湧「なぁ、活動報告ってなんだ?」
作者「なんだろなこれ。まぁ、書いてみるよ。」
湧「まともなこと書けよ?」
作者「まともなことねぇ……」
ということで活動報告とやらを書いてみたのでそちらも読んでみてはいかがでしょうか。
さて、俺がこの世界に来てからすでに2日が経った。1日目はルーミアに襲われてたところを霊夢に助けてもらうも、そのまま気絶。2日目は魔理沙に俺がここに来た理由と過去を話したし、人里にも行けた。そして俺の弱っちい能力もわかった。今思えばよく生きてるよ、俺。1日目なんか死にかけたし……
ーーそろそろ身を守る方法を考えないといけないな。
だから俺は博麗の巫女に頼み込んだ。身を守る方法を教えてくれと。
「身を守る……簡単に言うと妖怪をぶっ飛ばせば良いんじゃない?」
「それが出来たら苦労しねぇよ……。出来ねぇから教えてくれって言ったんだ。」
霊夢は少し悩んだ後、
「教えてあげても良いけど、すごく時間がかかるわよ?それでも良いの?」
「構わない。生きるためならなんだってするさ。」
「そう。じゃあ最初はこの世界にある力の説明からね!」
こうして博麗霊夢のパーフェクト戦闘教室が始まった。
正直、理解するのにすごく時間が掛かった。霊夢の説明が雑すぎて……なんとなく理解できたのは人間には霊力があり、他にも妖怪なら妖力、魔法使いなら魔力、神なら神力などがあるらしい。
「なぁ、魔理沙って人間だよな?あいつはなんで魔法が使えるんだ?(本当は知ってるが……)」
「魔理沙はそういう能力なのよ。【魔法を操る程度の能力】らしいわ。」
「そうなのか、種族は人間なんだ。ちなみに霊夢の能力は?もしかして、【霊力を操る程度の能力】だったりするのか?」
「半分正解ね。私は小さい頃から修行させられて霊力が操れるようになったのよ。そしてもう半分の能力は【空を飛ぶ程度の能力】よ。」
「空を飛ぶ?ポケ◯ンみたいだな。本当に空を飛べるだけなのか?」
「そのポ◯モンってのはわからないけど、空を飛ぶだけじゃないわ。空を飛ぶってのは宙に浮くということ。つまり私は空だけでなく全てのものから
「なんだそのチート能力!?誰も勝てるわけねえじゃねえか!」
何事にも縛られない……それは完全な自由を意味している。俺にとってそれはとても羨ましいことだった。
「能力は自己申告制らしいわ。そしてその能力の捉え方によって使い方は大きく変わるのよ。」
「俺の能力も水を沸騰させる程度の能力で良いんじゃねえか……?」
「知らないわよそんなこと。ただ、もしそうなら紫は【わかす】と言っていたわ。胡散臭さ200%の紫でも嘘は言わない。つまり何か別の使い道もあるってことよ。」
他の使い道……残念ながら今の俺には何も浮かばなかった。だってわかすっていったら水ぐらいじゃね?お風呂を沸かすと言うがそれも水だしな〜強いて言うなら温度を調整出来るぐらいだな。やっぱり使えねぇ能力じゃん……
「他の使い道で頭に浮かんだのは、風呂沸かすぐらいなもんだわ。今はそれ以外頭に浮かんでこねえわ。」
「そうなるとやっぱり霊力でどうにかするしかないのかしらねー
まぁ、能力もすぐ使えたようだし、霊力も使えるでしょ!」
「そんな理屈なのかよ……」
そして俺の修行が始まった。最初は霊力を感じ取ること、次にそれを気弾のように具現化して、目標にぶつける。とりあえずこれが出来るようになるまでひたすら特訓した。
だがそれは簡単なことではなかった。まず霊力が感じられない。霊力ってなんなんだよ!そんなことを思いながら少しそれらしきものを感じ取れたのは修行を始めて1週間後だった。それを具現化するのに2週間。ひたすら某ジャ◯プ漫画をイメージした。最初に具現化出来たのは突然だった。いつも通りに練習していたら右手にバレーボールぐらいの白く光る球体が出たのだ。そして嬉しさのあまり右手を振り回したら霊夢に止められた。
問題はこの後だ。その弾を飛ばそうとしても右手から離れないのだ。
霊夢曰く、霊力が完全には操れてないとのこと。そして霊夢からアドバイスをもらいつつ3メートル先の石に当てることができたのは修行を始めてから1ヶ月後だった。
「ようやく弾を飛ばすことが出来たわね!ひとまずおめでとう!!」
「ありがとう霊夢、お前のおかげだよ。これで妖怪に襲われても少しは大丈夫そうだ。」
「何言ってるのよ、そんな弾1つでどうにか出来るほどこの世界は甘くないわよ。」
「そうだよな……霊夢は妖怪に出くわしたらどうしてんだ?」
「そりゃもちろん退治するわよ。二度と目の前に出てこれないようにね。」
「それはつまり……殺すって事なのか?」
「そうだけど……妖怪と人間は共生出来ない、出来る事なら種族関係なく平和な世界にしたいけど無理なのよ。不殺傷で生きていけるほど甘くないのよ……この世界は。」
「じゃあ共生できるようなルールを作っちまえば良いんじゃないか?お互いに殺し合いをする事なく穏便に済むルールを。」
「それはそうだけどそんなルール私には作れないわよ。」
「じゃあ俺が考えてやるよ。お互いに楽しんで対決出来るルールをな。」
遂に来た。遂に来たんだ。スペルカードルールを使う時が!!この気持ちがわかる奴は俺ぐらいなもんだろう。これが採用されれば死ぬことはなくなるんだからな!!
