どんな人生でも好きなことして生きられれば最高さ   作:はないちもんめ

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以外にサラサラと書けたので投稿します。


0.1 ポケモンで一番面白いのは何だかんだで初代

「おう、レインじゃねぇか!久し振りだな。何か入り用か?」

 

「バーサーカー執務官を浄化できる聖水をくれ」

 

「欲しけりゃ、ドラクエの世界にでも行くんだな」

 

ちっ、使えない奴だ。俺は心底そう思い、汚い店内の奥にある椅子へと座る。

 

「おい、誰の店が汚いだ、この野郎。てか、聖水が欲しいのは疫病神の後始末を押し付けられてるあの嬢ちゃんの方だろうよ」

 

「地の文を読むんじゃねぇよ」

 

全くトンでもない店主だ。さらりと小説のルールを破る店主など、この男くらいだろう。

 

命からがらバーサーカーから逃げ延びた俺は依頼品を渡した後に、すっかり空っぽになってしまったアイテムを補充するために顔見知りのアイテム屋に来たのだが、全く録なものがない。

 

「録なものがないわけじゃねぇよ。お前が求めるアイテムのレベルが高過ぎるんだよ」

 

「バカヤロウ、これくらいのアイテムがなきゃ、あのバーサーカー執務官から逃げられないんだよ」

 

「普通は執務官からは逃げるんじゃなく、会わないことを前提に行動するもんだがな…まあ、お前らの場合無理か。コラ○タよりも遭遇率高いからな」

 

「コラ○タだったら良かったんだがな。出てくるのはミ○ウツーだぞ。しかも逆襲の方だ。こちとら、モ○スターボールとゼ○ガメしかいないっつーのに。くそ、せめてポ○ポを捕まえとけば良かったぜ」

 

「いや、ポ○ポじゃどうにもならんだろう…相手はJS事件の英雄様だぞ。少なくともサンダ○クラスは持っとかんと」

 

「甘いな、俺はファイア○派だ」

 

「聞いてねぇよ」

 

「くそ、あんな奴ずっとハナダ○洞窟で控えてろよ。まだ四天王倒してねぇだろうよ」

 

「いい加減ホ○ケモンネタから離れろ」

 

「言い出したのあんただろ」

 

全く生産性のない会話が終わる。まあ、いいけどね別に。まだ続けたいなーとか帰ったら久し振りにやりたいなーとか全然思ってないから。

 

…この辺りにブ○クオフないかな。

 

「そーいや、ふと思ったんだけどよ」

 

「ん?」

 

「お前何であの嬢ちゃんからそんなに追われるようになったの?」

 

「え?知らんの?」

 

「知るわけねーだろ。お前には聞いてなかったし、嬢ちゃんには一度聞いたんだが、急に顔から表情が消えて、辺りに魔力光を放ち出したから、それ以上聞けなかった」

 

「何それ、怖い」

 

「ああ。俺も流石に死を覚悟したよ。少なくともあの時店が吹き飛ばなかったのは奇跡に近いと思ってる」

 

思い出すのも恐ろしいと震える姿を見て、俺はその場に居なかったことに心底感謝した。居ればレイン(元)になっていたに違いない。

 

「んで?お前何したの?」

 

「大したことはしてねぇよ。ただ、ゲロを吐いて、パンツを取っただけだ」

 

「お前何で死んでないんだ?」

 

「主人公だからさ」

 

「この話限定だけどな」

 

「正直何度も死ぬかと思いました…」

 

「そこまでして、まだ首と胴体が繋がってるだけでスゲェよ」

 

呆れたように言う男に、これだけは言わなければと決意して証言する。

 

「見損なうな。ちゃんと取ったパンツは洗って返したから。ちゃんと『その年でこのパンツは恥ずかしいと思いますよ』って助言付きで」

 

「バカもそこまでいけば大したもんだよ…てか、完全に逆効果だろ。本当に良く死ななかったな、お前」

 

「やっぱり言い方が悪かったのかな。次会った時にスターライトブレイカー連発されたんだけど」

 

「前言撤回するわ。何で死んでないんだよ、お前。おかしいだろ」

 

「主人公だからさ」

 

「それはさっき聞いた」

 

「やっぱりあの助言が気にくわなかったのか…しゃーねーなー、次会った時はお詫びに黒いパンツ渡してやるか。際どいエロい奴。あいつも良い歳だし」

 

「ああ。良いんじゃねぇか?それ渡す時は前もって教えてくれよ?葬式の準備を始めてやるから」

 

「自分の葬式か?」

 

