覇王とイチャイチャしたい   作:初音 茜

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今回からGOD編になります。

ようやくアインハルトを出すことができました。

正直GOD編はうろ覚えの為覚えてる限りでやって行きます。

それではどうぞ





GOD編
24:覇王と未来からの来訪者


【新暦79年 ミッドチルダ 】

 

早朝の鳥の囀りが聞こえる中碧銀の髪を靡かせランニングに勤しむ一人の少女がいた。

彼女の名はハイディ・E・S・インクヴァルド。かつて古代ベルカに存在した覇王の末裔である。

現在彼女は日課であるランニングをしている。

朝の澄み切った空気を味わいながら走るのがアインハルトは気に入っていた。そしてそんな彼女に近づく一人の影。

 

「おはようございます。アインハルトさん」

 

「おはようございます。ヴィヴィオさん」

 

アインハルトに声をかけたのは金髪に赤と緑のオッドアイの少女 高町ヴィヴィオである。

母親譲りの笑顔を振りまきながらアインハルトと並走して走り出す。

 

「相変わらずアインハルトさん早いですね。私も早く出たつもりが追いつくのに時間かかってしまいました」

 

「私としてはそんなスピードを上げてるつもりはないのですが・・少し腰が痛いのもありますし」

 

「いや、そう言いますけど実際出てますからねスピード。ってか腰が痛いって・・あ〜なるほど。いわゆる昨晩はってやつですね。ってそんな訳ないか。私やアインハルトさん位だとまだ早いですもんね」

 

「まぁその辺はヴィヴィオさんのご想像にお任せします。まぁ気持ちさえあればとだけ言っておきましょう。フフ」

 

真実は伝えず濁したアインハルトの回答に並走していたヴィヴィオが何を思ったのか立ち止まって顔を赤くしていた。

 

「ま、まさかね。あ..はは...は..。あ、そうだママ達に連絡しなくちゃ...」

 

アインハルトの言葉を受け混乱しているヴィヴィオは端末を取り出しどこかに掛け始めた。

 

「(もしもしヴィヴィオ?どうしたの?今ランニングに行ってるんじゃ?)」

 

「フェイトママ。アリシアママはいる?」

 

「(え?まだ寝てるけど?ってかそんなに動揺してどうしたの?)」

 

「実はね・・」

 

ヴィヴィオはフェイトに先程のアインハルトとのやり取りを話した。すると一瞬でフェイトの目からハイライトが消えていた。

 

「(へ〜なるほど。すぐに姉さんたたき起こしてあの子とお話してくるから待っててねヴィヴィオ)」

 

「うん♪ありがとうフェイトママ」

 

そう言って通信を切ってアインハルトに向き直る。

 

「え、えっとヴィヴィオさん?今フェイトさんに通信していったい何を?」

 

「いやいや。アインハルトさんは気にしなくて大丈夫ですよ。ただちょっとお話(物理)しに行っただけですから」

 

「(物理)ってなんですか!!ランニングしてる場合じゃありません!すぐに家に帰らないと!」

 

「いや、今から行っても間に合わないと思いますよ。それにそろそろ聞こえて来るかと」

 

ヴィヴィオがその言葉を発した瞬間アインハルトが向かおうとした方角で爆音が響いた。

 

ドォォォォォォォォォォォン!!

 

「え?」

 

驚いてそっちを見ると金髪の2人の女性とよく見慣れた人物が空中に飛び出してきた。

戦闘が始まる事を察したアインハルトはすぐさま家に戻ろうと走りだしヴィヴィオも後に続いた。

だがすぐにある違和感が2人を襲った。

 

「あの..アインハルトさん。私達さっきから走ってますけど一向に前に進んでいない気がするのですが・・」

 

「気のせいではないと思います。私も同じことを思っていましたから。というかむしろ後ろに吸い込まれているような・・」

 

そして2人は一斉に後ろを振り返る。

するとそこには割れた空間ができていて2人を飲み込まんと強い風が吹いていた。

2人は飲み込まれたら終わりだと瞬時に悟り全身を気と魔力で強化し離脱を開始する。だがいくら2人が全身を強化しても空間が吸い込む力が強すぎてその場で留まるのが限界だった。

 

「ぐぅぅぅぅ!な、なんなのこの風は!いくら強化しても踏ん張るのが限界だよ〜!」

 

「な、なんとか踏ん張りましょうヴィヴィオさん!風が弱まるまでなんとか!」

 

