それ以外にもちと色々ありますがよろしければどうぞ
朝食を終えた一同は未來の事と今後の方針を話し合っていた。
先に切り出したのはプレシア。
「未來、先程は詳しくは聞けなかったけれどあなたはどうやって虚数空間から私達を助けたの?あそこは魔法を使えない空間.当然デバイスがあってもあそこから出ることは不可能よ」
プレシアの疑問は当然である。赤い本については大まかな予測を立てているプレシアだがそれでは説明がつかないのだ。
「それをいうのはかまわないが信じるかどうかは任せるよ」
「「信じるに決まってるよ」」
「お、おう」
ハモって言われ少々困惑するものの話を切り出す。
「まず2人は気というものを知っているか?」
「「気?」」
「それって気配を感じるとかそういった感じの?」
「そう。そして気は全ての生き物に必ずあるもの。鍛えれば空を飛ぶことも出来るんだ。」
「え?空を飛ぶ?」
「お姉ちゃん空飛べるの?見せて見せて」
「いいよ♪」
舞空術で天井付近まで浮かぶ
「ほ、本当に浮いてる!?」
「すごーい!!」
「今はただ浮いてるだけだけど本気で飛ぼうと思ったら地球一周もほんの数時間でできますよ」
(こういうのをバグキャラって言うんじゃないかしら?)
内心冷や汗かきまくりのプレシアはそう思わずにはいられなかった。アリシアは目を更に輝かせていたが。
「お姉ちゃんお姉ちゃん!それ私もできるようになるの?」
「ある程度の強さを持っていて鍛えれば誰でも使えるようになるよ」
「ある程度の強さ?」
「そうです。これは舞空術と呼ばれていて身近な例で例えればフェイト並みのポテンシャルがあれば練習次第で飛べるようになります。そして舞空術は気を使うため魔力を使わない。よって虚数空間でも飛ぶことが出来るんです」
「なるほど。だから虚数空間に落ちた私達を連れ出すことができたというわけね。」
「そうです。そして虚数空間を出たら用意してもらった自分の家があるこの海鳴市に出たので家を見つけ2人をメディカルマシーンに入れて治療したという訳です。あとアリシアはまだ気を使うのは無理だ。体格的にも技術面でもそのへんの子と変わらないからな」
「うぅーーー」
「ふくれっ面してもダメだ。今のフェイトぐらいの年齢と実力を身につけなきゃ教えられん」
「アリシア.焦っても何の結果も出ないわ。時間はたっぷりあるのだから今は未來の言うように力をつけるのよ」
「わかったよおかあさん...」
理解はしているが納得はしていないといった顔をするアリシアだが未來も気を覚えるという事がどれだけ大変か身をもって知っているため妥協しなかった。
続いてプレシアはあの赤い本について聞いてみることにした
「あとさっきは教えてもらえなかった赤い本について教えてちょうだい」
『やっと俺の出番か相棒〜』
「そうですね.それではまず自己紹介から。
これが俺のデバイスのバオウです。
見た目は前世のアニメに金色のガッシュベルってのがあってそのアニメの中でキーアイテムとなる本と一緒なんです」
「なんで本がキーアイテムになるの?」
「そのアニメでは人間界を舞台に千年に一度.魔界の王を決める戦いが行われます。その戦いに選ばれた魔物の子は自分の本と一緒に人間界に送り込まれその本を読める人間を探し出しパートナーになってもらわなければ魔物の子は力を使えないのです。そして自分の本が燃えたり燃やされたら王になる資格が剥奪され魔界に強制送還。
最後まで生き残った子が魔界の王となるんです。なのでこの本はとても大事なものなんです」
「ちょ、ちょっと待って!ってことはこの本も燃えたらあなたはこの世界から消えるってこと?」
「いえ、バオウはただ俺がそのアニメのファンなので転生する際にお願いしてその形にしてもらっただけです。なので燃えませんし俺がこの世界から消えることはありえません」
「「ホッ」」
その後も色々と話し合った結果、庭園がなくなってしまった為テスタロッサ母娘は我が家に住むことになった。
当然今日話したことを口外しないということを伝えるのも忘れない。
それはさておき暮らすとなると当然生じてくる問題が出てくる。それは...
