S.T.A.L.K.E.R.: F.E.A.R. of approaching Nightcrawler 作:DAY
清潔さと文明の輝きである白い光に満たされたホールは、突如一寸先も見えぬ闇へと落とされた。
間の悪いことにこのホールではフラッシュライトは必要ないと判断して、2人ともフラッシュライトの電源を切っていたのも災いした。
「うおっ?!なんだ!」
突然の出来事にマールが驚愕し、銃を構えようとするのが気配でわかる。
「やめろ!マール!撃つな!」
咄嗟にフィアーが気配だけで隣にいるマールの位置を割り出し、彼が構えたM249軽機関銃の銃身を掴む。
「この暗闇で銃を乱射したら俺達は全滅だ!一旦フラッシュライトをつけろ!」
その言葉で彼は自分がどれだけ危険な事をしようとしていたのか気がついたようだ。
慌ててマールは銃身に取り付けたフラッシュライトをオンにして前方を照らす。
そして2人して固まった。
フラッシュライトの光によって球状に切り取られた闇の中、そこに先ほどまでは間違いなく存在していなかった人影が立っていた。
それは人の形状をしていたが人ではなかった。
それの体は藁のようなもので構成されており、手足は異常に細い。頭部に至っては藁を束ねて頭の天辺で紐で括ったような形状をしていた。文字通り人間サイズの藁人形、或いは衣服を来ていない案山子という表現がそれを言い表すなら一番近い。
当然それに顔はない。だがそれでも間違いなく。彼はこちらを見ていた。
マーレが悲鳴を上げて軽機関銃の引き金を引いた。今度はフィアーも止めなかった。
というかフィアーもその『藁人形』に向けてペネトレーターを撃ち込んだからだ。
銃弾は当たったのか、すり抜けたのか不明だが、弾の大半は『藁人形』の背後の壁へと着弾し、甲高い音とともに火花を散らす。
その火花が合図だったように、ダウンしていたブレーカーが復帰し、再び照明が復活した。 赤く輝く非常灯だけが。
真っ赤な明かりに照らされたホールの中は、先ほどまでの景色と一変していた。
そこには文明らしさと清潔感は欠片も無い。上の階と同じく、そこは異形の棲家と化していた。
紅いホール中に影を伸ばす無数の人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人、人。
通路の前、遮蔽扉の前、階段への扉の前、天井に何の前触れもなく浮かんでいるものもいる。その全てが先の『藁人形』だ。
彼らは一様に顔のない顔をこちらに向け、2人の侵入者を観察していた。
マールはその異様な光景に最早絶句を通り越し、唖然としている。フィアーは素早く彼が発狂して軽機関銃を乱射しないように銃身を抑えた。『今』のこいつらには銃弾は効きはしないとわかったからだ。
そして5秒か、10秒か、藁人形達はこちらを見つめ続け―――再びブレーカーが落ちる音と共に、非常灯まで消えて辺りが完全なる闇に包まれる。
今度の復旧は早かった。僅か数秒足らずで非常灯のみならず、ホールを照らす全ての照明が復旧する。
白い光に照らしだされたホールには、先程の藁人形は一体たりとて残ってはいなかった。
まるでそんなものなど居なかったと言わんばかりに、施設はその清潔さを保っていた。
「なんだったんだ……今のは……」
マールが呟いた。彼の声は恐怖と混乱で震えていた。
「……あれが亡霊だ。記念写真を撮っておくべきだったかな」
フィアーはあの藁人形に見覚えがあった。
彼らを最後に見たのは、ナイトクローラーとアルマの遺伝子を争奪戦を繰り広げた、ATC社の地下研究所。
そこで彼らはまるで好奇心旺盛な子供のように、時折姿を現してこちらの様子を伺っていた。
少なくともその時、銃弾では彼らを殺すことは出来なかった。代わりに彼らもこちらに危害を加えることはなかったが。
