火影が斬る!   作:白だるま

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また、少し短めです。

この先どうしようかな…

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番外と順番を入れ替えました。


プロローグ 4

約束の二年までもう数日と迫っていた…

 

私の出来る限りの事はしたと思うけど…事実上のオネスト大臣の独裁政治は防がれなかったのが現実だ。

 

脱走した将軍と一部の異民族が革命軍を立ち上げたせいで、その事後処理を担当した文官が陛下に意見を言えなかった事…軍が鎮圧の為に動いたことが原因だ…

オネスト大臣は、あえて革命軍の問題と地方民族の情勢を、善良な文官に押し付けている…

ブドー大将軍の見解は正しかったのかな?私が陛下にアドバイスしていたので、オネスト大臣がその対応に失敗した良識な文官を、監獄送りにしようとしていたが、地方送りまででとどめていたのだから…そん時のオネスト大臣が私を見る時の眼が怖いのなんの…心の中で「計画通り!!」とガッツポーズしてたわね。

 

こんな事をしていたから、オネスト大臣と手を組んでいる役人の作った暗殺部隊に、目を付けられ拉致られる計画もあったみたいだけど…何か洗脳じみた戦闘教育がされていたので、全員ボコってやった…徹底的にね…

 

私の事を「重罪犯罪者だから殺せ」と教官から言われたと聞いたので、その教官にはお礼参りしようかと思ったけど、帝具持ちで最も厄介な物を持っていたので、直接文句言いに行っただけにした。

この帝具…〔一斬必殺  村雨〕…これってチートじゃない?だって擦り傷で呪毒で死ぬって…対抗策は考えられるだけで二つあるけど…あんまり使いたくない…

この一件で、私の中のある計画を実行する事にした。

 

本当だったら、帝国離れて放浪の旅を満喫してのんびりしようと思ったけど、こんな時に旅なんてしていたら厄介事に絡まれることが多くなるだろう…

各地方の内乱や山賊の襲来…それに対応しない軍部…下手をすれば世界戦争になってもおかしくないわ…

それ以上に、私を重罪犯罪者で殺そうとした事に疑問を思わなかった暗殺部隊の子供(年齢的には同い年だけどね)の事もあって腹が立ったのだ…

 

前世の時もそうだ…

 

世界を旅していた時にテロリストに襲撃された事があった…その時に見た物は前線で戦闘しているのは年若い子供だった…

非武装地区で泊まっていた私を拘束し日本人だと分かると、日本に対して身代金を要求しようとしたテロリストの上官が前線にいた子供に命令違反をしたとしてその子供に撃ち殺されたのだ…

その時言ったその子供の一言は今でも覚えている…

 

「悪の国の使者をなんで生かすのだ?」

 

その時の子供の眼も…言葉も恐怖でしかなかった…私は死の覚悟もしたが…その後すぐに軍の鎮圧が始まりその子供は…目の前で銃殺された…

後で知った事だが…その前線の子供たちは…生まれついた時から、人を殺すだけの教育されていた…もう普通の生活が出来ない事を知った…

 

そのせいで、一時帰国もしたが…すぐに旅に戻った…

理由は…この国(日本)に居てもやりたい事が無いなら旅をした方がマシだと思ったからだ…

 

そんな時に、ある二人に出会った…

 

自衛隊の高官のおっさんと、孤児院のスタッフをしている日本人の女の人だった…

その二人には旅先であった事を話したり、孤児院の子供の遊び相手をしてやったり色々と世話になっていた。

 

「俺たちもそのテロリストの鎮圧援助で此処に駐屯しているが…そこまで酷いとはね…ここの園長さんは優秀だったと言うべきだな…君も大変だったな…」

 

「私も子供たちがそんな事になってる現実を理解しなければいけない事を…残念に思います…この孤児院にいる子にも戦っていた子もいます…私はこの子達に何が出来るのか…そう思いながら教師をしていますけど難しいですね…」

 

