覇王とイチャイチャしたい   作:初音 茜

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アインハルトとの直接対決です。

なんとか書いた部分があるので長い目で読んで頂ければ幸いです。

それではどうぞ


25:アインハルトvs未來

俺がいつも使っている山の中腹にある修行場へ着くと間を置かずにアインハルトも着地した。そして数メートルの距離を保つ。

 

「それじゃあアインハルトさん。準備はいいか?」

 

「いつでも大丈夫です」

 

「わかった。それじゃあバオウ。結界を・・」

 

『もう展開してるぜ』

 

「さすがだな。それじゃあ・・」

 

アインハルトと目を合わせ同時に呟く。

 

「「武装形態」」

 

真紅と碧緑の古代ベルカ式の魔法陣が出現し17〜19歳くらいの姿になる。

そしてプレシアが開始の合図をした。

 

「2人共いいわね?それじゃあ始め!」

 

フッ

 

両者が同時に消え中央地点で両者の拳が激突する。そしてその影響で周りの地面が陥没した。

その余波は凄まじく離れて観戦しているヴィヴィオ達にまで届いた。

 

「うお!」

 

「「きゃあ!」」

 

「・・アインハルトさん」

 

アルフとテスタロッサ姉妹が驚いている中ヴィヴィオは自身が彼女と戦った時にこのような攻撃をされていないのに気づきあの時でさえ手加減をされていたとわかった。追いつこうと思っていたのにいざ蓋を開けてみればその差は縮まるどころか開くばかり。

言いようのない悔しさをヴィヴィオは痛感した。

実際はまだ気を完全に取得していないヴィヴィオに使うことは出来なかっただけなのだが。

そしてプレシアは黙って戦いを見守る。その余裕は大魔導師たる所以か「違うわ。母としての余裕よ」・・ナレーションにまで口を挟まないでください。

とにかく観戦組の事はともかく戦っている2人に視点を戻そう。

既に2人は陥没した地面から平らな地面へと場を移し距離をとっていた。

無言で未來を見るアインハルトは自分から仕掛ける。

 

「覇王空破断!」

 

衝撃波を飛ばし未來の出方を伺うアインハルト。この時代の彼にとっては初見の技。出方次第で戦い方を変えるつもりだった。

そして未來はアインハルトの技に驚きもせず必要最低限の動きで躱し足の裏で気を練りそれを爆発させる事で通常の何倍ものスピードでアインハルトに近づく。

 

「桜花崩拳!」

 

ガードするも威力は凄まじく吹き飛ばされてしまった。だが飛ばされている間に全身を気と魔力で覆い着地と共にしかける。

 

「破城槌!」

 

割れた地面を巻き込みながら向かってくる衝撃波を未來は舞空術で空に逃げることで回避。アインハルトもすぐさま舞空術で後を追う。

 

場所は空中戦へと移り拳のぶつかり合いが始まった。

未來の右ストレートをガードし自身の左ストレートを放つ。それを未來はガードと両者互いに譲らずぶつかり合う。

そしてアインハルトはタイミングを合わせ未來の左ストレートを首の最小限の動きで躱し伸び切った腕を元に戻す前に至近距離で自身の技を使う。

 

「覇王空破断!」

 

ボディーに叩き込み体がくの字になった瞬間アインハルトはここだ!と思い自身の最強技を繰り出す。

 

「はぁぁぁぁぁぁ〜〜覇王断空拳!」

 

本来であれば空中にいるため地上よりかは威力が落ちるが足りない分は気で賄っているためむしろこれでやっと地上で打った時と同じくらいであろう。

断空拳を受けた未來はキィーンという音がする程の速度で地面に激突。砂埃が舞う。

 

「「「・・・・・・」」」

 

「アインハルトさん。ここまで強かったんだ」

 