しかし安心できるというものではない。危害を加えなかったのはできないというわけではなく、ただやらなかっただけかもしれないのだから。
「……他にも居るのか?」
「ブラッドサッカーみたいに姿を消して襲いかかってくる奴、闇に潜んで引きずりこもうとしてくる奴、特攻してくるガスの塊みたいなやつ。いろいろだ。だがこちらに攻撃的な奴は実体化してるせいか、こちらの攻撃も効く。奴らの殺気に呑まれず意思を保てば充分戦える」
「無茶言うなよ! あんな化け物相手に恐れずにいろって!?」
「ミュータントと同じだ。奴らも亡霊共も知らなければ確かに恐怖の対象だ。だが知ってしまえば屠殺作業のように殺せるようになる」
その言葉にマールは暫く俯き考え込んでいたが、やがて顔を上げた。
「正直よくわからんが、1つだけわかったよ。あんたはミュータントも幽霊も恐れちゃいないってことがな」
「買いかぶり過ぎだ」
「とにかくあんたの指示に従うよ。なんとなくわかってきたが……あんたはああいう奴ら相手のプロなんだろ?」
「理解してもらえて何よりだ。では行くぞ、あの亡霊共だけではなく、アーマカムの自動防衛システムにも気をつけろよ」
「敵が増えてばっかりだな……」
うんざりしたようにマールが呻く。だが軽口を叩ける分、精神状態は先よりはマシになって来ているようだ。だからフィアーも冗談めかして答えてやった。
「そうでもない。亡霊共の合間に防衛システムや人間の兵士を相手にすると、これがいい気晴らしになるんだ」
「どんな性癖だ」
そんな会話をしながら、ホールの一番奥にある遮蔽扉にたどり着く。
遮蔽扉が埋め込まれている壁面にやはり操作パネルが取り付けられている。それを弄ってフィアーは結論を出した。
「やはりアクセスコードが必要だ。この施設内部を探索するぞ」
しかもこの扉を開くにはアクセスコードが2ついるらしい。
扉の左右には2つの通路がある、左側の通路から探索することにした。
ホールの中は煌々とした灯りに照らされていたが、通路の中は照明が落ちて赤い非常灯のみが生きている。
だが通路の突き当たりには別の部屋の明かりが見える為、それほど圧迫感は感じない。
もっともそれで油断して亡霊に襲われる訳にもいかない。
油断せずにフィアーが前衛となって罠も警戒しながら先に進み、突き当たりの部屋に侵入する。
2人が入った部屋は研究室のようだった。部屋の手前は会社のオフィスのように整然とワークデスクが並び、その上にはデスクトップパソコンが鎮座している。そして部屋の中央から奥はガラスで仕切られており、その向こう側は作業机と研究用と思わしき機材が置いてあった。
だがその研究室は嵐にでも遭遇したかのように悲惨なことになっている。壁と言わず天井と言わず人型の血の染みがそこら中にこびり付いており、ワークデスクのパソコンは銃撃を受けて破損している。
照明は半数が破壊され、部屋を仕切るガラス戸は木っ端微塵に割れており、機材の大半は破損している。
床には空薬莢が無数に散らばっており、銃撃戦があったことを示しているが、これだけ派手な痕跡があるのに人間の死体は何一つとして無いのが不気味だ。
フィアーはマールに見張りを命じてPCを一台ずつ検めるが、大半は破損していて使えそうにない。ここも外れかと思った時、最後の一台が起動した。
とは言え、それも筐体に銃弾を受けているため、動作が極めて不安定だ。
だがなんとか職員用のメールを幾つかサルベージすることに成功した。
『5/27 スミスへ。
カールのチームがFlashアーティファクトの欠片をバッテリーに加工することに成功した。これをType-7 Particle Weaponに使用することは可能だろうか?
