色々ありましたが、エタリは無いのでこれからもお願いします
「えー、我が校は小学並びに、中高、さらに大学部は『努力により秀才へと至り、閃きにより天才へと至る』を小学部から大学部すべての学部で学校理念として掲げており、絶え間ぬ努力と柔軟な思考を生徒に体験させるべきと考え……」
拡張高い部屋の中、数々のトロフィーが飾られ学校の名前の書かれた大仰な優勝旗を掲げた部屋で豪華な椅子に座り、豪華な服装をした
その前には3つの椅子があり、左から玲久、岩さん、出流と並んでいる。
「あー、退屈だ……校長の話ってなんで長いんだよ……」
目の前のマネキンを見ながら、玲久が背伸びをする。
「なんなんだ?ここは……」
岩さんも同じく不審そうな顔をして、窓の外を見る。
そこには――
無数の武器を携え、戦う剣闘士たちが居る。
『ただいまの戦闘成績を発表します。
優勝98点で3-2 平 修平
準優勝94点3-1 日岡 裕子
3位89点で3ー1 岡山 健司』
「うおぁあああ!!」
「いやぁあああ!!」
学生の中から、完成が起きる。
多くの者達が倒れ、数人のみが立っている。
係員なのか、上等な貴族風の恰好をした男女が現れ、生き残った生徒たちを連れていく。
そして逆に残った、負けた剣闘士はゴミの様にダンプカーの様な物によってコロッセオの端に開いた穴へ無造作に堕ちていく。
「なんなんだ?あれは……」
出流が気分悪そうに、その様子を見る。
「あれは我が校における選別です――」
マネキンが反応して、スピーカーから別の声が聞こえ始める。
「この学校は、ここいらでも相当の進学校です。
生徒の中には――医者の息子やどっかの社長の息子、土地の地主の子供なんて全国からお嬢さん、おぼっちゃまが集まってくるんですわ」
岩さんが出流に説明をする。
「へぇ、岩さん詳しいね。
ハッ――!まさか、岩さん昔通ったとか?実はおぼっちゃま?
そう言えば、こんな適当が許されているんだから親の権力で不祥事をもみ消して――」
「バッカ野郎!!
んな訳有るか!!知人の息子が通ってたんだよ!!」
玲久の言葉に岩さんが怒声を上げる。
「その話なら聞いてる――この学校は、小学校からのエスカレーター式で、この学校を出るのを一種のステータスな部分があるんだ」
胸のポケットから取り出した手帳を見ながら、出流が話す。
「うげげ!俺そう言う系苦手だわ~
ってか学生時代から、職員室の空気自体が苦手……」
玲久が舌を出して不快感を表現する。
「確かにお前は、学歴とは無縁そうだな。
やるべき時にやるべき事が出来なさそうなやつだ」
出流がバカにしたように話す。
「うっせぇ!学歴野郎が!!数字だけ見てな!!」
「世間はその数字で人の良し悪しを判断するんだよ!
