翔「本編の倍近く文字数があるから、ゆっくり...気軽に読んで頂きたい。」
電「伏線とか何にもないから、ぶっちゃけこのお話は読まなくても本編に差し支えることはないのです!
それでもよければ────」
翔・電『本編へ、どうぞ!』
────episode.1
☆村雨と春雨のちょっといいとこ☆
「ふあぁ......」
私が書類をひと段落終えると、執務室に誰かが入ってきた。
「お疲れさま、司令官!
はい、今日の出撃報告書。それと...
ちょっっっとお茶でもどう?」
「司令官さん、隠し事はダメです...!」
村雨と春雨だ。
...よく見ると、春雨が羊羹を持っている。
あれは冷蔵庫の野菜室の奥のピーマン袋の下に隠していて、こっそり食べようと思っていたのだが...どうやら見つかったようだ。
「ふっ、バレてしまっちゃあしょうがない...
茶葉は右の棚にある。包丁は気をつけて扱えよ?」
「「やったーい!」」
ざっと報告書を見ると、加賀が大活躍してくれたようだ。やはり頼れる空母だと改めて思う。
「司令官、私たちだって頑張ってるんだからね!」
みんなに内緒で羊羹を食べるのが引っかかったのか、村雨が給湯室から声を上げる。
「分かってるよ、みんなの頑張りは見ているから。」
「いえ...その、司令官はまだわかってません、はい。」
「ほう...じゃあ、羊羹でもつまみながらゆっくり聞こうかね。」
∽
出撃中
ぐーーーぎゅるぎゅる。
「お腹が減りました。(航空不利!)」
「ちょっ、加賀さん!流石にヌ級とヲ級の艦載機を加賀さん無しで乗り切るのは...」
「いくらこの摩耶様でも、不味いな...」
重巡二人...鈴谷と摩耶が苦しげに呟く。
「ちょっと待って!
────加賀さん、はい!」
村雨は懐から小箱を取り出した。
∽
「姐サん、やっチマッてクダせぇ!」
「私の艦載機ヲ...侮ルナ...!」
ぱしゅーぱしゅー、ブブブブブブ...
∽
「加賀さん!敵の航空攻撃が!」
「もうちょっと待ってくださ...あっ、これはボーキャラメルじゃないですか。大本営のお土産コーナーでしか売られていない、ボーキサイトの風味が微妙に入った────」モゴモゴ
「加賀ァァーーーー!!」
ブーーーーーン、バババババ!
「────頭にきました(小破)」
∽
「流石っス姐さン!」
「フッ...こノ程度。」
「アレ?ナンか暗くナッテ...」
「雨雲カ...?」
「────チ、違う!全部敵ノ艦載機ダ!!退避ィィーー!!」
∽
「やりました」ピース
「「「......」」」
色々と物理的におかしいものを見た気がするが、その日の出来事は誰一人口にしなかったという。
∽∽
「おい!福神漬けはねーのか?!」
「まぁまぁ、らっきょうがあるじゃん!」
「らっきょうなんか食えるか!!
福神漬けが無ぇカレーなんかアタシは認めねーぞ!」
それはもはやカレーよりも福神漬けがメインではないか?と、何人かの艦娘が思う。
困ったことに翔が買い出しの時に福神漬けを買い忘れたまま、金曜日を迎えてしまったのだ。
「...あれ?冷蔵庫に福神漬けが入っていたのです。」
エプロン姿の電が出てきて摩耶に渡す。
「なんだよあんじゃねーか...ありがとな!」
∽∽
買い出しの日
「よし、じゃあ何か一つ好きなものを買っていいぞ。ただし、300円までだからな?」
「「はーい!」」
五分後
「あれ?村雨はいらないのか?」
「大丈夫よ!春雨とアイス半分こするから。」
「そ、そうか...」
と、翔が後ろを向いた瞬間。
後ろ手に隠していた“買いたいもの”を、こっそりカゴに入れた。
「「ふふふ...」」
「ど、どうしたんだ?」
にししと顔を合わせて笑う姉妹を、翔は不思議そうに見ていた。
∽∽
廊下にて。
「資料まとめんの面倒くさ...」
「別に順番間違っててもいいよね??」
「あっ、そこの駆逐艦姉妹、この資料執務机に置いといてくれるー?」
「はい、了解しました。」
「...あれ?ちょっとバラバラじゃない??」
「並べながら歩きましょ。」
∽∽
「私たちのちょっといいとこ、わかってくれた??」
「わかってもらえたら、嬉しいです、はい。」
「す ま な い」
ここまで影で活躍してくれているとは知らなかった。
...って言うか加賀、お前腹減ったら制空権取られるのか?!
