僕のヒーローアカデミア PLUS ウルトラマン   作:リューイ

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第5話 初めての対人戦闘訓練

 「わーたーしーがー普通にドアから来た!!!」

 

 入学式の翌日、午前中の通常の授業が終わり昼休憩を挟んだ午後、1-Aの生徒がヒーロー科特有の授業、ヒーロー基礎学が始まる時を今か今かとソワソワしながら待っていると開始の合図のベルと共に屈強な肉体のマントを付けた男が教室に入ってきた。

 

 彼は雄英の教師にしてNo.1ヒーロー、オールマイトだ。

 

 オールマイトは自分の登場に色めき立つ生徒を前に早速授業の説明を始める。

 

「ヒーロー基礎学! ヒーローの素地をつくる為様々な訓練を行う科目だ!!」

 

「早速だが今日はコレ!!」

 

 オールマイトは懐からBATTLEと書かれたプレートを取り出して生徒に見える様に掲げながら「戦闘訓練!!!」と今日の授業内容を発表した。

 

 「そしてそいつに伴って……こちら!!!」

 

 オールマイトが何かのリモコンのスイッチを押すと壁から棚の様なものがせり出してきた。

 

 オールマイトがその棚の前まで近づき「これが君たちの個性と要望をもとにサポート会社の方々が作ってくれた戦闘服だ!!!」棚を指さした。

 

 「着替えたら順次グラウンドβに集合だ!!」

 

 教室を出ようとしたオールマイトはふと何か思い出したのか立ち止まった。

 

「警察官なら制服、医者なら白衣を身に着ける、理由は色々ある。だが自らが何者かを示すということは共通している。ゆえに戦闘服を身に着けたのなら君たちは自覚しなければならない。 自分はヒーローなのだと!!!」

 

 オールマイトは喋り終わると教室を出ていった。

 

 残された生徒たちはオールマイトのその真剣な言葉を受け取り皆しっかり意識を切り替えた様子で戦闘服を順番に取に行った。

 

 

 

 

 

 グラウンドβに1-A全員が集まるとオールマイトが今日の授業内容の詳しい説明を始めた。

 

 「始めようか有精卵共!!! 戦闘訓練のお時間だ!!! 初回は屋内での対人戦闘訓練だ!!!」

 

 「二人ないし三人でヴィランチームとヒーローチームを組んで闘ってもらう!!!」

 

 「状況設定はヒーローが核兵器を持つヴィランのアジトに潜入して核兵器もしくはヴィラン全員確保を目指す!!!と言うものだ。」

 

 「ヒーロー組の勝利条件は制限時間内に核兵器に触れるかヴィラン組を全員確保する事、それに対しヴィラン組の勝利条件は制限時間内核兵器を守り切るかヒーロー組を捕らえる事だ。」

 

 「ちなみに対戦相手とチームはくじで決める方法はくじ!!」

 

 「それじゃ、最初の対戦は」と言いながらオールマイトはくじを引く。

 

 「こいつらだ!!!  ヒーローチーム!! 緑谷少年と麗日少女!! ヴィランチーム 飯田少年と爆豪少年!!」

 

 対戦相手とチームが決まるとオールマイトは生徒たちを先導し戦闘訓練を行うビルの入り口まで来た。

 

 「ヴィランチームは先に入って核に見立てた張りぼてを好きなところにセッティングするんだ!! ヒーローチームは五分後にスタートだ!! ほかの者は地下のモニタールームで観戦するぞ!」

 

 オールマイトの説明が終わると緑谷達四人以外は地下のモニタールームに移った。

 

 地下のモニタールームに移動後オールマイトがモニターをつけるとすでに飯田と爆轟は核兵器に見立てた張りぼてをセッティングし終わっていた。

 

 モニターに映る爆豪はイラついた様子で核を配置した部屋から飯田を残し一人で出ていく。

 

 その一方で違うモニターではもう5分経って潜入を開始したのだろう緑谷達ヒーローチームがビルの廊下を慎重に忍び足で行動している姿が映し出されている。

 

 そんなモニターを見ている生徒の一人、信は近くにいた八百万にモニターを見ながら話しかける。

 

 「百はこの勝負どっちが勝つと思う?」

 

 モニターから目を離さず八百万は少し考えたと「ヴィランチームの方が有利ではないでしょうか? ヒーローチームは核とヴィランを探すところから始めねばなりませんし。」と言った。

 

 「確かにそうだね。」

 