アダム・ミラー』
『5/29 ATC本社、兵器開発研究主任 アーロン・ジョーンズへ。
スミスのチームがバッテリー化したアーティファクトをType-7 Particle Weaponへ組み込む事に成功した。出力は当初の予定の200%増しという嬉しい誤算だ。戦闘実験区画でレプリカ兵に持たせて、スノークに向かって試した所、五体が弾け飛んだ。火星人もびっくりな威力だ。是非映像も見て欲しい。
アダム・ミラー』
『5/30 X-18βラボ 兵器開発主任、アダムミラーへ。
Type-7 Particle Weaponのデータを見ました。素晴らしい威力でしたが、アーティファクトをバッテリーにするのはコストが高いです。
ATC本社、兵器開発研究主任 アーロン・ジョーンズ』
『6/1 X-18βラボ全員へ。
今日は中央実験室のアクセスコード変更の日だ。今回は1002とする。私の誕生日だ。……いや、別に他意はない。今年の誕生日プレゼントとかなんて期待してはいないとも。
アダム・ミラー』
『6/10 X-18ラボ、Kalugin主任へ。
新型兵器実験の為のサンドバッグが少々足りなくなった。そちらで培養しているミュータントを少し貸してくれないか?代わりに私の秘蔵の一本と引き換えで。
アダム・ミラー』
『6/21 ATC本社、私設警備部 アディソン・セドリックへ。
近頃ストーカーが偽装した廃工場付近をうろついている。現在の警備では不安が残るので、レプリカ兵の補充と装備の申請をしたいのだが、君の方からもお願いできないか?今度アーティファクトをお土産に持って行くよ。指輪に加工して奥さんにプレゼントするといい。
アダム・ミラー』
『6/25 X-18βラボ 兵器開発主任 アダムミラーへ。
そちらの例の検体が発する精神波がうちのラボの職員や実験体にも影響を与えているのでなんとかしてくれ。こちらは米国資本の君たちと違って少ない予算でやりくりしているから、ちょっとした影響が命取りになるんだ。お陰で今日のデータが台無しになったよ。これが続くなら君達の本社のほうにも抗議せざるを得なくなる。
X-18ラボ、Kalugin主任』
『6/25 X-18ラボ、Kalugin主任へ。
すまない。シールドを3重にしてみるよ。それでも影響があるならまた連絡をくれ。追伸、後でおごるから本社への報告は勘弁してくれ。
アダム・ミラー』
閲覧可能なメールを全てチェックし、データをPDAで取得したフィアーは笑みを浮かべた。早速アクセスコードの1つを手に入れられるとは幸先がいい。
どうやらこの施設は間違いなくアーマカム―――ATC社の武器開発施設のようだ。だがメールの文面を見ると上の施設―――X-18とはまた別の系統の研究施設にも思える。
この地下4階はX-18βと呼ばれ上のX-18とは何らかの情報共有をしているが、スポンサーも研究目的も別物らしい。
そうなると上の施設はアーマカムとはまた別口で、ZONEのことを研究していた組織が運営していたものということになるが、それがなんなのかはフィアーには皆目検討も付かなかった。
現時点でわかるのはアーマカムほど豊富な資金はないことと、X-18の職員名からしてロシア系の組織かもしれないということだけだ。
更にパソコンから情報を収集しようとしたが、操作途中でとうとう限界を迎えたようで、煙を吹いて沈黙してしまった。
フィアーは完全に沈黙したパソコンから視線を部屋の中へと移した。よく見ると壁面に入って来たそれとは別に更に出入口があったので、そちらの方も調べることにした。
マールを促してそちらへと進む。
非常灯で照らされた一本道の通路には3つの扉があったので、一つづつ調べていく。
1つ目のドアの中は職員用のシャワールームだった。ただしここも荒らされていて、鏡という鏡が割られている。コインランドリーも設置されていたので何気なく中を除いた所、洗濯槽は乾いた血で茶色く染まっていた。
2つ目のドアは開閉機能が壊れているようなので、無理やりこじ開ける。中は職員用の寝室だった。大きめの部屋に10台ほどの二段ベッドが置かれており、部屋の端にはミニキッチンがある。ここは照明が非常灯のみで薄暗かった。
