覇王とイチャイチャしたい   作:初音 茜

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ようやくリリカルなのはの世界に転生した主人公。
師匠らの教えを守り自分の信じる道を進む旅がいよいよ始まる。

本編スタートです


1:始まりは唐突に

眩い光が収まり目を開けた未來が見たものは人の街やどこかの家の中ではなかった。

未來がいる所は重苦しい感じがヒシヒシと伝わるところで未來はそこを絶賛落下中である。

 

「ちょ!?ちょちょちょ!なんだよここ!!と、とりあえず舞空術舞空術!!」

 

慌てて舞空術を使う未來。落下はとまりその場で浮遊して辺りを見回すと1人の人間が見えた。その人と傍にあるのが何かを見て未來はここがどこかを理解した

 

「あれはプレシアか?ってことは傍にあるポッドにアリシアがいるってことはここは虚数空間か。とりあえず2人を連れてここから出ないと」

 

2人に近づき状態を見るとプレシアは気を失っていてアリシアはポッドの中に入ったままであった。

 

「よし。とりあえずまだ生きてはいるな。ひとまず脱出するか。ここだと瞬間移動も使えないしなんとか破壊して出るしかないな」

 

そう言うと虚数空間に向け気を高める

 

「ハァッ!!」

 

パリィン!!

 

決して巨大とは言えないが人2人くらいなら通れる穴を作り出す

 

「よし、初めてだが上手くいった。あとは2人を連れてここを出よう」

 

バッ!

 

開けた穴から外に出るとそこは深夜の町並みが眼下に見える山の頂上だった。転生する際にアクアが自分の家の場所を脳に送ってくれていたようですぐに家を見つけ中に入る。表札もちゃんと芹沢になっていた

2人を一旦布団に寝かせ家を散策する未來。するとリビングのテーブルに赤い魔本と手紙が置いてあった

 

『よう相棒♪はじめましてだな』

 

「お前が俺のデバイスか?」

 

『おうよ!バオウって言うんだよろしくな。てか天使様から手紙来てるぜ』

 

「了解っと、どれどれ?」

 

【拝啓 未來さん この手紙を読んでいるということは転生できたということですね。まずは一安心と言いたい所なのですが一つお伝えしなければならないことがあります。

本来であればあなたが今いる家に最初はいるはずでした。ですが異世界しかも虚数空間という異質な所に転生するという不具合がおきてしまったことを深くお詫び申し上げます。原因は分からないのですがもしかしたら予期せぬことが起こる可能性があるのでどうかお気を付けて 

今回のお詫びとして地下にドラゴンボールで使われていたメディカルマシーンを2基設置しておきました。

不手際を度々おかけしてしまい本当に申し訳ありません。

家や他のことに関しましてはバオウに聞いてください。訓練室もあるのでご活用いただければ幸いです。

 

アクアより】

 

「・・・(あれ不具合だったの?)」

 

『どうした相棒?なんか変なことでも書いてあったか?』

 

「あれ?バオウはこの手紙の中身知ってるんじゃないの?」

 

『知らねぇよ。その手紙来たのだって相棒が来るほんの少し前だし』

 

「そ、そうなんだ 

まぁ内容は転生した際の場所に不具合がおきてそのお詫びに治療用の機械を2基地下室においてあるし訓練室もあるから他に気になることあればバオウにきいてくれって内容だよ」

 

『なるほどな。どおりで相棒が来るのが遅いと思ったぜ。まぁとりあえず色々説明する前に連れてきた2人をその機械に入れておこうぜ。母親の方は結構やばいみたいだしな』

 

「まぁ原作ではあと数日で死ぬって言われてたくらいだからな。っとてかメディカルマシーンに入れて病気は治るのか?」

 

『おう♪さすがに原作のままっていうのは味気ねぇしな。ついでに若返らせたり仮死状態のような状態になってるやつに限り生き返らせることもできるぜ。まぁアリシアの場合死んでないから生き返らせるって言うのも意味的には違うんだけどな。』

 

「問題ねえよ。よし、早くやろう。」

 

バオウの説明を受けすぐに寝かしておいたプレシアとアリシアを地下室のメディカルマシーンに入れる。プレシアはそのまま入れアリシアはポッドから出してから入れてスイッチを押す。すると緑色の液体が下から上がってきてあっという間に容器内を満たすと2人の治療を開始する

