今回も制作の都合あり(そもそも小説なので予算とかはない)日常あり色々あり!(もはやはしょった)
で、お送りします!
ジリリリリリリリリリ…カチャ
四月 四日 月曜日の朝、恵は目覚まし時計を切ってベッドから起きると、
上が襟が黒い青いセーラー服で下が膝までの黒いスカートの制服に着替え、リビングに向かった。
「おはようございます!」
恵は元気よく直子と霧子に朝の挨拶をした。
「お、おはよう、恵!」
「朝ごはんできてるわよ」
「はい!」
「「「いただきます!」」」
三人は食卓を囲むように椅子に座り、
手を合わせた後、朝ごはんを食べ始めた。
「今日から二人も中学生ね」
「はい!」
「おう!」
そう、本日四月四日は恵達の中学校の入学式なのだ。
「そういえば天十朗さんは?」
「なんかシーベルトルンと一緒にどこかに行った気が…」
天十朗がいないことに気づいた恵と直子が霧子に聞く。
「たぶん何かの研究でしょ?父さん達のことは無視して私たちは学校へ行きましょう。」
朝ごはんを食べ終えた三人は学校へと向かった。
〜〜〜芽吹市立第二中学校〜〜〜
私は乾直子、恵と同じように今日から中学生になる・・・一応女の子だ。
ガサツすぎてそんな感じがしないのは自分でわかってるけど・・・
「ふう、緊張するなぁ・・・」
「そんなに気張らなくても大丈夫じゃ・・・」
不安そうな恵に私は声をかける。だけど恵むすっとした顔でこっちを見た。
「直子さん、学校生活は一番最初の挨拶が大事なんです。失敗したら…」
恵は何か嫌な事を想像したのか暗い顔になる。
そんな恵をなんとか励まし、私達は自分たちの教室に向かった。
教室に入ると既に何人か席に座っていた。
「よ!初めまして!私は乾直子!」
「は、初めまして、日向恵です・・・」
私達は軽く挨拶をした。私のは適当な感じするけど多分大丈夫だろう!
「おう!おはよう!今後ともよろしくだんごじら!」
「「?」」
あれ、私達なんか失敗したかな? へんな挨拶が飛んできたぞ?
その後も皆おかしな挨拶をし始める。これはまさか・・・
「恵、なんか嫌な予感がするんだけど気のせいかな?」
「直子さん、多分それ当たってます…」
この濃ゆい非日常的なメンツと私達は一年間一緒にやっていけるか不安を覚えた。
「しばらく逃げましょうか。」
恵が逃げることを提案した。
それにうなづき、私達は静かに教室を出て、逃避がてら学校を見て回ることにした。
「広いな〜この学校!」
「そうですね! あ!」
私達は学校を見て何を思ったか、何を感じたか話しながら歩いていき、
広場で大きな桜の木を見つけた。
その綺麗な姿に私達はつい見とれてしまった。
「うお〜!」
「綺麗!まさに「ギンギラギン!」」
「!?」
声が、聞き覚えのある声が聞こえた。
だがその声の主は家においてきたはず…
何かに気づいたのか恵は突然肩に提げていたバッグを置きバッグを開ける。
「テッテレ〜!!」
「サンサン!」
案の定出てきたのはサンサンだった。
(恵視点にシフトチェンジ)
バッグの中にいたのはサンサンでした。
サンサンはバッグから出てくるなり「なんでおいてくの!?」と詰め寄ってきました。
「ご、ごめん…でも学校に連れきたら騒ぎになっちゃうから」
「それは!・・・まあそうか。」
サンサンはまた僕に詰め寄るかと思いましたがあっさり引き下がりました。
目立つのはサンサンもいやみたいです。
「いたか!」
「いやいない!」
あの変な挨拶をしたクラスメイト達の声が聞こえてきました!
まさかあの後追いかけてきたの?
「私がどうにかする、その間にサンサン隠して!」
「は、はい!」
直子さんは彼らの方へ向かい、僕はサンサンの方へ向き直す。
「サンサン!とりあえずまたバッグの中に…」
ドオオオオオオオンンン!!