フラッシュライトを付けて探索するが特に得られるものはなかった。時折、視界の端で何かが動いたが、襲ってくる気配はない。いちいち気にしても仕方がないので無視する。
そして最後のドアは厳重にロックが掛かっていた。ドアが壊れているのではなく、明らかに内部からロックされている。
フィアーはナイフをドアの隙間に差し込み、ロックを破壊してこじ開けようとした。だがロックを破壊したにも関わらず完全に開かない。僅かに開いた隙間から見るとモップが支え棒となって扉が開くのを拒んでいた。
……これはバリケードだ。そしてそんなものを亡霊が作るとは思えない。
「おい!誰かいるのか!?」
フィアーはドアの隙間に向かってそう叫んだ。返事はなかったが、フィアーの敏感な聴覚は僅かな衣擦れの音を聞いた。
誰がが居ると判断したフィアーは渾身の蹴りを扉に向かって叩き込む。モップはあっさりとへし折れて、扉は蝶番ごと内部へと吹き飛んだ。
こちらが止める間もなく、中に誰かが居ることを察したマールが先に中に入って叫ぶ。
「エフゲニー!それともシェパードか?マールだ!助けに来たぞ!」
扉の中は通路と同じく暗かったが、職員用トイレだった。支え棒になっていたモップは清掃道具入れから調達したのだろう。
トイレの洗面台の上には弾切れになって放置されたと思わしき、MP5短機関銃が置いてある。
個室のトイレは大半がドアが開けっ放しになっていたが、一番奥のドアだけが閉まっている。
物音はそこからしたのだ。
「マール、一番奥の個室だ。誰か入っている。」
「わかってる。クソっ鍵がかかって……、ええい!」
個室に鍵が掛かっていることを知るとマールは、軽機関銃のストックを個室のドアに叩きつけた。所詮は内部が中空のベニヤのドア。3度も叩きつけると大穴が開いて、鍵は破壊されてドアが開いた。
「エフゲニー!生きてたか!」
ドアの中をフラッシュライトで照らしたマールが歓声を上げる。
個室の中には1人のストーカーが拳銃を手に、便器にもたれ掛かるように座っていた。彼がマールの相棒のストーカーか。
だがとてもではないが彼の状態は無事とは言えなかった。
全身のスーツはボロボロで彼の顔は血に汚れている。だが何よりも助けが来たというのにも関わらず、彼は虚ろな目で虚空を見上げていた。
しかしマールの声を聞いたせいか、それともフラッシュライトで照らされたせいか、彼の目に微かに生気が戻り始める。だが彼に戻った感情は、救助が来たという開放感から来る安堵のそれではなく、絶望から来る怯えだった。
彼は恐怖に濡れた目でマールに懇願するように言った。
「駄目だ……マール来るな……俺はもう『捕まった』……逃げろ、ここから…」
「……何言ってんだ?お前を置いてここから出られるかよ、さあ一緒に行くぞ……安心しろ、頼りになる用心棒がいるんだ。化け物なんて目じゃないさ……」
その時フィアーは気がついた。エフゲニーと呼ばれるストーカーが座っている便器の背後の壁。
そこは今フラッシュライトで照らされているというのに、そこだけコールタールを思わせる漆黒に広がっていく事に。同時にアノーマリー探知機が警告音を鳴らし、HMDにアノーマリーマークが表示される。
その瞬間フィアーの脳裏に閃いたのは、同じ様な闇に引きずりこまれて目の前で惨死したかつての上司、スティーブ・チェン中尉の死に様だ。
「ヤバい、マール!そいつから離れろ……!」
危険を感じたフィアーがそう言うよりも早くマールは、エフゲニーを立ち上がらせようと彼の腕を掴んでいた。
それが致命的だった。
次の瞬間、個室の壁に広がる漆黒の闇から奇声と共に枯れ木のような2本の『腕』が飛び出した。
明らかに人間の腕より長いそれは、まずエフゲニーに掴みかかり、彼を問答無用で背後の闇へと引きずり込む。
そして必然的にエフゲニーの腕を掴んでいたマールもまた、闇の中へと引き込まれた。
反射的にフィアーがマールの脚を掴んだ時には、彼はもう上半身が闇の中へと埋まっていた。
マールを引きこもうとする凄まじい力に抗い、必死で彼を引き戻そうとフィアーは腕の力を振り絞る。マールの脚の骨が嫌な音を立てつつあるが、命には変えられまい。それにしても凄まじい力だ。一歩間違えればフィアーもまた闇の中へと放り込まれる勢いだ。
「マール!相棒の腕を離せ!お前も死ぬぞ!」
