Re:“r”EKI   作:Cr.M=かにかま

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3.異物

 

「......?こっちの、世界?」

「あ、あぁ」

 

蓮見の質問は実にシンプルだった。もし、もしもだ、彼女が史実に出てくるジャンヌ・ダルクならば蓮見の元いた世界の住人で何らかしらのことがあってこちらの世界に来たということも考えられる。火炙りで処刑されたというのもあくまでも伝承、本当のところは誰にもわからない。

歴史なんてそんなものだ。

 

「......世界というのは、そんないくつも存在するものなのか?」

「え?」

「あ、いや、蓮見の言ってる意味がイマイチ理解できなくてな、謎かけの類かと」

 

きょとん、としたのは蓮見の方であった。予想外の反応だったのだ、こちらの世界の住人はあちらの世界のことを誰も彼もが認識しているものだと思 っていた。

しかし、どうやらそれは違ったようだ。ジャンヌは蓮見の住む世界のことを知らない。蓮見は確認のためもう一つ質問を投げかけてみる。

 

「ジャンヌ、フランスって国とジル・ド・レって人の名前に聞き覚えはあるか?」

「フランス?ジル、ドレ?いや、どちらもないな」

「そっか、わかった。すまねぇ、さっきのことは忘れてくれ」

 

どうやら彼女は蓮見の知る歴史上のジャンヌ・ダルクではなさそうだ。

よくよく考えてみればあの時代から今まで生きていること自体がおかしい。もしジャンヌがこちらに迷い込んで来たとしても老いることはするはずだ。生きていたとしてもこんな可憐な女性の若々しい容姿ではない。アレイスターなる男が特殊なだけなようだ。もしくは、彼が嘘を吐いている。あり得る、とても胡散臭い男だった。

 

「そういえば、蓮見と同じ質問をアレイスターにもされた気がする」

「え?」

「あれは、たしか、そうだ。十年ほど前のことだ、私に職をくれると言って名前を聞いたときにそんな質問をされたんだ」

 

十年前、というと蓮見の目測で今のジャンヌは二十代中頃か後半。ということはそこそこ幼いときに声をかけたことになる。もしくは今のレキと同じくらいの年齢のときに。

 

「あの変態め」

「うむ、職権乱用をしてもいいのなら今すぐにでも牢にぶち込んでやりたいものだ」

 

ジャンヌが腕を組んで低いトーンで言い放つ。どうやらアレイスターなるあの男は女性ならば誰彼構わず声を掛けているという可能性がある、ということが蓮見の中で認識された。

 

「そういやジャンヌ、シャワー借りてもいいか?実は昨日から汗がベタベタしててさ」

「あぁ、構わないぞ。タオルはその辺にあるのを使ってくれ」

「サンキュー」

 

場所は昨夜レキから聞いていたため迷わずスムーズに行けた。「何故場所を知ってるんだ?」とジャンヌが疑いの声を飛ばしてくるが気にしない。

木製の脱衣所で服を脱いでシャワールームに入る。蓮見が見慣れたタイル状のシャワールームではなく、石造りのドラム缶風呂のあるシャワールームだった。

おそらくシャワーは簡単に水浴び程度で済ますのがこの世界におけるシャワーということに違いない。近くに水を溜めてる桶のような浴槽のようなところから水をタライで掬って頭から水を被る。

 

「–––ふぅ」

 

ワックスで固められた髪は前に下り両目を隠す。全身の汗が水と共に流れていくような感覚、水は少しひんやりしてて蓮見の湿気と汗でベタベタになった体にはちょうどよかった。

他所様の水をあまり多く使いたくないが、蓮見はもう一度タライに水を掬って頭から全身に浴びた。

 