「そうは言っても踏ん張るのにめちゃくちゃ魔力使ってるから長くは持たないよアインハルトさん。それにこの状態でなんかあったらもう持ちこたえられない」

 

「!。ダメですヴィヴィオさん!後半のそれは俗にいうフラグというやつで・・」

 

「えっ!?」

 

ヴィヴィオがそういった時戦っていた3人組の方から黄色い魔力弾が2人に迫ってきた。

いつもの2人ならばたやすく対処できるが今は全身を強化し踏ん張っているため飛んでくる魔力弾を見続けることしかできなかった。

そしてそのまま着弾する。

 

「「キャァァァァァァァァ・・・あ!」」

 

気づいた時には既に遅し。2人は空中に投げ出され抵抗することができなくなった今空間へと吸い込まれようとしていた。ヴィヴィオはひたすら平泳ぎのような動きをして逃れようとしていたが全くの無意味である。

そして戦っていた3人組が2人の悲鳴でようやく事態に気づきこちらに向かってくるが距離がありすぎた。

 

ヴィヴィオとアインハルトはひたすら大切な人へ向け手を伸ばすがその手が届くことは無く2人は空間に吸い込まれた。

2人を吸い込んだ空間は役目が終わったとばかりにすぐに閉じてしまい大切な人を救えなかった3人の顔には絶望が広がっていたのだった。

 

Side アインハルト

 

空間に飲み込まれた私とヴィヴィオさんはとりあえず現状を確認する事にした。

 

「どうやら本で読んだブラックホールという物ではないようですね。もしあれなら私達は飲み込まれた瞬間にスプラッタになってます」

 

「さらりと怖い事言わないでくださいアインハルトさん!っというかどうしましょう?このまま私達ここに閉じ込められるんでしょうか?なぜか大人モードも解除されてますし」

 

「いえ、それはないでしょう。現に私達の意志とは関係なく進んでいますからそのうち出口に出るはずです。それと解除されたのはこの空間のせいではないかと」

 

「それならいいんですけど。ねぇクリス。ここがどういう所とかママ達に通信する事ってできる?」

 

ヴィヴィオの問いに彼女のデバイスであるクリスが両手で×を作る。

 

「そっか〜。せめてここがどういう所かわかればいいんだけどな〜」

 

「あ!どうやらヴィヴィオさん。その心配は無用の様です。出口が見えてきました」

 

「あ、本当だ。よし、とにかく外に出れれば通信も復活するでしょうしそしたらママ達に迎えにきてもらいましょう」

 

「そうですね。あ、そろそろ出ますよ」

 

出口の先は光に包まれている為2人は目を瞑りながらその中に飛び込んだ。

そして光が収まり目を開けて見えたきた物とは・・

 

「うわ〜〜綺麗な夜景〜♪見てくださいアインハルトさん。街の光がこんな幻想的な雰囲気を作り出してますよ」

 

「・・ヴィヴィオさん。疑問に思いませんか?なぜ私達は街を見下ろしているのかを」

 

「へ?そりゃもちろん街よりも高い所にいるからじゃないですか」

 

「そうですね。では私達がいたのは天文台とか山の頂上でしたか?」

 

「いや、いたのは変な空間ですし山とか行ってませんよ・・・あれ?ってことはもしかして・・」

 

「その通りです。今私達は空中にいるんですよ」

 

「それを早く言ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜!」

 

「いや、普通はすぐに気づきますよ・・ってヴィヴィオさん!舞空術を使ってなかったんですか!?」

 

「まだ舞空術はマスターしてないよ!最近やっと5cm浮くくらいになったんですからぁぁぁぁぁぁぁ〜〜」

 

「くっ!と、とりあえず飛行魔法を使ってください!あと少しで地上にぶつかってしまいます!」

 

「え!?あわわ、本当だ!クリス お願い!」

 

「(ビシッ!)」

 

クリスが敬礼したと同時にヴィヴィオの落下スピードは下がり空中に留まった。

 

「ふぅ〜。危なかった〜。ありがとうクリス♪」

 

「(ビシッ!)」

 

礼を告げるとまた敬礼を主人にかえす。心なしかドヤ顔に見えなくもない。

そんな事はさておきアインハルトと同じ高さまで戻ったヴィヴィオはこれからの方針を相談する。

 

「さて、とりあえず最初の予定通りママ達に通信をして迎えにきてもらいましょう。ここがどこかもわからないのに動き回るのは危険ですし。ね?アインハルトさん」

 