 信が八百万の予想に同意しているとモニター上ではヒーローチームを爆豪が奇襲していた。

 

 爆豪は緑谷一人しか見えていないように攻撃を緑谷に集中させている。緑谷もそれに受けて立つつもりなのか麗日と別行動を選択した様だった。

 

 緑谷と爆豪、二人だけになった廊下ではだんだんヒートアップしてきたのか激しい戦いになっている。

 

 爆轟は緑谷にまるで見せつける様に腕の手榴弾を模して造られた籠手からすさまじい爆発を放った。

 

 これには流石にオールマイトに止められた様だったが、ならばと、爆豪は近接格闘戦に切り替え、自身の爆発の反動を利用したトリッキーな動きで緑谷を翻弄していた。

 

 そんなモニターを見て八百万が苦言を呈する。

 

 「爆豪さんも緑谷さんも熱くなりすぎですわ。あれでは戦闘訓練と言うよりただの喧嘩ですわ。」

 

 「だけど緑谷君はまだ何かやるつもりだ。勝負を諦めてない。」

 

 信がそういうと八百万も改めて爆豪と緑谷の映るモニターを注視し始めた。

 

 モニターでは爆豪と緑谷が決着を着けるつもりなのか互いに相手へと向かって行った。丁度部屋の真ん中あたりで二人は互いに手の届く間合いに入った。その瞬間、爆豪は緑谷に向かい攻撃を仕掛けるが緑谷はその攻撃を左手でガードし天井に向かい思い切り拳を振りぬいた。

 

 空振りのように見えたその拳から放たれた衝撃波はビルの天井を一番上まで打ちぬいた。

 その無駄に思えた攻撃は上にいた麗日への援護だった。

 

 核のある部屋で飯田と闘っていた麗日はなすすべがなく手をこまねいていたが緑谷が衝撃波で作った瓦礫を自らの個性を使い浮かせた柱を使い打ち出して飯田への攻撃と目くらましに使い、飯田がひるんだすきに麗日は核兵器を確保した。

 

 モニターを見ていた生徒たちがあっけにとられていた中オールマイトの「ヒーローチーム Win!!!」との声が響く

 

 オールマイトが緑谷達を迎えに行って戻ってきたが緑谷はケガで保健室に運ばれたため戻ってきたのは3人だけだった。

 

 その後、講評が行われた。色々な意見が上がったが飯田が最も状況に即した行動をとっていたということになり、次のチーム決めが始まった。

 

 「さぁ 次の対戦チームはヒーローチーム、八百万少女、蛙吹少女、眼強少女、ヴィランチーム、東田少年、峰田少年だ!!!」

 

 そのオールマイトのチーム分けに峰田が異を唱える。

 

 「待ってくれよ、オールマイト先生!! オイラ達は二人だけしか名前よばれてねぇよ。」

 

 峰田の言葉にオールマイトは「実戦では同数で対決なんてことほとんどないよ。一対二、一対三または三対一そんな戦いもある。だからヴィランチームが二人なのは間違いじゃないよ。」

 

「まじかよ。」と唖然としている峰田に声をかけ信はビルの中に入っていく。

 

「峰田君! 用意しよう。」

 

「あぁ」と峰田も信に続いてビルに入っていった。

 

 信と峰田は爆轟たちが核を置いていた部屋とは別の部屋に核を設置して開始を待っている。

 

「東田の戦闘服ってヒーローのコスチュームっぽくないよな。どっちかというと警察の特殊部隊とかが着てるような服だよな。」と峰田が信に唐突に話しかける。

 

「まぁほとんど同じものだからね。違う所と言ったら銃を持っていなくて、代わりにテイザーと警棒を持っているのと腕にケブラー製の盾を付けてるぐらいだよ。」

 

 東田の答えに峰田は自分で話を振っておきながら興味なさげに返事をする。

 

「へぇ、そうなのか。」

 

「それよりさぁ。東田よぅ、女子の戦闘服、エロくね?」

 

 信が峰田の問いの返答に困り愛想笑いをするが峰田はお構いなしにまくしたてる。

 

「八百万のレオタードとか蛙吹のぴっちり体にフィットしたウェットスーツみたいなのとか、スゲーエロいだろ。それに眼強の白衣とごついゴーグルってエロさは、ないけど中身がスゲーきになんねぇか。」

 

 信は峰田の発言を完全にスルーして「そろそろ始まるよ。作戦立てよう。」と言うが峰田は何か考え込んでいる様子で返事がなかった。

 

