エタリはしない積りですが、うまく文章が形に成らなかったんですよ……
次回こそは!!
わー、わー、キャッキャ!
とある港町の漁港。
家族連れで賑わう、海に面した公園。
マリンスポーツにBBQなどのレジャー施設。
家族団らんを楽しみ、にぎやかな時間が過ぎていく。
そんな幸福な雑踏の中で――
パァン!!
あっけない、非常にあっけない乾いた音に数人の者達がソレを見つける。
海から来たのか、モーターボートから降り立つ数人のガラの悪い男たち。
まるで映画のワンシーンの様だと的外れな考えを持った瞬間、一人の男が放った2発目の銃声によって、それが現実味を帯びる。
「よぉ、獲物共……元気にしてたか?」
男が懐から、カギの様な物を取り出し胸に刺した瞬間、異形へと変化する。
『まずは此処からだ――行くぞ?』
「「「「おおーー!!」」」」
最初の一人を皮切りに他の男たちも異形へと姿を変える。
和気あいあいとした幸福な空間は一瞬で怪物たちに蹂躙された!!
「うわぁあああ!!」
「いやぁあああ!!」
「ママぁああああ!!」
逃げまどう市民、そして逃げ遅れた者が居ればそれから――
『げっひっひっひ……良いねぇ、良いねぇ……俺はさぁ、人が怯えるのを見るのが大好きなのよォ!!』
怪物の一体、藻が絡みついた様な錆びたレイピアの様な物をもった怪人が、逃げ遅れた子供の目に鋭い針を突きつける。
「いや……」
『安心しなぁ?殺しはしないさ、俺は慈悲深いんだ。
両眼を抉りだしたら逃がしてやるよ!!』
怪人――ニードルプレイズナーが獲物を振り上げた時――!!
バン!!ババン!!
『ぐぅあ!?』
数発の光弾が、プレイズナーを打ち抜いた!!
「さぁ、此処は危険だ!早く逃げるんだ!」
青年の声に急かされ、少女は逃げていく。
『ぐひひ、良いね、良いねぇ!俺はお前みたいな正義面した奴が大好きなんだ。
ゆっくり痛めつけて――』
「悪いが、そんな趣味に付き合ってる暇はないんだ」
『な、ベルト――!?』
青年――出流が腰にシーカーズドライバーを巻き付け、手にシーカーレンズを持つ。
「裁きの時間だ――変身!!」
『オープンアイズ!!ルッキントゥ・ザ・トゥルース!!』
レンズをバックルに挟み込んだ瞬間、出流の全身に緑のラインが走る!!
そして一瞬のうちに、出流を正義の使者――仮面ライダーへ変える!!
『へッ!こいつは良いゼ!!早速テメェを血祭に――』
「はぁあああ!!」
ニードルプレイズナーのいう事など無視して、即座にシーカーレンズをスラッシュモードへ変えてニードルに切りかかる!!
『ぐぇ!?お前――人のいう事は最後まで……ぐぅあ!?』
「悪人と話す事などない!!俺の正義の前に屈しろ!!」
シーカーが右腰にマウントされているメジャー型の武器、「シーカーメジャー」へと手を伸ばす。
そしてそれを振るうと、メモリの掛かれた鉄製のリボンの様な物が伸びてニードルを取り囲む。
『んな!?これは――』
「シーカーロープ!!」
その声と共に、二-ドルプレイズナーをメジャーが縛りつける。
メジャーは鋭い剣の様になっている為、それ自体が攻撃に成るのだ!!
「トドメだぁ!!」
シーカーレンズを振るい、上空へジャンプ!!
そして落下するエネルギーと力を合わせ、ニードルプレイズナーに振り下ろした!!
