ぼいろ。 作:みっくすじゅーす
「マキさんマキさん。どうですかコーヒーのお供にずんだ餅。ずんだパフェやずんだブルにも使い回しが出来るペーストもお付けしますよ」
「いや、うちは純喫茶だからそういうのは間に合ってるかな。ごめんねずんちゃん」
のっけからヒドい会話。
今日も今日とてゆかりさんはゲーム三昧なので私1人でマキちゃんのコーヒーを飲みに来たのだが。
ずんだを勧める女子高生とそれを阻止する女子高生という絵面。巻き込まれたくないのでテーブル席の清掃をしているマスターにコーヒーを注文。
来るまで眺めている事にしたのだが。
「けどずんちゃん、ずんだパフェはわかるけどずんだブルって何?名前からしてなんか栄養ドリンクっぽいけど」
「はい。私特製飲むだけで元気百倍!ずんだペーストに栄養満点な様々なものを入れたすぺしゃるなドリンクです」
「あの、私としては様々なって所が気になるんだけど……」
「大丈夫ですマキさん。天然由来100%です。ちょっと薬事法には引っかかるかもしれませんが、ご安心ください。100%ですから」
「安心出来る要素ゼロだよっ!?」
2人の会話をぼーっと眺めているといつの間にかマスター特製ブレンドが出来ていたようで。
あ、美味しいです。え、マキのじゃなくて悪かったな?
いえいえ、ここには美味しいコーヒーを飲みに来ているので……。え、なんですかそのがっかりした顔。
孫の顔?ああ、マキちゃんのお相手ですか。今はバンドで精一杯なんでしょうね。
……?なぜため息。
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「あにさまあにさま。ずん姉さまの写真集いりますか?いりますよね?ずん姉さまのむちむち、じゃなくてもちもちのふとももを眺めてふとももニウムを摂取してください」
いきなり家に来たと思ったら。
きりたんちゃん、どうしたのいきなり。ずんだでもキメたの?
「ずんちゃんの魅力がたっぷり詰まった写真集が重版しましたので、もっと皆にずんちゃんのふとももを知ってもらいたいのですわー。……とタコ姉さまがですね、一箱送って来ましてですね」
……ああ、ずん子ちゃんに知られる前に片付けきらないといけないのね。
いやしかし、ずん子ちゃんには内緒で出版した写真集を小学生のきりたんちゃんに送って売りさばくのは無理があるんじゃ。
イタコさん、無茶するなぁ。
「そうですよねあにさまもそう思いますよね。いくらふとももニウム摂取出来るからって同じ写真集送られても。新しい写真集が欲しいですよね」
……ん?
「え?」
あれ、売るんじゃないの?写真集。
「いえ、これは単にお世話になっている皆様にお中元のようなものです。布教用、保存用、鑑賞用、ぺろぺろする用、使用用で1人5冊です。けどどうせなら新作撮り下ろしも入れてもらった方が感謝しています感がでますよね」
東北家は皆ずんだキメているのだろうか。