「服がないんだよな〜」
「もっと言うと下着とか日用品もね」
「私は裸でいいよ〜」
「「それはダメ!!」」
「うぅーーー」
将来危なくなりそうなアリシアの発言を却下しプレシアと話し合う。
「プレシアさん。とりあえず数日分だけでも服を用意しないと不味いですね」
「そうね、主に人として」
「仕方がない。なぁバオウ起きてるか?」
『もちろん起きてるさ。で、なんだい?』
「悪いけど俺達の服をバリアジャケットで作ってくれないか?」
『いや、それは無理だ』
「なんでさ!?」
『バリアジャケットの性質上一般人から見たらいくら私服っぽく見せてもとてつもない違和感が出てしまう。それにプレシアとアリシアの分を展開して買い物中ずっと維持できる保証もない。最悪街中で3人ともスッポンポンになるぞ』
「そうなったらさすがにまずいな」
『だろう?
...ってか相棒の服はもう乾いてるだろうし何より相棒はアクアに特典つけてもらった時なんて言ったか忘れたのか?』
「え?え〜と...」
(想像した物を作成できる能力を)
「あ!?そうか!俺が作ればいいのか」
『そうそう。
その能力を発動してプレシアとアリシアに合う服を作ればゆっくり買い物もできると思うぜ』
「その能力があるなら買い物に行く必要もないんじゃ?」
プレシアが当然の疑問を告げる
『強すぎる能力にはそれ相応の代償が必要なんだぜ♪見てみろよ相棒を』
「??」
「ハァ.ハァ.ハァ.ハァ...」
「ひょっとして体力の消耗が極端に激しいのかしら?」
『大正解〜♪体力の半分を消費しないと使えない能力さ』
確かにいきなり半分の体力が無くなるとあっては無闇に乱発もできない。
早めに服を買う必要が出てきたことを再認識するプレシアだった。
「ハァ.ハァ.ハァ.ハァ。
と、とりあえずプレシアさんにはカットソーTシャツとロングスカート、アリシアには白のワンピースを作ってみたよ」
「ありがとう未來。着替えてくるから休んでてね。行くわよアリシア」
「うんおかあさん。お姉ちゃんありがとう♪」
感謝の言葉を伝えあてがわられた部屋に行くテスタロッサ母娘。
ただ着替えるだけなのでものの数分で出てきた。
「ちょっとゆったりめな感じなのね。でもこれくらいがちょうどいいのかも」
「お姉ちゃんどう?似合う?」クルクル
着替えてきたプレシアはとても凛とした雰囲気を出していてとても良く似合っていた。
一方アリシアも一瞬天使かと思ってしまうほどに似合っていた。
そんな2人を見て未來はコメントを返す
「とても似合ってるよ2人とも♪」
「「ありがとう♪」」
ありきたりな言葉だが言われると嬉しくなるものである。
2人が着替え終わった頃には未來も準備は終わっているので早速服を買いに海鳴市のデパートに出かけることになった。
Side なのは
私の名前は高町なのは。
清祥っていう有名な小学校に通っている小学4年生。
ただ普通の女の子と違うのは魔法少女であるということ。
決して頭がいかれてる訳ではないの。(ココ重要)
まぁその辺のことはアニメを見ろ!なの♪
それはさておき私は休みであるこの土曜日の昼下がり市内のデパートに来ていた。
目的は今ミッドチルダにいるフェイトちゃんにプレゼントを送るため。
一時的にお別れした時にリボンは交換したけれどもそれ以外でも何かプレゼントしようと思って来たのですが・・
「どれにするか迷うの」
デパートに来てから軽く2時間は経つというのに未だに決められないでいた。
フェイトちゃんならどれを渡しても喜んでくれると思うけどそれはそれで逆にプレッシャーにもなるの。
うぅ、せめてフェイトちゃんの好きなものとか分かればな〜
そう考えて歩いている時ふと声が聞こえてきた。
「アリシア。この服とか似合うんじゃないかしら?」
「そうなのおかあさん?
お姉ちゃんの意見も聞かせて」
「うーん。アリシアにならもう少し明るい色の方がいいと思いますよプレシアさん。逆にその服にするのであればアクセサリーとかを付け足すのも手かと」
アクセサリーか。
そう言えばフェイトちゃんも首にアクセサリーをつけていた気がするの・・つそうなの!ペアのアクセサリーを買ってフェイトちゃんに渡せばきっと喜んでくれるに違いないの!!