『よし。あとは治るのを待つだけだ。治るのは朝くらいになるから相棒も休んだらどうだ?』

 

「そうだな。今後のことは朝になってから決めようか」

 

『そうそう。人生焦ってもしょーがねぇってwww』

 

(デバイスに人生って言われると変な感じするな)

 

そんなふうに思った未來だが声に出して言うことはなくそのまま2人は寝室に行き寝床についた

 

 

Side プレシア

 

私は夢を見ていた。

あの日フェイトやあのなっていない使い魔、管理局のやつらが庭園にきた日のことを。

傷つけることを言ったのにそれでも私の娘だと言い切るフェイトに少しばかりの喜びを覚えた。

でもダメだ!ここでフェイトの思いに答えてしまっては死んだ後あの子が生きていくことはできない。

いくら周りに人がいようが母親への未練を断ち切らせなければあの子は永遠に苦しみ続ける。それ位優しい子なのよフェイトは

だから私がいなくなっても何も思わないようにあの子を叩いて罵倒して嫌われるように接してきたのに虚数空間に落ちる際に見たあの子のあの泣き崩れている顔がなぜ頭から離れないのか・・・いや、本当はその答えを私は知っている。

だけど今更あの子にどの面下げていられようか(ギリ

それに私とアリシアは虚数空間に落ちたのだ。いくらあの子や管理局でもここには来られない。

 

さようなら。私の娘 フェイト

ん?この感じは一体?

体のだるさが無くなっていく、それに痛みも無くなってきてるような?

あぁそうか。とうとう迎えがきたのね

フェイト。ダメな母親でごめんなさい。

あの世で待っているわ。あなたがこちらに来たら謝らせて欲しい。許してもらえるとは思っていない.ただ1度だけでいい!抱き締めさせて欲しい。それが今の私の願い。

 

そうして私の意識は深く沈んでいった

 

Side end

 

【翌朝】

 

プレシアの治療が完了したことをバオウから聞いた未來は眠い目を擦りながら地下室にやって来た。ただ、アリシアは眠っていた期間が長い為もう少しかかるらしい。

「ふぁ~、ねぇバオウ一ついいかな?」

 

『ん?なんだい相棒?』

 

「なんで今の俺の髪型ツインテールになってるんだ?しかもパジャマも俺が寝る前に着てたやつとは違うし何よりこれ女物じゃないのか?」

 

『ツインテールに関してはわからんがそれ以外の理由は簡単だ。まず私服は相棒が着てきたやつだけしかない上に今は洗濯中だ。そしてパジャマが違うのは相棒が夜中に1度起きてトイレ行ったあと寝ぼけた顔で汗でベトベトだからパジャマ変えたいって言ってきたのである場所言ったらそこから自分で選んで着ただけさ』

 

「マジで?

俺寝ぼけてたとはいえ女物のパジャマ選んでたの?

てかなぜそれを見ていて教えてくれないんだよ!

あとなぜ私服は無いくせにパジャマだけしかも女物の予備があるんだ!!ってツッコミどころ多すぎるだろ!」

 

『って言われても用意したのアクアだからな。俺に聞かれてもわからん』

 

「あんのクソ天使〜〜!!!いつか会ったら100倍ビックバンかめはめ波をおみまいしてやる!」

 

『まぁまぁいいじゃねえか、似合ってんだしよ。どっからどう見ても可愛い女の子じゃねえかwwwww』

 

「笑い事じゃねえ!もういいや。昨日の内に鏡とかで確認しとくんだったよ」

 

『シンボルがあるかどうかをか?w』

 

「ビックバンかめはめ波おみまいすんぞ 」

 

『おお〜と怖い怖い。あ、着いたぜ相棒』

 

バオウに起きてから抱いていた違和感を伝えそれを弄られてる間に2人を治療している地下室にたどり着いた。

片方のメディカルマシーンの治療完了のランプが点滅していた為液体を抜いてプレシアをメディカルから出そうと思い近づくとふと目が合った。

 

酸素マスクを着けたままこちらを物凄い顔で凝視しているプレシアと。

 

 

Side プレシア

 

ビーーーと言う音で私は気がついた。

ふと目を開けると見えたのは見覚えのない地下室。

そこに私は変な機械の中で酸素マスクを付け、四肢を固定された状態で緑色の液体の中にいた。

液体の中にいるのに目を開けても痛くない。

なんとも不思議な液体だと他人事のように考えていたが隣に同じ機械があるのを見つけ中にいる人物を見て驚愕した

 

(ア、アリシア!!!)

