はるのん、誕生日おめでとう(一日遅れ)
ではでは、どうぞー♪
「いやー、まさかほんとに編集者になっちまうとはなー。専業主夫、やりたかったわー。」
「まぁ、もう入社して1ヶ月なのにまだそんなことを言ってるのかしら?」
彼と付き合った関係を維持したまま大学生活は終わった。彼は編集者となり、某大手出版社に就職した。
.....私の希望就職先はもちろん比企谷くんの専業主婦。同棲はしているけれど、プロポーズはまだなのかしら。
「....俺と変わる?俺が家事やるからさ。」
「何を言ってるの?プロポーズもまだの癖に。さあ、遅れてしまうわよ。」
「はは、そうだな。じゃあ行ってくるわ。」
「ええ。行ってらっしゃい。」
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「もしもし?雪乃?ちょっと今から出てこれる?」
「え?ええ。構わないわ。どこに行けばいいのかしら?」
夕方。突然かかってきた彼からの電話。
どうやら外食をしたいらしい。
「支度して家の前に出といてくれ。あと10分で着く。」
「分かったわ。では、またあとで。」
「おう。」
支度をして家の前で待つ。久しぶりの外食だ。
「おう、まったか?」
「いえ、今出てきたばかりよ。さあ、行きましょう。」
「そーだな。よし、行くか。」
そう言って彼は右手を差し出してくる。
大きくて暖かい彼の手。私はそっと握り返し、手を繋いで彼の横を歩いた。
着いたのは高そうなレストラン。彼がこんな所をチョイスするなんて少し珍しいと思った。
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彼が予約していたコースを食べ終わり、店を出る。
「なあ、ちょっと今からデートしない?」
「ええ。構わないわよ」
「よし、じゃあちょっと行きたいところがあるんでな、着いてきてくれ。」
「ええ。」
久しぶりに腕でも組んでみようと試みる。
「ふふっ。」
「どったの?」
「ちょっと抱きつきたくなったのよ。」
「.....あざとい。」
「そんなことないわよ。」
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「さて、着いたぞ。」
「え?ここって?」
「覚えてるか?初デート出来た所だ。」
「ええ。覚えているわ。」
「でだ、ちょっと夜景が見たくてな。」
「そう。」
「ああ。」
「綺麗ね。」
「そうだな。」
「なぁ雪乃。俺と結婚してください。」
自然と涙か溢れてきて頬を伝ってポロポロと落ちていく。
ああ、やっとか。そんな安堵からなのか。それとも大好きな彼にプロポーズされた事が嬉しすぎて泣いているのかよく分からない。
でもきっと両方なのだろうと私は思った。
「ええ、もちろん。喜んで。」
「よかった。」
そう言って彼は私の手に指輪を付けた。
小さいようですごく重みのある指輪。
将来彼の元で幸せになりたい。
私の中の気持ちがより一層強くなった気がした。
「嬉しいわ。」
「俺もだよ。」
「これから色んなことがあると思う。けど、お前となら乗り越えて行ける気がするんだ。」
「ふふっ、やっぱりあなたは私がいないとダメね。」
「全くその通りだな。」
「大好きよ。.......誰にも渡さないわ。」
「どこにも行かねぇよ。俺はお前がいないとだめだから。」
「そうね。婚姻届、取りに行きましょうか。」
「もう閉まってんじゃね?役所。」
「安心しなさい。姉さんが持っているわ。私たちにってかってに用意していたらしいの。」
本当は私が頼んで用意してもらっていたんだけれど。
「さいですか。」
「じゃあ、行きましょう。」
「おう。」
その後あの姉さんが泣きながら祝福してくれたのは別の話。
ありがとうございました。
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では、また次回お会いしましょう。