火影が斬る!   作:白だるま

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少し短めです。

本編にはあと一回か二回でいこうかと思っています

17.12/13

白面についての説明を追加しました。


プロローグ 3

私は期限付きで陛下の護衛を引き受ける事にした。

 

理由は、あの謁見の後ブドー大将軍と二人っきりになった時に、詳しく話を聞いたけど…かなり深刻な問題だった。

 

まず、私が陛下の暗殺を阻止したあの事件は、内部の裏切りの可能性が高い事…

あとはブドー大将軍は、本来は宮殿の警護を任されているが、あの時だけ陛下の警護をする事が決定していた…

そして…あの護衛兵に扮した暗殺者の襲撃の手際の良さから考えると、その後誰が責任を負うかを考えれば、ブドー大将軍の失脚が目的と見るのが妥当だ。

 

犯人の目処は立っていないらしいが、現在の反皇帝派の仕業とするのは妥当な所だけど…

そこで、私の出番となる。

 

ブドー大将軍は宮殿の警護の責任者以外の軍事系の仕事がある。

私が付きっきりで護衛をすればいいと判断したらしいけど…

 

自分で言うのは何だけど…私は身元不明の怪しい旅人だ。

私の事をなぜ信じようとしたのかを聞いた所…

 

私が式髪を使う前に、串焼きの串を指ではじいて攻撃していたのを偶然見ていた…

その後、陛下を守る行動をとったので敵ではない事を確信した事と、本来の実力を隠している事もバレバレだった。

拘束された時に自力で逃げ出せる事も出来たのに逃げなかった事と、牢屋での食事を警戒していたのにも関わらず、ブドー大将軍が毒見をした後に警戒を解いた事が信用できると判断したらしい…

 

もっとも、別の理由もあった。

 

それは、護衛が男の場合、まだ幼い陛下が気疲れをしてしまう精神的な面もあった為、実力のある女性の護衛が欲しかった事と、陛下は、あの襲撃事件の際に私に興味を持ったみたいだった…

何でも、護衛兵を怪我されること無く逃げ切れそうな身のこなしと、あの時使った〈式髪〉を失われた帝具か臣具を使用したと思ったらしいけど…コレ魔導具なんだよね…

(後で知った事だけど…奥の手がある以外は似ていたのにびっくりした…まあ上級の魔導具になると似たような事出来るから間違われても仕方ないかな?)

 

話を聞けば、前皇帝が病気で亡くなった後に後を追うように皇妃が毒薬で自殺した事を知ったけど…

……何か怪しくない?私的には二人とも殺されたんじゃないのかな?

そう思っていたけど、私は口には出さなかったけどね…ブドー大将軍は帝国の軍部の混乱や、異民族の紛争による混乱で全体指揮をしていた為に、皇妃の自殺を阻止出来なかった事を悔いているみたいだった…

 

その後、後継者争いに今の陛下が勝ち今に至る…なるほどね。

 

私が言うのは何だけど、陛下は子供だ…周りの文官たちが支えるにしても、政治関連や経済関連の知識は皆無に等しい…

そんな陛下を補佐する大臣や文官が良識が無ければ…数年後にこの国…終わるわね。

ブドー大将軍は良識な人だとは思うけど…どうやら王家の存続を強く求めている為、他の政権になる事を頑固拒否しているみたい…そこで私が護衛をするのと同時に、正しい認識力を教え込めばいいとの事だ…

 

……つまり…子守しろ…って事らしいけど条件を出した。

 

1・二年後にきっぱり護衛を辞める事を約束する事(その二年間の報酬は貰わない)

2・皇帝とブドー大将軍以外の人の命令は聞かない。

3・護衛任務の時、皇帝とブドー大将軍以外には素顔を見せない

 

この条件を吞んでくれなければやらない事を言ったけど…以外にOKが出た。

 

何でこんな条件を出したかって?

 

私は旅がしたいの!!!