この世界にやって来て10時間近くになろうとしている。こちらとあちらの時間の流れが一緒ならば今頃蓮見は起床して仕事場へ向かおうとしている時間帯だ。

普段とは違う生活、早く戻らなければいけない焦燥感。蓮見にも生活があるのだ。一度離婚し、現在は独り身だが人間関係はあるし、仕事のスケジュール等もある。

ここが夢でも何でもなく、現実だということはよくわかった。だからこそ、蓮見は気づいてしまったのかもしれない。いや、本来ならばもう少し早く気づくべきだったのだ。

 

「.....着替え、どうするか考えてなかったな」

 

汗で濡れた服をもう一度着るわけにもいかない、ていうかそれではシャワーを浴びた意味がない。

とりあえず下半身、具体的な場所を挙げるならば股間を隠すように腰部分にタオルを巻いてダメ元でジャンヌを呼ぶことにした。もしかしたら男物の服があるかもしれないという望みの薄い希望を抱いて。

 

「ジャンヌー!ちょっといいかー!?」

「どうした!?」

「替えの服のこと考えてなかったんだけど、パンツとかないよな!?」

「お、おお前は何を言ってるんだ!?」

 

蓮見はそのことに頷きながら、繋げる言葉を考える。

パンツを貸して欲しいとか、もう使わなくなったいらない下着ない?とか尋ねてしまえば確実に家賃ゼロの代償として給料なしの労働を強いられる牢獄生活まっしぐらだ。

蓮見とて紳士だ、女性にそんな事を頼むわけにもいかない。だが、状況はよろしくない。

 

「なら、下半身を隠せるくらいの長いコート的なものはないか?」

「ふ、冬物は仕舞っているからそんな直ぐには出てこないぞ」

「じゃ、じゃあ何か代わりになるようなものとか、この際俺はノーパンでもいい!」

「だから!お前は!朝から何を口走ってるのだ!?」

 

どうする、カッターシャツはまだしも下に着ていたノースリーブシャツとパンツは汗まみれ、ジーパンも汗を吸いすぎてくたびれてしまっている。

何か替えのものがあればいいのだが、鞄の中に使えそうなものはない。元々仕事帰りだったのだ、出張帰りならまだ何とかなったかもしれない。蓮見は仕方なくタオルを巻いたままくたびれたジーパンを履き直す。ぐっしょり濡れているが、ないよりはマシだ。

上にはとりあえずさっきまで着ていた灰色のカッターシャツだけを身につける。

 

「すまんジャンヌ!とりあえず解決した!」

「そんなわけないだろ!風邪でも引いたらどうするつもりだ、服見に行くぞ!」

 

そういうわけでジャンヌに連れられて彼女の行きつけの洋服屋に行くことになった。レキが起きてシャワーを浴びて朝食をご馳走になってから向かったので時間は8時頃であった。

 

「......本当に悪い。代金は近いうちに返すよ」

「とんでもない、困ったらお互い様だろ?何かあったらまた言ってくれ」

「ありがとう」

 

偶然にもジャンヌは今日一日オフらしい。小麦色の半袖シャツと健康的な美脚をアピールするようなホットパンツを組み合わせ、茶色のブーツを履いたジャンヌの姿に思わず蓮見が見惚れてしまったのは内緒だ。目測だが、身長160後半はあるだろうジャンヌの長身だからこそ、スレンダーなモデルにも見えてしまう。

そんなジャンヌ・ダルクが太もも丸出しのホットパンツを履いてるのだから気にならないわけがない。

レキは蓮見が初めて出会った時と一切変わらない格好だ。

 

「お前はその格好暑くないの?」

「え、全然」

 

この世界に季節の概念は存在しないが、気温は高い。蓮見のいた世界でも気温の高い8月に黒を基調としたフリッフリのゴスロリドレスは見ている方が暑い。これでレキは一切汗を掻いてないのだから不思議でしょうがない。

昼と夜の概念も曖昧で太陽も月もない。ただ、空が明るい時間帯を昼、空が暗い時間帯を夜とするようだ。あとは時間、これは蓮見が元いた世界と変わりない。

 