フェイト、アリシア、アルフは見た事もない戦闘を目の当たりにし言葉を失いヴィヴィオは友人にしてライバルの強さを再認識していた。

そんな中アインハルトは空中に佇んだまま未來が落ちた所を警戒しながら見ていた。

必殺技を使っていながらもアインハルトは大して効いていないだろうと思っていた。以前の彼女なら断空拳を当てた時点で勝利を確信し油断していたが今はそんな事はしない。

最後まで気を抜くなというのが自身を鍛えてくれた師匠かつ恋人の教えだったからだ。

 

砂埃が収まり片膝をついてた未來はゆっくりと立ち上がる。そして上空のアインハルトを見てニヤリと笑った。

 

「っつ!」ゾクッ

 

アインハルトは知っている。彼があの笑みをするという事はここからが本領発揮なのだと。

先程までとは違う雰囲気を纏った未來にアインハルトはしっかりと構える。

が、瞬きをした時には既に未來はいなかった。

 

「なっ!はっ!?」

 

背中に気を感じ振り向きざまにガードするとそこに蹴りが飛んできた。だがそのガードはあっさり弾かれ両手を上に上げさせられた。

 

「し、しまっ...」

 

「はぁっ!」

 

遠慮なくアインハルトのお腹に拳を打ち込む。今度は彼女が地面に思いっきり激突した。

そして未來は砂埃を気にせず急降下。気で居場所を探り反応がある所へ思いっきり殴りつけた。

 

「だりゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

「ぐっ!」

 

今度は来ると分かっていた為ガードしきることができたがその攻撃の余波で陥没した地面は更に広がってしまった。

 

「どうしたアインハルトさん。この程度か?」

 

「ご冗談を。まだまだこれからです。ハァッ!」

 

ガードした腕を押し込み未來の腕を上げさせすぐさま蹴りを放ち未來を吹き飛ばす。

 

「ちっ!」

 

「はぁっ!!」

 

そして右手に気を集めかめはめ波のように直線上に飛ばした。

 

「何!?グハァ!」

 

それを受けた未來は斜面に吹っ飛び広範囲が粉々に吹き飛んだ。

 

「「お姉ちゃん!!」」

 

「・・・ねぇプレシア。これって魔導師同士の戦い?」

 

「ちょっと違うわねアルフ。あの2人は魔導師でもあると同時に武道家でもあるのよ。それにおそらくあのアインハルトって子は彼女の時代にいる未來の弟子なんじゃないかしら?気の熟練度が優れている。実際に教えてくれる人がいなきゃあそこまではとてもいけないわ」

 

「ぶっちゃけ魔法使わなくてもめっちゃ強そうなんだけど。にしても未來の弟子ね〜。ウチも教えてもらえばあそこまでいけるのかな?」

 

「武道家は鍛えれば鍛えた分だけ強くなるからそれは当然よ。あとそこまで行けるかはなんとも言えないわね。正直私もフェイトもまだまだ気に関しては未來には遠く及ばないわ。魔法に関しては先輩として譲れない物があるけどね」

 

「そっか。ならこれが終わったら未來に聞いてみるかね。聞くだけならタダだし」

 

「頑張りなさいアルフ」

 

「おうよ!」

 

アルフが自身の成長を決意した時斜面が砕けた際に出来た大きな岩が吹き飛び未來が出てきた。

 

ザッザッと歩く未來は自然体に..いや、隙だらけに見える。だがアインハルトはその姿を見てチャンスとは思えなかった。

 

「(・・何かある)」

 

それを感じ取れるのは未来で長く一緒にいる為か。はたまた武道家としての感か。自身の構えをしながら未來の一挙一動を見逃すまいと見据える。

 

「(研ぎ澄ませるんだ。未來さんの動きを一切見逃さない)」

 

先程と同じように歩いている未來を瞬きもせずに見るアインハルト。

だが一瞬の内に目の前から未來が消えた。

 

「(え!?嘘!瞬きすらしていないのに一瞬で消えた!)」

 

「こっちだ」

 

「なっ!」

 

後ろに振り返ると未來が立っていた。

 

「(嘘!全く見えなかった。一瞬で視界から消えるなら気や空気の流れができるのにそれすらなかった。瞬間移動でもない。一体どうやって!?)」

 

