転生者も異世界から来るそうですよ?   作:教団幹部の人

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ついつい書いてしまった。


プロローグ的なアレ

俺がこの世界に二度目の生を受けてからしばらくがたった。

 

すでに察してくれたと思うが俺はいわゆる、転生者ってやつだ。いや、憑依かもしれないが。

 

  そう、一度俺は死んでいる。高卒で社畜になってちょうど二年目の帰宅途中、時間はもう忘れてしまっているが深夜なのは間違いない。とにかく帰って寝たかったので裏路地を通っていたら、後ろからザクッと腹を刺された。視界がぼんやりと霞んで、死ぬという事を漠然と意識した。 

 

 何故か目が覚めるとセンスがよさそうな家具が置かれた小さな部屋にいた。そこで神を名乗る男と談笑した後、サイコロを振ることになり「んじゃね~」と緩い声をきいたのが最後、意識を失った。

 

 目が覚めると、体が縮んでしまっていた!とまあ疑似コナン体験をした。

 五歳の時に前世の記憶を思い出した。取り乱したがすぐに落ち着いた。性別が変わってなくてよかったとつくづく思う。憑依の可能性もあるが、人格奪ってたとしても特に罪悪感を感じることは無いと思う。

 

 さて、俺が生まれた家庭のことだがなんともまあ酷いところだった。父親は不明、何も知らない。母親は家に男を連れ込んだりまだ幼かった俺に暴力をふるったり、食べるものがなかったり、いつもお薬を飲んでたりかなりやばかった。俺はもう死なないようにできているので問題はなかったが、俺じゃなきゃ死んでたね。生き延びたとしても更なる地獄を味わっただろう。

 

 十歳になると怖いおにーさん方がやってきてどこかに連れていかれた。既に抵抗できるレベルにまでは成長していたが、何となく面白そうだったのでついていった。そしてとても後悔した。連れられて着いたのは、なんと戦場だった。しかも戦うのは人じゃない。この世界にはファンタジックなマジカル不思議パワーや、不思議生物が一般人には知られることなく存在していた。俺はそこで、愉快な人外さん達と殺し合いをすることになった。まあ、いい経験にはなったと思う。

 そして十分な力とその功績を得た俺は十四歳で傭兵にジョブチェンジしたのである。

 

 母親はどうなったか?知らないしどうでもいい。どこぞで野たれ死んでるんじゃね?(棒)

 

 今年で十七歳。なんとも数奇でヴぁいおれんすな道を辿ってきた俺だが、非常にレアな体験をできたので満足しているし、今までの生活がそれなりに楽しく幸せだったかなと思っている。

 

 俺、夢月彼岸は今日も元気いっぱいです。 

 

 

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 今日は天気がいいので高校にはいかないでおこう。そもそも何故高校に通おうと思ったんだよ二年前の俺。怒っちゃうよ?そう心の中で咆える二月の午後。

 しかし天気がいい日は河川敷に寝転がるのが一番いい。周りには高い建物もないし、車もあまり通らない。平日だから人も少ない。ただしみんなは実践したらだめだぞ。風邪ひいちゃうからね。

 

 四時間後、風が強くなってきたしそろそろ帰ろうと思う。やはり睡眠をとるのは落ち着くところでないといけない。別に自分の布団じゃないと寝れないとかそういうのじゃないけれど。

 

 さて、と呟いた後コートのポケットの中に正体不明な存在を感知する。悪意はないようなので大丈夫だと思いたい。俺、気配には敏感だったのに。自信なくすなぁ。

 

 心機一転。恨みはこの送り主にぶつけることにして、ポケットから取り出す。

 

 出てきたのは封書だった。パッと見たところ開くと転移の術式が発動し指定の場所に移動させるもののようだ。なかなか面白いことをする者がいたものだ。今の時代ならば携帯や情報機器を使えばだいたい解決するだろうに。

 

 ......何だか面白そうだし開けてみることにする。大抵のことには対応できるし問題ないはずだ。

 

 そして、その封書を永遠に封印するべきだったと後悔することになる。

 

