覇王とイチャイチャしたい   作:初音 茜

31 / 36
皆さんお久しぶりです。
前回の更新から3ヶ月も空いてしまい本当に申し訳ありません。
リアルの方で忙しくなり執筆がちびちびとなってしまったので更新できませんでした。

久しぶりの投稿楽しんで下されば幸いです。

それではどうぞ


27:未來敗北!?伝説の超サイヤ人の力

咆哮を上げた後幾分か落ち着いたブロリーはゆっくりと周りに視線を巡らせた。

そしてようやく未來達に気づく。

 

「ん〜?なんだ〜貴様らは?」

 

ちょっと威圧しながら問いかけると未來、アインハルト、テスタロッサ家以外の面々がガタガタと震え始めた。

 

「ヒ、ヒィィィィィ!」

 

「な、なんなんだ!この威圧感は!?」

 

「リ、リインフォース!この人はちょっとやばいんとちゃう?」

 

『 ちょっとどころではありません我が主。未來が言っていた通り我々が万全な状態でも勝てる相手ではありません』

 

「リインフォースの言う通りです我が主。すぐに撤退すべきです」

 

なのは、クロノ、はやて、リインフォース、シグナムがブロリーのやばさに気づいた。

声には出していないがテスタロッサ家やアインハルトも鋭い視線をブロリーに向けている。

そしてブロリーは己の質問に対する答えがなかった事で苛立ちを募らせながら再び問いかけた。

 

「貴様ら!俺の質問を無視するとはいい度胸だな。命がいらんようだな!」

 

先程よりも気を放出して威圧するとなのは達は尻込みして何も話せなくなってしまった。その様子にブロリーはもう気にするほどの事もない弱者だと結論づけ背を向けた。

 

「貴様らが誰かは知らんが俺の邪魔をすれば殺してやる。覚悟するんだな」

 

そう言って舞空術で移動を開始しようとするブロリー。だがその背中に未來が話しかけた。

 

「まぁ待てよブロリー。お前の邪魔をするつもりはないが俺と戦っていってくれよ」

 

名を呼ばれた事でブロリーは再び振り返った。

 

「なんだ〜貴様は?なぜ俺の名を知っている?」

 

「それはこの服を見れば予想がつくんじゃないか?」

 

「何?」

 

「バオウ。よろしく」

 

『 あいよ』

 

バオウに呼びかけ未來の服が悟空と同じ道着になる。

 

「!?。その服は!?」

 

「思い出したか?まぁ自分を散々コケにしてくれたやつの服なんだ。覚えてて当然か」

 

「貴様!?やつの仲間か!?」

 

「その通り。孫悟空...いや、お前にわかりやすく言うなら俺はカカロットの弟子だ」

 

「何!?ぐっ!カカロット......カカロットォォォォォォォォォ!!!」

 

先程と同様に膨大な気を放出し体を伝説の超サイヤ人状態になるブロリー。

ただでさえムキムキだった体からボディービルダーも顔負けのムキムキとなった事で威圧感は何倍にもアップした。

そしてその威圧を受けた魔導師組は震える足を抑えることもできずに絶望に打ちひしがれていた。

 

「あ...あ...あ...」

 

「か、勝てへん。この人には絶対に勝てへん...」

 

『 我が主!お気を確かに!』

 

「こ、こいつは......」

 

「強くなったと思っていたのに...僕もまだまだってことなのか!」

 

「未來さんの言う通り万全な状態でも勝てそうにありませんね」

 

「そうね。悔しいけど私ですらやつの相手にならないでしょう」

 

「くっ!王である我が叶わぬ相手など...」

 

「仕方がありません王よ。上には上がいるのですから」

 

「ぐぬぬ...悔しいな〜」

 

魔導師組がそれぞれの感想を言っている間にも未來とブロリーの会話は続く。

 

「カカロットォォォ!まずは貴様から血祭りに上げてやる!」

 

「いや、俺はカカロットじゃないっての。伝説化したら誰でもカカロットに見えるのかよ」

 

「カカロット...カカロットォォォ!!」

 

「はぁ...もうカカロットでいいよ。さて、これでわかっただろう!皆ではコイツには勝てないと。わかったらさっさとアースラに行け!」

 