何度自問自答しても答えは出ない。アインハルトはそんな心情を悟らせまいと会話で気を引くことにした。

 

「・・未來さん。なぜ攻撃のチャンスがあるにも関わらずしなかったのですか?手加減されるというのは私にはとてつもない屈辱です」

 

「勘違いしてもらっては困るな。俺は始まってから1度も手加減なんざしちゃいないさ。背後を取ったのに攻撃しなかったのはあまりにも君が目に頼りすぎているからそれを分からせる為ってとこかな。これがもし手加減に入るなら謝るさ」

 

「!?」

 

未來の言葉にアインハルトは衝撃を覚えた。以前師匠から言われた言葉が頭をよぎる。

 

『ハルは目に頼りすぎている。人は情報のほとんどを目に頼っているが目に頼っていては格上に勝つ事もハルの夢を叶える事もできやしない。いいかハル。見るのではなく感じろ。簡単な攻撃なら無意識にでも防げるようにならなきゃあの子には...ジークリンデ・エレミアを倒す事はできんぞ』

 

「(そうだった。いつの間にか私は未來さんの教えを忘れてひたすら目で見て戦おうとしていた。あの子と戦うまでに強くなろうと決めたのに自分でブレーキをかけていたとは情けない。これでは未來さんの弟子を名乗る事なんて・・)」

 

驚いた顔をしたと思ったら俯いてしまったアインハルトに未來はすぐさま自分の意見をぶつける。

 

「その顔だと以前にも同じような事を言われてたみたいだな。なら次からはそれに気をつければいいだけだろ。まだ勝負が終わった訳じゃないんだからな」

 

「!。わかりました。ありがとうございます」

 

「気にするな。それじゃあ続きをやるぞ」

 

「はい!」

 

会話は終了し再び両者が構え未來がアインハルトへ向け接近。アインハルトは素早い連打で迎撃するも未來はそれらを躱し軽く飛ぶと空中で同じように連打を開始した。が、アインハルトもそれらを全て防いでいく。

そして跳躍し上空へ登りながら未來とラッシュの応酬。互いの攻撃がぶつかる度に大気が振動していく。

 

「「「ひぃぃぃぃぃ!」」」

 

「ちょちょ!これもう人間の戦いじゃないんだけど!プレシアもうやめさせて!」

 

「え?無理♪」

 

「そんなとてつもなく良い笑顔で言うな〜〜!!!」

 

フェイト.アリシア.ヴィヴィオの幼女三人組は恐怖の余り抱きしめあって縮こまりアルフはプレシアの言葉に激しいツッコミを入れていた。

 

一方未だに応酬を続ける2人によって時折雷が発生し山の地形を破壊していく。

永遠に続くかの様に思えたその戦いも急展開を迎える。

 

「うおあああああ!!!」

 

「がぁ!!」

 

未來の雄叫びと共にアインハルトのお腹に拳を叩き込み地面に叩き落とした。

ぶつかった衝撃で深さ1メートルのクレーターが出来た。

今度は追撃せずに未來は地面に降りた。

 

「くっ!やはり強い」

 

「名残り惜しいが次で終わらせてやる。はぁぁぁ!!」

 

「まだ終わりません。はぁぁぁぁぁ!」

 

互いに魔法陣を展開し最後の一撃に力を込める。

 

「(未來さん。私は自分が信じるこの技で貴方に勝ってみせます!)」

 

互いに準備が終わり未來から仕掛ける。

 

「雷凰拳!」

 

「覇王断空拳!」

 

互いの技がぶつかり物凄い衝撃と砂埃が舞う。そして煙が晴れると未來のみが立っておりアインハルトは吹き飛ばされ斜面にめり込んでいた。

 

「・・・はっ!そ、そこまで!勝者 未來」

 

戦いが終わり両者の変身魔法が解除される。

 

「はぁ...はぁ...はぁ...。断空拳でも未來さんに勝てなかった。私もまだまだって事ですね」

 

「最後の断空拳にはアインハルトの想いが篭ったいい拳だった。あれを食らってたら俺の負けだったろうな」

 