と言おうとした時、爆発が起こった。直子さんが行った方から・・・
爆発が起きた時、直子はあるものと対峙していた。
「レドル!なんでお前がここに!」
「? 遊びにきたに決まってるでしょ。」
レドルは直子の前に現れクラスメイト達を人魂に変換し、
更に銃を取り出して炸裂弾を校舎に放ったのだ。
「遊び? こんなふざけた遊び今すぐ終わらせて…あ」
直子はプリキュアに変身しようとしたがアークブレスをおいてきたことを忘れていた。
「あら? 変身しないのなら・・・あんたで遊んであげる ♪ 」
レドルは怪しく微笑んだ。
「っ!?」
その笑みに狂気を感じ、戦慄した直子はレドルから距離を取ろうと後ろにジャンプする。
「逃すと思った?」
バシッ
「うわ!?」
しかし、レドルが持っていた槍から緑色の光の鞭を放ち、直子の足を絡め取って地面に叩きつける。
「が!? くぅ…」
レドルは叩きつけられたことで悶えてる直子にレドルはゆっくりと近づき、鞭で縛り上げる。
「さあて、どう料理してあげようかな ♪ 」
「直子!」
だが直後、キュアスピーディに変身した霧子が現れた。
「あんたも遊んでやるわ ♪ 」
そう言ってレドルは注射器と札を取り出し、地面に落とす。
「来なさい、蝶芸者!」
人の体をベースに複数の細い節のような腕と蝶ような羽根、
蝶のようなストローを持った緑色の魔獣”蝶芸者”が現れた。
「いっひひひひひひ!」
蝶芸者は不敵に笑いながらスピーディと戦闘を開始する。
そしてレドルは直子の方へ向き直す。
「ひ!?」
「あらすっかり恐怖の目に染まってるじゃない?だけど・・・ もっと恐怖の色に染めてあげる ♪ 」
〜〜〜再び恵視点〜〜〜
爆発が起きて数秒、悲鳴が僕の耳に響いた。
その悲鳴はとても聞き覚えのあるものでした。
「直子さんの声!」
とてつもない不安に襲われた僕は急いで爆発のあった方へ走り出す。
「ちょっとどこ行くの。」
だけどサンサンに止められた。
「どいてサンサン!行かなくちゃ…」
「行ってどうなるの?助けられるの?」
「!」
言い返せなかった。言い返すことができなかった。
サンサンの言う通り僕じゃ助けることはできないかもしれない。
「それに、わざわざ助ける意味ある?あの子はあなたにとって他人でしょ?」
「!…他人じゃない」
「え?」
「他人じゃない!」
サンサンのその一言を聞いた瞬間、僕は自分でも考えられないくらいの怒号で叫び出した。
「直子さんは他人じゃない! 血は繋がってないけど・・・でもちゃんと僕の家族だ!僕の大事な家族なんだ!」
僕は感情に任せてサンサンを怒鳴りつけた後サンサンを突き飛ばして走り出した。
「ちょっとま…!?」
サンサンに後ろから声をかけられた時、
僕は彼女を憎しみに溢れた目で睨んだそうです。
”そう”なのはそんな顔をした自覚がその時はなかったから・・・
「直子さん!」
「め、恵・・・」
「ん、ああもう一人いたわねそういえば。」
何があったかすぐにわかりました。
あの人たちは多分人魂にされてレドルが持ってる。
直子さんはすぐに止めようとしたけどアークブレスを持ってなくてレドルに捕まってしまった。
霧子さんはプリキュアになって駆けつけたけど魔獣に手こずっている。
そして・・・・
「直子さんに何をしようとしていたんですか」
分かってしまってるけど僕はレドルに質問した。
「何って”遊び”だけど ♪ 」
つまりあの人にとっての遊びは精神的にも肉体的にも人を追い詰めること。
やっぱり直子さんにひどいことをしようとしてたんだ。
確信を持った僕の手に突然アークブレスとソレイユプレートが現れた。
特に詮索せずに僕はアークブレスを装着し、プレートをセットした。
『ソレイユ』
「プリキュア、チェンジオブワールド」
キュアソレイユに変身した僕はレドルに突撃し、
直子さんから引き離して戦闘に入った。
〜〜〜サンサン視点〜〜〜
恵が戦いが始まったと思われる方にいった後、私はさっきのことを考えていた。
「何、何であんな・・・・」
私はわからなかった。恵が何故自分を怒鳴ったか、
何故あんなにも恐ろしく睨んだのか、 否、理解できずにいた。
「それは君が彼女の事情を考えずにあのような発言をしたからだ。」
後ろから聞き覚えのある声が飛んできた。振り返ると先生(シーベルトルン)がいた。
「・・・・どういうことですか」
「君は直子を見捨てることが最善だといった。実際のところその通りだ。だがそれが恵の逆鱗に触れた。彼女には両親を、全てを失った過去がある。 だから彼女は二度と何かを失いたくないのだよ。そしてなにもかも見捨てることができないんだ。」
そういった後先生は恵が向かった方へと向かった。
「・・・・・何もかも見捨てる事が出来ない、私と真逆だ・・・」
私は生き残るためならなんでも犠牲にする。だけどあの子は・・・・
〜〜〜三人称視点〜〜〜
「だああああああああああああああああああ!!」
