ぼいろ。 作:みっくすじゅーす
休日。
朝早くからチャイムが鳴り響く。
大方同居人の荷物が届いたのだろうと重い腰を上げ、玄関に向かう。
はいはーい、少々お待ちください。
「初めまして、私の名前は京町セイカ。貴方は狙われている!」
朝っぱらからクライマックスかぁー……。
あとそのネタ通じる方少ないんじゃないかと。
「ネタ?何がでしょうか?」
あ、素ですか。これは失礼をば。
で、えーっと?
京町セイカ。
目の前で名乗った彼女は、何というか全身緑々しい。まるで東北。
「私は京町、京町セイカですっ!東北ではありません!」
急にキレた!?なんかトラウマでもあるんだろうか。
いやまあそんな事はさて置き。
狙われてる、とは?正直そんな狙われるような事は数えるくらいしか無いんですが。
「数えるくらいにはあるんですかっ!?いえ、そうではなく……こほん、いいですか?貴方は近年稀に見る時空特異点です。貴方の周りでは因果がねじ曲がり、ありえない事が起こります。その力を利用しようと様々な組織が動いてるんです!」
……ラノベ展開キター。え、何ですか、私トラックで神様で異世界ハーレムなんですか?いや遠慮して置きます。
「らのべ?いえとにかく、貴方は狙われているんです。なので、保護並びに監視の為に私が派遣された訳です。これ、私の連絡先です。何か困った事や、対処仕切れない事があれば直ぐにこちらまで。駆け付けます。……では、これで」
言いたい事を言いきったようで、京町さんは帰って行った。
えー。
納得いかないままリビングに戻ると同居人も起きてきたようで、あくびをしながらこちらを迎えてくれた。
「ふわぁ……おはようごじゃいますますたー……私の荷物でも届いたんですか?……名刺?ですかそれ。何があったんです?」
新手のナンパ……かなぁ?
「……はぁ!?」
#
休日。
朝早くからチャイムが鳴り響く。
大方同居人の荷物が届いたのだろうと重い腰を上げ、玄関に向かう。
はいはーい、少々お待ちください。
「た~か~の~つ~め~」
私はドアをそっと閉めた。
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休日。
朝早くからチャイムが鳴り響く。
大方同居人の荷物が届いたのだろうと重い腰を上げ、玄関に向かう。
はいはーい、少々お待ちください。……今度は平気だよな?
「ああ、朝早くからすまないね。少し相談があって来たんだ」
おや、コウ先生。今日はどうされました?
また何かお困り事でも?
「うん、実はね……」
……ふむ、なるほど。玄関先で話し込む事じゃなさそうですな。
とりあえずリビングへどうぞ。
……ゆかりさーん、お茶お願い。