果たしてその言葉は彼に届いたのだろうか。
いずれにせよそれを確かめる機会は訪れなかった。
掴んでいた脚の抵抗が突如として消えた。突然の事にフィアーは後ろに転倒しながらも、頭の冷めた部分でこの結末を理解していた。
フィアーは起き上がり、自分が握っていたものを見る。
それは太ももの部分でちぎれ、鮮血をまき散らしているマールの脚だった。
フィアーは暫くそれを見た後、マールの脚を後ろへと放り投げた。
そしてマールが闇に引き込まれる際に、便器の前に落としたM249軽機関銃を拾い上げて、大きく深呼吸する。
その程度では怒りは収まりそうになかった。
「いちいち人をムカつかせるのが上手い奴らだ……」
殺気を込めて、未だに個室の壁に張り付く闇に吐き捨てる。闇からは微かに嘲笑うような声が聞こえた。
フィアーはM249軽機関銃を右手一本で構えると便器の前へと進み、左手を闇の前へと差し出した。
一瞬、躊躇する気配があったものの、闇の中の住民は好機とみたのか、再び枯れ木のような『腕』がフィアーの差し出した手を掴まんと飛び出してくる。
だがスローモーを発動させたフィアーからすればその動きは余りにも遅い。『腕』がフィアーの手を掴むより早く引っ込め、逆に『腕』を掴み返す。
この事態は想定外だったのか、掴んだ感触から『腕』の持ち主の動揺が伝わってきた。
「死ね」
そのまま『腕』を掴んで固定するとフィアーはM249軽機関銃の銃口を壁に広がる闇の中へと突っ込み、引き金を引いた。
フルオートで放たれるライフル弾の嵐が次々と水中へと撃ちこむように、闇の中へ撃ち込まれる。銃弾が注ぎ込まれる度に闇の中から絶叫が響き渡った。
『腕』の持ち主は銃撃から逃れようと、狂ったようにフィアーの手を振りほどこうとしているが、常人離れしたフィアーの握力はそれを許さない。
常識で考えればライフル弾は個室の壁を破壊するはずなのだが、この闇は一種のワープゲートのような役割を持っていて外には影響を与えないようだ。
―――ならばこれぐらいやっても問題あるまい。
数十発の銃弾を闇へと叩きこむと、フィアーは『腕』を手放し、手榴弾を取り出すと安全ピンを抜いて闇の中へと放り込んだ。
手榴弾はあっさり闇の中へと沈み込み……そして炸裂した。
底なし沼の奥深くで爆発が起きたかのように闇の表面が大きく揺らぎ、黒い飛沫が飛散する。
同時に凄まじい断末魔の絶叫が響き渡り―――壁に広がった闇は灰のように散っていった。
だがこれで終わりではない。フィアーの敏感な感覚は廊下で、隣の寝室で何かが動き出す気配を感じ取っている。
同類が倒された事によって、様子見していた奴らが動き始めたのだろう。
いつの間にか無線機からはノイズが響き始めていた。奴らが動き出す前兆だ。
上等だ。
行きがかり上とは言え、ここまで面倒を見てきた奴を殺されたのだ。
こちらも雑魚を一匹縊り殺した程度では収まりがつきそうにない。
フィアーはフェイスガードの下で獣じみた笑みを浮かべると、トイレの個室のドアを蹴りとばして完全に破壊すると、軽機関銃を構えて廊下へと飛び出した。
亡霊共に本当の恐怖を教えるために。
ホラーパートの仲間は死ぬためにいるのがFEAR
マールを殺したのはPerseus Mandateのみに出てくるスケアクロウという敵です。
コイツは道に黒い闇として広がってて、気づかずに通ると引きずりこまれるという落とし穴みたいな奴ですが、予め気づいてしまえばフィアーがやったように遠くから手榴弾放り込んで爆死させられる可愛いやつです。
あとメールはFEAR一作目でもあった電話の録音再生的な感じです。イアン☆ハイブスは癒やし。
ついでにX-18β観光案内
オリジナルダンジョン。コンクリート製の核シェルターじみて陰鬱なX-18と違い、こちらはアーマカムの出資した研究所で清潔で広い。照明が常に通路を明るく照らしていて、一見恐怖とは無縁にみえる。使っている機材や設備も金がかかっており、3階までの研究所の差はマネーパワーのお陰。
X-18とは研究してる物が似ている為か、互いにデータをやり取りするほと両者の関係は良好だったようだ。これはアーマカムとX-18のスポンサーの仲がそれだけ良好だったのだろう。
アーマカムはここで回収したアーティファクトの研究等を行っていた