振り向いて指示を出すとようやく全員が頷いた。なのはだけは頷きすぎて残像が見えるほどだ。まぁ顔が蒼白するほどの力の差を見せつけられたからだろう。

そしてアースラからの転移魔法でこの場に未來とブロリーだけが残された。

 

「さて...これでようやく心置き無くお前と戦えるな。今の俺がどこまで通じるか試させてもらうとしよう。ハァァァァァァ!!!」

 

未來も大人モードを発動した後超サイヤ人へと変身し構える。構えた俺はブロリーと睨み合う。だがそれもほんの少しの事でお互いに無言のまま近づく。まるで西部劇の決闘のように...(まぁあっちは逆に遠ざかるんだけど)。

そして距離が10数メートルとなった時にお互いの姿が消えた。

 

「オラァっ!!」

 

「カカロットォォォォ!!」

 

結界全体が振動する程の拳を高速でぶつけ合う。伝説化したブロリーの拳は非常に重くいくら未來が超サイヤ人でいたとしてもずっと受け続けるのはきつい。

だからすぐに拳の応酬をやめて瞬間移動でブロリーの背後に出て蹴りを出す。

 

「でやぁ!!」

 

力を込めた蹴りがブロリーに入る。手応えはあった。だが......。

 

「今、なにかしたか〜?」

 

「何!?」

 

モロに攻撃を受けたはずなのにブロリーはニヤニヤと笑いながら未來を見ていた。

効いていない筈がないとばかりに未來はすぐさま拳を打ち込む。

 

「これなら...どうだ!!」

 

ドゴン!といった音を響かせながらブロリーの背中に当たる。だがそれですらブロリーの表情は変わらない。

 

「まさか、今のが本気の攻撃なんて言わないだろうな〜?ええ?」

 

「そ、そんな馬鹿な!?」

 

「もし本気なら興ざめだ。すぐに楽にしてやる」

 

そう言うとブロリーは振り向き未來の頭を掴む。

 

「グァァァァ!!」

 

「フハハハハハ!!」

 

ブロリーは未來の頭を掴んだまま地面へと急降下し地面に叩きつけた。

 

「ガァッ!」

 

物凄い衝撃により肺から空気が漏れる。だがブロリーはそれだけでは飽き足らず顔を掴んだまま地面を抉りとるように動かされた。気分はまるでカーリングで使われるストーンだ。

だがいつまでもこうしている訳には行かない。

未來は気を爆発させることでなんとかブロリーの拘束から抜け出す。

 

「はぁ...はぁ...はぁ...くっ!」

 

「フッフッフ。まだ抗う気になるか。だがそれもいつまで続くかな?」

 

「調子に乗るなよブロリー。まだまだこれからだ!はぁぁぁぁ......はァ!」

 

今のままでは勝てないと踏んだ未來は超サイヤ人2へと変身する。

 

「ほぉ...」

 

「今度はさっきみたいにはいかんぞ!はァ!」

 

「がはっ!?」

 

目の前から一瞬で消えブロリーの頭を殴って吹き飛ばす。

 

「面白い!そうこなくてはな〜」

 

「はぁぁぁぁ!」

 

未來のパワーアップにブロリーはほくそ笑むが未來はそんなブロリーに構うことなく攻撃の手を緩めなかった。

 

「おらぁぁ!」

 

「くっ!面白い!面白いぞカカロットォォォ!!」

 

最初に受けたものよりも威力の高い一撃を受けたにもかかわらずブロリーは笑っていた。

 

「フハハハハハハハ!!」

 

未來に向け大量の気弾を放つブロリー。笑いながら攻撃を放つその姿は見る者によっては恐怖を感じるだろう。まぁ向けられた側は違う意味の恐怖を感じるのだが。

そんな攻撃を見た未來は瞬間移動でブロリーの後ろに出る。

 

「またそれか。貴様も懲りないな」

 

「てめぇのバカ力の攻撃をまともに受ける義理もねえんだよ!喰らえ!かめはめ波〜!」

 

至近距離でブロリーにかめはめ波を放つ。だがこの距離においてもブロリーに効いている様子はない。むしろかめはめ波の中を進んで近づき拳を叩き込こんで吹き飛ばした。

 

「ぐぁ!く、くそ〜...」

 

「さっきの攻撃に比べたらまだマシだが俺にはきかんぞ」

 

「なら更に強化を重ねるだけだ!」

 

「何?」

 

(正直未だに完全にはコントロール出来ていない。でもこのまま負けて終われるか!)

