてこのロッテリアをどうするのかしら?執務官さん」
「「お願いだから略さないで呼んで!!」」
「いやよ。めんどくさい」
「「ええ〜〜...」」
リーゼ姉妹の心の叫びを無下にするプレシア。そんなやり取りをスルーしクロノはプレシアに返事を返す。
「とりあえずアースラに連れていこうと思います。プレシアさんは恵さんの方にお願いします」
「わかったわ。それじゃあ後は頼むわね」
「了解です」
「待って!目的を果たす前にアースラに行くわけには行かない!お願いクロノ!このバインドを解いて!私達にはやらなきゃいけないことがあるの!」
「何を言ってるんだ。君らが事件の主犯かもしれないという疑いがある以上解くわけがない。大人しくアースラに来てもらおうか」
「それじゃあ一瞬のチャンスを狙えない!お願いクロノ!」
「一瞬のチャンス?それはいつ起きるんだ?」
「そ、それは...」
クロノの問いに2人とも黙ってしまうがその問いにプレシアが答えた。
「大方貴方達は覚醒したばかりの闇の書を主ごと葬り去ろうとしてるんでしょ?完成していない闇の書は破壊しようとすれば主を巻き込んで転生する。だから覚醒した瞬間を狙って凍結魔法かなんかで主ごと処理して虚数空間に放り込もうって腹ね」
「「な、なぜそれを!?」」
「どうしてそこまでわかるんですか?プレシアさん」
「闇の書に関する事件を調べれば予想できることだわ。それに11年前に破壊しようとして失敗してしまったようだしね」
「「っつ!!」」
その時の事を思い出したのかリーゼ姉妹は苦虫を噛み潰したような顔になる。そしてクロノも辛い表情になる。
「・・・・」
「執務官さん。あなたのお父さんの死を無意味だなんて意味で言ってはいないわ。お父さんの判断で命が助かった人もいるのだから」
「...そう、ですね。父さんは管理局員として立派だったと思います」
「当事者でもないのにあの時の事をわかった風に言わないで!クライドは本当なら死なずに家族の元に帰れたのよ!なのに!なのに闇の書が暴走なんかしたせいでクライドは!!」
「(その辺にしておきなさいアリア、ロッテ)」
「「父さま!!」」
空中にディスプレイが映し出される。
「お久しぶりですね。ギル・グレアム提督」
「(そうだなクロノ君。フェイト君の裁判の時以来かね)」
「そうですね。ですが今は昔話に花を咲かせてる場合ではありません。あなたは先程プレシアさんが言っていた事を実行に移すおつもりですか?」
「(あぁその通りだ。私達はあの子ごと闇の書を封印するつもりだ)」
「ですが闇の書が覚醒した時を狙って凍結させるにしても下手をすればまた転生してしまいますが」
「(闇の書を封印できるのは覚醒してからほんの数分間。その時を狙ってこのデュランダルで主を取り込んだ管制人格ごと闇の書を凍りつかせ虚数空間に放り込むのだ。それに覚醒してからは魔力を蒐集する必要も無い為いきなり転生するということもない)」
「デュランダル?」
「(あぁ。これは氷結魔法の杖で半径数10kmを一瞬で凍りつかせる事ができる。これを使えば虚数空間に放り込むまでの時間には充分だ。これで闇の書の永遠の負の連鎖に終止符を打つ!クライドの仇をとることができるのだ!)」
最初は穏やかに話していたグレアムだが段々と恨みを籠らせた声でそう宣言する。
「...それで罪もない少女の命を奪おうと言うのですか?彼女が闇の書の主になったのはただの偶然です。例えどんな因縁があろうと人の命を奪う権利等誰にもない!」
「(無論そんな事はわかっている。目的が達成されれば出頭しどんな罪でも受け入れるつもりだ!クライドを失ったあの日から闇の書への恨みを忘れた日は無い!それにクロノ君も闇の書に恨みが無いわけではあるまい!!)」
「...確かに闇の書が父さんの命を奪った物であるのは確実ですし恨んでもいます。ですがその恨みを今の主に対してぶつけていい事にはなりません。それに僕は執務官です。個人の感情で動くことなどしない。何よりまだ事件は終わっていないし誰かの犠牲の上で成り立つ終止符等いらない。それは父さんも望んでいないでしょうから」
「(...そうか、君は強いな。アリア、デュランダルを彼に渡しなさい)」
「父さま!?」
「(クロノ君。やはり君はクライドの息子だ。君なら闇の書をなんとかしてくれるだろう。そのカードがデュランダルだ。使い時は君に任せる)」
「わかりました。それと事件を解決するのは僕一人の力ではなく皆の力でです」
「(さすがだな。それではアリアとロッテ、お前達は...)」
カッ!!!