ま、指名手配犯のお尋ね者には分かんないだろうがな!!」
玲久と出流が岩さんを挟んでにらみ合う。
「まぁまぁまぁ……落ち着いて、こんな奴には上等過ぎて分かんないんですよ」
岩さんが出流をなだめる。
権力者にこびへつらうのは、彼なりの処世術なんだろう。
「しかし――実力主義とはいえ……いささかこれは厳しすぎるのでは?」
岩さんに促されて外を見ると、再び他の「授業」が始まったのか、大量の生徒が武器を持って戦い合っている。
生徒同士が武器を持ち、相手を蹴落とすことだけを考え戦い合う。
それは――
「これは縮図だな――」
出流が遠い目をして語りだす。
「勝利の栄冠を得られるのは唯一一人だろうな。
誰かが自身の努力で他者を出し抜き、勝ち残る。
それはどの世界でもある」
出流の視線の先には、勝ち残った生徒が両手を上げていた。
「負けた者は、見向きもされない……」
敗北した生徒が穴に落とされる。
そして新たに、生徒が流れこみ戦いが始まる。
「戦って戦って生き残った奴だけが、栄光を手に出来る。
けど、それで終わりじゃない。
小学校を必死で努力して、中学を受験して、中学で血のにじむ努力をして高校へ入って高校で血反吐を吐いて努力して、大学に入る。
けど終わらないんだ。就職に出世戦争……全部に勝ち残ってやっと、やっと……」
出流が手を強く握る。
エリートな出流にも何か思う所が有るのかもしれない。
『そうですね――人はアリとあらゆる物に優劣を付けたがる。
そうしないと自身のいる場所が分からないんですよね。
嗚呼……実に愚かしいですね』
その場にいた全員が同じ不快感を感じる。
最早生理的嫌悪すら起こしそうな、非情に不愉快な声音。
3者が同時に部屋の入口を見る。
黒い看守服――『監獄』の看守の一人――クレルが立っていた。
『お揃いですね?ライダー諸君――おおっと、ダァトが居ませんね。
まぁ、処分することを考えるとむしろ好都合でしょうね。
あなた方とは違い、ダァトにはまだ利用価値があります――おや?』
「変身!!」
クレルが話している最中――玲久が素早くジェイルに変身してクレルの顔面目掛けて蹴りを加える!!
『ずいぶんな――挨拶じゃないですか?』
クレルはそれを簡単に受け止め、ジェイルを放り投げる。
「やっぱりオマエか!!今度は何をたくらんでいる!!」
ジェイルの声にクレルが笑みを強める。
『簡単ですよ、ええ、実に簡単です。
同年代を集める学校における実験です。
お互いの生徒が全力で相手に勝つことを考え、それにより適した空間を作る。
相手に勝利したいという根本的な考えは、きっといいプレイズナーになりますよ?』
「ふっざけんな!!
生徒の事は知らない!!けど、みんあ未来に向かって歩いてるんだ!!
それをお前の実験で潰していいハズが無いだろ!!変身!!」
『モードチェンジ!!シーカー!!オープンアイズ!!ルッキントゥ・ザ・トゥルース!!』
シーカーへと変身した出流が同じくクレルへととびかかる!!
「はぁ!!」
シーカーがバックルのシーカーレンズを外し、ソードへと変化させる。
クレルがそれを腕で受け止めるが、そこから煙が立ちクレルから僅かに灰の様な物が零れる。
『チッ……やはり、対私用の武器ですね……なぜこんなモノ――が!!』
クレルがシーカーを蹴飛ばし、一瞬にして異形へと変化する。
蜘蛛蝙蝠そして蛇を混ぜた不快な怪人へと。
「俺の武器が――効いてる?」
自身すらも驚きだったのか、シーカーが武器と相手を交互に見返す。
『んふふふ!!けど、ここはそんな貴方を殺すための施設でもあります!!』
クレルの背中の羽が展開して跳ぶ!!
「な――がっ!?」
ジェイルの横を通り抜け、シーカーの首をつかみ窓を突き破りコロッセオの中心へと飛んでいく!!
「シーカー!!」
ジェイルが即座に、ジェイルナックルを飛ばし同じくコロッセオへと向かう!!
『ほっと!!』
「ぐぁ!?」
コロッセオの真ん中、剣闘士の中心へシーカーを落とす。
ざわ――ざわ――
剣闘士たちが、突然の闖入者に困惑する。
『血を流し切磋琢磨する皆さんこんにちは。
今日はみなさんに良いものをご用意しました――それは、特別ポイントです。
この彼を倒した者には、校長より推薦がもらえるそうですよ?
このチャンス――どうしますか?』
クレルの言葉に、剣闘士たちが一斉にシーカーへと襲い掛かった。
武器を振るい、初対面の相手を本気で殺しにかかる!!