 

「すぅぅぅぅ......行くぞ!界王拳〜!!!」

 

叫ぶと同時に金色のオーラに赤いオーラが上乗せされ未來の戦闘力を引き上げる。

 

「これは?......戦闘力が大幅に上がっている」

 

初めて見る現象にブロリーの顔にも警戒の色が浮かぶ。その現象を少しでも理解しようとブロリーは未來を見据えた。

 

(こいつ、何をするつも...「ぐはぁ!!」)

 

気づいた時にはブロリーは吹き飛ばされ元いた位置には殴り終えたポーズの未來がいた。

ブロリーを吹き飛ばした未來はすぐさま金と赤いオーラを(なび)かせ追撃にかかる。

 

「うおおおお!雷鳳拳!!」

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ここでようやくブロリーが痛みによる呻き声をあげた。さすがの伝説の超サイヤ人でも超サイヤ人2と界王拳の重ねがけでの攻撃は効いたようである。

ここは攻める!と未來は判断し体が悲鳴をあげる中ひたすら拳をブロリーに叩き込む。

一方ブロリーは最初にあった慢心の顔は消えていて未來に向かってノーガードでひたすら殴り続ける。

ドゴ!ズガァン!といった音を響かせていく度に周りが破壊されていく。

 

 

2人が殴り始めてから幾分か過ぎた。

周りにあったビルや建物は元の形を保っておらず瓦礫の山と化していた。

そしてそんな光景を生み出した2人のサイヤ人の戦いは金と赤いオーラを惑わせたサイヤ人の変化によって大きく動いた。

 

「あ...が...ぐぅぅぅ...!」

 

突然苦しみ出す未來。そしてそんな大きい隙をブロリーが見逃すはずもない。

 

「どうやらタイムリミットのようだな。死ねぇぇぇ!カカロットォォ!」

 

筋肉によって肥大化したブロリーの拳が苦しんでいる未來の顔面にもろに入った。

 

「がぁっ!......」

 

拳を受けた未來は物凄いスピードで飛んでいき瓦礫の山を何個も貫いていった。

 

「フン!いくら強化を重ねようと俺の前では何もかもが無力なのだ!フハハハハハ!!」

 

未來が飛んでいった先を見詰めながらブロリーは高らかに笑い出した。

 

【アースラ】

 

未來の指示によりアースラに移動した魔導師組はメインモニターで2人の戦いを見ていた。

 

「「「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」」」

 

だが2人のサイヤ人の戦い...いや、ブロリーの圧倒的な強さに誰もが喋ることができずにいた。

今まで自分達が適わぬと思っていた未來がほとんど一方的に押されている事がなおさら全員の沈黙を促していた。

 

「お姉ちゃん...お願い!勝って...」

 

フェイトは押されている未來を見ても希望を失わずひたすら祈りを込めていた。そしてそれは他のテスタロッサ家も同様。未來が負けるなんて事はないと信じて。

そしてアインハルトはこの時代の想い人が1人で戦っているのにそれを助けることができない自分に歯がゆさを立てていた。

 

(いくら強くなってもいざと言う時に大切な人を守れなくて何が覇王ですか!!あの時から私は未來さんから貰ってばかり。何1つ恩返しができないなんて!)

 

歯ぎしりを立て手のひらに指が食い込む程の悔しさを表すアインハルト。そんな親友の様子を見ていたヴィヴィオはただずっと見続ける事しかできなかった。

そんな視線に気づく事無く思考を巡らせていたアインハルトはふと昔に未來から渡された物の事を思い出した。

 

「そうです!ティオ!」

 

「にゃ♪」

 

アインハルトの肩にいたアスティオンが元気よく返事をする。

 

「ティオ。前に未來さんから貰ったあのお守りって持ってますか?」

 

「にゃ♪」

 

当然とばかりにひとつのお守りを取り出すアスティオン。

 

「ありがとうございますティオ。きっとこの中には......やっぱり!」

 

何かを確信してお守りの紐を緩め中身を取り出したアインハルトの手には一粒の豆があった。そしてアインハルトはすぐさま口に放り込んで噛み砕く。するとU-Dとの戦いで消耗した体力と魔力が回復した。

 

「ふぅ〜〜...行きますよティオ!」

 

「にゃ!」

 