『あ……くっそ……』
最後の言葉と共に、ニードルプレイズナーが倒れる。
「ふぅ、少し調節したおかげか大分良くなった。さすがだ」
ベルトの性能を見て、満足する結果が出たのか出流が倒れるプレイズナーに近寄る。
「なぜ、キーがこんな状態に?」
倒れた男の腹から、キーが刺さったまま出てくる。
体に刺さったままというのは非常に中途半端な姿だ。
「悪いが回収させてもらうぞ?」
倒れる男から、出流がキーを抜くと……
『あ……う、キ、キーを……かえ、せ……かえ……うぁあああ………』
男からキーを抜くと驚くべき変化が起きた。
「な、何が――」
ボト、べト、べしゅ……
キーを抜いた瞬間男は自身の形を保てなくなった様に、黒いひどく嫌な臭いをするヘドロの様な物へと化し溶た体を出流の前にさらした。
「なんだ、コレ……」
出流が目の前にある、『男だったもの』を見おろす。
確かにそれは人だたハズだ。さっきまで確かに自身と会話をしていたハズなのに、今ここに有るのはひどく嫌な臭いを放つねばついた何かだった。
「ドライバーのせいではない……ハズだ」
自信なさげに、出流が話す。
そう、人体に影響を与えるのはキーのハズ。
なぜこんなことに成るのか、皆目見当もつかなかった。
「なんで――うわ!?」
小さく音がして、男らか引き抜いたキーが砕け割れた。
「父さん、回収班を回してこれが何か、調べたいんだ」
出流が通信機に声を上げるが、そこから言葉が返ってくることは無かった。
「なんだ、一体何が――うお!?」
訝しがる出流の前に、再び異形が降り立った。
全身を包帯で巻いたひどく痩せこけた姿、そしてその周囲に浮かぶ紫色の数個の球体。
間違いなくプレイズナーの一体だった。
「またか!?何度でも――」
出流が構えるより前に、そのプレイズナーは動き出して、出流を球体にぶつけた。
「ぐお!?」
鈍い痛みに、出流がシーカーレンズを落とす。
『此処ハオ前ノイルベキ場所デハナイ。今回ハ手ヲ引ク方ガ身ノタメダ――マダ、死にニタクハナイダロウ?』
球体の一つ、それに口が現れ老人の様な声を出す。
『ホラ――始マルヨ』
プレイズナーが指さす先に、海の沖からみるみる内に再び何かがやって来た。
「あれは……島?いや、船……なのか?」
水平線の向こうから、無数の船をくっつけた様な『物』が進んでくる。
無数の船をぞんざいにくっつけ、何年もの月日をかけ合わせ続けたらあんな姿になるのだろうか?
そんな、海に浮かぶ異物が
『がぁあああああああああああああ!!』
それは悲鳴にも聞こえる、咆哮。
浮かぶ異形その先頭に値する部分が、黄色い目を開き大きく口を裂けさせ声を上げた。
その瞬間、出流の足元すぐに光が走って――そこに有った物が消失した。
「なんだコレ……」
目の前にあるのは、平坦な土のみ。
舗装されたアスファルトも、そこに植えられていた草木も。さっきまで住人がワイワイ騒いでいた遊具も、まだ避難途中の人間もまとめてまるでキャンバスを白く塗りつぶしたかのように消えていた。
『あれはべりある。わたしとおなじ、じょうきゅうぷれいずなーのひとり』
プレイズナーが今度は子供の様な声を出して、球体をしゃべらせた。
「ベリアル……だと?お前と同じだと?」
『我ガ名ハ「ダンタリオン」全テヲ知ルプレイズナーダ』
ダンタリオンの目が光り周囲に、フラッシュを焚いた後そこには何もいなかった。
「くっそ、一体どうなってるんだ!!」
玲久が苛立たし気に、机を叩く。
目の前には岩さんそして、華姿のカバン。
「犯罪者、お前のせいじゃない……タイミングが悪かったんだ」
珍しく岩さんが相手を思いやるような言葉を漏らす。
ベリアルによって物が消失した、範囲の中に3人もいたのだ。
出流のいた場所から丁度反対側のレジャー施設で3人はBBQにいそしんでいた。