悲しげに言われ少し救われたような気がしたのは感謝したい所だ。

因みにこの二人…孤児院のスタッフが認める仲良い二人で、何時くっ付いても良いような仲だった。

私は孤児院を出て行く時に、冷やかしで「結婚式は呼んでくれよ」と言って女性の方は赤面して何も言えず、おっさんの方は「余計なお世話だ!!」と怒鳴られたが、まんざらでもなかったらしい…

私は二人の幸せを願った…

 

ふと、その時に一時帰国した際に会った弟夫婦の事を思い出した。

そういえば子供が出来たと聞いていたので一度帰国してみる事にした時に、ついでにおっさんと彼女の家族にビデオレターを作り私が届ける事にした。

他のスタッフとの会話など日常と子供達と遊ぶところや勉強を教えている彼女の元気な姿など、面白可笑しく編集した。

二人はあと個別に渡して欲しいと言って別に編集したビデオレターを受け取り私は帰国した…

 

しかし…この後の最悪の事実を知る事になる…

 

その孤児院が…爆破テロにあった…子供は全員死亡…生き残ったのは…園長さんを含めた数人の大人のみ…

生存者の名前に…あの二人の名前は無かった…

 

あの後、犯行声明で言っていた事は…最悪の理由だった…

 

自衛隊のおっさんがいた事で、テロリストの幹部を殺した報復としてやった事と、侵略者を援助した国に対する警告としてやったと言ったが…バカげている!!!!

 

おっさんも彼女も、なんで殺されなければいけない!!

子供達もそうだ…ただ勉強して友達と過ごして楽しそうだった…それをぶち壊した奴らを許すことは出来なかった…

私はテロのあった孤児院を訪ねた時に、院長さんとおっさんの部下にもっと残酷な事実を知った…

 

二人は日本に戻り結婚した後に、此処で働く予定だった事…

そして、一端のお別れ会をやる際に集められたお菓子の差入の中に…爆弾が仕掛けられていた事だ…

それを受け取った彼女が嬉しそうにしていた時に…爆破され殺されたのだ…

彼女の遺体は残っていない…おっさんの方も酷かったそうだ…

これが…正義?この二人と子供たちが…悪?

そんなの私は否定する…力があったなら…この人達を守りたいとそう思った…

 

孤児院の跡地に花を手向けた後、私は旅を再開した…

まさか、数年後…普通に飯を歩きながらで食っていた時に、爆発物による自爆テロに巻き込まれ死亡して転生する事になるなんてね…

今なら、あの時とは違って力もある…あんな悔しい思いはもうしたくはない…

 

オネスト大臣…私に喧嘩を売った事を後悔させてやるわ…

 

 

 

ついに約束の日になった…

 

今日の深夜にここを出て行く事にしていたので、ブドー大将軍には別れの挨拶をしておいた。

 

「ブドー大将軍…今までお世話になりました…暗殺者の事もありますので今日旅立ちます」

 

「そうか…今まで陛下に仕えた事、感謝する…この先どうするつもりだ…」

 

「私は…陛下の影としての役割をいたしましょう…陛下を頼みます…」

 

「お前に言われなくとも、陛下は私が守る…早く行け…」

 

その後、会話をする事は無かったが、私が何をするのかを分かっていたのか…ブドー大将軍が笑っていたような気がした。

本来なら失礼な行為となってしまうが…別れの挨拶を陛下にしなければいけない…

深夜の遅い時間帯で会いに行った時に、陛下は就寝せず起きていたのだ…私が出て行くのを知っていて待っていた…

 

「陛下…夜分遅くに申し訳ありません…実は…」

 

「分かっている…ブドー大将軍からは話は聞いている…そうか…もう二年経ってしまったのか…」

 

陛下は私と出会った時の事から今までの事を思い出しているのか…私も寂しい気分になった…

私も、もう少し傍にいた方がいいのではないかと考えたけど、政治や経済に関しては学も無い私は力になれない…

もし、傍にいたとしても帝国はオネスト大臣による独裁が続き…その結末は分かり切っている…

 