「余裕で躱してたのに何言ってんですか。今度は勝ちますからね。手合わせありがとうございました」

 

「予想が嵌っただけさ。また躱せるかはわからんしな。こちらこそありがとうございました。今度も勝たせてもらうさ」

 

互いを労い和気藹々とした雰囲気が2人を包む。そしてそこに観戦組も混じるがヴィヴィオだけはじっとアインハルトを見続けていた。

この戦いを見てヴィヴィオの胸中にどんな想いが生まれたのかは分からない。

だがアインハルトとの実力差に打ちのめされた訳ではないのだろう。

その目には決意の色が出ていたのだから。

 

 

Side 未來

 

山を後にした俺達は瞬間移動で自宅へと戻ってきた。俺とアインハルトは既に仙豆を食べて回復していたのでちょっとだけ先程の戦いの反省会をした後女性陣は風呂へと向かって行った。

まぁパジャマとかはプレシアさんがなんとかするだろうからそちらは任せるとしよう。

さっきからアインハルトの色っぽい悲鳴が聞こえるのはきっと気のせいだ。

無理やり意識を切り替えリビングで寛いでいるとバオウが着信を告げた。

 

『相棒。なのはから通信が来てるぜ』

 

「なぬ?よし、繋いでくれ」

 

空中ディスプレイを開くと数時間前に別れたとは思えない程やつれているなのはが映し出された。

何があったんだ?と疑問に思っていると俺を見たなのはは縋るような声で話し始めた。

 

「(未來さん。なんで連絡をくれないんですか?伝言を伝えてから時間が経つ事にどんどんリンディさんから負のオーラが出てきてるんです。これ以上はもう私の精神が持ちません。お願いですからすぐにアースラに連絡をお願いします!)」

 

「あ、忘れてた。すみません高町さん。すぐに連絡しますね」

 

これは本当である。アインハルトとの戦いが楽しくて忘れてしまっていたのだ。

なので忘れてた事の謝罪を告げた途端なのはから黒いオーラが出てきた。

 

「(今度会ったらSLBなの♪)」

 

どうやら謝罪は受けて貰えなかったようだ。SLBを撃たれても全く問題はないが回避できるならそれに越したことは無い。よって...

 

「あ、すみません高町さん。今忙しいので連絡できないです」

 

「(にゃっ!さ、さっきすぐに連絡するって言ってたじゃないですか!う、嘘です!冗談ですからすぐに連絡お願いします!)」

 

「冗談でしたか。ではすぐに連絡しますね♪」

 

「(うぅぅぅぅぅぅ!!)」

 

嵌められたとわかりなのははこれでもか!って言うほど頬を膨らませる。今のところリスにしか見えず魔王の影は成りを潜めていた。

そしてなのはリスの通信を切りアースラへ連絡をする。

通信を受けたリンディの顔は修羅と化していた。

こりゃ話し合いめんどくさい事になりそうだな〜と思いながら話を始めるのだった。

 

Side end

 

Side アインハルト

 

チャプン

 

「ふぅ〜〜やはりお風呂は気持ちいいですね〜」

 

「本当ですねアインハルトさん」

 

仙豆で回復したとはいえ戦闘の後のお風呂は格別。ヴィヴィオさんと一緒に幸せな表情を浮かべているとお義母様が話しかけてきました。

あ、ちなみに胸を触ってきたアルフさんは断空拳を食らわせたのでそこで伸びてます。

 

「ところでアインハルトさん」

 

「はい?なんでしょうか?」

 

「貴方の旦那さんって未來の事でしょ?」

 

「い!?そ、それは・・・!」

 

「そこまで動揺しなくてもいいでしょうに。それにいくら話そうとしなくても先程の戦いで丸わかりよ」

 

「え?な、なんでですか?」

 

「なんでって貴方と未來の戦い方が似ているからよ。あそこまで似るのは実際にその人に教えを乞うた証拠。それも長い年月をね。ただ戦った事があるってだけではとてもそこまではたどり着けない。気の扱いもとてつもなく上手かったしね」