プレイズナーの攻撃にも気が付かず、目の前で華姿は2人の前から消え失せていた。
留置所内に戻って来た2人は状況を整理していた。
「少し、外の空気を吸ってくる」
苛立たし気に、ポケットから煙草を取り出した岩さんが部屋を後にする。
「また、新しい――」
「プレイズナーの様だな?」
不意に掛けられる声に、玲久が顔を上げる。
「ダァト……」
黒服に、犬型のアイテムを足元に走らせる男ダァト。
ゆっくりと歩み寄って来て、岩さんがさっきまで座っていた椅子に座る。
「あれはベリアルだ……72体いる上級プレイズナーの中で一番の大食漢だ。
人だろうと、物だろうと、何だろうと食っちまう」
「食われた奴はどうなるんだ!?まさか――」
最悪の結果を思い浮かべ、玲久が息を飲む。
「焦るな、希望はゼロじゃない。
奴は食う量こそ、デカいが消化時間は存外長い最も変身者にキーは影響を受けるせいで、一概には言えないがな」
ダァトがバイトの頭を撫でながら、声を出す。
「結局は分かんないって事か……」
「逃げられたら、そこまでなのは確実だな」
そう、相手は海に浮かぶ異形、そのまま波に乗り何処かへ消えて行ったとしても不思議ではなくなっている。
つまりすべては、あの船の思い通りという訳だ。
『さてと……ニードルがやられたのは想定内ですが!
次は貴方に期待していますよ?』
船の中、クレルが目の前の人物に話しかける。
『…………』
ブォン!
その人物は、船の錨の様な打撃武器を容赦なくクレルに振るった。
『お見事、お見事!その闘志は目を見張るものがありますねぇ!』
クレルの言葉を無視して、男は歩き出す。
ベリアルの一角にある、自身の船に乗り再び陸地に向かって走り出す。
その時、後ろから声が聞こえる。
『カシラ……準備が出来ました』
『ちょいと、掛かりましたが大丈夫ですぜ?』
それは男の部下だった。
クレルによって攫われた者もいれば、その後海上で仲間にした奴らも大勢いた。
その言葉を聞いて、男が嗤った。
『漸くか、やってやるよ!!やってやらぁ!!』
男が自身にキーを突き刺し、怪物へと変化した。
クレルが、未だ出撃しない部下に気が付く。
そして、嫌味な顔を浮かべながら――
『おや、まだ居たのですか?早く戦いに出て――ぐふ?』
クレルの腹に、男の持つ錨が突き刺さった。
『これは……なんの、つも……』
『船長交代だ。この船は俺たちが貰う!!』
「おお!!」「そうだ!!」「やれェ!!」
その言葉が、合図だったのか。
他の船員が武器を持ち出し、クレルに襲い掛かる!!
『そんな、この私が――人間、ごときに……!!』
それから少しあと、ベリアルからズタボロに成った何かを詰めた樽が捨てられた。
鎖と蝋で厳重に密封され、そのまま波に乗り海の中へと深く深く沈んでいった。
『怪物が出た!!戦闘を頼む』
玲久のいる留置所の電話が鳴る。
それは、芽栗警視総監からの通信で、玲久は勢いよく走り出した。
「岩さん!!プレイズナーが出たぞ!!」
「分かった!!行くぞ、指名手配犯!!」
岩さんの乗る車に飛び乗り、二人は怪物の目撃情報のある場所へと向かっていく。
今はそれしか手段がないのだろう。胸の中の無力を消すにはこれしか……
『はっはっはー!!奪え!!奪えぇ!!全部だ!!全部俺たちのモンだ!!』
街中で、男が部下を指揮して店から物を奪う。
法などない、恐るべき物などないと言いたげな、まさに傍若無人なその振る舞い!!
正に略奪者の名がふさわしかった。
『カシラぁ!!次は――』
『おうよ!!ライダーとかいう奴をぶっ潰して、この力を存分に楽しませてもらうぜ!!』
理性の箍が外れた無法者たちの声が、大きく響いた。
嫌味なアイツが退場です。
死んじゃったかな?大丈夫!!
水落は――