八雪にも手を出しました。が、少し悲しいお話になるかも知れません。
いちゃいちさせるだけではありません。
ではでは、どうぞー♪
「ねぇ、ママ。私のパパはどんな人だったの?」
食事中、唐突にそう聞いてきたのはまだ小学生になったばかりの娘だった。
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私は最愛の夫を亡くした。
娘が生まれ、1歳になろうという時に彼は死んでしまった。
最初は私も彼を追いかけて死のうかと思った。
しかし、娘を置いていくわけにも行かず、私が追いかけても彼は怒るだろうと思い、結局死ねなかった。
「そうね、あなたのお父さんは立派な人だったわ。最後まで私とあなたの、、、家族のことを考えていたわ。」
「へぇー、私はあんまりパパのこと覚えてないんだー。」
「まあ仕方が無いわね。あなたが1歳の時に死んでしまったもの。」
この子は可哀想だ。父親がいない。覚えてもいない。母親も、、、私も忙しくて家にいない。
彼の貯金があるとはいえ、働かずに暮らしていけるほど余裕はない。
私は毎日仕事だし、娘は基本的に学校から帰ると、姉さんや由比ヶ浜さん、いろはさんに面倒を見てもらっている。
私と喋り方が違うのはこのせいだと思う。
「.....うん。ママはパパのことが今でも好き?」
「当たり前でしょう。人生で初めて出会った私の好きな人で、私をちゃんと愛してくれた人だもの。」
「そっかー。私もそんな人に出会えるかなー?」
「きっと出会えるわ。あなたは可愛いし性格だっていいんだから。」
「ふふ、そうだねー。」
私は幸せだ。彼を亡くしたばかりの時は死にたいと考えるほどだったが、こんなに可愛い娘や、支えてくれる周りの人がいる。
「でね、ママ。来週の土曜日に参観があるんだって。みんなはパパもママも来るんだって。私はパパがいないからママが来るの?」
「ごめんなさいね。土曜日は仕事なのよ。」
「......そっか、しょうがないね。」
「そうね、葉山くんといろはさんにでも頼んでおきましょうか。」
「、、え?いろはおねぇちゃんが来てくれるの?やったー!!!でも葉山くんって誰?」
「あなたのお父さんの友達?よ。イケメン?だし優しいのよ。いろはさんの旦那さんよ。ほら、葉山いろはでしょ?」
「あーー!なるほどー。なら大丈夫だね、ありがとう、ママ!」
感謝されるようなことなどしていない。私はただ単に仕事で参観に行けないだけ。
この子が受けている授業を見てみたかった。
次こそは行こう。絶対に。
「ごめんなさいね。次は行くわ。必ず。」
「やったー!」
「さ、冷めちゃうわよ。早く食べましょう。」
「はい!ママー。」
食の横に飾ってある写真の中の彼が優しく微笑みかけてくれている気がした。
八幡病死設定です。
1話で大学の話とかいろいろやります。
それでは、また次回お会いしましょう。