ぼいろ。 作:みっくすじゅーす
「なあお兄、耳掃除って得意?」
ゆかりさんと葵ちゃんがPCパーツ巡りに出かけたある日の午後。
私と茜ちゃんがまったりとお茶を楽しんでた時、唐突に茜ちゃんが言う。
いや、まあ、昔ゆかりさんのはやってあげてたけど。
もしかして茜ちゃん?
「うう、ウチ自分でできへんのよ。綿棒でも取れへんから普段は葵にやってもろてんねん。けど、急に痒くなってなー」
なるほど。まあそれなら最近ゆかりさんが恥ずかしがって出来なかった分の腕を振るわせてもらおうかな?
じゃあちょっと道具持ってくるから、待っててね。
「はいな。……道具持ってくるて、何持ってくるんやろか?それにゆかりさんが恥ずかしがる?わからへんわ」
……。
あああったあった。お待たせー。ヘッドライトをつけて、と。
さ、じゃあ先ずは右耳だね。
「ず、すいぶん本格的やな?なんやよーわからんのもぎょーさんあるし。……それじゃ、お言葉に甘えて」
言いつつ私の膝に頭を乗せようとする茜ちゃん。いやいや、座ったままでいいよ?男の膝枕なんて嬉しくないでしょ。
「え、そうなん?葵は耳掃除は膝枕じゃないとダメゆーて毎回こうやったよ?それに、別にイヤやないよ?膝枕」
葵ちゃんの愛は重い。
いやまあ、茜ちゃんがいいなら膝枕で。
確かにこっちのがやりやすいしね。
ふふふ、久しぶりだなあ。わくわくするなあ。
「あ、顔見えないけどなんやお兄がええ笑顔になっとる気がする。あ、あのお兄お手柔らかにな?」
うんうん、わかってるわかってる。はじめてだからね、じっくりゆっくり楽しませてもらうよ。
「え、ちょ、お兄?あ、なんやこれ耳ん周りがスーッてなってる、え、なに冷たい?何この音、や、お兄?あ、ちょ」
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「ただいま帰りましたマスター。茜さんはまだいらっしゃいます?葵さんは家にお土産もって帰りましたんで茜さんも……うわあ」
あ、おかえりゆかりさん。
良いパーツは買えた?
「ええまあはい、いくつか目星を付けてきました。……で、マスター?この惨状は?」
あ、茜ちゃんに耳掃除を頼まれまして。久しぶりだったのでつい加減が利かず……。
「結果このアヘ顔茜さんの完成ですか。葵さんがこっちに来てたらマスターは通報されてますよこれ。耳レイプとかポリスの方も困る現場ですよ。マスター前に私にやらかしてから自重するって誓いましたよね?嘘ですか?」
いえ、あの、はい。すみません反省してます。
「まったく。とりあえず私が茜さんの処理をしますから、マスターはその間庭で反省しててください。あ、正座ですよ?」
……はい。