病院の方で白い光の柱が出現した。
「あれは!?」
「(...あの光が闇の書が覚醒した時の光だ。クロノ君プレシア女史後は任せる。頼んだぞ。アリアとロッテはクロノ君達のサポートを)」
「「......はい。父さま」」
「...執務官さん。私は先に行ってるわ。そのロッテリアと提督さんから詳しく使い方を教えて貰ってから来なさい。1分もあれば充分でしょう」
「わかりました。プレシアさんお気を付けて」
「誰にそれを言ってるのよ。私の力は直接対峙した事あるあなたなら知ってるでしょう」
「あはは。そうですね。それではお願いします」
「任されたわ」
そう言うと杖を持ち舞空術で病院の方へプレシアは飛んでいった。それをクロノは見送った後グレアム達に向き直る。
「とりあえずこのデュランダルの事について更に詳しく教えてください」
「(わかった)」
※説明中
「なるほど。わかりました。それじゃあアリアとロッテ、そろそろ向かうぞ」
「わかったよクロノ(クロスケ)」
デュランダルの取り扱いの説明を受けアリア達のバインドを解除して向かおうとした矢先プレシアから念話が来る
「(執務官さん。今すぐロッテリアを連れてアースラに行きなさい!未來が管制人格と一人で戦うから私にフェイトとなのはって子を保護したら転移するよう言ってきた。ここにいたら邪魔になるわ!)」
「(管制人格と一人で戦う!?それに未來ってまさか恵さんのことですか?)」
「(そうよ!さっき未來と合流したのだけれど今まで見たことない姿になってた。それにフェイトは魔力を蒐集されて気を失っているしなのはって子も重症。あと守護騎士の子達の姿も見えないわ!)」
「(プレシアさんが見たことない姿ですか!?それにフェイトまで魔力を奪われてたなんて!なのはは既に魔力を奪われた事があるから回復すれば問題ないにしても守護騎士の姿が見えないという事はもしかして・・)」
「(えぇ。あんな姿は見たことがない。それと守護騎士の子達は執務官さんの想像通りでしょうね。とにかく今はアースラに行きなさい!)」
「(わ、わかりました!!)」
「クロノ?(クロスケ?)」
動き出そうとした瞬間に立ち止まった弟子に疑問の声をかけるロッテリア。そしてクロノが向き直る。
「今プレシアさんから念話が来てすぐにアースラに向かえと言われた。説明は後でするから一旦ここを離れるぞ」
「「わ、わかった...」」
戦おうとしていたのに急に撤退するという出来事に疑問を浮かべるもののクロノの言葉に頷き3人はアースラに転移した。
アースラに転移したクロノはすぐに現場の状況を知るべくリーゼ姉妹を連れて管制室へと急いだ。そしてメインモニターを見て驚く。
「な!?なんだあの姿は!?」
「「...............」」
メインモニターにはなのはのスターライト・ブレイカーを放つ管制人格と超サイヤ人2になった未來がビックバンかめはめ波を放つ映像が映し出されていた。そしてクロノのその一言でようやくアースラの面々がクロノ達に気づく。リーゼ姉妹はひたすら管制人格を睨みつけていたが。
「あ、クロノおかえりなさ...じゃない!どうして戻ってきたの!?まだ事件は終わってないのよ!」
「艦長。それがプレシアさんからすぐにアースラに行けと言われまして。僕らがあそこにいては恵さんの邪魔になるからと」
「プレシアさんに?」
「(管理局。ちょっといいかしら?)」
「あ、プレシアさん。なんでしょう?」
「(今すぐ私をアースラに転移して貰えないかしら?状況的に情報を交換した方がいいと思うしなのはって子も専門の人に見てもらいたいし)」
「あ、わかりました。すぐに転移します」
「(お願いするわ)」