そうと決まればアクセサリーのお店に行かなきゃ。
『マスター待ってください』
「え?レイジングハートどうしたの?」
『マスター。気が付きませんでしたか?先程の会話に出てきた名前に』
先程の会話に出てきた名前?アリシア、プレシア、おかあさん・・・
「まさか!?」
『そうです。見た目は完全に若かったですが声、体格、魔力と全てプレシア・テスタロッサと一致しました。一緒にいた黒髪の女の子の事まではわかりませんでしたが金髪の女の子はあの時プレシア・テスタロッサと一緒に虚数空間に落ちていったアリシア・テスタロッサに間違いありません。』
レイジングハートに言われてその事に気づいてから3人を探しましたが既に姿はありませんでした。
「レイジングハート。すぐにこの事をアースラに」
『もう既に連絡済みですマスター。
クロノ執務官から手を出さず待機していてくれとの指示が』
さすがレイジングハート仕事が早い。
クロノ君からも待機しといてくれって言われたってことはとりあえず今私ができることは特にないってことだよね。なら、、
「そっか。ありがとうねレイジングハート」
『とんでもないですマスター。とりあえず今出来ることは特にありませんのでアクセサリーショップに向かいましょう』
「そうだね。フェイトちゃんに喜んでもらえるやつ見つかるといいな〜」
『必ず見つかりますよ♪』
あの3人の事が気になりながらもレイジングハートとそんな会話をしながら私はアクセサリーショップを目指すのであった。
Side end
Side アースラ
レイジングハートからの連絡を受けたアースラのロビーではとてつもない騒動と化していた。
それもそのはずである。
死んだと思っていた人物達が生きているだけでも驚愕するべきことなのに傍らには自分らが知らない人物がいるというおまけ付きなのだから。
その騒動の中指示を出していたクロノ・ハラオウンは珍しく焦っていた。
(くそ!!どうして虚数空間に落ちたはずのプレシアとアリシアが地球、しかもなのはの故郷にいるんだ!
それにもしようやく落ち着いてきたフェイトにこの事が知られでもしたらすぐにでも母親の元に行こうとするだろう。それだけはなんとしても避けないと)
しかしクロノのその思いも通じることはなかった。
ふと隣を見ると信じられないといった表情でモニターに映るプレシアとアリシアをみつめているフェイトがいたのだから。
その表情にアースラのスタッフは誰1人として彼女に声をかけることはできなかった。
Side end
Side 未來
アースラでそんな大変な事が起こっているとは露知らずに一同はデパートを後にし下着専門店へとやって来ていた。
理由としてはデパートではアリシアの下着やら服等は買えたのだがプレシアに合う下着がなかったからである。ただそこで一つの問題が出てくる。それは...
コソーリ
ガシッ!
「どこに行くのかしら未來?」
「後生だ〜離してくれ!!そこは別に俺がいなくても問題ないだろう!!」
「あら?別に恥ずかしがることなんてないと思うけど?あなたの見た目からして男には見えないんだし」
「恥ずかしいに決まってるだろ!いくら見た目が女にしか見えないからって俺のメンタル的にそこはきついんだよ!!」
「でも未來忘れたの?デパートでアリシアの下着を買う時にも同じこと言って売り場の外で待ってた時どうなったのかを」
「うっ!!」
そう。デパートでアリシアの下着を買う時に同じ理由で売り場の外で待っていた未來はその見た目からとてつもなく激しいナンパを受けていたのだ。それも1度や2度ではない。両手では数え切れなくなるほどであった。
あの時のことはガチでトラウマになりそうな光景だったのだ。
「思い出した?ならそうならない為にも私達と一緒に店内にいた方が安全なのよ。恥ずかしいなら考え方を変えて自分の身を守るためと考えなさい」
プレシアにそう言われてしまってはもう未來に逃げ場はなかった。
未來は腹を括った。
「わかりましたよプレシアさん.店内にいます。
アリシアと待ってますから探してきてください。」
「うん。それでよろしい♪
それじゃあ行ってくるわね」
ご機嫌な様子で買い物を向かうプレシアだったが当然先程言ったことはただの建前である。
本当の目的を果たすべく店員に話しかける。
「すみません」
「いらっしゃいませ。どのような物をお探しですか?」
「えとまず採寸をお願いしたいのですが。私とあの黒髪の子を」
店員さんが未來を見る
「あの女の子ですか?承りました。それでは試着室へどうぞ。女の子もすぐにお連れ致しますね」
「お願いします」ニヤリッ
一方そんなことなど微塵も考えていない未來はアリシアと話してプレシアが帰ってくるのを待っていた。そこへ..