まぁ色々言いたいことはあるが、ひとまずお茶と一緒に喉の奥へ流し込む翔であった。
────episode.2
☆駆逐艦?んあ、うざい。☆
・Case1、昼寝
一七〇〇。
春雨は謎に思っていた。
「北上さん...北上さんは、駆逐艦のことをどう思ってるんですか?」
「駆逐艦?んあ、うざい。」
「じゃあ...
どうして私と一緒に寝ているんですか?」
北上は
「は〜?
勘違いしないでくれる?別に春雨はあたしの抱き枕替わりだしー。」
これには流石の春雨もムッとなる。
「わ、私も北上さんは抱き枕替わりですー。」
「なにおぅ」
「や、やるって言うんですか」
「「......」」
「...寝よっか。」
「...はい。」
∽
(やっぱこの子めちゃ良いわ...
ちょうどすっぽり収まる小柄な体格で、抱きしめたらものすっごく幸せな気持ちになれるやわっこい身体だし、口ではあんなこと言いながらあたしに抱きついてきてすっごく暖かいし...)
(あ、あんなこと言っちゃった、けど...
やっぱり北上さんと一緒に寝るのはとっても幸せだな...口ではうざいとか言ってるけど、包み込むように腕を回してくれて、ゆっくり背中を撫でてくれて...しかも、加賀さんみたいに息苦しくないし...)
((はにゃぁぁぁぁぁ...))
・Case2、おやつ
「あっ、北上さん。半分こしよ??」
暁が北上の持っている
パペコとはボトルに入ったアイスが二つ付いていて、蓋を開けて吸いながら食べるタイプのアイスである。
暁を見ると、真ん中でパキっと折れるジュースを凍らせたような...例のアイスを持っていた。
少し、欲しくはなったものの...
「ほい。」
北上は蓋を渡した。パペコの蓋には少しだけだが、アイス部分が付いているのだ。
「もー、北上さんは相変わらずね!」
言い残して雷電姉妹の元へ駆けていく。ちなみに蓋は喜んで持っていった。
「あっ...北上さん。」
「ん〜?」
春雨はパペコのホワイトサワー味、北上はチョココーヒー味を持っていた。
「「......」」ジーッ
敢えて同じアイスだからこそ、相手が違う味を持っていたら欲しくなってしまうのが人間の
もちろん艦娘もそうだ。
「北上さん」
「春雨〜」
「「はい。」」
ぶちっ、と。
1ボトルずつ、交換した。
「べ、別に春雨だから特別ってことじゃないんだよーだ。ホワイトサワーが欲しかっただけだから、勘違いしないでよね。」
これには流石の春雨もムッとなる。
「わ、私もチョココーヒーな気分だったから、もらっただけなんですー。別に北上さんだからとか関係無いですから、はい。」
「なにおぅ」
「や、やるって言うんですか」
「「......」」
「食べよっか。」
「溶けちゃいますね。」
二人は一緒にソファーに座って、大人しくパペコを啜るのであった。
・Case3、春雨以外の場合
「(ふぅ〜)」
「んひぃ?!」ピクン
「ほれほれ〜」ツンツン
「ひゃ、んんっ...」ピクピク
「ここかな〜?」サワサワ
「もぅ、やべでくだざ...あっ、にゃっ、ふぅんっ...」ガクガクブルル
「こんなのとかどうかな〜?」ツツーッ
「ひっ...はにゃぁぁん!」ビクンビクン
「北上、そろそろ離してやれ。あんまやりすぎると
「へいへーい。」
と言って、北上は電の拘束を解く。
書類整理をしていると、北上と一緒に寝たいと電が言った。おそらく春雨みたいに静かに寝たかったのだろう。
『いーよー』の返事を聞いて寝っ転がった瞬間、北上から謎の固めで電は拘束され、先ほどまで耳に息を吹きかけられたり首をつつかれたり脇腹を逆撫でされたりと、くすぐり拷問にかけられていたのだ。
電も電で、視覚が弱いぶん他の感覚が強くて...
率直に言えば常人の数倍近く、くすぐりに弱いのだ。
「これに懲りたら、あたしの邪魔をしないことね〜。」
反対側のソファーに寝っ転がった北上が、そう言い残して寝た。
「はへー、はへー...
