電「こまめにセーブなんて概念じゃなかったのです...」
翔「とはいえ執筆サボってたコンブもコンブだ。新たな企画が始まってるとはいえ読者の皆様を待たせるのは良くないな。」
電「まったくもう...仕方のない人なのです。」
翔「ふっ。それでは────」
翔・電「本編へ、どうぞ!」
「で、間宮さんと提督の関係な・ん・だ・け・ど〜ぅ」
がしっ、と鈴谷に両肩を掴まれる。
怪しい雰囲気を察して私は、夜ご飯を食べ終わって風呂に行こうとしたのだが...
みてのとおり まわりこまれて しまった!
「確かに、司令官って学校でどんな生活してたの??
...べっ、別に興味があるんじゃなくて、司令官のことを知るのは大事でしょ?!」
「くっ...」
ここだけの話、あまり間宮さんとの過去は掘り返したくないものが多少...いやかなりあるのだ。
ここはアイコンタクトで────
「(加賀、どうにか
「(...! わかりました)」ニヤッ
────あれ?一瞬...
「暁さんの言う通りです。
指揮下の艦娘として、提督の理解を深めるいい機会になるはずです。」ニヤニヤ
「(は、謀ったな...加賀ぁぁぁぁぁ!!)」
「(ここは譲れません)」ニヤニヤ
やられた...ここはもう諦めて逃げ
「...電、私は風呂に入りたいんだが。」
私の膝の上で椅子の脚を掴んでいる電に声をかける。
...まるで立ち上がろうとした私を抑えるような格好だ。
「当事者が居なくて昔話なんてできないのです」
「もう好きにしろ...」
「やりました」
「加賀...後で覚えてろよ...」
∽
「もう...お嫁に行けない...」
「翔さんの場合お婿さんなのです。」
間宮さんとの思い出や過去に第七鎮守府で起こったこと、第六鎮守府のみんなとの出会いを語っていると、あっという間に時間は二十二時を回ってしまった。
「ふあ〜.........ぁふ」
「あら暁ちゃん、眠くなってきましたか?」
「ま、まだ大丈夫よ!」
強がる暁を榛名がかわいいなぁと言わんばかりに撫でる。
「よし、明日からまた出撃や遠征も始まるし布団敷くか...」
「「「はーい」」」
みんな執務室に敷布団を並べていく...が。
「ちょっと待って翔くんまさかみんなここで...」
間宮さんが何やら慌てて...あっ
「そうよ!みんなここで寝てるわ!」
「まさか加賀さんみたいなオトナの人から春雨ちゃんみたいな可愛い子まで大人数で毎晩────」
「落ち着けやましい事は何もない!」
「......」
間宮さんの疑いの目が痛い。電とのルームシェア許可申請した時以来だ。
「...か、翔くんのことだから信用しますっ
明日から出撃なら早く寝ましょう。」
いつものようにみんな枕を並べて、横になる。
「...これが間宮さんのぶんの枕と毛布だ。
この地方の夜は冷えるから風邪を引かないよう気をつけてくれ。」
「ありがと...」
小さな声で恥ずかしそうに顔の前で毛布を握る。大人な間宮さんがこの仕草は反則級である。
「じゃあ電気消すぞ...みんな、おやすみ。」
「「「おやすみなさーい」」」
戦闘には参加できないものの、心強い給糧艦・間宮。
新たな仲間とともに、夜は更けていく...
...はずだった。
「眠れないわ!!」
雷がガバッと体を起こして言う。
...ここ三日休み続きで、みんな時間感覚が少しばかりルーズになっていたのだ。
「...最近夜更かししてたからなのです。」
「言われてみればアタシも目が冴えて仕方ないな...」
電や摩耶も身をよじる。
...あの手を使うしかない。
「...間宮さん、“アレ”を頼む。」
「仕方ないわねぇ...雷ちゃん、おいで?」
体を起こして、手を広げる間宮さん。
「やったー!間宮さんが一緒に寝てくれるのね!」
大喜びで手を広げた間宮さんに飛び込む雷。
しかしその瞬間!
ぎゅううぅぅぅ...
「んーーー!!んーーーーー!!!」
もがく雷を食虫植物のように包み込み、思い切り抱きしめる間宮さん。
「んーー、んーーー......」
「い、雷...ちゃん?」
龍田が心配そうに名前を呼ぶが、返事がない。
「......」
しばらく抱きしめてから腕を解くと、雷はパタリと布団に倒れた。
口を半開きにして、幸せそうな顔で息絶え...いや、眠っていた。
「なにあれ...胸に睡眠薬でも仕込んでんの?」
座ってジョンプを読んでいた鈴谷が口を引き攣らせながら聞く。
「いいや、あれは間宮さんの得意技だ。あの抱擁を受ければほとんどの人間は眠りに落ちる。まあ人間、と言っても私自身以外艦娘しか見たことないが。」
「そんなわけ────」
ないじゃん、とでも言いたかったのだろう。
しかし、その口は後ろから這い寄ってきた者によって閉ざされた。
「────夜更かしは美容の敵よ?」
「?!!」
間宮さんだ。
背後から腕を回す、いわゆる“あすなろ抱き”といわれる抱きしめ...いや、捕らえ方だった。
「よぉ〜し、よぉ〜し......息をゆぅっくり吐きながらぁ......だらぁ〜んって力を抜いてぇ......頭のなか空っぽにしてぇ、ふっかふかの毛布であったまりましょうねぇ〜...」
「え......ぁ...てぇとっ......くぅ.........たすけぇ...............んぁっ......はへぇ...............」
...私に助けを求めてきたが、あぁなってしまってはもう手遅れだ。
「あへぇ.........」
あと鈴谷の顔がやばい。確実に“事務所NG”な脱力顔だ。
「────ふふ...次は誰かしらぁ?」
「「「?!!」」」
ばさっ、とみんな布団をかぶる。
仕方ないとか言いながら楽しんでるじゃないか...
∽
『この...アタシ......が............』
『いい...かん...じぃ.........』
『やられまひぁ......』
『これが......しあわへ.........』
∽
翌朝五時。
「全員起床!
今日から出撃・遠征ともに始まる。朝食を済ませたらいつものように頼むぞ。」
「「「了解ッ!」」」
...やけにみんなの目覚めが良い。きっと間宮さんのおかげだろう。
「みなさーん、朝ごはんは出来てますよーっ」
────第七鎮守府、運営再開だ。
...加賀の寝顔は写真に撮っておいたし、出撃から帰ってきたら歯向かう相手を間違えたことを教えるとしようか。
後書き・??
「ここまで読んでくれた読者のみんな、感謝する。
新たな仲間“間宮さん”とともに運営再開した第七鎮守府、普段の遠征と出撃はどうなっているんだろうね。
次回、サブタイトル予想・『北の大地へ』
...コンブさん、次回は...なるべく送れないよう頼んだよ。」