「な、なんて事を――!!」
シーカーがシーカーレンズを振るって、剣闘士の一人を突き飛ばすが……
「うぎゃ!?いでで……」
「この反応まさか!?」
『ええそうなんです。剣闘士の皆さんは実はほぼ生身なんですよ。
強化服の貴方を倒すにはすこーし厳しいですね。
けど、皆さん、必死で貴方を倒そうとしますよ?
いや~応援したくなりますね!!』
少し離れ、人間の姿に戻ったクレルが笑う。
クレルの言葉通り、剣闘士たちの戦力はほぼ人間と変わらない。
それに対してシーカーは強化服。倒すだけならば全く苦戦はしないが、倒さないさらに相手はこちらを必死に狙うとなれば条件は別だ。
それはまるでクレーン車のクレーンの先に箸を握らせ豆腐をつかむような作業だ。
僅かでも力を入れれば生徒は――
しかし、倒さなければいずれは――
「ここは俺が――」
『させません』
追ってきたジェイルにクレルが向き直る。
『貴方には足止めをお願いしますよ――フェニシオン?』
『チッ!!こんな役かよ!!』
空中でジェイルが突き飛ばされ、地面に落ちる。
目の前には羽を広げたフェニシオンの姿が有った。
「フェニシオン、監獄の外へ出たのか?」
『ああ、ちょっとな!!』
フェニシオンの蹴りが空中から繰り出される!!
ジェイルがそれを横転して交わす。
そして、ジェイルスラッシュを持ち出し――
「そこだ!!」
何度か目の攻撃、ジェイルは地面に転がりながら上からとびかかって来たフェニシオンの左胸にスラッシュを押し込む!!
剣はフェニシオンの胸に深く突き刺さり――
『効かねぇな!!』
フェニシオンが胸から、剣を引き抜く。
「やっぱりか……」
ジェイルが困ったように仮面の下で笑う。
『その武器の製作者を忘れたか?誰なのかよ!!』
フェニシオンが背中の羽を変形させる。
横に有った羽は、前を向き――
『ファイア!!』
小さな鳥型の炎が周囲無差別にばらまかれる!!
それはジェイルは勿論、シーカーの周りの剣闘士にも――
「あつい!?」
「あじぃいいい!」
「あざざざざざ!!」
容赦ない炎を受けて、生徒たちが飛び上がる!!
「な、なんて事を!?」
逃げる生徒を見ながら、シーカーが憤りを覚える。
『んあ?ガキなんて知ったこっちゃねーんだよ!!俺の効果範囲内に居るのが悪いんだよ!!』
一切の悪びれもなく、フェニシオンが笑う。
そう、やけどに苦しみ逃げる生徒を笑ったのだ。
「お前ら!!なんで、そこまで自分本位なんだ!!
自分の目的の為に他人の人生を歪めてなんとも思わないのか!!」
『思わないねぇ!!いいか、こいつらの願望を叶えてるのは一種のサービスだ。
願うから与えた。キーを覚醒させたいから、実験をしたいから与えた。
たったそんだけなんだよ。
それにほれ、今回の事件の黒幕がくるぞ?』
「え?」
フェニシオンの声に、シーカーが振り向く。
そこに居たのは、病院でみた子供の母親だった。
「なんで――」
まさか、そんな最悪の想像が出流のなかで巡る。
「私、自分の子供を大切に思ってるの……
けど、どうしても他の子が立ちふさがるの……
どうしても、どうしても一番に成って欲しくてね?
だってそうでしょ?私は、親。子供は親の期待に応えるモノよね?」
母親が見慣れたキーを取り出す。
それは以前、クレルが回収したキーで……
「ヤメロ……!!
それは――取り返しがつかなくなる!!」
シーカーの言葉を無視して、母親は自身の胸にキーを差し込む!!