「へぇ……あんたがねぇ……まぁ期待してるわ。私と紫が納得するようなルールを作ってみなさい。」
「あぁ、明日には提案してやるよ。期待して待ってろ。」
こうして俺の頭の中に残ってるスペルカードルールを文章に書き起こした。睡眠時間を削ってまで。睡眠時間を削ること自体は慣れていたが生死を掛けた戦いをしなくて良くなるなら俺は睡眠時間の1時間や2時間ぐらい喜んで削ってやるさ!
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翌日の朝、俺は紫と霊夢にスペルカードルールについて説明した。
お互いに殺さないこと。あくまで遊びの範疇であること。など。
そして、俺は紫に頼んだ。
「なぁ紫、このルールを成立させるには紫の力が必要なんだ。協力してくれないか?」
「断ると言ったら?」
「紫は断ったりしないって信じてるよ。」
「……わかりました。それで私にしてほしいこととは何かしら?」
「このルールにあるスペルカードの元を調達してほしいんだ。カードを使う者のイメージだけで生成出来るカードを。」
「簡単に言ってるけど、それ結構難しいのよ?少なくとも後2週間は掛かるわ。」
「早っ!?そんなに早く出来るのかよ!?幻想郷の賢者って凄えな!」
「まぁ何より霊夢の顔に採用したいって出てるから……」
霊夢の顔は今までにみたことがないくらいの笑みで溢れていた。かわいい。
「兎にも角にもこのルールを公布するにはあと3週間ぐらいは掛かるわ、それとこのルールは博麗に巫女が考えたってことになるけど構わないわね?」
「ああ、自分の命が掛かってるんだ。それぐらいどうって事はない。」
「じゃあ私は今から元を作る作業に入るから。じゃあね〜」
紫はいつも通り隙間の中へと消えて行った。
「湧……あんた凄いわね、あの紫を納得させるなんて。凄いわ!!本当に凄い!!あんたが考えたこのルール、お互いに殺すこともなく平和的に解決出来るなんて!!」
「わかったから俺から離れてくれ、そろそろ痛いんだが。(魔理沙と言い、なんですぐに抱きしめて来るんだ、とても嬉しいが。)」
「あっ、ごめんなさい。つい興奮して……」
「良いよ別に。そんなに喜んでくれるなんて思ってもなかったしな。」
「湧、ありがとう。」
「どういたしまして。」
「さーて、私もスペルカード?だっけ。あれを考えないと!!」
「そうだな。なんたって博麗の巫女だもんな、負ける訳にはいかないよな。」
「そうよ!私は博麗の巫女!誰にも負ける訳にはいかないんだから!!」
こうしてスペルカードルールは採用された。紫の言った通り3週間後には幻想郷のルールとしてしっかり公布された。
ーー紅霧異変と共に。
まだプロローグは終わりません!!紅霧異変までの3週間もしっかり描写しますよ!!
湧「おう、紅霧異変早く(ノシ 'ω')ノシ バンバン」
作者「分かったから。俺も咲夜とかレミリアとか出したいから。」
感想、評価くださると作者のモチベーションも上がるのでよろしくお願いします!!