「・・・理です」

 

「え?」

 

「無理ですヴィヴィオさん。実はヴィヴィオさんが言い出す前から通信をかけていますがナカジマジムの人達やフェイトさん達、更に彼にも連絡してますが全く通じません」

 

「そ、そんな!本当なの!?クリス」

 

「(コクッ)」

 

アインハルトの言葉に驚き自身のデバイスに聞くも答えはyes。

つまり唯一の希望だった方法が使えないという事だ。

 

「どうしましょう?アインハルトさん。このまま私達家に帰れないんでしょうか?」

 

「それはわかりません。とりあえずこのまま浮かんでいる訳には行きませんからどこか休める場所を探して・・・!?」

 

バッ!

 

突然反対側を向くアインハルトにヴィヴィオが不思議そうに話しかける。

 

「アインハルトさん?」

 

「・・・誰かが近づいてきます。この気はもしかして・・」

 

その言葉にヴィヴィオもアインハルトが見ている方を見ると遠くに人のシルエットが見えた。

そしてそのまま待っているとその人物が数メートルの距離を置いて停止した。

その人物は茶髪のツインテールに制服のような白いバリアジャケットを着て赤い水晶が嵌っている金色の杖を持っていた。

そしてその人物をアインハルトとヴィヴィオは知っている。

 

「な、なのはママ・・」

 

「なのはさん・・」

 

「え?ママ?私まだ小学4年生なんですけど?コホン、時空管理局 嘱託魔導師 高町なのはです。すみませんが渡航証はお持ちですか?」

 

「ふぇっ!?小学4年生!?なのはママ若〜い!」

 

「あ、当たり前です!ピッチピチなんですから!」ブンブン

 

可愛らしく両手を振りながら叫ぶなのは。

 

「あ、確かにこの反応はなのはさんに間違いないですね。という事は私達は過去に来てしまったんでしょうか?」

 

「タイムスリップしたって事ですか?」

 

「えぇそうとしか考えられません。あの空間がワームホールだとしたなら・・」

 

なのははこのままいくと自分がおいてけぼりを食らうのを察して再び問いかけた。

 

「と、とにかくお2人は次元渡航者なんですよね?なら渡航証を見せてください」

 

「あ、えっと私達は次元渡航者という訳ではなくてなんというか・・」

 

アインハルトが説明を始めようとした時なのはの側に急に人が現れた。

 

「キャッ!」

 

「うわ!」

 

「っつ!」バッ

 

突然の乱入者になのはとヴィヴィオは驚きアインハルトはすぐさま戦闘態勢へと入る。だが乱入者が誰かわかった瞬間なのはから話しかけたのだった。

 

「あ、未來さん。こんばんは。先日は本当にありがとうございました」

 

「こんばんは高町さん。いえいえ。翠屋のシュークリーム。めちゃくちゃ堪能させていただきました。ぶっちゃけあれの食べ放題のメニューとかないですかね?」

 

「にゃはは。あそこまで食べてたらお母さんでもさすがにメニュー化はしないかと思います」

 

「食べ放題だから食べまくったのに希望が叶わないとは現実は厳しいorz」

 

翠屋の手伝いをしてからなのはと未來は会った時にはこういった世間話程度ならするようになった。

だがアインハルトとヴィヴィオにとってそんな世間話の内容はどうでもいい。

2人にとってはなのはが放った名前に驚いていたのだから。

 

「あ、あのなのはさん。今こちらの方を未來さんと仰いましたか?」

 

「え?う、うん。言いましたけどどうかしましたか?ってそうか自己紹介とかしてないですもんね。お2人の名前も聞いてないし。こちらの方は芹沢 未來さん。見た目は女の子だけど男の子だよ」

 

「はじめまして。芹沢 未來と言います。急に現れた気を確かめる為に現れたしがない魔法使いです」

 

「「!?!?」」

 

未來が自己紹介をすると2人は先程以上の驚愕の顔になり未來達に背を向けてコソコソと話し始めた。

 

「(アインハルトさん。この時代の未來さん可愛すぎません?未来の姿を知ってる身からすれば天と地程の差があるんですけど!)」

 

「(確かに私達が知っている未來さんはイケメンですし頼りがいのある雰囲気を持ってますがこの時代の未來さんはむしろ守ってあげたくなるという感じですね)」

 

