セイレーンが黒川エレンとなってアリア学園へ転入して来て数日後のとある放課後、いつものように龍音は仕事という名目で、調べの館にやってきていたのであった。
そこには、
「響、コンクール、頑張ってね」
「龍音達も観に来れるなら来てね」
「うん。確か、今度の日曜日だし」
響&奏がピアノの練習をしており、響は今度の日曜日のコンクールに出場することになったのであった。
ふと、龍音はあることに気付いたのであった。
「響のお父さんって確か」
「指揮者だよ」
「なんか聞いちゃいけないこと言っちゃって」
「龍音は気にしなくていいの」
そう響の父は、アリア学園の音楽教師で指揮者と言う顔を持っているのだが、響がピアノを一時的にやめるきっかけを作ったことに気づいていない張本人であるため、響は、恐れていたので龍音は謝ったのであった。
響は龍音に気にしないでと言ったのであった。
「それじゃあ、ボクは帰るね」
「うん。龍音、ありがとう」
龍音は今度の日曜日を楽しみにしていると言って調べの館を出て行ったのであった。
響は龍音を見届けた後、今度の日曜日のコンクールは無事に終わらせると誓ったのであった。
「あ、龍音‼ ちょうど、良かった」
「どうしたの? 龍美お姉ちゃん」
「実はこれを渡しに来たんだ」
「ボクに?」
「うん。ウォルターさんが、プリキュアに、もしかしすると、仮面ライダーの力を使えるんじゃないかって、それと、バリアジャケットも、それを一時的に使えるように出来る物なんだって」
「わかったよ(どう見てもスマホ型のケータッチだよね。ご丁寧に随時更新システムまで付いてるし)」
龍音は拠点の戦艦フラクシナスに戻って、自宅に帰ってきたところで姉妹で一番上の姉の龍美からヴェスタWSC社長のウォルターから龍音に渡すように持ってきたのは、いつも使っているスマホと同じくらいの大きさのタブレット端末で、起動すると、どこぞのVRゲーム同様なメニュー画面のスクリーンが空中に現れて、これまで一緒に戦ってきた記憶から創り出されたのであろう、自分達が使っているバリアジャケットや仮面ライダーなどに関する内容の装備も自分だけではなく、他者にも装着可能というサブデバイスだったのであった。
これは、あらゆる世界をまたにかける次元武偵でもしようが許されるのが限られている代物だったのであった。
龍音達自身は今の装備で物足りているので、問題ないが、装備品を購入できないプリキュアなどは手詰まりになってしまうのではないかという天界の判断に基づいてヴェスタWSCに開発を依頼しているのである。
名前は「バトルメモリーデバイス」と何も捻りもない端末を龍音に託されたのであった。