 

「・・・さすがお義母様ですね。その通りです。私と未來さんが出会って2年くらい経ちますがほぼ毎日鍛えて貰っていました。まぁ一緒に住むようになったのはそれだけではないのですがこの辺は言えません」

 

「毎日・・。貴方も頑張るわね。確かに2年間ほぼ毎日鍛えて貰えばそこまでの強さにはなるわね。まぁ確かに全てを聞くことはできないでしょうし同棲の話については何も聞かないわ」

 

「・・出会った当初は私は強さを求めて荒れていました。そしてそれを止めてくれたのも未來さんです。だから私はとても感謝しています」

 

「そう。息子がそう言われるのは私としても嬉しいわね。これからも未來の事をよろしくね」

 

「はい!お義母様♪」

 

「さて、そろそろ上がりましょうか。それといい加減起きなさいアルフ。いつまで伸びているの?」

 

「ぐっ...くっ!あんな重い拳は初めて受けたよ。効いたわ。未來はこんな拳を受けてたってのかい」

 

「自業自得よ。少しは反省なさい」

 

「はぁ〜い...」

 

なんとか体を起こしたアルフさんを伴って私達は脱衣所に移動しました。ですがそこで問題が...

 

「あ、そう言えば着替えとかないんでした」

 

「大丈夫よ。さすがに下着までは無理だけどそのへんは用意しているわ。ヴィヴィオちゃんにはフェイトのを貸すわね。それとアインハルトさんにはこれを渡すわ」

 

「ありがとうございます。あ、フェイトママの匂いだ〜♪」

 

「ありがとうございますお義母様。これはお義母様のですか?」

 

「いいえ。それは未來が着ている部屋着よ。あの子の部屋着は基本サイズが大きいのを着てるからアインハルトさんにも着れると思ってね。とりあえず着てみてくれる?」

 

「み、未來さんの部屋着!?い、いいんでしょうか?なんか危ない橋を渡ってしまいそうな気がするのですが」

 

「大丈夫よ。まぁ本人には許可取ってないけど。それに危ない橋と言っても恋人同士なら問題はないでしょう」

 

「そ、そういう事でしたら。・・・あ、サイズは丁度いいです」

 

「良かったわ。それじゃあ髪を乾かしたらリビングに戻りましょう。未來もお風呂に入りたいでしょうしね」

 

「わかりました」

 

髪を乾かした後リビングに向かうと丁度未來さんが通信を終えた所でした。

 

Side end

 

Side 未來

 

話し合いを終えて通信を終えた直後に女性陣がリビングに戻ってきた。

 

「待たせたわね未來」

 

「「良いお湯だったよお姉ちゃん♪」」

 

「気持ちよかった〜♪」

 

「風呂上がりの一杯ってのがまた♪」ジュルリ

 

「未來さんお待たせしました」

 

フェイト&アリシア、ヴィヴィオが風呂の感想を言っていた。

というかアルフの発言は完全におっさんである。というかアルフよ。お前風呂に入る前より顔色悪くないか?絶対アインハルトの悲鳴の原因はお前だろ?

だがまぁ本人達が話さないのであれば触れる必要も無いだろう。だがそれとは別に触れなければならない事がある事に気づいた。

 

「あれ?アインハルトさん。その服は?」

 

「あ、すみません未來さん。部屋着をお借りしています」

 

「いや、それは良いんだけどどこから持ってきたの?」

 

「お義母様から渡されました」

 

「ごめんなさい未來。勝手に拝借しちゃったわ」テヘペロ

 

「・・・せめて一言言ってくださいプレシアさん。あとそれはさすがにきついですよ」

 

「・・何ですって?」ゴゴゴ

 

「キャラが合っていません。それにフェイトとアリシアも引いてるじゃないですか」

 

言われて後ろを振り返るプレシア。すると言われた通り顔を引き攣らせた愛娘達がいた。

 

「ないわ〜。お母さんそれないわ〜」

 

「うん。今のはさすがにって感じだよ母さん」

 

「グハァ!」

 