 

そこに居たのは私と違い四肢は固定されてないものの酸素マスクを着け液体に浸かっていた愛娘の姿だった。

と、そこに誰かが階段を降りてくる音が聞こえた。

 

降りてきたのはフェイトと同じ年くらいの黒髪ツインテールの女の子。

それだけならばあまり警戒はしないものだが彼女の隣で浮いている物が私の警戒心をMAXに引き上げた。

 

(な、なぜ本が宙に浮いているの!?しかもあの表紙に書いてある文字も見たことがない!)

 

少女の傍らに佇む赤い本をこれでもかっていうくらいに睨んでいると女の子がこっちを見てきた為流れでその女の子も睨んでしまった。

この子達一体何者なの!?

 

Side end

 

SIde 未來

 

怖ええええええええ!!

 

さすが大魔導師!メンチだけで人を呪い殺せるんじゃないかというくらい俺を睨んでくるプレシア。

これプレシア解放したら俺殺されるんじゃね?液体入ってる時は酸素マスクあるから向こうの声は聞こえないけど呪詛言っててもおかしくないくらいの雰囲気出てるし。

 

「なぁバオウ.こういう時どうすればいい?」

 

『うーん。とりあえず液体抜いて喋れるようにすればいいんじゃねえの?メディカルから出さないで相手が納得すれば殺されることはないっしょ』

 

「そ、そうだな。その方法で行くか 」

 

操作盤に近づいてプレシアに話しかける。

 

「プレシアさん.今から液体を抜いて四肢の固定も外します。話がありますので暴れないと約束してくれますか?」

 

「......」コクッ

 

警戒心MAXのプレシアだがこのままでも拉致があかないのは明白なのを理解したのか頷いた。

 

「それでは液体を抜きます。目を閉じていてください」

 

プレシアが目を閉じたのを確認し30秒程かけて液体を抜いて四肢の固定を外すとプレシアは酸素マスクを外して未來達に問いかけた。

 

「あなた達は誰?それに私の名前を知っていたし何より私とアリシアは虚数空間に落ちていったのをはっきり覚えている。それにこの機械についてとその赤い本についても教えなさい!!」

 

プレシアの第一声が予想通りすぎた為1から説明する未來。

 

1:自分は他の世界から来た転生者であること

2:転生した際なぜか虚数空間に飛ばされ辺りを見たら2人を見つけたため助け出してメディカルマシーンという回復装置に入れたこと。

3:名前を知っているのは元の世界ではあなた方はアニメのキャラクターであるということ

4:赤い本については説明も交えるため後で。

5:アリシアは蘇生にもう少し時間がかかるということ

 

そこまで聞いたプレシアはプルプルと震えていた。その様子はまるで 【色々ツッコミたいがどこからつっこんでいいかわからない】といった感じだった。

なのでプレシアは一つずつ聞いて行くことにした。

 

「まずあなたが他の世界から来たっていうのは信じるしかないでしょうね.こんな機械見たことも聞いたこともないし完治不可能って言われた私の病気も治っているようだし。

転生した際のスタート地点が虚数空間だったっていうのも信じるわ.嘘ついても意味無いですしね。

まぁ私達やこの世界に生きてる人ら全てがアニメのキャラクターって言われたのは結構ショックではあるけどこれも信じる。

赤い本に関しては非常に興味深いわね。それと本来なら真っ先に言わなきゃいけないことなのに遅くなってごめんなさい。」

 

「え?」

 

「アリシアを助けてくれて本当にありがとう」

 

「......」

 

「私はアリシアを蘇らせてあげることができなかった。自分の命を投げうってでも蘇らせると決意したのにアルハザードに行くことすら叶わなかった。それにフェイトにも辛い思いをさせすぎてしまったしね」

 

俯き肩を震わせるプレシア。

 

未來は切り出す。

 

「プレシアさんそれはもう既に過去のことです。あなたの罪は消えない。ですが、あなたの病気は治っているしアリシアちゃんも蘇る。それに後悔しているならフェイトにも謝ればいい。許してもらえたならそこから新たな人生を歩めばいいんです」

 

「...そうね。その通りだわ」

 

「それにあなたの変化は病気が治ったことだけではありませんよ。」スッ(鏡

 

「それはどういう?・・ってえええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」

 

ピクッ!