 何故なら手紙の召喚先は完全無欠の異世界で、それは良いとして。

 何故故に上空4000メートルに召喚なのか?無性に腹が立った。

 

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能ギフトを試すことを望むならば、己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを投げ捨て、我ら“箱庭”に来られたし』

 

 

俺、絶賛落下中。周りにはヘッドフォンを装着している笑う少年、お嬢様と猫を抱く少女がともに空の旅である。

 

 下には緩衝材的なものがあるし、たまにはずぶ濡れになるのもいいだろう。そんな感じで池ポチャ、水柱が4つできる。大きさ的には湖なんだが、池ポチャという表現で正しいのだろうか?

 

 水がきれいだ。自然とはなんとも素晴らしい。ちなみに俺は死なないように出来ているので、まだ水に沈んだままだ。息もできていないがもう辛さとか痛さは、慣れちゃったので大丈夫。実に便利な体だ。

 

 さて、もう十二分に水に浸ったのでそろそろ陸に上がろうと思う。俺はあくまで人間だからな。

 

 湖からザバァと出てきた俺に投げかけられた第一声は

 

「お前、人間?」

 

 である。

 

「おいおい、初対面にそれはないと思うぞ?俺は正真正銘何を疑おうが人間だ。もう一度言うぞ、人間だ」

 

 全くやれやれだぜ。どこからどう見ても人間じゃないか、ほら、雰囲気とかも。確かにぃ、今まで何度も種族は疑われてきたがこれでも傷ついてるんだ。嘘だけど。でも、そんな言い方はないと思うぞヘッドフォンの少年よ!

 

 しかし微妙な表情をする少年少女。きっと信じてもらえなかった奴だろその反応。

 

「俺は夢月彼岸。別に何と呼んでくれてもいいぞ。おにーさん、またはおにーちゃんと呼んでくれてもかまわない。湖にしばらくいたのは偶にはそういうのもいいかなって思ったからだ」

 

 さらっと自己紹介に移る。男なら一度は美少女におにーさんもしくはおにーちゃんと呼ばれてみたいものだろ?野郎は勘弁な。魚人か何かに思われてないといいなぁ。

 

 その後、少年少女の自己紹介を聞き(個性的すぎだろみんな)親睦的なアレを深めたり深めなかったり。

 

「(うぅ……なんだか一癖も二癖もありそうな問題児ばかりみたいですねぇ……特にあの黒いコートの人は……)」

 

 草葉の陰から覗くうさみみが非常に気になる。切り取ってみたい。いい触媒になりそうなんだ。まあ、そのうち出てくるはずだから今は無視しておいても問題ナッシングである。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 俺はコートの中から本を取り出し、読み始める。本屋で適当に選んだのだが中々に面白い。主人公がエイリアンで人間を襲うのだ。

 

 主人公のエイリアンが人間の警官に撃たれて激怒したところでヘッドフォンの少年、十六夜が声をかける。

 

「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする人間が現れるもんじゃねえのか?」

 

「そうね、なんの説明もないままでは動きようが無いもの」

 

「・・・・・・。この状況に対して落ち着きすぎてるのもどうかと思うけど」

 

(全くです)

 

 どうやら話が進みそうなので本をしまう。

 

「それは盛大なブーメランだ」

 

 猫を抱える少女、春日部ちゃんにツッコむ。この娘、無表情だし。

 

「本読んでたやつが何を言うか」

 

 十六夜くんは厳しいなぁ。

 

(まあ、悩んでいても仕方が無いデス。これ以上不満が噴出する前にお腹を括りますか)

 

 うさ耳がぴょこんとはねる。なにか覚悟でも決めたのだろうか?

 

「──仕方がねえな。こうなったら、そこに隠れている奴にでも話を聞くか?」

 

 四人の視線が草むらに向く。殺気がこもっている気がするのは気のせいだろうか?