「(本当にそうですよね。それとなぜ未來さんが昔の写真を見せてくれないのかはっきりわかりましたね。いじられるのを回避したかったんですよきっと)」

 

「(それだけが理由とは思えませんが可能性は高いですね。とにかく今はこの時代の未來さんを目に焼き付ける事にしましょう。隙あらば写真も撮りましょう)」

 

「(ですね♪)」

 

目的を決めた私達は再び未來さんの可愛い姿を脳に焼き付けるために凝視する事にしたのでした。

 

Side end

 

※ちょっとだけ時間戻ります

 

Side 未來

 

クリスマスから三日後の夜 未來達がリビングで寛いでいると突然知らない気が現れた。

そしてそれを感じたのはアリシアとアルフ以外の面々。

 

「ん?誰だこの気は?」

 

「私もこの気は知らないわね」

 

「私も」

 

「何々?みんなどうしたの?」

 

「また未來お得意の気ってやつかい?」

 

気を感じる事ができないアリシアとアルフが質問する。

 

「いや、突然上空に知らない気が2つ出てきたんだ。それに高町さんも転移してきたな。・・・よし。ちょっと気になるし見てきます」

 

「わかったわ。行ってらっしゃい」

 

「ねぇお姉ちゃん。私も行っていい?」

 

「ん〜〜いや、フェイトも待っててくれ。個人的に気になるだけだしな」

 

「・・わかった」

 

「ごめんな。それじゃあ行ってきます」

 

そう言って俺は部屋に行き上着をとるとなのはの気を頼りに瞬間移動した。

瞬間移動するとそこにはアインハルトとヴィヴィオ、そしてなのはが驚いた顔をしてこちらを見ていた。

アインハルトは構えをとっていたが。

ちょっとした緊迫の空気が流れているが俺は表に出さないように内心めちゃくちゃ喜んでいた。

 

(やっべ!生のアインハルトだよ!めちゃんこ可愛いやんけ!ぶっちゃけ未来に帰らず一緒にいて欲しいわ〜)

 

っと言う事を考えているとなのはが挨拶してきたのでそれに返すと俺の名前を聞いた瞬間2人は驚いた顔をした。

どうやら未来では俺はなんかしらで関わっているらしい。

コソコソ話していた内容まではわからなかったが。

そしてそれが終わったタイミングを狙ってなのはに話しかけた。

 

「あ、そうそう高町さん。ちょっと気になることがあるのでこの2人をお借りしますね」

 

「え?で、でも私もリンディさんに言われてこの人達をアースラに連れて行かないといけなくて」

 

「提督さんには後で連れてくから待っとけって伝えてください。それでは」

 

「あ!ちょ、ちょっと待ってください未來さん!」

 

「そう言って待つ人はいないんだぜ高町さん」フッ

 

「ドヤ顔しないで下さい!」

 

ツッコミを入れるなのはを他所に俺は2人の元に行くと俺が何か言わずとも2人は俺の服を掴んできたので額に指を当てて瞬間移動した。

 

家に戻り2人の靴を玄関に置いた後リビングへと案内する。すると..

 

「え!?フェイトママちっちゃ〜い!アリシアママはもっとちっちゃ〜い!可愛い〜♪」

 

「「ちっちゃくないよ!まだこれからなんだから!」」

 

ヴィヴィオの大変失礼な言葉に姉妹がすかさず声を荒らげる。

 

「はぁ〜。ヴィヴィオさん。先程なのはさんの話で分かっていたでしょう。ここは過去の世界なんですからフェイトさんもアリシアさんも相応な見た目なのは必然です」

 

「あ、そうでしたねアインハルトさん。ごめんなさいフェイトママ、アリシアママ」

 

「「てかまだ私達は子供産んでないよ!」」

 

「フェイト、アリシアとりあえずもちつけ」

 

「「餅はお正月に食べるよ!」」

 

「ネタにマジで返すなよ・・」

 

そしてそんな騒動をとりあえず落ち着かせ自己紹介から入る。

 

「さて、2人は俺達の事は知ってるようだからそちらの事を教えてもらえるかな?」

 

「はい。私はハイディ・E・S・インクヴァルドと申します」

 

「私は高町ヴィヴィオと言います」

 

「「「「高町?」」」」

 

「もしかして貴方はなのはさんの娘さんなのかしら?」

 

「ま、まぁそうなんですけど私となのはママとの間には血縁関係はなくていわゆる養子というか。今はフェイトママ、アリシアママ、なのはママとの4人で暮らしてるんです」

 