アインハルトの様子が変わった事に気づいた面々が見ている中自身のデバイスに呼びかけたアインハルトは2本の指を額につけた。

 

「そ、その動きはまさか!!」

 

「ま、待ちなさい!あなたが行っても逆に未來の足を引っ張る羽目に!」

 

フェイトは驚きプレシアが静止を呼びかけるもアインハルトはそれに耳をかさず瞬間移動で地球へと移動した。

 

【海鳴市】

 

「ガハッ!ゴホッ!」

 

血反吐を吐きながら未來は瓦礫の山から這い出てきた。

髪の色は黒髪に戻っており道着も下はボロボロ、上はインナーシャツしかないほどだった。

だが未來からすればそんな事はどうでもいい。今彼は界王拳の副作用に苦しんでいるのだ。

 

「(く、くそ!やっぱりコントロールしきれていない界王拳を使うのはリスクが大きすぎたか。思っていたよりも副作用が早く来た。どうする?もう界王拳は使えない。超サイヤ人2でもやつを殺せる訳ではない。なにかないのか!やつを葬る方法は!?)」

 

必死に原作知識の中から太刀打ちできそうな物を探す。ガッシュの呪文は超サイヤ人の状態では使用出来ない。ならばそれ以外の力で戦うしかないのだ。

 

「(考えろ!原作で悟空達は親子3代かめはめ波でブロリーを倒した。だが超サイヤ人は俺しかいないから同じ方法は使えない。となると俺一人で同じかそれ以上のパワーを持つ技で倒さないと!)」

 

更に考えを深める未來。そしてようやくブロリーを倒せそうな技を見つけた。それはドラゴンボールで数々の強敵を葬ってきたまさに奥の手の必殺技。それは......

 

「(元気玉だ!それしかない!)」

 

そう。あの魔人ブウを葬った元気玉だ。だがあれは気を集めている間は完全な無防備と化す博打の技でもある。ブロリーを葬る為の気を集めている間に攻撃を食らえば元気玉は完成しない。

 

「(やると決めたはいいがやつが素直に気を集めさせてくれる訳がない。なにかしらやつの気を削ぐ方法はないものか...)」

 

策を練るために考え込んでいると目の前にアインハルトが現れた。

 

「ア、アインハルトさん!?なぜ来たんだ!」

 

「...未來さん。勝手な事をしたという事は承知しています。ですがこのまま何もせず守られてばかりというのは私には耐えられません。どうか一緒に戦わせてください!」

 

「にゃ!」

 

「ダ、ダメだ!アースラで見ていただろう?やつの攻撃は半端ない威力を秘めているんだ。格闘技とは比べ物にならないんだぞ!」

 

「...わかっています。ですが時間稼ぎぐらいはできます」

 

「...時間...稼ぎ?」

 

「未來さん。貴方はあの人を元気玉で倒そうとしている。違いますか?」

 

「!?。なぜそれを!?」

 

「私の時代の未來さんが1度だけ元気玉を使った所を見ているんです。そしてその時と今の現状は似ています。だからこの時代の未來さんも使うだろうと思ったんです」

 

「.........」

 

「だから私があの人の気をひいている間に元気玉を完成させてください。もはやそれしか打つ手がありません」

 

「し、しかし...」

 

「未來さん...大丈夫です。私を信じてください」

 

真剣な目で見てくるアインハルトに未來はこれ以上言っても無駄だと諦める他なかった。

 

「...わかった。だが本当にやばいと思ったらすぐに瞬間移動で離脱すること。それが条件だ」

 

「...わかりました。ところで未來さん。時間稼ぎはどれ位で?」

 

「...1分だ。1分あればブロリーを葬る程の気は貯められる」

 

「了解しました。私が向かったらすぐにお願いします」

 

「...わかった。無茶はするなよ」

 

「はい。それでは行ってきます」

 

そう言ってアインハルトは武装形態となり舞空術でブロリーの元へと飛んでいった。

そしてそれを見届けた未來は一抹の不安を抱きながらも両手を上にあげた。

 

「この星と宇宙に生きるすべての者よ。ほんの少しでいい。元気をわけてくれ〜!!」

 

未來がそういうとあちこちから光の粒子が向かってきてひとつにまとまっていく。そしてその規模は結界内だけに留まらず外からも集まってきていた。

そしてそれを見ていたアースラの面々はというと...

