・武器について
この世の中に普及している武器はほぼすべてに『永遠のエネルギー』が使われている。これにより、武器は使い手と経験を重ねるとともに進化する。どう進化するかは使い手次第で、例えば使い手が筋力を強化し力を中心に戦うと武器は大きくなる、などがある。
一定の経験値が武器にたまり、「EVILUTION」と言うと武器は進化を遂げる。戦闘が上手い人などは自分の武器の進化を予測し、戦闘中に武器を進化させ状況を変えることがよくある。これを呼んでいる諸君もぜひそのようになってほしい。
・『能力』
『永遠のエネルギー』が創造神に与えられてから進化したのは何も科学だけではない。この魔物やこの星も進化を遂げてきた。そして人間でさえも……。この『能力』というものは人間の進化を代表するものだ。
『能力』は様々な種類があり、どれもある条件を満たすと発動できる。ただし、今のところ1人につき最大2個までしか『能力』が発現していない。また、『能力』を発動できる人間はまだ全体の約10パーセントである。
しかしこのような人間の進化を誰が予想できただろうか。何百年も前までは魔法などと呼ばれたものが今では条件はあるものの、使える人間が出てきたのだ。もしかしたらこれは神にも予想できなかった進化なのかもしれない。
エレナ・リノーア著 「この世の進化」より一部抜粋
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「暇だ……」
ため込んでいた漫画を全部読んでしまい、面白そうなテレビ番組がない事が分かるとついつい呟いてしまった。今は平日の午後2時。俺は自宅で、昨日命がけで魔物と戦っていたとは思えないほど平和な1日を過ごしていた。
結局、俺たちがレッドドラゴンを倒した後、1時間後に俺たちを救出するためのラントを隊長とする部隊が到着した。ラントは到着した時、レッドドラゴンを俺たちが倒したのに驚いていたものの適切な指示で部下に俺たちの応急処置を施させ、地上まで連れ出してくれた。俺たちはそのまま一様、聖都の病院まで送還されて検査をされた。もちろん命の危険があるような怪我はしていなく、4人とも入院までには至らなかった。
そして俺たちはその場にいたエレナの指示でダンジョン探索を止めることとなる。本人曰く、「もうあそこに用はない。それよりも、もっと面白いもといお前たちの良い経験となることを見つけたからそれまで体を休めていろ」らしい。一瞬、本音がもれていたが全員疲れで反応する余裕はなかった。
というのがこれまでの経緯だ。
「エレナも朝早く学校に行ったし、他の3人も久しぶりの1人の時間を楽しみたいと思うし、どうしようか」
そう言えば、今日の朝エレナは少し気分が良かったな。なんか今度は『当たり』だとか何とか。新入生の誰かが気に入ったのだろうか。もしそうだとしたら、その新入生はどんまいとしか言いようがないな。
エレナはすべての才能がある人に『当たり』と『はずれ』に分類している。評価基準は分らないが今のところ、『当たり』は4人しかいないらしい。もちろんその4人とは俺達の事だ。今回ラントが『はずれ』だったから病院の時は機嫌が悪かった。もし今回が本当に『当たり』だとしたら晴れて俺たちの仲間入りをし、エレナに振り回される日々が幕を開けるだろう。そんな滅多にない、というか俺たち以外1度もなかったことなどどうでも良いが。
「まぁ今朝機嫌が良かったからいいか」
ちなみに、エレナは機嫌が悪いと本当に面倒くさくなる。1回本当に機嫌が悪くなった時があったのだが、それはまた今度話すとしよう。はっきり言ってあまり思い出したくない……。
「ん?」
俺が思い出したくないことを思い出しそうになり、無理やり記憶の片隅にしまおうとしていた時、俺の携帯が大きな音で部屋になり響いた。どうやらリアかららしい。
「大変だよ!」
「どうしたリア、お前も暇なのか?」
「あ~、超暇!これからどっか遊びに行く?」
「それもいいが、もう午後だしどうせだったら後日4人で遊ばないか?」
「それもそうだね、じゃあ私は久しぶりの休日をゆっくりと家で過ごすよ。じゃ、また!」
「ああ、また」
短い会を終えると携帯をきり、ソファーに放り投げる。
………………………………………ピリリリリリリ!
1分くらいするとまた電話がかかってきた。
「もしもし」
「じゃなくて!大変なんだってば!!」
やっぱりあの短時間で目的を忘れてたか。昔と変わらずこいつって、本当にバカだな。
「なんか失礼なこと考えてるでしょ」
「ああ、リアは昔から変わらずバカだな~て」
「バカだな~て、じゃないわよ!次会った時覚えてなさいよ!」
そっちこそしっかりと覚えてとけよ。
「で、用件は?」
「そうだった!テレビつけてみて!」
俺はそう言われると机にあるリモコンを使ってテレビをつける。すると、ちょうどニュースが放送されており、すぐにリアが言いたいことが分かった。
「このたび、聖都ルドリアを含めた「永遠のエネルギー」を持つ3国で、初めてとなる騎士の交流戦が開催されるとの情報が入りました。詳しくは後日話されるとのことです。では次のニュースです……」
「……これはエレナが好きそうだ」
「やっぱり?」
俺はテレビを消すと大きく深呼吸をして、リアにこう言った。
「せっかくの休みだし、これから4人でどっか行くか」
「うん、私もそう思ってたところ」
俺は電話を切ると、すぐに他の2人にも電話をかけた。この1日だけの貴重な休みを存分に楽しもう。心からそう思った。
次回、三国対抗騎士交流戦編 開始
こんにちは、だゆつーと申します。
第7話を最後までお読みいただきありがとうございます。
投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。用事の方が落ち着いてきたので、投稿スピードが少し早くなると思います。
そして、お気に入り登録をしていただいた2名様、本当にありがとうございます。
これからも頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
誤字脱字があれば教えていただけると幸いです。
また、感想とアドバイスがあればぜひお聞かせください。
最後に、次回の話もお読みしていただければ幸いです。