もう、かけるさんの、およめにいけないからだにされたのれすぅ...」ピクピク
「頼むからこれ以上火に油を注がないでくれ...」
∽∽
Case4、結局二人で。
『『zzz...』』
今日も二人一塊になって、ソファーで寝ている。
『北上さん...北上さんは、駆逐艦のこと、どう思ってるんですか?』
『駆逐艦?んあ、うざい。』
春雨の問いに、いつも通り答える。
『そう、ですか...』
『────でも。』
『??』
『あんたのことは、大好きだよ。』
と言って、ぎゅっと春雨を抱きしめる。
『北上さん...!』
応えるように、春雨もきゅっと腕に力を込める。
「────以上、数秒でしたが北上さんのデレシーンなのです!」
「「「「「(ニヤニヤ)」」」」」
第六駆逐隊の三人による北上の拘束が解かれる。
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
頭を抱えてみんなの視線から逃れようとするは太陽の光に晒された吸血鬼が如し、あまりの恥ずかしさにのたうち回るはネズミ花火が如し。
「これだから駆逐艦は嫌いなんだあああああああああああああ!!」
言い残して、食堂から走り去る。
みんなで夜ご飯を食べ終えた瞬間電気を落とし、第六駆逐隊が北上を拘束してスクリーンにあんなものを上映したのだ。
おそらく北上は駆逐艦に対して一生モノのトラウマを負ったはずだ。
「くすぐりのお返しなのです...」
電、恐ろしい子...!
...ちなみに翌日の夕方、北上は春雨とまた一緒に寝ていた。ニヤニヤと寝ているところを見ても、「そんな目で見ても抱き枕はあげないよ〜?」と、もう開き直ってしまったようだ。
しかしどこか、死んだような目をしていたのは気のせいだと信じたい。
────episode.3
☆みんなで“ナノ”です!☆
「うわぁぁぁぁぁあん!!」
暁が崩れ落ちる。
「なんで...っ、どうして......忘れてしまうの......っ!!」
「クックック...馬鹿め...っ!」
「目先の勝利に囚われた...哀しき獣......!!」
みんなの目と顎が伸びているような...気がする...っ!
どうしてこうなった......!!
数刻前。
「“ナノ”...なのです?」
「なんか面白そうじゃねーか!」
夜ご飯が出来るまでのこの休み時間。
何かみんなとの距離を縮めるものは無いかと考えた結果、カードゲームを思い出した。
その名も...“
一昔前に日本で爆発的な人気を誇り、今でも“修学旅行定番ゲームランキング”の上位に位置する、世界から愛されたカードゲームだ。きっと艦娘のみんなにもこの面白さは通用すると思って、 私がこの前や買ってきたのだ。
ルールを一言で表すと、『カードを一枚ずつ場に出して、手札を無くす』のが勝利条件である。
しかしその中でも相手にカードを引かせたり、一人飛ばしたりと色々駆け引きがあってまた面白いのだ。
「おっ?!鈴谷ちゃんを差し置いて楽しいことしようっての??」
「ここは譲れません」
「あーっ!私もわたしもー!」
わらわらと寄ってくる。こんなこともあろうかと、4セット買ってきたのだ。
「いっそのこと、大会でも開くか?」
「では...賞品は『翔さんが勝った人のお願いを叶える』で、いいのです?」
ピシっ...!
電の一言で、一瞬空間が凍った...気がした。
(ボーキサイトを大量に...)
(提督と一緒に出かける...)
(私のことをレディーとして扱う...)
...みんな何を考えているのかは分からないが、そこはかとなく嫌な予感がする。
「あー、やっぱり────」
「じゃあこのチームと、このチームと、このチームで!
電ちゃんは提督と一緒にやってね!」
カードセットをひったくられて、鈴谷が予選チーム分けを流れるように決めていく。
あれよあれよのうちに、私と電は決勝戦まで勝ち残ってしまった。
「「「.........」」」
ざわ... ざわ...