 

「な、何をしているんだ未來さんは?突然手を上にかざして」

 

クロノが困惑している中プレシアは黙って掌を上にかざしてみた。すると...

 

シュウウウウ

 

「っ!」バッ

 

何かが吸われるのを感じて慌てて手を引っ込める。だがそれでようやく未來がやっている事が理解出来た。そして全員に聞こえるように大声で呼びかけた。

 

「全員今すぐ掌を上にかざしなさい!おそらく未來はあの技で力を集めているのよ!」

 

プレシアの言葉に周りはどよめく。そんな事で?といった雰囲気を持ち合わせて。だがテスタロッサ家が率先して手をかざし始めたのを皮切りにどんどんと周りも手をかざす。

 

「くっ!」

 

「な、なんだこの何かが吸われるような感覚は!?」

 

「ちょ、ホンマにこれ大丈夫なん?」

 

そんな声が聞こえてくるが皆あげた手を下ろすようなことはしない。いまとなってはアースラにいる全員が手をかざしモニターに映る元気玉に目を向けた。

一方元気玉を作成している未來は焦燥感に襲われていた。その理由はもちろん時間稼ぎをしているアインハルトがブロリーの攻撃によって着実に追い詰められているからである。

 

「くっ!アインハルトさんの気がだんだん弱くなっていく。頼む!もう少し...もう少しだけ持ちこたえてくれ!あとちょっとで完成するんだ!」

 

今の元気玉の大きさは原作で悟空が魔人ブウを倒した時の大きさなのだがブロリーを葬る為となるとどうしてもこれ以上のを作成しなければならない。

だが既に地球を始め周りの星等からも気を分けてもらっているため無理強いはさせられない。

 

「くっ!これ以上は厳しいか...倒せる確率はとても低いがやるしかないか...」

 

未來が一か八かの賭けに出ようとしたその時ようやくプレシア達の気が元気玉と合流した。

 

「...っは!き、来た〜!!」

 

完成した元気玉の大きさは超一星龍を倒した時の元気玉を遥かに超える大きさだった。

そしてそれ程のエネルギーを持つ物が現れれば気が付かないという事は不可能。

アインハルトと戦っていたブロリーは慌てて元気玉を見据えた。

 

「な、なんだあれは!?」

 

「はぁ...はぁ...はぁ...。未、未來さん。ようやく完成したんですね。後はお願いします。くぅ...」

 

満身創痍のアインハルトは元気玉の完成を見届けた後瞬間移動でアースラへと戻っていった。そしてそれを見届けた未來は心の中で感謝を述べ思いっきり叫んだ。

 

「ブロリーーーー!!!これで...くたばりやがれ〜〜!!」

 

巨大な元気玉をブロリーへ向け振り下ろした。

自分へと向かってくる巨大な元気玉にブロリーは身の危険を感じていた。〖絶対にこれを食らってはいけない〗と。だがそう思ってもブロリーのプライドが回避という選択肢を取らせなかった。

 

「こんなもの......弾き返してくれるわ〜〜!!」

 

そう叫ぶと元気玉を受け止め弾き返そうとするブロリー。だが未來も負けじと持てる力をフル動員する。

 

「負けるかぁ〜〜はぁっ!!」

 

「!?」

 

超サイヤ人へと変身し追撃をかける未來。だがそれが悪手だった。

超サイヤ人へと変身し自分を追い込もうとするその姿がブロリーにはかつて自分を倒しなおかつ唯一自分に恐怖を与えたサイヤ人と被って見えたのだ。

〖また俺は負けるのか?〗そう思ったブロリーは限界を超えた。

 

「ぐっ!カカロット!カカロットォォォォォォ!!」

 

ズアッ!

 

叫びと共にブロリーの髪はより逆立ち青白い雷を発生させた。その姿はまさに......。

 

「そ、そんな!?伝説状態で超サイヤ人2に!?」

 

未來は焦った。

ただでさえ押し切れていなかったのにブロリーが超サイヤ人2に変身するとは完全な誤算だったのだから。そんな未來の焦りになど気付かずブロリーは増幅した自身の戦闘力を感じ取り元気玉を押し返し始めた。

 

「気が高まる...溢れる......ふはははは!死ね〜カカロットォォォ!」

 

最初は拮抗していた元気玉を未來へと押していくブロリー。慌てて未來も超サイヤ人2へと変身するがその力の差は歴然だった。

 