「「なんで私達までママって呼ばれてるの?」」

 

「えと・・それは・・」

 

「すみません。それに関してはお話することができません」

 

ヴィヴィオの様子を見てアインハルトが話題を遮った。

 

「あ!ごめんなさいね。無神経に聞こうとしてしまって」

 

「・・いえ。大丈夫です」

 

「というか今更なんですがいいでしょうか?」

 

「何かしら?」

 

「過去の世界というのはわかったのですが今は新暦何年なんでしょう?お義母様」

 

「・・・・・今は新暦でいうと64年かしら。ってえ?お義母様?」

 

「64年。15年も前の世界に来てしまったんですね。あとお義母様と言ったのはですね・・」

 

「わーわー!アインハルトさん!それは言っちゃダメなやつだよ!言ったら未来が変わっちゃう可能性があるから!」

 

「はっ!そ、そうですねヴィヴィオさん。ごめんなさいお義母様。忘れてください」

 

タイムパラドックスを防ぐためとはいえ途中で終わってしまった話題に未來達は全員が同じことを思った。

 

(((((め、めちゃめちゃ気になるんだけど)))))

 

だがこの話題はもう進展させる事は出来ない為別の話をする事にした。

 

「そ、それじゃあ2人はどうしてこの世界に来たんだ?」

 

「それは私達にもよくわからなくて。朝にランニングしてたら突然背後に空間が開いていてそこに吸い込まれた先の出口がここだったので」

 

「そして帰る手段が見つからなくてどうしようかと悩んでいる時になのはさんや未來さんが来たんです」

 

「なるほど。でも何もきっかけ無しに過去に来るとかはないからその原因がわかるまでは様子を見ようか。それと2人共。晩ご飯・・君達の場合だと朝ご飯か。それは食べたかい?」

 

「そうですね。っというかご飯ですか?それなら・・「スパーン!」痛い!何をするんですかヴィヴィオさん!」

 

アインハルトの言葉を遮ったヴィヴィオはいつの間にかハリセンを持っていた。

 

「何をするんですか!じゃないですよアインハルトさん!何を言いかけたかわかったから止めたんです。それは言ってはいけない事だと先程伝えたばかりじゃないですか!」

 

「あっ!そうでした。すみません。朝ご飯は食べてないです」

 

俺はアインハルトが言おうとした事がなんとなくわかったが2人のやりとりでアインハルトが予想以上に天然?な子なのではないかと思った。

だがここでヴィヴィオに真相を確かめようとも決して教えてはくれないだろう。なら俺に出来ることはこれを流す事だけ。

 

「そ、そうか。それじゃあとりあえずご飯にしようか。部屋も余ってるし今日は泊まって行きなさい」

 

「「ありがとうございます。お世話になります」」

 

「いえいえ。それじゃあ待っててくれ。すぐ作るから」

 

「あ、未來さん。私にもお手伝いさせて下さい。これでも家事は得意なんです」

 

「そうなのか?ならお願いしようかな。ならヴィヴィオさんは待っててくれ」

 

「は、はい。すみません。私も料理できれば良かったんですが」

 

「まぁまぁ気にしなくていいから。それじゃあアインハルトさん。やりましょうか」

 

「了解です。あと未來さん。私の事はハルで大丈夫です」

 

「え?なして?」

 

「だっていつも私を呼ぶ時は・・「スチャッ」すみません。なんでもないです」

 

首元にハリセンを突きつけられたアインハルトは顔を引き攣らせながら発言を撤回した。

その後ろではヴィヴィオが無表情かつ冷たい目でアインハルトを見ていたのだった。

 

作り始めて数十分後.食卓には様々な料理が並ぶ。未来組の事を考慮し重すぎない内容にした為軽食物を中心にしたのだ。

そして作っている間俺はアインハルトの動きを見ていたが慣れているというのは本当らしい。

動きに無駄がなかったのだ。その姿は熟練の主婦を連想させた。

 

「お疲れ様アインハルトさん。お陰様で助かったよ」

 

「いえ。お世話になるんですからこれくらいはしないと」

 

「はは。ありがとう。それにしてもこんなに家事が上手くて可愛い子が奥さんになる男は羨ましいね」

 

「あ、もう私には旦那さんいますので」

 

「まじで?」

 

「はい。まだ結婚できる年齢ではないので正確には違いますがもう一緒に住んでますし」

 