愛娘の攻撃によってプレシアは撃沈した。そんなプレシアをアルフはどこかざまぁ〜みろみたいな顔で慰めていた。

ちょっとしたカオスな空間が出来ている中母親を置き去りにフェイトが話しかけてきた。

 

「ところでお姉ちゃん。誰かに通信してなかった?」

 

「あ、うん。提督さんにあとで連絡するっていうのを忘れてたからしてたよ」

 

「リンディさんに?何かあったのかな?」

 

「そういう訳ではないよ。ただ未来組の話を聞きたいんだと」

 

「なるほど。それでどうするの?」

 

「明日の昼ぐらいにアースラに来て欲しいってさ。フェイトとアルフも来てくれとも」

 

「わかったよお姉ちゃん。それじゃあ先に私達は休むね」

 

「了解っと。ちゃんとプレシアさんは回収していってくれよ」

 

「大丈夫だよ。それじゃあおやすみお姉ちゃん」

 

「「おやすみなさい未來さん」」

 

「おやすみ未來」

 

「おやすみ〜お姉ちゃん」

 

女性陣はそれぞれの部屋へと向かう。それを見送った後用意をして俺も風呂場へと向かった。

 

Side end

 

Side ヴィヴィオ

 

「ふぅ。ようやく落ち着けましたね」

 

「ですね。まさかこんな事になるとは朝起きた時は思いもしませんでした」

 

「私もですよアインハルトさん。まぁ帰ったら未來さんを弄ろうかなって思ってますけど」

 

「私も未來さんの秘蔵アルバムに入れる写真が増えました。目の保養に役立ちます」

 

「・・・一緒に住んでるのに秘蔵アルバムを作ってるんですか?」

 

「ええ。それが何か?」

 

「・・いえ、特に何も」

 

一緒に住んでるんだから写真を撮らずともいつでも見れるだろうにという言葉を私は飲み込んだ。

恋は盲目とはよくいったものだ。

「とにかく明日は管理局の方と話し合いをしなければなりませんから早く休みましょう」

 

「そうですね。確か提督さんの名前はリンディさんって言いましたっけ?クロノ提督のお母さんだった気がします」

 

「そんな名前だったと思います。まぁ私は会ったことないので今回が初対面になるとは思いますが」

 

「私も1回くらいしか会ってませんよ。だからまぁ楽しみと言えば楽しみですね」

 

「まぁ詳しくは明日です。それじゃあヴィヴィオさん。おやすみなさい」

 

「おやすみなさいアインハルトさん」

 

電気を消して横になった私はアインハルトさんの寝息をBGMにとんでもない事が起ころうとしているのではないかと思い思考を巡らせるのでした。

 

Side end

 

 

深夜、街や人が寝静まり静寂が包む頃一人の少女が空中に浮いていた。

彼女の名はキリエ・フローリアン。

惑星エルトリアに住む彼女は故郷を救う手段を求めて禁忌の時間移動をしてこの時代にやってきた。

 

「・・やっと着いた。待っててねお父さん。絶対に故郷を救ってみせる。たとえどんな犠牲を払ったって!だから待っていなさい。エグザミア!!」

 

そう言うと彼女はすぐに移動を開始した。

着いたばかりで肝心のエグザミアがどこにあるのかわかっていない。まずはそれを調べることから始めたのだ。

いずれ姉が自分を追ってこの時代にやってくる。

姉が来る前に全てを終わらせるというとてつもない覚悟を秘めてキリエは夜の闇に消えた。

 

 




アルフがアインハルトの胸を触ったのは未來とアインハルトの関係性に気づいていたから触ってその感触を未來に伝えようとした為です。
まぁそういう思惑が無かったとしてもいきなり胸触られればそうなりますよねw

※以下は今回使用したオリジナル魔法

【雷鳳拳】

体内に流れる微量な電流を気と合わせて腕1本に集中させ相手に叩き込む技。
当たると微弱ながら相手の体内を麻痺させ行動不能にする事ができるが力のある者に対してはほんの一瞬しか効果はない。
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