 信がもう一度峰田に声をかけようとしたとき峰田は何かを思いついたかのように突然声を発する。

 

 「そうだ!! 屋内で近接戦闘をしていたら当然相手に触れなきゃならないよな。」

 

 信は峰田の発言に「まぁ、ふつうはそうだよね。」と返すと峰田はとんでもないことを考えていた。

 

 「それじゃあ、オイラが偶然おっぱいとかおしりに触っちまうのもしかたないってことだよな。」

 

 「いやそれはダメだと思うよ。」と信は峰田に言うがもはや峰田は聞いていなかった。

 

 「オイラ、男になってくるぜ。」と言い残して峰田は開始と同時にヒーローチームを探しに行った。

 

 もはや峰田を止めることはできないと悟った信は終了時間まで核兵器を守ることにした。

 

 しかし早々に峰田はヒーローチームに捕まったらしく、無線から「後は頼んだぜ! 同志!」とほざいている、思はずイヤホンを床にたたきつけそうになる信だがイヤホンが学校の備品であることを思い出して、思いとどまった。

 

 信は一度深呼吸をして冷静になりこれからの対策を考え始めた。

 

 何か思いついたのっか信は核を窓際に移動してその前に立ってヒーローチームを待った。

 

 

 

 

 

 そのころヒーローチームはというと八百万が先ほどの峰田の行動について「まったく峰田さんはハレンチきわまりなかったですわね」と怒りをあらわにしている。

 

 残りの蛙吹と眼強も八百万の意見に同様だといわんばかりに頷いている。

 

 しかし残り時間の事も気にかかっていたのは怒ってばかりいられないと八百万が次の作戦について切り出だした。

 

「峰田さんは確保しましたので後は信さんだけなのですがどうやって攻略いたしましょうか?」

「瞳ちゃんに核と東田ちゃんを見つけてもらうとしてそこからは一人が陽動残りの二人が突入でいいじゃないかしら。」と蛙吹が発言すると眼強もその案に賛同する。

 

「では、そういたしましょう。 陽動は蛙吹さんにお願いしてよろしいでしょうか?」と八百万が問う

 

 蛙吹はケロと鳴いてから「まかせて。」と了承しする。

 

「作戦も決まったことだし、索敵始めるね。」と眼強が言い個性を使いビルを透視する。

 

「居たわ。 東田君は4階の階段から右に3つ目の部屋の窓際においてある核の傍にいる。」

 

 その報告を受け八百万は「作戦を開始いたしましょう。梅雨さん準備ができたら通信をお願いしますわ。」と作戦を開始した。

 

 八百万と眼強はまず4階の信がいる部屋の近くまで移動し、蛙吹からの通信を待った。

 

 暫くして蛙吹から準備完了したとの通信が入り突入を開始しようとしたとき信が大きな声で八百万たちに呼びかけてきた。

 

「ヒーローチームに告げる今すぐおとなしく出てこいさもないとこの核を破壊して放射性物質をあたりにまき散らす!!! やめてほしければ出てくるんだ1分だけ待つ。 60、59、58……」

 

 信の言葉に驚いた八百万たち3人は信が近くの部屋にいるにも関わらず無線で話し出す。

 

「これは核が本物でヴィランの目的も不明と想定するならばうかつに突入はできないですわね。」

 

「だけどこのままというわけにはいかにわ。」

 

「ではこういたしましょう命令に従った振りをして眼強さんと私が出て行き、信さんの気をひきつけますので、その間に蛙吹さんが核を確保するという流れでどうでしょうか?先ほどとは逆の役割ですがうまくいくと思いますわ。」

 

「私は大丈夫よ」

 

「責任重大ね。 けどやるわ。 任せてちょうだい。」

 

「では改めて作戦開始ですわ。行きましょう眼強さん!」

 

「えぇ」

 

 八百万と眼強は信のいる部屋に入っていく。

 

 二人がが部屋に入ると信はカウントをやめる。二人が部屋の中ごろまで来ると信は「そこで止まり、互いを確保テープで縛るんだ。」と命じた。

 

 八百万と眼強が互いを縛るとそれを確認するために信は二人に近づく。

 

 信が核から離れた瞬間、窓から蛙吹が部屋に飛び込み核を確保しようとする。しかしそれに気づいた信は手に持っていた警棒を思い切り蛙吹に投げつけて核兵器の確保を阻止した。

 