「約束の二年となってしまいましたが…陛下と過ごした日々は楽しかったですよ…このような流れ者をここまで信頼してくれた事を感謝いたします。」

 

「余も同じだ… 影法師…いや今はもうホカゲか…余も楽しかった…ホカゲの話してくれる異国の伝承や物語は退屈する事は無かった…あの時の襲撃から守りこうして今まで職務を果たした事…感謝しよう…」

 

私は…陛下の悲しそうな顔に、少し決意が揺らいでしまう…

その為に私は、暇な時間を使って狐のぬいぐるみを作っていた…ある意味特性のぬいぐるみだ。

その、ぬいぐるみを渡した時に陛下は「余はもう人形遊びなどしないぞ」と不機嫌そうに言ったけど私の狙いは…

 

「陛下…私の信頼の礼としてお受け取りください…もちろん只のぬいぐるみではありません…」

 

私がぬいぐるみに、()()()()を付けた時に、そのぬいぐるみは自我を持ったように動き出し陛下に敬礼した。

 

「ホカゲ…これはどのような仕掛けなのだ…まるで生きているようにしか見えないが…」

 

「そのぬいぐるみの右腕に付けられた宝玉の効果で動いています…それと、見た目は可愛いぬいぐるみですが材料に危険種の毛皮や骨を使っていますので頑丈に出来ています…私がいなくなっても陛下をお守り出来る様にしました…大事にしてくださいね…」

 

私が「陛下を守ってあげてね」とぬいぐるみに言うと敬礼して答えた…思った以上に性能がいい。

 

それは魔導具〈形傀儡〉…人形に意思を持たせる事が出来る…最悪オネスト大臣が陛下を暗殺しようとした時の防衛策と、味方は多い方がいいと思って伏兵に作ったのだ…

 

「私は此処を離れますが、陛下…私は臣下では無くなりますが…友人として力となりましょう…では…またいつか会いましょう…その時は、陛下の我が儘を聞いてあげますよ…」

 

私は笑顔で言うと、陛下も笑顔でこう答えた。

 

「ならば、余は海が見て見たい…帝都から離れた事があまりないので、海を聞いたことがあっても見た事は無いのだ…いや…そうではないな…余はこの世界を見て回りたい…ホカゲの話した伝承や物語で聞いた景色が見て見たい…だが…そんな我が儘は…」

 

「わかりました…私は出来ない約束はしません…暫くお別れですが、またお会いになった時に、その我が儘を叶えましょう…陛下、お元気で…またお会いしましょう」

 

陛下に笑顔で答えた後に、仮面を付け窓から外へ飛び出した…

空気の読めないバカはいたようで、襲ってくる奴がいるけど…ここは宮殿の敷地内だ。

ブドー大将軍は狼藉者がいると判断し、空に雷雲が見え始め落雷が私を含めた襲撃者達を襲い掛かる…って!!私も無礼者扱いですか?ブドー大将軍!!

私は落雷をどうにか避け敷地外に逃げられた…回避している時にブドー大将軍が私を狙う時だけ活き活きしていたのは、「こんなものに当たるぐらいじゃ陛下は守れないぞ…小娘」って言いたいのかしら…

ちょっとムカついたので挑発したらレーザーみたいな落雷落としてきましたよ…殺す気か!!

 

しかし、そのおかげで追手は無かった…まあ、当たり前よね…

 

一応念のために、暫く帝都から距離を稼ぐと仮面を外した後に蔵王から着替えを取り出して正体がばれないように着替えた。

 

さて…この先どうしようかな?

 

 

一応、人材の確保に行こうかな?…ついでに村に戻ってみよう!

村の皆とエスデス元気かな…

 

その後…私は村が壊滅的な被害を受けていた事と、エスデスが入れ違いで帝国軍に入っていた事を知った…

 

 

_______________________________________

 

 

魔導具の説明

 

 形傀儡

 

形代零蘭(森川 願子)の所有する魔導具

人形にとりつけることで、意思をもたせる事が可能となる

原作では本来マネキンである形代零蘭を人間と見せかけた攻撃も可

     




次から本編になると思います…

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