決勝戦に来たのはよりによって暁、加賀、鈴谷だった。
この3人からは特に“嫌な予感”がするのだ。
それぞれ巡洋艦、戦艦(空母)、駆逐艦二人のおおよそ四人一チームで予選は行ったが、やはり理解力の高い巡洋艦・戦艦空母が有利だったようだ。
暁が勝ったのは...運が良かっただけだろう。
村雨が持ってきたちゃぶ台を決勝戦のステージにして、翔がカードをまぜる。
ここは悪いが、勝ちに行くか。
両手に半分ずつ持って、ぱらららら...と交互に重ねていき、一つにする。
...マシンガンシャッフル、という技だ。
これを“計八回”、みんなが待ちくたびれないように手早く済ませる。
...みんな私の手際に『ほぇ〜』と、見とれていた。
「...提督、貸して下さい。」
加賀が立ち上がり、私の持っていたカードを奪い取りちゃぶ台にぶちまける。
「あ、おい!何やってんだよ!」
サイドから摩耶が抗議するが、加賀は無視してぐちゃぐちゃー、と麻雀のように混ぜて一つにまとめる。
「先ほどの提督の混ぜ方は、混ぜる前と全く同じ順番でカードが並んでいました。
提督。
次、ズルしたら...龍田さんに頼みますよ?」
すーっ、と目線だけ動かすと、龍田が微笑みながら薙刀を私の指に向けていた。
『イカサマとはいい度胸だ、詰められてぇのか?』という意思がひしひしと伝わってくる。
「お、おーけー。」
震える声を抑えるようにして、絞り出す。パーフェクトシャッフルは通じなかったか...
全員に七枚ずつ配って、余ったカードを山札として置き、ゲーム開始。
(加賀さん!四枚引くのよ!)
(あーっ!鈴谷を飛ばしたなー!)
(リバース...?!
頭にきました...っ!)
(はいナノって言ってないのです!
三枚引くのです!)
(うわぁぁぁぁぁあん!!)
(ナノです!)
(電、お前が言うと分かりづらいな...)
『鈴谷ルート』
「やったー!鈴谷ちゃんの大・勝・利ぃー!」
私たちは真っ白に燃え尽きていた。
「私が...敗れるなんて...」
「あの時...『ナノ』って言っていれば...ううっ!」
「私も腹を括ろう。
...何がしたいんだ?」
そう、優勝賞品だ。
勝った者は私が何か一つ願いを叶えることになっているのだ。
「じゃあ〜、鈴谷は〜...」
ぎりり、と歯軋りする。
あの鈴谷のことだ。『美味しいもの食べに行こ〜』やら、『洋服買って〜』やら、まず出費は免れないだろう。
...本当に今の私の財布はヤバいのだ(鎮守府改装費を返してかつ、給料日が近いため)。
「その〜...鈴谷は...」
私をチラチラ見ている。
...わかっているんだ。ある程度は許してやるから、もう一思いになんでも頼んでくれ。
「その〜...電ちゃんみたいに、ぎゅってしてほしいな〜...なんて────」
だきっ、ぎゅーーーー、なでなでなでなで...
「ちょっ?!ていとくぅ?!
待って、みんな見てるから!!」
「「「「「(ニヤニヤ)」」」」」
鈴谷が何か言っている気がするが、気にせずに撫でてやる。
こんなことで私の財布を守れるなら、喜んでできる。
「ああぁ...もうお嫁に行けないぃ...」
鈴谷の悲痛のような恍惚のような声が、執務室に響くのであった。
HAPPY...?END
『暁ルート』
「ぃやったぁぁぁぁあ!私の勝ちね!!」
私たちは真っ白に燃え尽きていた。
「私が...負けるなんて...」
「『ナノ』って言ってなかったのに...!」
「私も腹を括ろう。
...何がしたいんだ?」
そう、優勝賞品だ。
勝った者は私が何か一つ願いを叶えることになっているのだ。
「そうね...
...!」
ハッ、と何かを思いついた暁は、こんな要求を口にした。
「赤ちゃんが欲しいわ!」
「...あれ?みんなどうしたの?」
「「「「「......」」」」」
レディーとして認められる=親のような存在=お母さん
...という式が浮かび上がる。
「「「「「......」」」」」
みんなが私をチラチラ見てくる。
「ごほん、...暁。」
「なに??」
純粋な、曇一つない瞳。
全く悪意は無いらしい。
「悪いが、赤ちゃんは流石に無理だ。命を育むというのは、大人の女性にも難しいことなんだ。
そんなことをまだ体格が子供の暁がするのは、ちょっと早い気がする。
代わりに、私のとっておきのプリンをやるから、手を打ってくれないか?」
「そ、そんな────」
「────聞き分けの良いレディーなら、提督の言う通りにすると思うんだけどな〜」
北上の援護射撃!