 

「どういうこと!?若くなってる!?」

 

プレシアの見た目は20代前半にまでになっていた。

 

「その装置は怪我や病気だけでなく若返らせることもできるんです。あとはアリシアちゃんみたいな状態の人を蘇生したりもできますね」

 

「いくらなんでも非科学的すぎるわよ 」

 

「ゴポポ」

 

「!?」

 

「アリシア!?」

 

「ちょっと未來!アリシアはどうなったのよ?ちゃんと蘇生できたの?」

 

「・・・・」

 

「返事しなさいよ!!」

 

「バオウ。アリシアちゃんの様子は?」

 

『問題ねぇぜ。無事蘇生完了だ』

 

「あ・・あ・・あ」

 

液体を抜いて入口を開ける。それと同時にプレシアも装置から出すと娘の元へと駆け寄り抱きしめた。

 

「アリシア!!」

 

「ん、んん...お...かあさん?」

 

「そうよアリシア!ママよ!」

 

「えへへ♪ただいまおかあさん」

 

「よかった!よかったわアリシア!!」ギュッ!

 

不慮の事故で仮死状態となってしまったアリシア。

そのアリシアを蘇らせようと自分の人生をかけてきたプレシア。

長い間止まってしまった2人の時計が今再び動き出した。

 

「未來。本当にありがとう!改めてお礼をいわせて欲しい。

本当に!本当にありがとう」

 

「えへへ♪ありがとう〜''お姉ちゃん’’」

 

「いや、こんな成りでも俺は一応男だよアリシア」

 

「「・・・・・」」

 

(あ、これはやばい前兆)   

 

「「ええええええええええええ!!!」」

 

地下室にテスタロッサ母娘の叫び声が木霊するのであった。

 

(危なかった〜)

 

がしっ!

 

「嘘おっしゃい!!こんなに可愛くて髪の毛さらさらで女顔のあなたが男ですって!?世の女性に喧嘩売ってるような顔のあなたが!?」ガクガク

 

「喧嘩売ってないわ!!前世からこの顔じゃい!!」

 

「なおさら喧嘩売ってるわ!」

 

 

「「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」」

 

どうでもいい戦いはしばらく続いたがこのままでは拉致が開かないので強引に話題を逸らす。

 

「と、ところで2人は朝食はどうする?2人とも病み上がりだし軽めで行こうと思っているが」

 

「そこまでお世話に、、って今更な感じもするわね。申し訳ないけどお願いしようかしら」

 

「わーい。ご飯ご飯〜♪」

 

「りょーかい♪」

 

現在時刻8時30分。

朝食というには少しばかり遅い時間だった。

ちなみにメニューは未來とプレシアはご飯と味噌汁とスクランブルエッグと目玉焼き、アリシアはスクランブルエッグと味噌汁である。

 

「うぅーーー」

 

「ごめんなアリシア。バオウの診断ではプレシアさんには俺と同じ量、アリシアは眠っていた期間が長すぎるから本当に軽めにしないとマズイと言われたんだ。なにせ久しぶりに食べ物を体内に入れるわけだからな。消化気管とかにゆっくり刺激を与えるためにも朝は我慢してくれ。昼からは普通に食べていいそうだから好きな所に連れてってあげるから」

 

「ほんと!?」

 

「もちろん♪」

 

「約束だよお姉ちゃん!!いっただっきまーす!」

 

「いや、俺は男だと。ってこれは諦める流れか。ハァ…」

 

哀愁漂っている未來にプレシアは声をかける

 

「未來ごめんなさいね。あなたの見た目では性別を聞いた後でも女の子にしか見えなくって」

 

「大丈夫ですよプレシアさん。ある意味、ある意味慣れてますから...」

 

「ア.ハ.ハハ...」

 

「?」

 

未來の諦めた発言に苦笑いを浮かべるプレシアと状況をわかっていないアリシアの図ができていた。

 

 

 




お気に入り登録が21件もきていてびっくりしました。
ありがとうございます。

思いがけずテスタロッサ母娘を救った主人公。
見た目からアリシアにはお姉ちゃん呼ばわりされているがまぁ、いいかと諦めている。
2人とフェイトが再開するのはもう少し先になる予定です。
あとリニスは無印の時に既に消滅しているため出てきません。
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