「それで、蓮見。お前はこれからどうするつもりなんだ?」

「そうだなぁ、とりあえず仕事探して必要最低限稼ぐことからかな。どこか紹介してくれる施設とかないのか?」

「ないな、基本的に仕事は親のやることを継いだり自分の足で探しに行くか雇用主とのコネがなければ、スラム街の方はオススメせんがな」

「真っ当な仕事がしたいです」

「まぁ、当然だな」

 

街路を曲がり、多くの人とすれ違いながら、露店を見渡しながらジャンヌを先頭に三人は進む。

 

「一応私の仕事も紹介できるものならしたいのだが、何せ命の危険が伴うものだからな。蓮見には帰るべき場所があるのだろう?」

「あぁ」

「ならその命は大切にせねばな。仕事の為に死ねるなど愚かな考えはない方がいい」

 

そんなジャンヌの言葉に蓮見はポリポリと頬を掻きながら感心する。

この世界はどうも蓮見のいた世界とは考え方も違うようだ。似た文明や風習はあっても、たしかにそこに世界は存在し人々は生きている。

 

「ねぇ、ジャンヌさんとばっか喋ってないで私も入れてよ!」

「んだよ、拗ねてんじゃねぇ」

 

黒森レキという少女も、またこの世界でしっかりと生きている。夢や幻の類だと思っていたこの世界はそうではなかった。何者かによって作られた人工的な高度な技術のVRだと思っていたが、そうではなさそうだ。

 

「もうすぐ着くから、レキもこの機会に新しい服を見繕ったらどうだ?」

「えー、これお気に入りなんだけど」

「......無理強いはしないけど」

 

先頭のジャンヌが足を止めた。どうやら目的地に着いたようだ。ヌンク駅ホームから近い位置にある宮殿のような建造物だった、タージマハルを彷彿とされる立派なものでとても洋服関連を取り扱っているような店には見えない。外壁に恐る恐る触ってみたが、素材は大理石ではなさそうだった。

蓮見が驚いている間にレキとジャンヌの二人は何のためらいもなく建物の中へと向かって行った。よく見てみると蓮見達の他にも買い物客がいるようで中と外を往来してる人たちの姿が多く確認できた。

 

「いらっしゃいませ」

「......」

 

蓮見は迎えてくれた店員の奇妙な姿、否、奇妙な頭に言葉が出なかった。ハンガーだったのだ、三角形の。

よく見ると周りにいる他の店員らしき人物の頭も全てハンガーだった。ただ、それが針金型かプラスチック型か木製かなどのバリエーションは豊富だ。

 

「蓮見、紳士物は二階だ。金は渡しておくから何か見繕ってこい」

「私は蓮見さんについて行こうっと」

「あ、あぁ」

 

この世界ではあれは普通なのか?

この場においては蓮見だけがおかしいのか、それとも蓮見がただ単に疲れていて目がおかしくなってしまったのか。

現実はわからないが、ジャンヌから受け取った紙幣、1000と数字の書かれたものが4枚。

 

「ジャンヌさん太っ腹だね!4000エバ分くれるなんて、さすが警察官!」

「へー、ジャンヌって警官なのか」

 

警察官はたしかに殉職の多い職業だ、デスクワーク、教師の次くらいに過労も溜まる仕事だろう。

店内はかなり綺麗になっており、階段で階層を移動するようだ。天井に吊り下げられているシャンデリアとか見る限り、蓮見は場違い感を覚えてしまう。蓮見とレキは綺麗に整えられた石積みの階段の上に掛けられたカーペットの上を歩く。

レキは蓮見に付いてきたが、これから蓮見が行くのは紳士服売り場だ。来たところで何もすることはないだろうに。

 

「黒森、お前は自分の服見とけよ」

「だから!私はこれがお気に入りだから今回はここに用事がないんだって!せっかくだから、蓮見さんの服選ぼうと思って!」

「テメェ、それが目的か!」

 

 

 