「────わかったわ司令官!」
納得してもらえたようだ。
北上をちらと見ると、バチコーンとウインクを返してきた。
...今度プリンを私と暁の分と────
“3つ”買おうと、心に決める翔であった。
HAPPY END!
『加賀ルート』
「途中までは鈴谷が勝ってたのに...!」
「あの時...『ナノ』って言っていれば...ううっ!」
「くっ...よりによって加賀に...!」
そう、優勝賞品だ。
勝った者は何か一つ願いを叶えることが出来るのだ。
「提督...悔やんでも、遅いですよ?」
「...わかった。日本男児として、私も腹を括ろう...」
「私の要求は────
ボーキサイト1000、と言いたいところでしたが。」
「?!」
「そんなことをすれば艦隊運用が出来なくなるのは目に見えています。
...提督、私は食べることは好きですが、それなりに弁えているつもりですよ?」
「いや、いつも飯の時間になると肉眼では追えない速度で食堂に────」
「やはりボーキサイト10000で────」
「すいませんなんでもありません!!」
「...仕方の無い人ですね。
私の要求は...今日寝る時、駆逐艦を隣に寝かせて下さい。」
翌朝。
「加賀さん!しっかりして、加賀さん!!」
布団に真っ赤な世界地図が出来ていた。
血塗れの駆逐艦たちが加賀を起こそうとしたが、二度とその目が開かれることは無かった。
「ちくしょう...轟沈じゃない方法で、加賀を失うだなんて...」
BAD END...
『翔ルート』
「勝った...勝ったぞおおおおおおお!!」
なんとか持ち前の頭脳と器用さを生かして、地獄のような戦いに勝つことができた。
「やったのです!」
「提督、流石ですね...」
「やっぱ提督凄いよー!」
「こ、今回は司令官に花を持たせただけよ!」
やはり昔、オンラインゲームでナノをしていた経験が役に立ったか...?
「提督が勝っちゃったから、電ちゃんのお願いを聞こっか!」
「はわわわ...えーっとぉ...」
うーん、と少し考えてから、
「!!
私のお願いは────」
天使のような微笑みとともに、
「────みんなのお願いを叶えてほしいのです!」
「「「「「?!」」」」」
────死刑宣告。
「い、電...?」
「まさか、日本男児の翔さんが二言を呈するなんてことは...ないですよね?」
くっ...痛い所を突いてくるっ!
「わかった...片っ端から言ってみろ!」
「ソファー一日貸切!」
「明日一日だけだぞ!」
「姉様と会いたい!」
「天龍ちゃんと会いたいわ〜。」
「出撃して名声を得ることが出来れば叶うかもな!」
「アイス!」
「コンビニスイーツ!」
「何かうめーもんが食いてぇ!」
「今度まとめて買ってきてやる!」
「可愛い私服がほしーなー!」
「それは次の給料日を待ってくれ...」
「駆逐艦に囲まれて寝たいです。」
「何故かそれだけはダメな気がする!」
「一人のレディーとして扱ってちょうだい!」
「よしよし可愛いかわいい(なでなでなでなで)」
「もっと私を頼ってもいいのよ!」
「じゃあ落ち込んでる加賀を慰めてやってくれ!」
「その...また、バイクでお出かけに...」
「次の買い出しに連れてってやろう!」
...ふう。
なかなか面倒なことになったが、とりあえずどうにかなるだろう。
軽い財布がもっと軽くなるの覚悟して、夕飯を作りに行く翔であった。
TRUE END!
後書き
翔「ここまで読んでくれた読者の皆様、」
翔・電『ありがとう(なのです!)ございます。』
翔「今回は初の短編集ということで、コンブもかなり気合入ってたようだな。」
電「あんなことになるんだなんて...酷いのです!!(episode2、Case3)」
春雨「はうう...(episode2)」
北上「ぁは、ははハ...?(episode2、Case4)」
鈴谷「そーだそーだ!!(episode3鈴谷ルート)」
翔「......じ、次回サブタイトルは未定だ。
...が、この先かなり大きく物語が動くかもしれないとの事だ。気長に待っててくれ。
あと、Twitterのフォロワー数も少しづつだが増えているらしい。この『ハーメルン』のコンブのプロフィールから飛べるらしいから、気が向いたらフォローしてやってくれ。
それではまた次回、会えたら嬉しい。さらば...」