 

七割はそんな理由だが…その他にも顔が知られてしまうと後々面倒な事になりそうだしね…

反皇帝の暗殺者に襲われるとか、第三勢力に、襲われるなどリスクがあるし…

 

この条件は、陛下からも許しが出たので誰も覆す事は出来ない。

陛下には残念がられたけど、原作展開に巻き込まれたくないしね…

 

その中で私が護衛に就く事を、大反対した文官が数人いたけど…ちょっこと調べておくかな…

 

簡単な仕事と思っていたが…思っていたよりも深刻だった。

 

陛下には、歳の近い友人がいない為、公務は基本各担当の文官や大臣に任せっきりだ。

お付きのメイドさんもいるけど、あくまで仕事だしね…親身になって意見を言えば暗躍しているって密告されて拷問室行きなんて嫌だろう…私もその可能性が有るけどブドー大将軍の発言力もあるので安心だ…

 

私の実力を知りたいという事で、ブドー大将軍を手加減なしで戦った事で信用を得られた…

 

ホント勘弁して…エスデスとの大喧嘩並みにきつかった…

ブドー大将軍も、ここまでの実力を持っていると予想してなかったんだろう…

 

「私もまだまだだな…暇があれば鍛錬に付き合ってくれ」

 

って言われたけど…得られるものはあるからいいけどね…こりゃ炎術士の能力の解放しないと、この先不安になってきたわね…

実は、まだ炎の型を知らない…

確か、右手の腕輪を外す事で解放されるけど、自身の炎の力をセーブするストッパーとしての役割があるから外した事はないけど…炎の型が分からないので見て見たい気がする…

その内でいいかなと思っていたけど…近い内に私は自分の炎の型に絶句する事になる…

「八竜」では無かったけど、こんなすごい事になるなんて思わなかった…

 

そんな事もあったけど、宮殿では陛下の護衛と遊び相手もして、近衛兵のや他の文官さん達の付き合いもよくしたりしてから高い信頼を得た私だけど…顔面を全て隠すような仮面をしている為、ちょっと怪しく見えるかもしれないけど、監視されている気配を感じるのは気のせいではないだろう。

どっちかと言うと私を監視してるわね…何となく気配を感じる方向に手を振ってみると気配が無くなるので目的は私だろうと思う…こりゃ誰に命令されてるか調査しとかないといけないかな?

 

そういえば、陛下の側近と言えるオネスト大臣が政治関連や経済関連の仕切り役をしてる…たしか後継者争いで勝利まで導いたのは彼だって聞いたけど…私の監視者の雇い主ってこの人かな?

 

私は本人の前でそれとなく言ってみたけど、見覚えが無いとばっさりと否定されたけど、陛下の事を思っての行動だろうと思ったけど…この人は信用できないね…あとその他の文官で、信用できない人は数人いたけどここを出るまで黙っておこう。

 

私が護衛として着任して数ヶ月経った頃には、陛下は私と二人っきりの時はすごく甘えてくれるが、護衛に就いた初めの頃は甘える事を恥と思っていたのか、甘えてくれなかった。

 

前皇帝から帝国の未来を背負った重圧が理由だと思うけど、私は少しでも笑顔になってくれればと思い、雑談を多くした。

前世で知っていた昔話やおとぎ話…私が旅をして出会った人たちの事を話したけど、陛下は真剣に聞いた後に、子供らしい笑顔で楽しんでくれたのは嬉しかったし…楽しかった。

 

勿論仕事もしてたけど、宮殿内で襲撃してくるアホはいなかったし、陛下の所までたどり着くのは無理だしね…

その為、公務中以外は、陛下との雑談と体が鈍るのは嫌だったので適当に鍛錬していた…ブドー大将軍と模擬戦をした時は本気で疲れたけどね…

 

それと私は、内部勢力の事も調べた結果…有能な文官が地方に飛ばされているのが分かった…

 

殆どが自主的に故郷の治安の安定を理由にしているけど、誰かしらの圧力があったのは確かだ。

さっきも陛下に意見した文官が、その直後に急死していたけど…帝国の闇は深そうね…

 

私は政治関連や経済関連の事には口を出さなかったが、オネスト大臣のやっている事は、帝国の維持には問題は無いだろう…地方の町や村を除けばね……それに便乗している文官も何人かいるみたいで巧妙に誤魔化しているわね…

いっそのことオネスト大臣殺っとくか?と思ったけど…

 

この人隙が無いんだよね…警戒心が半端なく強いし、ああ見えて体力も凄い…

あんな肥満体の体で健康って別の意味で感心するわ…

 