パンツに黒シャツで700エバ、ダメージデザインの入った黒のスウェットパンツで1500エバ、半袖のワインレッドジャケットで1400エバ。

合計3600エバで400エバ余った。

400エバも紙幣でそれぞれに100という数字が書かれていた。

比較的安いものを選びはしたが、着心地は中々のものだった。通気性もあって動きやすい、衣服のみだがこの世界の物価も大体把握することができた。

 

どうやらこの世界のエバという通貨の金は基本的に紙幣でできている、ということがわかった。そして、商品を見る限り100エバ単位が基本であり、10エバなどの二桁の数字が記されてる商品は見当たらなかった。

まだ、色々とわからないことが多いが少なくともシャツ(さっきまで着用せず)とパンツ(代理としてタオル)の問題は解決した。蓮見がここに来るまで着てたものは袋の中に入れてある。

 

階段で下に降りてジャンヌと合流するために入り口へ向かう。店前のベンチで座りながら待っていた。

 

「お、似合ってるじゃないか」

「よしてくれよ。あ、それとこれ余ったから返すよ」

「いや、いい。それは蓮見に渡しておく、話を聞く限り金が必要なんだろ?取っておいてくれ」

「......悪いな」

「気にするな、私と蓮見の仲だろう」

 

蓮見は400エバの紙幣を元いた世界から愛用している財布の中に仕舞う。

中では蓮見の見慣れた樋口一葉と野口英世がこちらに目を向けていた。だが、この世界においては役に立ちそうもない二人に謝りながら、財布を静かに閉じる。

 

「それで、これからどうするんだ?行きたいところがあるのならば案内するが......」

「本当か?なら、ヌンクのホームに行ってみたい。確かめたいことがあるんだ」

「ホームに?わかった」

 

ジャンヌに怪訝な目を向けられたが、案内はしてくれるようだ。蓮見が確かめたいことは色々ある。

切符の手に入れ方、元の世界へ戻るためへの指定時間の確認の仕方、一日どのくらいの頻度で汽車が来て客が乗り降りするのか。

 

歩くこと5分ちょっと、人混みにもみくちゃにされながら三人は先に進む。一歩一歩、しっかりと押し戻されないように大地に足をつけて強い意志で前に進む。

ホームに着いた蓮見が目にしたのはフィガロよりも高い天井、多くの改札の数、膨大な人の量だった。改札に立つ店員は全員がかつて医療用として用いられていたとされるペストマスクを着用した白装束の者たちだった。どうやらあれを制服と捉えても良さそうだ。

 

そして、蓮見の目を最も惹いたのはそんな駅員の奇抜な格好でも往来する人の数でも駅の広さでもない。

時刻表がある右隣、もう一つ時刻表があったのだ。しかも宙に浮いている。

 

「......こいつは?」

 

それは時刻表、と呼んでもいいのかわからない物体だった。木製であるが、全体的に黒ずんでおり今にも朽ち果ててしまいそうだ。

多くの人が時間をチェックしてる隣の時刻表と違って蓮見の見てる時刻表は非常に簡素なものだ。

何より宙に浮いているという不可思議な現象が現在進行形で起こってるのだ。人々は蓮見の凝視してる時刻表に目もくれることなく隣にある時刻表を確認している。

 

「どうした蓮見?そこに何かあるのか?」

「え?」

 

–––そう、周囲の人々はさも当然のように、一緒にいるジャンヌでさえも、蓮見征史以外に見えていないような物言いをするのだ。

何もないところを凝視している蓮見に対して人々は奇異の目を向けている。それはレキも同じであった。

 

「蓮見、さん?」

「ッ!」

 

蓮見はそこで我に返り、周りの視線なんて気にせずに目の前の時刻表に書かれている内容を確認する。

こちらの世界の文字であったが、やはり不思議と読むことができる。

一言一句正確に、まるで最初から知っていたかのようにスラスラと読み進めることができる。

 