プレシアからの要請を受けリンディはエイミィに転移魔法の指示を出した後医療スタッフに連絡をする。そしてものの5分で準備を終えると転移魔法でプレシアがアースラにやってきた。
「要請を受けてくれて感謝するわ提督さん」
「いえ。こちらこそなのはさんを保護してくださってありがとうございました」
「私は未來に頼まれたからやったに過ぎないわ。それにフェイトも魔力を奪われてしまったしね」
「未來?それってまさか恵さんの事ですか?それにフェイトさんまで・・・」
「ええそうよ。貴方達が今まで会ってた未來は変身魔法でなっていたもので大海 恵っていう名前はその姿の時の名前なのよ。まぁあの金色に輝いている姿は私も知らなかったけどね。それとフェイト達の事だけれど未來からこれを食べさせろって言われたわ」
「これは...豆ですか?」
「どう見ても豆にしか見えないわよ。でもあの場面で未來が渡してきたって事は食べさせる事で何かしらの変化が起こるはずよ」
プレシアから豆を受け取ったリンディは頷いた。
「わかりました。2人の意識が戻り次第食べさせましょう。それとその2人の姿が見えないようですが?」
「気を失っている人を運ぶのは難儀だからまず私だけで転移してそれから呼ぶことにしたのよ。それじゃあ呼ぶわよ」
そう言うとプレシアは召喚魔法の詠唱を始める。光が収まると気を失っているフェイトとボロボロのなのはが横たわっていた。
「!?。医療班!すぐに2人を治療室へ!事は一刻を争います!」
「はっ!!」
リンディの指示ですぐにフェイトとなのはは医療スタッフによって治療室に運ばれた。それを心配そうに見送るプレシアとリンディだが気持ちを切り替え目の前の事に集中する事にした。
「それじゃあプレシアさんとクロノ。貴方達が戦った仮面の男達...とはいっても本人達はそこにいる訳ですから確認は後でするとしてまずは貴方達が得た情報を教えてください」
「わかったわ」
「了解いたしました艦長」
※説明中
「なるほど。凍結魔法によって凍らした後に虚数空間に放り込んでの永久封印ですか。人一人を騙して殺そうとするとはあなたも堕ちましたねグレアム提督」
「「ちょっとリンディ!!」」
「(いいんだアリア、ロッテ。過程はどうあれそれを実行しようとした私は責められて当然だ。とにかくリンディ。既にデュランダルはクロノ君に託した。今はあの少女が戦っている間に戦力を整えて欲しい。アリアとロッテもサポートに回す。君自身にも因縁のある闇の書だ。色々と思うことはあるだろうがどうかよろしく頼む)」
そう言ってリンディに頭を下げるグレアム。
「グレアム提督。あなたに言われるまでもなくリンディ・ハラオウンとしてではなく一人の管理局員として今回の事件にあたります。それに未來さんにだけ負担をかけるつもりもありません。全員の力で誰一人犠牲者を出すことなく事件は解決してみせます。」
「わかった。どうかよろしく頼む」
そうしてグレアムとの通信は切れた。そしてリーゼ姉妹からも事情聴取をして話を纏めたリンディはすぐに指示を出す。
「クロノ!貴方はいつでも出れるように待機を!そしてプレシアさんはこの豆を持って治療室に行き2人が目覚めたら食べさせてください。リーゼさん達はエイミィ達のサポートを!」
「はっ!」
「了解よ提督さん」
「「まかせなさいリンディ」」
「お願いね。なのはさん達が復活すれば他の作戦も取れる。それまではなんとか未來さんに耐え忍んで貰うしかありません」
そう言ってメインモニターに再び視線を戻すリンディ。そこには再び睨み合う管制人格と未來の姿があった。
Side end
ギル・グレアム初登場でした。
リーゼ姉妹では主はアリアの方がタイプです。