「抜かせ。絶対てめえよりも長生きしてやる」

 

元気なオッサンである。このオッサンなら、ありえないと言い切れないのがおそろしい。

 

しかし、この様子じゃ直ぐには俺が欲しいアイテムを手に入れるのは難しそうだな。まあ、蓄えがないわけじゃないから、今すぐ依頼を探さなければいけないということはないが、そんなに余裕がないのも事実だ。ならば、こんな所で油を売ってるわけにもいくまい。

 

「お?帰るのか?」

 

「ああ、次の依頼に備えなけりゃいけないしな」

 

じゃーな、不良店主と言って、俺は帰路に着く。

 

「まあ、そんなに焦るなよ。実はそこには置いてないが、お前が欲しがってるアイテムを幾つか持ってる所は知ってる。お前とも長い付き合いだし、こっちの依頼を受けてくれるなら、それらを手に入れて格安で譲っても良い」

 

「お、なんだよ。良い条件じゃねえか。って言うと思ったか」

 

「何だよ、嫌なのか」

 

「たりめーだ」

 

長年の経験上、こいつがこういうことを言う時はとんでもない依頼をしてくるというのは、良く知っている。

 

「そう冷たいこと言うなよ。今回はそう難しい依頼じゃないし、お前にも関わってることだ」

 

「今、今回はって言わなかったか?まあいい、俺にも関わってるってのはどういうことだ?」

 

「お、食い付いたな。実はお前が欲しいアイテムの幾つかを裏で販売してるグループがいたんだがな、そいつらが下手を打って全員管理局に捕まっちまったんだ」

 

「はっ!馬鹿やったもんだな」

 

「全くだ。だがよ、そいつらは俺の仕入れ先の一つでね。そのバカ共のせいで、一部のアイテムの仕入れが止まっちまってる」

 

「おい、まさかそのアイテムってのは」

 

「察しが良いな。そうだよ、お前が欲しがってるアイテムの幾つかはそいつらが捌いてたもんだ」

 

「ふざけんな、バカヤロウ」

 

それじゃ、お前がそのアイテムを手に入れることもできねぇじゃねぇか。

 

「話は最後まで聞くもんだぜ、レイン。実はそいつらは捕まっちまったが、そいつらが捌いてたアイテムの大部分はまだそいつらの秘密倉庫に隠してあるって話だ」

 

「じゃあ、今回の依頼ってのは」

 

「そうだ。その隠してあるアイテムを見つけて、持ってきて貰いたい」

 

「どこが簡単な依頼だ、バカヤロー、コノヤロー」

 

滅茶苦茶めんどくさそうな依頼じゃねぇか。そんなアイテムが隠してあったら管理局も血眼になって探してるわ。鉢合わせしたら、どうすんだよ。

 

「ところがどっこい、そうでもない」

 

「何でそんなことわかんだよ」

 

「その隠し倉庫がある星ってのはカイルだからだ」

 

「だから、それがどうしたって…ああ、なるほど」

 

何となく話のオチが読めた気がした。

 

「流石に知ってるか。そうだ、今カイルは内戦が終了したばかりだからな。国内は混乱しきってるし、あそこを担当してる管理局の部隊も軍が壊滅した影響で、上の方で賄賂の証拠が次々と上がって捜査をしてる場合じゃなくなってんだよ」

 

「何だよ、その理想的な仕事環境」

 

素晴らしいじゃないか。是非ともこの辺担当のバーサーカー執務官と交換して欲しい。

 

「まあ、今だけだろうがな。内戦が終了したから国内の混乱も収まってきてるし、管理局もいつかは落ち着くだろ」

 

「つまり、今なら盗み放題と」

 

ニヤリと思わず笑みが浮かぶ。これだよ、これ。こういう楽な仕事がやりたかったんだよ。

 

「そういうことだ。受けるか?この依頼」

 

「もち」

 

「よっしゃ、なら行ってこい。行き帰りの旅費は俺が出してやる」

 

「何だよ、偉く気前が良いな」

 

「正直、お前以外からも商品催促の依頼が届いてんだよ。これ以上納期が遅れたら、ウチの信用に関わる」

 

「元々、信用なんかねぇだろ、こんな店」

 

「うるせー、早く行け」

 

「へいへいほー」

 

装備は正直心もとないが、話を聞く限り簡単そうな依頼だし、そんなに心配しないでも良いか。

 

そう判断した俺はオッサンの指示した場所にそのまま向かう。

 

 

 

 

しかし、何だろうな。何となく嫌な予感がするな。

 

 




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