「お客様」
「はい?」
「お母様がお呼びになっているので来ていただけませんでしょうか?」
「は、はぁ」
確かに周りから見ればプレシア達は親子にしか見えないだろう。
そんな風に見られることもあるだろうなと思い込んで未來はアリシアにすぐ戻ると告げプレシアの元に向かった。
それが悪夢への入口だとも知らずに。
そして店員に案内され空いている試着室へと通された。
「あの〜なんで俺はここに通されたのでしょうか?」
訳が分からないため店員さんに尋ねる。するととんでもない答えが返ってきた
「お母様から娘さんの採寸をして欲しいとのご要望をお受けいたしました。自分がやろうとすると恥ずかしがって逃げるのでプロの方がしてくださるなら大丈夫だと思うと仰っておりましたのでお召し物を取っていただきたいのですが?」
それを聞いた未來はやられた!?と思った。
一気に外堀を埋めてくるとはおもわなかったのである。
「複雑な気持ちはあるとは思いますが女同士ですから恥ずかしがらなくていいんですよ♪」
店員の笑顔を見てここで自分は男だと言っても信じてもらえないと観念した未來はこういった。
「ハイ。オネガイシマス」(遠い目)
上着を脱いでTシャツとなった未來の採寸を開始する店員。
「はい。それでは少し両手を上げていただけますか?、、ありがとうございます♪
えーとバストが61cm ウエストは52cmですね。少々お待ちください」
サイズを測った後未來に合う下着を探しに行く店員。その様子を死んだ魚のような目で未來は見送った。
そしてものの数分で店員は戻ってきた。
「おまたせしました。測ったサイズならまだ普通のブラは早いのでこちらのノンワイヤーブラA65がいいかと思います。お手伝いいたしましょうか?」
「ハイオネガイシマス」
「かしこまりました。それでは失礼いたしますね」
その後も何度か下着の試着を続けた未來であるが精神を無にすることでなんとか自分を保っていた。
もちろん元凶であるプレシアがその様子を撮らない訳がなく彼女のデバイスの中は未來の試着の画像で埋め尽くされるのであった。
・
・
・
「ありがとうございました♪」
店員のイキイキとした笑顔に見送られ店を出た一同は少しばかり遅い昼食を取るべくレストランに入る。が、未來の顔は能面のように微動だにしなかった。
それを見て少しやりすぎたかと反省したプレシアは謝罪をする。
「ごめんなさい未來。調子に乗りすぎてしまったわ」
本当に反省しているプレシアの口調から能面をやめた未來はこう返す。
「なら撮った画像全て消してくれますよね?それと買った下着もアリシアに渡しますね」
本当に悪いと思っているプレシアはそれを了承し渋々未來の目の前で撮った画像全てを消して下着も受け取る。
それをした後でようやく未來に表情が戻った。
「さて、とりあえず気を取り直して昼食を食べたらどうしましょうか?とりあえず必要な物は買いましたし。あ、アリシアは約束だしなんでも好きなの頼んでいいからね」
「ありがとうお姉ちゃん!いっぱいある!」
キラキラした目でメニューを見るアリシアを横目にプレシアの答えを待つ。
「それについてなんだけども先に家に帰ってアリシアを見ていてもらえないかしら?行ってみたいところがあるのよ」
その発言に疑問を覚えるもののプレシアなら大丈夫だろうと思い何も聞かず昼食を食べた後未來とアリシアはプレシアと別れたのだった
Side end
プレシアとアリシアの生存が管理局とフェイトにバレてしまいました。(別に隠してたわけではないけど)
ちなみにこのssでは無印から約1年後という設定にしています。そのためフェイトの裁判は当時プレシアは死亡したとされていた為早期決着しアースラに保護観察という形でいることになります(なおリンディの養子にはなっていません)
下着の買い物シーンは他の作品でもほとんど見たことない為書いてみようかなと思って書きました。
次回はいよいよ守護騎士が出てきます