ぼいろ。   作:みっくすじゅーす

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ううむ、なんだろう。ひどく身体が重たいというか、寝たきりになってた気分というか。

ちょっとストレッチでもしてみるか。

……おお、すっごいバキバキいってる。

人の身体の何処からこんな音が出るのだろうか。

足も伸ばしてっ……と。

あ。

ぁ、やばい足がつりそう。

ゆ、ゆかりさーん。助けてゆかりさーん?

 

「はいはいなんですマスター。……なんでそんな前衛的なポーズしてるんです?罰ゲームか何かですか?」

 

ぁ、あし、あしつりそう。

 

「ああもうはいはい。ゆっくり椅子に座ってくださいねー。……すごい固くなってますね、それにこんなビクビクしてる。ふふ、我慢出来ませんか?ほら、ゆーっくり優しくなでなでしてあげますからねー。気持ちいいですかー?なでなでじゃダメ?じゃあもみもみ追加してあげますよー。はい、いち、に。いち、に。マスター、どうです?」

 

うん、楽になったよゆかりさん。あとその催眠音声的なのは何?

 

「サービスですよ、サービス。何かよく分かりませんが久しぶりにサービスしなきゃいけない気がしまして」

 

ああ、うん、サービスならしょうがないかな……よく分からないけど。

 

「ええ。けどなんでいきなりストレッチなんかしてるんですマスター。別に運動してないわけじゃないでしょうに」

 

うん、そうなんだけどね。

久しぶりに身体動かさなきゃいけない気がして。

 

「なるほど。久しぶりならしょうがないですかね。なら私も少しストレッチしましょうかね。……マスター、手伝ってくれます?」

 

このあとめちゃくちゃストレッチした。

 

#

 

さて、今日も仕事でもしますか。

 

「あの、マスター。今更なんですけど。マスターって今は何のお仕事をされてるんですか?こう、今までの記憶を辿るといつも家にいる気が。在宅業務にしては仕事している時間があまりにも少ないですし。それでいてこの一軒家を維持していますし。いくらなんでも退職金だけでは無理ですよね?」

 

ゆかりさん。

それいじょういけない。

 

#

 

いやぁ、凄い事になっちゃったね。

 

「まさか皆して今日遊びに来るとは。料理足りますかね」

「ならウチも手伝いますわー。手早く、量があるもの……粉モンやな!」

「ああ!お姉ちゃんが早口モードに!?」

「なら私はコーヒー使ったデザートかなー」

「では料理が出来るまで皆さんずんだ餅をどうぞ」

 

カオス。

だけど、何故か無性に懐かしく、暖かい光景でもある。

こうやってこの光景を見続けていたいなー等と感傷に浸っていたら、いつの間にかパーティーの準備は終わっていたらしく、ゆかりさん以外はリビングに居るらしい。

 

「ボーっとしてましたけど、マスター、大丈夫ですか?」

 

ん、ああ気にしないで。

ちょっと考え事してただけだから。

 

「そうですか?なら、早く行きましょう。皆さんが待ってますよ」

 

ああ、そうだね。

……ゆかりさん。

 

「はい?」

 

これからもよろしくね。

 

「……はいっ」

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