ソレイユはレドルに向かってソルレイピアを振る。
だが随分乱雑にふっているため全く当たらず逆に蹴飛ばされてしまった。
「恵!」
それを見たスピーディが蝶芸者を蹴り飛ばしてソレイユのところに行こうとする。
「! イヒヒヒヒャ!」
だが蝶芸者はすぐに立ち上がりストローを伸ばしてスピーディを拘束し、自分の方へ引き寄せた。
「く、離せ!」
スピーディはそれでも行こうとするが完全に抑え込まれていた。
更にソレイユの方は立とうとした所で緑色の光の鞭が飛んできて、ソレイユを拘束して締め上げる。
「ぐ、うううううう…」
「ふふふふ、はあ!」
不敵な笑みを浮かべながらレドルはソレイユを引っ張って高く上げ、思いっきり地面に叩きつける。
「かは!?」
「恵! この…!」
直子はなんとかソレイユを助けようとするが両腕両手足が縛られているため動けずにいた。
そこにシーベルトルンがやってきて鞭をちぎった。
「ありがとシーベルトルン!」
「いや、ベルトさんと呼んでくれ…」
シーベルトルンは直子にアークブレスを渡し、直子はアークブレスを装着する。
そしてアークブレスにブラスタープレートをセットする。
『ブラスター!』
「プリキュア!standing by let`s change!」
直子はキュアブラスターに変身した。
「よーし!お返しだ!」
ブラスターはレドルに飛びかかり、手を槍から放させる。
槍がレドルの手から放れた事で鞭が消え、ソレイユは拘束から解放される。
「く、蝶芸者…!」
レドルは蝶芸者を呼ぼうとしたが蝶芸者はロケットランチャーから放たれた弾丸の爆発によって吹き飛んでる所だった。
そのロケランをぶっぱなした人は速水天十朗であった。
「いまだ、やれ霧子!」
「はいはい、プリキュアビッグバンスピード大砲!」
必殺技をくらい蝶芸者は浄化され、消滅した。
「後はあなただけよ!」
スピーディはソレイユとブラスターに並び立ち、レドルを指差す。
「ち…だったらこれでどう!」
レドルは人魂に変えられたクラスメイト達を空に放り投げた。
「!」
スピーディはジャンプして人魂を全てキャッチした。
「ふ、普通に引っかかったわね!」
ビュ!…バシィ
「うわ!?」
「直子さん!」
レドルはその隙にブラスターを鞭で捕らえ、
自分の方へ引き寄せて槍を首元へ突きつけた。
「さあ、こいつを助けて欲しかったら変身を解除することね。」
「っ…!」
ブラスターを人質に取られたソレイユ、スピーディ。
スピーディは従うべきかどうか迷ったがソレイユはすぐに変身を解除した。
「!…恵!」
「それでいいわ!」
レドルはブラスターを放り投げると恵に近づき首を掴んだ。
「さあて、どうやって貴方を料理して上げようかしら?やっぱり・・・ちょっとづつ切り刻んでその顔を苦痛に歪ませてやりましょうか!」
「やめなさい!」
スピーディはレドルを止めるためスピーディランチャーを構える。
「撃ってもいいけど…この子にも当たるわよ?」
レドルは恵をスピーディの方へ突き出す。
「!・・・く」
スピーディは仕方なく武器を下ろす。
「ふふふふ」
レドルは恵から手を放して地面に落とした後、
足で踏みつけてねじ倒し、同時に逃げれないようにする。
「つ!…くぅ、」
恵は何とか足をどかそうとするがやはり無理であった。
「さあ、もっといい声を聞かせなさい!」
恵に槍を振り下ろすレドル、しかしその前に恵が突如消える。
「!? どういうこと!?」
「今だ!」
それを好機とみたブラスターはクリムゾンクラッシュでレドルを攻撃する。
「・・・ち、」
レドルはそれが当たる前に瞬間移動で消えた。
一方、突如消えた恵はどこへ行ったか。
「サンサン?」
「せ、成功〜」
そう、サンサンの所にいたのだ。
何故サンサンの所にいるのかというとサンサンが自らの力を使い、
時空間を恵の下に発生させて自分の方に引き寄せたのだ。
「サンサン、何で・・・」
恵は何故助けたのか聞こうとしたがその前にサンサンが恵に頭を下げた。
「え?」
「ごめん。貴方のこと考えずにあんなこと言って。」
サンサンが恵を引き寄せたのには救出ともう一つ、
先ほどの自分の発言を謝りたかったのだ。
「あんなに怒るなんて思わなかった」
「…こっちこそいきなり怒鳴ってごめん。」
二人は互いに謝り、そして許し合って互いを抱きしめた。(はたから見たら恵がサンサンを抱きしめてるようにしか見えない)
その日の夜、直子は自室にて今日のことを振り返っていた。
「私のせいで恵を危険にさらした。それだけじゃない、守るはずが逆に守られた。 こんなんで恵を守ることができるのか? 私は必要ない?いやでも・・・」
直子は自責の念と自己嫌悪から抜け出すことのできないジレンマを抱えてしまった。
直子はこのジレンマを超えることだできるのだろうか・・・・・
to be continued
お休み回と思った人、全然いないと思いますが案の定暗くなりました。