 信は核兵器の方へ急いで戻ろうとするが後ろから八百万と眼強から確保テープを巻かれた。

 

 確保テープを巻かれた信はあっけに取られている。

 

「確保テープで拘束されてたんじゃなかったのか。」

 

「えぇ、少々卑怯かもしれませんが確保テープは結んだように見せかけて結び目を掴んでいただけですわ。」と八百万と信が話しているとオールマイトから「ヒーローチーム WIN!!」とのコールがあった。

 

 それから信たち5人は迎えに来たオールマイトと共に地下に戻り、オールマイトからの講評を受けた。

 

 講評を受けたあとのクラスメイト達の屋内戦闘訓練は順調進んで行き全員が訓練を終える。

 

 全員の戦闘訓練が終わったあとオールマイトから「お疲れさん!!! みんな初めての訓練にしては上出来だったぜ!!」とねぎらいの言葉をもらった。

 

「今日はこれで授業は終わりだ!! では解散!!」と言うとオールマイトは一人だけ大きなけがをした緑谷が心配だったのか急いで校舎に戻っていった。

 

 グラウンドβに残された生徒たちも更衣室で着替えて教室に戻っていった。

 

 

 

 

 ホームルームを終えた放課後1-Aの生徒たちは初めての戦闘訓練を終えた興奮冷めやらぬ様子で戦闘訓練のことを離している。

 

 そんな中、爆豪は帰り支度をしている。その光景を見た1-Aの生徒の一人切島 鋭児郎が爆轟に声をかけた。

 

「爆豪、もう帰っちまうのか?」

 

 そんな切島に続いてほかのクラスメイトも声をかける。

 

 しかし爆豪は切島たちに一切答えることなく、いつものイラついた様子ではなく何か思いつめた様子で教室を出ていった。

 

 丁度爆豪が教室を出て1分ぐらいしたとき緑谷が治癒を終えて教室に戻ってきたがすべて治ったわけではないのか彼の体に残る傷と吊り下げられて固定されている腕が痛々しかった。

 

戻ってきた緑谷を迎えたのはクラスメイトたちからの称賛の声だった。

 

 そんな彼の痛々しい姿を心配したのか戦闘訓練でペアだった麗日が声をかける。

 

「デク君、ケガ治してもらえなかったの?」

 

 緑谷は女子との会話に慣れていないのか麗日の問いにしどろもどろになりながら答えた。

 

「あ いや これは僕の体力てきもんだいで」

 

 緑谷は麗日と会話しながら辺りを見回して爆豪がいないことに気づくと「かっちゃんはどこにいるか知ってる?」と聞く

 

 しかしかっちゃんが誰を指すか知らない麗日は困惑した様子で「えっと、かっちゃんって誰だっけ?」と緑谷に聞き返す。

 

 すると緑谷は慌てたように「ごめんっ かっちゃんって言っても分からないよね。爆豪 勝己君の事なんだけど」と言う。

 

 すると麗日は申し訳なさそうに「爆豪君なら、皆止めたんだけどさっき黙って帰っちゃったよ。」と言う。それを聞いた緑谷は一目散に教室を出て走って行った。

 

 緑谷が教室を出た後、窓際にいた信が何となく窓の外を見ると緑谷が爆豪に追いついたか二人は何やら口論している様でいつも尊大な態度をとっている爆豪が泣いている様子だったのでこれ以上観ているのは無粋だろうと信は視線を教室内に戻した。

 

 しかし爆豪と緑谷の事が気になった信は緑谷が戻ってきたら彼を今回の戦闘訓練の反省会でも開いて呼んでみようと考えていた。信は早速反省会を開くために参加者集めを始めた。

 

 信は、最初に一番声をかけやすい八百万に話をもっていった。

 

「百、明日の休日なんだけど今日の戦闘訓練の反省会と自主練をしないか?」

 

「いいですわね。 ですが私と信さんの二人でですか?」

 

「いいや、あと何人か誘おうと思っているんだけど、百は蛙吹さんとか眼強さん、麗日さんあたり誘ってみてくれる? 俺は緑谷君と飯田君を誘ってみるから。」

 

「わかりましたわ。」というと八百万は早速蛙吹さんたちを誘いに行った。

 

 丁度そのころ緑谷が教室に戻ってきたので信は緑谷を反省会に誘いに行った。

 

 

 




 
 今回の話にはウルトラマンも怪獣も出せなかったけど
 
 次の話には怪獣出そうと思っています。

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