それと、お付きの護衛も厄介だ…なんでも何かの格闘技の達人で4人も付いてるのが厄介だ。

だけど…歳の近い女の子がいたので色々と話していたら、何故か知らないけど仲良くなった…

面白い子だから旅に誘ってみようかなっと思ったけど、今はやめておいた…ここで誘っても断られる事は間違いないし、私の暗殺を命じられたら敵になるのは分かり切っていた事だけど…なんか悲しい…

 

この二年間は、陛下にとって今後方向に行くようにしないといけない…下手すりゃ最悪の暴君になりそうだしね。

 

そうならないように頑張っていきましょう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

1年後に、私は陛下とブドー大将軍に外出の許可をもらい帝都を出た。

その理由は、私の炎の型の確認の為だった。

 

本当は二年経ってから陛下の元を離れた時に、確認しようと思ったけど…事情が変わってきた…

ここ最近、地方民族と帝国との情勢が悪化してきている…明らかに帝国の圧政が招いた事だ。

帝国内の将軍や一部将校が脱走の形跡もあったので深刻な問題となっていいたけど、中でも古代の超兵器でもある〈帝具〉や〈臣具〉の紛失は大問題となった。

私でも〈帝具〉や〈臣具〉の効果は私が持つ魔導具と同等かそれ以上に破壊力持っていると思った。

 

帝都の正門から出た時には、私を狙った暗殺者の気配がしたので魔導具〈韋駄天〉を使い猛スピードで移動し距離を稼いだ所で魔導具〈朧〉を使い姿を消したまま誰もいなそうな森の中を移動した後、丁度いい広さの草原に出られた。

 

魔導具以外の切り札として、本当の意味での炎術士としての力を得るために私は覚悟を決めた。

 

「さて…どうやればいいのかな…外した方が手っ取り早いかな?」

 

私が右腕の腕輪を外そうとした時、頭に直接響くように誰かが話しかけてきた…それは明らかに、私の炎の型の意思だった…

 

「外す必要はない…宿主よ。今からそちらへ向かおう…ただ、腰を抜かすなよ」

 

低く冷静な声と共に、出て来た私の炎の化身の形は…その姿に絶句しかなかった…

 

「我の名は白面…其方の神の命により、炎の化身として共に戦おう…」

 

目の前の超巨大な狐に思考が少し止まった…

ちょっとツッコんでいいかな?

 

オイオイ!!ちょっと待って!!……なんでこんな究極の九尾の妖狐って、しかも超ラスボスの名前で出てくんのよ!!!!

爺ちゃんやり過ぎ!!!私てっきり八竜だと思っていたから、予想超えて沈黙したわ!!

 

九尾の妖狐の白面は、〈うしおととら〉で出て来る最強最悪のラスボスで知略も戦闘力も高く、原作主人公の潮ととらとの最終決戦の熱い展開は、すごく興奮したのを覚えている。(正確には白面ではなく白面の者なんだけどね)

 

私が唖然として話そうとしなかった事に痺れを切らすしたのか

 

「どうした主?我が力を欲しているのだろう…此処に出て来た理由は…分かっているのだろう?」

 

「…そうね。予想外の事で頭がついていけないわ…でも、貴方が『はいそうですか、力を貸そう』なんていうタイプではないでしょうね…つまり…実力を見せろ…と言いたいのかしら?」

 

「話が早くて助かる…ここまで鍛錬した主の実力…今、此処で見せてもらおう!!」

 

「上等よ!!ただほっつき歩いて適当に旅してない事を証明してやるわ!!」

 

私は白面に啖呵を切って勝負を挑んだ…

 

…………後に、この山の麓には超級危険種が出現したと報告が出たと聞いた。

その姿は炎を纏った巨大な白銀の九尾の狐で…何者かと戦闘の後が確認され森林の一部が焦土となっていた事で、戦っていた者は死亡したのではと報告されていた…

 

…白面とやり過ぎた事を反省した私だった…

その代わり、きっちり合格をしましたよ…炎術士としての鍛錬しないといけないな…

 

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魔導具の説明

 

韋駄天

 

魅希が使用した魔導具

靴型の魔導具で、高速移動が可能となる。

 

 朧

 

月白が使用した魔導具

光の屈折率を下げ透明にすることが出来るマント状の魔導具

弱点は、付いた汚れは透明に出来ない事。

核となる玉は裏地に縫い付けてある。

 




ホカゲの炎の型は迷いました…




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