ぼいろ。   作:みっくすじゅーす

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あの、ゆかりさん?あかりちゃん?

 

「つーん」

「つーん、です」

 

か、完全にスネてますね。

いやあのね、確かにここ最近構えなかったし、2人の誕生日も、お迎えも、クリスマスすらも仕事で何も出来なかったのは謝るよ。

仕事が忙しくてとかの言い訳になってしまうしね。

全面的に私が悪い。

だから、2人はどうしたら機嫌を直してくれるかい?

 

「ふん、そんな甘言に乗せられるような私とあかりちゃんではありません「あ、ならぱぱと一緒に初詣に行きたいですっ」裏切るんですかあかりちゃん!?」

 

そっか、そうだね、初詣か。

じゃああかりちゃん、寒くないように暖かい格好をして来てもらえるかな?

 

「はいです、ぱぱ!……着替えに時間がかかるかもです。ままとゆっくり話し合って下さいね?」

 

うん、ありがとう。

さて、ゆかりさん。

 

「な、なんですか私はあんなチョロくなんてありませんし許しませんよいいですか抱っこされたままソファで謝ってくれなんて決して言いませんからね!?」

 

……随分具体的かつハードルが高い。いや。

ゆかりさん。

 

「ふわっ!?おおお姫さま抱っこですか私をどうするつもりですか年末イベントのソリッドブックみたいな展開ですかそうですか優しくして下さいね私初めてなので!?」

 

そのカミングアウトはいらないんじゃないかなぁ……。

よっ、と。

 

「あぅぅ……これ想像してたより恥ずかしいですよやっぱり無しにしましょうそうしましょう!?ね!?」

 

ゆかりさん。

 

「みみみ耳元で囁かないで下さい妊娠しますよ!?」

 

ごめんね。

 

「はぃ……」

 

#

 

「と、まあ階下ではこんな感じのやりとりがなされてましてですね。あかりちゃんとしては邪魔するのもアレなんで2時間30分ほど時間を潰したくて茜ちゃんと葵お姉さんに構ってもらおうと言う結論に達しまして」

 

あかりちゃんは良い子なので両親の仲直りを邪魔しないように部屋に閉じこもって電話を掛けているのだ。えらい!

 

『いや、ボクは構わないけど……何、その具体的な時間は?そんなに時間かけたら年越ししちゃうよ?』

 

「え、ぱぱとままが仲直りしてセック『あわわ何言ってるのかなあかりちゃんはー!?よく聞こえないなー!?』」

 

葵お姉さんはウブい。可愛い。逆に……。

 

『ん。つまり今すぐにそっちに行けば混ざれるゆー事でええんやな?』

『混ざるって何に!?』

『そりゃあナニやろ。さ、葵。準備せぇや』

 

茜ちゃんは油断ならない。多分この人二番手とかを確定させるつもりだ。何の事かあかりちゃんはぴゅあなのでわかりませんが。

 

『あかりちゃんはどないするん?ウチはマキさんとか東北の方にも声掛けるつもりやけど』

 

うわ。すごいなこの人。が、流石にそのまま見過ごせない。ついでにさらりとあかりちゃんを面子に混ぜている。コワイ!

 

「んー、そしたらあかりちゃんはIAさんとかお呼びしますねっ。ほら、皆で年越しも楽しいですよね!」

 

ナニしながらの大乱交スマッシュシスターズとなるわけですがね。

ああ、姉妹ってそういう……。

 

『ん。じゃあ声掛けて準備したら向かうわー。ほら葵、はよシャワー浴びてくるで』

『ちょっ!?あかりちゃん、お姉ちゃんを止めてっ!?』

 

「はーい、お待ちしてますねー」

 

さて、と。

ぱぱもいい加減に腹をくくるべきだと思う。

そうでないとアタシが来た意味が無くなるのだから。

 

アタシはきずなあかり。

縁で結ばれた人達との紲を灯で照らす。

 

せっかくいい縁があるのだ、この際全部まとめても問題なかろう。

 

アタシが生まれる縁がありますように。

これくらいならセイカさんも始末書くらいで済むだろう。

多分。

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