 

「なんだ、貴方も気づいていたの?」

 

「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?そっちの2人も気づいていたんだろ?」

 

「あぁ、いい触媒になると思った」

 

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

 

「・・・・・・へえ?面白いなお前。あと彼岸は自重しろ」

 

 これでも自重してるんだけどなぁ。

 

「や、やだなあ御四人様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便にお話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「耳をくれたら話だけは聞いてやろう」

 

「あっは、取りつくシマもないですね♪あと最後の方!黒ウサギの耳はわたせません!」

 

 断固拒否とな!まあそれほど期待してなかったけどさ。

 

 バンザイと、降参のポーズをとる黒ウサギ。でもなんか目が腹立つ。値踏みされてる感じだ。

 

 して春日部ちゃんよ。かわいい顔して中々にえげつないことするね。

 

「えい」

 

「フギャ!」

 

 春日部ちゃんがやったのは至極簡単。黒ウサギの隣に立ってウサ耳を根っこから鷲掴みにして、力いっぱい引っ張ったのだ。痛いだろうな、ざまぁみやがれ。4000メートルスカイダイビングの恨み!

 

「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きにかかるとは、どういう了見ですか!?」

 

「好奇心の為せる業」

 

 若者の好奇心は恐ろしいな。因みに俺は前世を合わせると30超える。ただし心は少年だ。

 

「自由にも程があります!」

 

「へえ?このウサ耳って本物なのか?」

 

今度は十六夜が右から掴んで引っ張る。あの耳はどう考えても本物だったろ。そうじゃなかったら辺り一帯更地に変える。嘘だけど

 

「・・・・・・。じゃあ私も」

 

「ちょ、ちょっと待────!」

 

今度は飛鳥が左から。

 

「んじゃ俺も」

 

耳を左右に力いっぱい引っ張られた黒ウサギは、言葉にならない悲鳴を上げ、その絶叫は近隣に木霊した。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「────あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とは、きっとこのような状況を言うに違いないのデス」

 

「いいからさっさと進めろ」

 

 瞳に涙を浮かべる黒ウサギ、かわいい。

 

 他の三人もようやく話を聞くらしい。

 

「それではいいですか、御四人様。定例文を言いますよ? 言いますよ? さぁ言います!ようこそ皆様、 “箱庭の世界” へ! 我々は御四人様にギフトを与えられた者だけが参加できる 『ギフトゲーム』参加資格をプレゼントさせていただこうかと召喚いたしました!」

 

「ギフトゲーム?」

 

「そうです! 既に気づいていらっしゃるでしょうが、御四人様は皆、普通の人間ではございません! その特異な力は修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその“恩恵”を用いて競い合うためのゲーム、そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」

 

 へー、じゃあ俺が持つ“力”も神様的なあの人、転生?した時の転生の間(仮)で話をしたあの人から力をもらったのかな?感謝しないとな。悪魔とかかもしれないけど。

 

  

 黒ウサギの話は進んでいく。俺は質問なんてない。他人に説明されていると初期の傭兵時代を思い出す。まだ俺が餓鬼だったから、こちらの事情を無視して適当に依頼してくるやつ。年齢とかはばれないようにしていたんだが直接あって依頼を受けるからよく舐められる。そういうお客さんにはお話し(物理)するのが一番だ。

 

 過去を思い出しているとどうやらまとまったらしい。

 

「この世界は・・・・・・面白いか?」

 

 俺以外がどことなく真剣な表情。俺だけおいてかれた感がすごい。黒ウサギ早くなんか言ってよ。

 

「────YES。『ギフトゲーム』は人を超えた者たちだけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保障いたします♪」

 

 神魔の遊戯とか怖すぎるんだけども。それなりに対処できるといっても、まだ半人前もいいとこだからね?生きていける気がしない、死なないんだけど。きっと不死殺しとか出てくるんだろうなぁ。不死殺しでもたぶん死なないけど。

 

 そして、どうでもいいけど黒ウサギの格好は明らかに変態だ。完全に痴女だ。いいぞもっとやれ。

 

 そんな事考えながら、黒ウサギの案内の元街を目指した。

 

 




たぶん続かない。設定は考えてんのにね。
そしてどこまでが「原作の大幅コピー」か分からず自分の頭の弱さに絶望した作者。
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