でも、西野つかさ ってこんな口調だったかなぁ、と自信が無かったりします。
尚 気付いてると思いますが、この二次小説は地の文は心の声を中心で書いてます。
『―――――――――』
それは夕風に紛れて確かに聞こえてくる。
最初はとっても怖かったけど、それ以上に想ったんだ。
「――ほんとに綺麗な、素敵な歌声。英語、だよね? すっごく上手……。外国のひとみたい」
私は思わず聞き惚れてしまったんだ。
目を瞑って、風と歌と共に微かに聞こえてくるハミングを感じ取ると、全てが上手。まるでプロのひと? と思っちゃう程、綺麗で……。
『―――――――――』
本当に心地良いよ。……
「これって…… 確か 有名な映画の主題歌だったよね……。うん…… でも、どこから聞こえてくるんだろう」
確かに少しばかり怖い気持ちはあったけど、それ以上にすっごく気になった。カラオケは何度か言ってるし、友達の皆も上手な子は沢山いるんだけど……、皆にはちょっと悪いけど、比較にならないって思っちゃう。
微かに聴こえてくる位なのに、すっごく透き通ってて……。
「うん……。心に響くって言うのかな……? この映画って 悲しい物語だったから、って言うのもあるかもだけど。んー……」
もっと傍で訊いてみたい! って凄く思った。ゆーれいが歌ってたって良いかも! って本気で思っちゃったかもしれない。
でも、ここは屋上で 軽く見渡してみたけど人がいそうな場所はもう……。
「うーん。もう あそこしかないかな?」
屋上は学校の中で一番高い場所だけど、その更に上があるんだ。
一度だけ上がった事ある。
あの時も梯子を登るのはちょっぴり怖かった。風がちょっとでも吹いてると更に怖かった。……でも それ以上に困った事があったんだ。下にいたユリにパンツを見られちゃって、いちご柄を大きな声で言われちゃった事。
あの時は 顔がいちご見たいに赤くなっちゃったけど、今は1人だから良いもんっ。可愛いって言われてすっごく恥ずかしかったけど……良いもんっ!
って、そんな事より 何よりも今聴こえてくる綺麗な歌をもっともっと傍で聴いてみたいから、ぱんつなんてそんなの、カンケ―無いよ。
「ぃよし! んっ」
私は1%の恐怖心と99%の好奇心を胸に抱いてこの上を登ったんだ。
まだ見た事がない景色が見れるって思っちゃったから。この綺麗な夕焼けの空よりも綺麗でドキドキする様な景色が……。
「よい……しょっ と。もーちょっと…… ふぃ~ 風つよーい。んっ 下みない下みないー」
高所恐怖症って訳じゃないけど、それでもやっぱり限度はあるから。高すぎる所は……得意って言えないからね。
『――――――――』
間違いなく、あの歌声が大きくなってるみたい。
うんっ 間違いない。この先だよ! でも、もう歌が終わっちゃいそうかも……。あまり聞いた事無いけど、この辺が確か最後の方な気がするから!
「ま、まって 終わるのもーちょっと……! ついたっと!」
漸くたどり着いた!
えっと……、うん。とりあえず――。
「………ん」
ゆーれいじゃないみたい。
ちゃんとした人間。もっと言うなら制服着てるし、私と同じ学生だよ。男の子。
ちゃっかり アイマスクをつけて 寝っ転がってた。
「ふぅ……もうひと、眠り……」
歌をうたい終わったから もう満足したー、って感じで眠ろうとしてた。
なんだろ…… このひと すっごく気になる。
顔が見えないなぁ。だれ……だろ? どこのクラスの子?
「…………」
「…………」
いつの間にか、私結構傍にまで来ちゃってた。
声――かけてみようかなぁ、って今私は思ってる。
寝てるの邪魔しちゃ悪いって思うけど……、もう放課後だし、6時までには帰れって言われてるし、起こしてあげた方が良いんじゃないかな? って。
「………えーっと もしもー「ん?」っ」
ほんとビックリした。
殆ど同時だったから。私が声をかけたと同時に、彼はアイマスクを取っちゃった。
当然だ! って思われるかもだけど すっごい近くで目が合っちゃった……。こんな傍で 男の子と目を見合うなんて、最近ではお父さんとも無かった事だったよ。
だから、すっごくビックリしたんだ。
「わぁぁぁっ!?」
「っ……!?」
お互いビックリしたんだと思う。
私は思わず尻もちついちゃったし。……あー お尻痛い。
「………」
彼はじぃ と私の事をみてた。お昼寝の邪魔しちゃったから怒ってるのかな……? 今 お昼じゃないけど。
でも、違ったみたいなんだ。
「ふぅ。……ほら。立ちな」
手を差し出してくれたから、怒ってるようにも見えないし。でも、肝心の私は力抜けちゃったみたいで、手をとれなかった。なかなか動けなかったよ。
「えと……、その……」
「そのままじゃ、多分マズイと思う」
それで、彼はまずいって言ってるのは判ったんだけど、なんでかは判らなかった。
「え……? なんで……? ……なにが?」
「……見えてる」
少し顔を背けてそういってた。手はしっかり伸ばしてくれてるけど。
それで、彼の言ってるのをもう一度思い返してみたら……。
私は尻もちついちゃってる。……そんな状態で しっかりとその、スカートを抑える事なんて できっこない。うん、仕方ないよね? つまり、彼が言う意味は、私はまた屋上で…………み、みられ……っ。
「きゃあああっ!! も、もうっ 見えてるならもっと早くいってよっっ!!」
「だから見えてるって言っただろ?」
「もうっ えっち!」
「……過失あるか? オレに。見事なストーキング技術を持った女子に、ここまで接近されたんだぞ。 ぜんっぜん気付かなかったし、驚きたいのはオレの方だったんだが」
これが、彼との出会いだった。
ちょっと、衝撃過ぎて忘れることなんかできない出会い。
――出会って3秒でぱんつ見られちゃうなんて、忘れることなんかできないよ。
いちご100と言えば、パンツ。