「いやぁー、
「デート開始そうそう何を言い出すのかと思えばそんな事を言い出すなんて変わらないわね。」
そう、私は今彼と、、いわゆる初デート中である。と言ってもまだ始まったばかりなのだけど。
「ふっ、甘いぞ雪ノ下。人はそんなに簡単には変わらんぞ。そして俺はいま周りからのリア充死ねよ?とかいう視線を感じて、自分もあんな目してたのかと思って自己嫌悪に陥りそうになっている。」
「まったく、ドヤ顔で何を言ってるのかしら。」
私はこめかみに手をあてそう言う。
「あなたはもう私の....そのっ....かれっ....」
言いかけたのだけれど、恥ずかしくなってもじもじしてると彼は意地の悪そうな目線で私を見つめてくる。
「かれ?なにかなぁー?わかんないなー??」
「....ちょっと、その下卑た目つきで私を舐め回すのはやめてちょうらい。」
噛んでしまった。なんということか。私としたことが必死の照れ隠しのはずなのに噛んでしまうなんて。
自分でも涙目で顔が真っ赤なのが分かる。
「お前が噛むなんて珍しいな。っていうか涙目ゆきのん可愛いな。」
「なっ、何を言ってるのかしらこの男は、、、、それに私はゆきのんではなく雪乃よ。」
「......さらっと名前呼び要求してくるんだからお前もあざといよな。一色にも勝てるんじゃないのん?」
「あなたに言われたくないわ。あなただってさり気ない優しさとかあざとい所だらけなんだから。」
喧嘩しているのかお互いを褒めているのか訳の分からない会話をしながらデートをする。
と言ってもデートというものは一体何をするのか分からないので、とりあえず彼に付いていく。彼は服を選んだりしてくれた。
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そのうち自然と手を繋いでいた。
私が彼の存在を確かめるように握った手に力を入れたり抜いたりしていると疑問に思ったのか彼が私の顔をのぞき込む。
「......どったの?」
「いや、特に何でもないわ。あなたと一緒に居られる幸せを噛み締めていただけよ。」
「さらっと凄いこというね。嬉しいからいいんだけどさ。」
「そう?それは良かったわ。」
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夜景を見に某夜景スポットに来ている時。
恥ずかしいながらに手を繋いでいたが、私はだんだん物足りなくなってきた。
ぎゅっと彼の腕を抱きしめる。
腕に抱きつく。いわゆるバカップルというヤツがやるらしい。
........今控えめのくせにって言った輩は後で出てきなさい。
「ちょっと雪乃さん?何されてるんですか?」
「マーキングよ。あなたが浮気しないように。」
「なに?浮気する前提なの?しないけど?ていうかマーキング?猫なの?ゆきにゃんなの?」
「.......にゃんにゃん、、、。ふふっ、冗談よ。こうしていた方がその、、、、落ち着くの。」
「さいですか。」
恥ずかしそうにぷいと彼は顔を背けてしまったが、拒絶されないあたり、彼はやはり優しくていい人なんだと思う。
「愛してるわ、八幡。」
「.........俺もだよ。雪乃。」
そこで私達は初めて口付けをした。
「大切な人のために。」と取っておいたファーストキス。こんな時に彼相手に使えるなんて、私は幸せ者だと思う。
長いような、短いような口付け。
「そろそろいい時間だし、帰るか。送ってくぞ。」
「.....?私はあなたの家に泊まる予定だったのだけれど。」
「ご冗談を。俺の理性がもたん。」
「理性のバケモノのくせに。と言うか私達はもう大学生なのだからそう言うことをしてもいいと思うのだけれど。」
「はいはい、また今度な。」
「むぅ、、ばかアホ、八幡!」
「何ですかむぅ、、ってかわいいなおい。あと八幡は悪口じゃないよねそうだよね?」
「ふふ、私だって本気を出せば一色さん並みにあざとくなれるのよ。」
「......さいですか。」
他愛もない会話をしているうちに家に着いてしまった。
「ありがとう。今日は楽しかったわ。」
「それは良かった。俺も楽しかったぞ。」
「じゃあ、、、おやすみなさい。」
まだ彼と一緒にいたい。後ろ髪を引かれるが仕方がない。
「おう、お休み。」
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今日は楽しかったと一人満足感に浸りながら、私は眠りについた。
ありがとうございました。
高評価、お気に入りはモチベ上がるのでおなしゃす。
ゆきにゃん。可愛い。
では、また次回お会いしましょう。