「・・うらやましいな〜ハァ」

 

「?。何でですか?」

 

「いや、アインハルトさんと一緒に生きていけたら幸せだなって思ってたから」

 

「たら。じゃなくて未来では現在進行形で・・「バッター振りかぶって〜〜」ファッ!」

 

「打ちました〜〜!」カキーン

 

「きゃああああああ〜〜」

 

ハリセンをフルスイングしアインハルトを吹っ飛ばすヴィヴィオ。このまま行けば窓ガラスが大惨事を巻き起こす為飛ばされた方向に先回りしキャッチした。

 

「よっと」ガシッ

 

「何!?私の渾身のひと振りが!?」

 

「バッターアウッ!」 

 

口調が変わりながらショックを受けるヴィヴィオとその横で審判のアウトのポーズを取りながら宣言するアリシアの図があった。

 

「あ、ありがとうございます未來さん」

 

「いいって。にしても見事なスイングだったな」

 

「言う所そこですか!?」

 

「あはは・・」

 

だって俺はどっちかと言うと野球よりサッカーが好きだし専門的な事はわからんから豪快なスイングとしか言えんもんと内心思っていた。

 

Side end

 

Side アインハルト

 

未來さんのおかけで窓ガラスを割ってしまうという事は避けられた私は晩ご飯(私にとっては朝ご飯)を食べながら考えこんでいた。

 

(最初は気づかなかったけどヴィヴィオさんの渾身のひと振りで飛ばされた私を未來さんは片手で受け止めてみせた。とてもじゃないがあれをもし私に向けて打ち出されたら片手じゃ受け止められない。もしかしたら未來さんはこの時代の時点で私よりも遥かに強いのかもしれない。時間が時間だし一宿一飯のお礼もできていないのにこれを言うのは気が引けるけどこの機会を逃したらもう戦えない気がする。ならここは行くしかない!)

 

そう決めてご飯を食べながらヴィヴィオさんに家の中でハリセンで人を吹き飛ばさないようにと軽く説教をしている未來さんに話しかけた。

 

「・・未來さん」

 

「ん?あぁ、アインハルトさん。一応ヴィヴィオさんにはお話しておきましたんで」

 

「ありがとうございます。ですが私の要件はそれではありません」

 

真剣な声で言うと未來さんも笑顔が消え真顔になる。きっと今の私はあの頃の...ストリートファイトをしていた頃の私の目をしているのだろう。

だが今はそれでいい。私の感情はこの人と戦いたいという物に支配されているのだから。

 

「未來さん。今から私と勝負してもらえませんでしょうか?」

 

「・・・一応聞いておくが本気か?未来で俺と関わりを持っているのなら戦った事はあるだろう?」

 

「確かに未来の貴方とは何度も戦っています。ですがそれらは全て勝負というよりも指導でした。そしてこの時代の貴方も相当の力を持っている。勝手な事を言っているのは重々承知してますがお願いできますか?」

 

「・・・良いだろう。格闘戦でいいのか?」

 

「はい。ただ素の貴方と戦いたいので超サイヤ人は無しでお願いします」

 

「!?。超サイヤ人の事も知ってるのか。・・わかった。俺が修行場にしている山があるからそこでやろう」

 

「ありがとうございます」

 

突然の申し出を受けてくれて私は本当に安堵した。

勝てるとは思っていないが今の実力でどこまでこの時代の未來さんに食らいつけるのか私はうずうずしながら先導する未來さんの後をついて行った。

あ、ちなみにちゃんとご飯は食べきりましたよ

 

Side end

 

一方その頃休暇中にも関わらずリンディはアースラに戻りゲンゾウスタイルをして負のオーラをまき散らしながら未來からの連絡を待っていた。

 

「・・・遅い」

 

ビクっ!

 

ドスの聞いた声に未來からの伝言を伝えたなのはがプルプルと子鹿のように震えていた。

誰かに助けを求めようにも誰もが我関せずを貫いており

なのはは孤立状態。

とにかく早くこの地獄から抜け出す為に未來からの連絡が来ることを祈り続けるのだった。




自分的にアインハルトは結構抜けてる所もあるかなってのがあったのでこういう風に書いてみました。

原作ではアインハルトの家庭環境は出てきていませんので両親はいないと過程して未來と同棲しているという風にしました。

次かその次あたりにマテリアル達を出せればいいかなと思っています。
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