『エヴォリュート!!アイドル!!』
そのキーは以前のアイドルキーとは違った。
自身を偶像とするのではなく、自身の息子を自分の思い描く様に作り変える願いを込めた別種のアイドルキー。
『アハハハハハハハハ!!私の息子が一番になるのよ!!』
その姿はやはり異形。
マネキンのような形だけの顔に白く細長い左右3対、計6本の腕。
そして下半身は鳥かごの様になっており、無数の子供たちが捕らえられている。
「なんで――なんで、素直に幸せが祈れなんだよ!!」
「これが、キーの力ってやつだ!!」
ジェイルとシーカーが飛び上がる。
悲しい暴走を止める為に、何処かで歪んでしまった願いを元に戻すために。
『良いですね。良い戦いです』
離れた場所、クレルが観戦して笑う。
『んふふ、今回のプレイズナーは正解でしたね。
以前作ったアイドルを成長させ、別種の人間に埋め込んだ……
たっぷり時間をかけて、成長しました……ふふふ、まさか学校自体まで変化させるとは……
進化も目前でしたが、見つかってしまっては仕方ないですね。あとは――』
「あとは地獄でやれよ」
岩さんがクレルの頭に拳銃を突きつけた!!
『んな――ぎゃい!?』
パンパンパン!!
「クズってのは本当に居るもんだな……」
容赦なくクレルの顔面に銃弾を見舞った岩さんが、素早くリロードをする。
「立てよ。死んじゃいねーんだろ?」
『くふふ、そうです……通常弾丸では私は死なない!!』
「だよな?なら、最後の一発は効いた訳だ?」
『え――ぐぶ!?なぜ!?』
クレルが自身の額から流れる血を見て、同様する。
「コックプレイズナー。
俺が初めてあった、プレイズナーだ。
そいつの生み出した調理器具に一部を弾丸に加工したんだよ。
そんな作れなかったが……な?」
『くっそ!!人間め!ジェネラルから与えられたこの体に傷を!!』
「やるさ、何度でもな!!お前らの野望は俺と、ライダーがぶっ壊す!!
何度でもだ!!」
その時衝撃が走る!!
クレルがみると、アイドルプレイズナーが倒されていた。
こちらをみたジェイルが手の中でアイドルキーを握りつぶすのが見えた。
それと同時にコロッセオが消え始める。
『これは、予想外……いつか、いつかまた会いましょう!!
ライダー!!そして不愉快な人間!!』
クレルが、羽をはやしその場から退散した。
「私は――どうなるの?」
アイドルプレイズナーとなった、母親が出流に連れられる。
「逮捕だ。学校の乗っ取りそれだけじゃない。
多くの生徒が覚えていないだろうが心奥に、傷を負った。
だから――」
出流の言葉に顔を伏せる母親。
「だからこそ、俺たちは前に進まなきゃならない。
あんたの息子。支えてやるのは貴女の仕事だ。
結果だけじゃない、やさしさを持って相手の事を考えてやれ。
少し休んで、それからまた歩けばいい。きっとあの子にはあんたが必要なんだ」
出流の運転する車が、病院の前で止まる。
「おかーさん!!」
入院していた少年が車いすを引いて走ってくる。
夕焼けの中、少年の笑顔と母親の涙が優しく輝いていた。
「久しぶりに、あの学校へ行ったな……懐かしい……」
岩さんが一枚の写真を見る。
そこにはとある家族がいた。
知的そうな父親と、優しそうな母親。
かわいらしい女の子と、自慢げに卒業証書を抱える少年。
「俺がなんども迎えにいったっけな……」
岩さんの足元に、古い新聞が揺れる。
そこにはとある一家が殺害された記事が載っていた。
「奴にあの弾丸は効いた……
なら、他の怪物も……」
岩さんはじっと写真を見ながら、自身の腰にぶら下げた銃に手を当てた。
まさかのオーズプッシュの風潮。
新コンボも続々と……
カニ、エビ、サソリは甲殻類で分かりますが……
ムカデ、ハチ、アリって何縛りだ?
今回のコンボは、何系なのか分からない作者です。