まずは隣の時刻表を覗き込んでみる。蓮見が見てたものと比較するためだ。ズラッと並べられた貴社の到着時刻が23時59分まで記されている。

その下には駅名、ヌンクから始まり、時計回りにフィガロ、シャルル、メロン、ディーヴァ、ペトラ、ケルト、そしてヌンクに戻る。合計で七駅、進行方向は一方通行で反対に進む手段は見当たらない。

ホームの方に目を向けてみると対向に人の姿どころか駅のホームがない。

 

そして、宙に浮かぶ蓮見が最初に見た時刻表には23時59分までの汽車の到着時間も七つの駅名も記されてない。

記されてることは【西弐歴23年度8月19日10時3分発】という文字列と【イヴ→アダム】ということだけである。他には何も記されていない。

文字も奇妙な書き方で明らかに手書きではなく、プロジェクターのようなもので浮き上がらせているような表現だ。

 

「さっきからどうしたんだ蓮見?体調でも悪いのか?」

「......なぁ、ジャンヌ。俺の目の前に何かあるように見えるか?」

「......?何か、あるのか?」

「いや、なんでもねぇ。もう大丈夫だ」

 

どうやら、この時刻表も蓮見にしか見えないもののようだ。

これがアレイスターの言っていた一日にランダムで元の世界と繋がる時間なのだろう。そして、推測になるがそれは向こうの世界の住人である蓮見にしか目視できない。

今の時間は10時2分。所持金は400エバ、これでは切符を買うことはできない。買う時間すらも勿体無いだろう。そのまま短い針は3を示す。

すると、宙に浮いた時刻表は音も立てずに消えていった。

 

「.....ッ!」

 

アレイスターの話が本当なら一日周期で世界は繋がる。そして、繋がる駅はここだけではない。

 

「蓮見さん...」

「蓮見、一回どこかで休憩しようか?それとも腹ごしらえに行くか?」

「......大丈夫だ、ありがとう二人とも」

 

これで、元の世界に戻る目処は立った。次にやるべきことも決まった。

 

「なぁ、ジャンヌ。もう少しヌンクを案内してもらってもいいか?」

「あ、あぁ。私は構わないが–––」

「んな心配してくれなくても大丈夫だって、俺は元からおかしいから」

「そ、そうか」

 

蓮見は笑顔を作る、いや、自然と綻んだのかもしれないが、今の蓮見に判断することはできなかった。

 

「じゃあ、次はどこに行く?」

「そうだなぁ、働き口も探したいし色んな所に行きたいってのが本音だな」

「それなら–––」

 

ジャンヌが次の目的地を言おうとした時に、こちらに向かって走ってくる若い男性の叫び声で掻き消された。

 

「ジャンヌ警部!よかった、見つかった!」

「オルト、どうした?」

「休暇中申し訳ありません、実は...」

 

オルト、と呼ばれた青年がジャンヌに耳打ちをする。ジャンヌのことを警部、と呼んでいたあたり仕事仲間なのだろうと蓮見は察した。

 

「何?それは本当か?」

「たしかです!それで、署長が会議を開きたいと」

「......わかった、すぐに向かう。すまない、蓮見、レキ。仕事が入ってしまったので失礼する」

「こっちこそ悪いな、貴重な休み潰しちまって」

「それこそ気にするな、私が好きでやってることだ。そうだ、しばらくうちを拠点として使ってもいいぞ、行く当てがないのだろ?」

「え、いいのか!?」

「構わん、レキはよく泊まってるしな」

「あ、ははは」

 

「警部!」

「あー、わかってる!今行く!」

 

ジャンヌはオルトと共に走って行った。今思えばジャンヌは私服のままなのに仕事場へ向かってよかったのだろうか?

一先ず荷物を置きたいと蓮見は思い一旦ジャンヌの家に戻ろうかと思ったところでレキが話しかけてきた。

 

「ねぇ、蓮見さん」

「ん?」

 

「–––蓮見さんにも、見えてたの?あの時刻表が......」




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