「あ...が...ち、ちくしょ〜...うがぁぁぁぁぁ!!」

 

押し切られた未來はあまりにも膨大な元気玉のエネルギーを受ける。そしてそのまま元気玉は大爆発を起こし煙が晴れたそこには未來の姿はなく、残ったのは元気玉の跡をかたどった地面だけだった。

 

【アースラ】

 

「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」

 

「「そ、そんな!お姉ちゃん!」」

 

「未、未來さんの元気玉が負けた!?そ、そんな!?」

 

全員が元気玉に気を限界まで分けた為疲弊していた。だがその状態でも勝負の行方を見守っていた面々にとって結果は最悪なものになってしまった。

心のどこかで〖未來なら大丈夫〗と思っていただけに。

そして元気玉が完成するまでブロリーの相手をしていたアインハルトも結果にショックを受けていた。

 

「くっ!あ、諦めません!元気玉が無理ならアルカンシェルであの人を倒すしかありません!」

 

だが落ち込んでばかりはいられないとボロボロの体を起こし全員に聞こえるように話すアインハルトだがそのアルカンシェルをよく知っているアースラの面々の表情は曇ったままだった。

 

「ど、どうしたんですか?」

 

「アインハルトさん。率直に申し上げますとあの元気玉という技の威力を超える装備はこの船...いえ、管理局にはありません。たとえアルカンシェルを使ったとしてもやつにはかすり傷一つつける事はできないでしょう」

 

「そ、そんな!?」

 

「それに未來さんですら勝てない相手に私どもが勝てるはずもありません。悔しいですがもうあの悪魔を止める術は......」

 

そう言ってリンディは俯いてしまった。それを見たアインハルトはリンディから視線を外しプレシアへと視線を向ける。

 

「...お義母様」

 

「何を言いたいのかだいたい分かるけど私には無理よ。私の実力は未來には及ばない。仮に貴方と二人で挑んだとしてもね。それは貴方もよくわかっているはずでしょう?」

 

「そ、それはそうですが未來さんが負けてしまった今となってはもう私達しか......」

 

「あら、何を言っているのかしら?たしかに元気玉は負けてしまったけど未來は負けていないわよ」

 

「え?ど、どうしてそう思うんですか?未來さんの気も感じないのに」

 

「母の感と言うべきかしら?たしかに未來の気は感じないけども未來がこのまま終わるとは思えないのよ」

 

「...お義母様」

 

この時アインハルトは初めて母の強さというものを感じていた。

たとえどのような状況になろうとも子供の事を信じるということに。

 

(この人にはかなわないな)

 

「あ、あれ?」

 

アインハルトがそう思っているとなのはが疑問の声を上げながら元気玉の跡の映像が映し出されるモニターを指さした。

アインハルトを含め全員がモニターを見る。

 

「どうしたの?なのは」

 

「いや、なんか今一瞬光ったような気がして...」

 

それを聞いた全員がモニターを見る。なのはが見たのはなんだろう?といった顔をしながら。

そしてその答えはすぐに訪れた。

 

カッ!!

 

眩い閃光と共に暴風が発生し跡の中心から青白い光の柱が現れた。

暴風は柱に吸い込まれるかのように渦巻く。そしてその光の柱の中で1人の人影が見えた。

 

「こ、これは!?」

 

「ま、まさか!」

 

「「お姉ちゃん!!」」

 

アインハルト、クロノ、フェイト、アリシアが驚きの声を上げ、プレシアは当然とばかりに頷く。そして他の面々も声には出さないものの口をポカーンと開けて今自分が見ている現実に頭がついていかず放心していた。

そうこうしている間にも事態は動き青白い光の柱と暴風が止む。

そして煙が晴れたそこには黒髪で全身が青白いオーラに包まれ、瞳孔のある銀の瞳へと変化させた未來の姿があった。

それは神の領域にあるとされ破壊神や神々ですら容易に辿り着けない境地。その名も...【身勝手の極意】

 

 




ドラゴンボール超面白かったですね♪
悟空が最後まで残ると思っていただけに最後のシーンは驚きましたが。
あと身勝手の極意は神の気を感じないとなれないみたいな設定があったと思いますが今回ではスルーしていますのでそこはご了承くださいm(_ _)m

それではまたです(・ω・)ノシ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。