そんなもの、うちにはないよ
我輩は転生オリ主である。
そこそこチートである。
そんな私であるが、詳細を省くとわたしがチート転生した世界はFGOの世界だった。
そして、詳細を省くが、色々あって人理修復組織カルデアに所属。
その後、忘れていたこともあってレフ教授の叛逆阻止に失敗。
そのまま、マシュや原作主人公の藤丸君とともに現在人理修復を行っている。
無論、人理修復道はチート主人公たる自分でもいろいろと厳しい。
具体的にこの自分がどれだけ苦労して人理修復を行なっているかを真面目にすると、恐らく原稿用紙1万はゆうに超え、我がカルデアの保管庫番ことシェイクスピアがそれを素晴らしい悲劇に変え、アンデルセンが〈かくして、愚かなインチキへっぽこマスターは道半ばで死んでしまいました〉と締めくくってくれることだろう。
誰がへっぽこじゃい。
「けど、まあそんなこといいんだよ」
「いいんですか」
現在ここはカルデアの自室。
コタツに座りながら、不格好な形のどら焼きを齧りつつつぶやく。
うむ!相変わらずJKセイバーこと御前様の作ったお菓子は微妙な出来でほっこりするのう!
某金王様や美食家の英霊たちにはきっと不評だろうが、自分としてはこちらの方が人情味が感じられて好きである。
「自分はさ、そこそこできるマスターじゃん?
泣く子も黙り、レイシフト先でも雑魚戦程度ならサーヴァントに頼らず戦闘可能。
骸骨も思わず無言で凶骨を落とし、ワイバーンもEP使わずに無限狩りができる。
そんな人類最後のマスターじゃん?」
「……そうですね。
サーヴァントの召還適正もいろいろと偏りがあり、カルデアのサポートがあってなお戦闘中3体以上のサーヴァントを制御できない。
その上レイシフト適性も微妙で、油断するとすぐにはじかれ、カルデアに強制送還されてしまう。
明らかに人理を修復するという点で、藤丸様と比較すると色々劣ってるところが目立ちはしますが、それでもマスターはマスターなりに立派だと思います」
そんなことを言いながら、自分の目の前に座っていたサーヴァントは自分の空になった湯呑にお茶を注いでくれた。
「……なかなか、厳しい言葉でちょっと泣きそうなんだけど」
「正直は美徳です♪」
我がサーヴァントのヤン可愛い代表こと清姫(きよひー)が笑顔を向けながらそう言ってくる。
その笑顔はまるで太陽の様に美しいが、その眼は黒点のように淀んでいるのが非常にグッド。
一見さっきのセリフも毒を吐いているようにも聞こえるが、恐らく本人的には本音を言ったつもりで嫌味とかそういうのではないのだろう。
正直、カワイイ、人外属性、非力っ娘。
こんなパーフェクト可愛いきよひーのお誘いから逃げるなんて、安珍の野郎絶対にホモに違いない。
もしくは、予知能力者。
「でもそんなことはいいんだよ、それよりキヨヒー、私大変なんだよ」
「まぁ!いったいどうしたのですかマスター!!
まさか、マスターの身に何か問題が……!!」
流石大天使キヨヒエル!!
私の悪・混沌サーヴァント達は大抵こんなこと言っても「妄言乙」としか言ってくれないのにこの清姫だけはちゃんと毎回真面目に聞いてくれる!!
うれしくて思わず涙が出て、そのまま抱きしめ押し倒しそうになる。
が、清姫の顔が本気で自分の身を案じてくれているようなので、意を決して今の自分の身に起きている問題を口に出した。
「セックスしたい」
部屋の中を嫌な沈黙が支配する。
清姫がぴしっとその動きを止める
「セックスした」
「い、いえ!聞こえています!
聞こえていますから!」
きよひーが真っ赤な顔をしながらそう答えた。
うんうん、聞こえてないわけではなかったんだね、よかった。
ん?きよひーにそんなこと言うなんて、死ねセクハラ野郎って?
ははは、正直は美徳なのだ、きよひーの顔に免じて許せ。
そんな風に赤面する清姫を欲で淀んだ目で眺めていると、顔を赤らめていただけの清姫がなにか決心したのだろう。
強い意志を感じさせる目でこちらを見ながらこう言った。
「じゃぁ、しましょう」
「いや、ちょっとまて、落ち着け」
きよひーが服を脱ぎながらこちらに近づいてきた所で、なんとかそれを手で押し止める。
きよひーがきょとんとした顔をしながらこちらを見やる。
かわいいけど、思い切りが良すぎるぞおい!
「安珍は情交したい。
そして、私も安珍様と情交したい。
なら、そこに何か間違いでも?」
「いやいや、落ち着け。
いろいろオカシイ、だからちょっと待って。」
「……安珍様、もしかして、したいというのは嘘なのですか?」
キヨヒーの愛が地獄の業火のように赤くなる。
あれは、清姫の【嘘つきブッコロモード】への移行前段階!!
しかし、これだけは言わせてもらおう!!
「清姫とイチャイチャしたい!!
あとできるなら一線を越えたいという気持ちが嘘なわけがあるか!!」
「ま、まぁ、マスター……♡」
清姫のブッコロモードがオフになり、顔を手で覆いながらいやんいやんしていた。
かわいい。
「……ではなぜ?
この清姫、安珍様のほうから誘ってくれるなら、ぜんぜんウェルカムなのですが。
何かほかに事情でも?」
「だって、自分も私も♀じゃん」
「あ、それなら変化Cで私のほうが竿役やりますから問題ないですよ」
問題しかねぇよ!!
そもそもこちとら転生TSしたけど、心は漢のままのつもりだ!
掘ることは許されても、掘られることだけは絶対に阻止しなければならない!
「というか、清姫的にはそれで一線超えてもOKなの?」
「安珍ターと一線超えられるなら、問題ありません。
私が入れて一線を超える、マ珍ターが入れられ一線を超える。
そこに何の違いもありはしないでしょう」
「うん、それ同士には違いはないね。
でもね、こっちは心はオスだから、入れられるのは勘弁なんだ
というか、その前にちょっと待とうか」
いつの間にかこちらに急接近し、そのまま押し倒そうとしてくるキヨヒー。
その腕を何とかつかみ、抵抗を続ける。
きよひー筋力Eのくせに平然とこのチート主人公である自分と拮抗してるよね☆
さすが狂気EX、バスター(押し倒し)性能が半端ないぜ!
「というか、きよひー、しまってしまって!
わざわざ変化して作ったと思える、股間の【バスター宝具】をしまって!!
女の子の股間から感じちゃいけない感触と熱さを感じるんだけど!」
「ああ♡安珍様がそんなに暴れられますと【変化C】が【英雄作成】されて……♡
……ふぅ。
いけませんよ、マスター。そんなに乱暴な掴み方だと怪我をしますよ?」
「ちょ!キヨヒー、今【転身火生三昧!!】したよね!【転身火生三昧!!】したよな!!
キヨヒーの股間と自分の衣服が【やけど状態】になってるんだけど!!
なんかすっきりした顔してるし、絶対【霊基再臨】したよな?」
「はい♡安珍様の太ももがあまりに気持ち良かったからおもわず【Extra attack】してしまいました♡
はしたなくてすいません……でも、双方合意の上だから、セーフなのでは?」
「アウトだよアウト、宝物庫クエに全員アサシンで行くくらいアウトだよ」
くっ!!本音を言いつつ、いい具合に清姫とイチャイチャセクハラしたかっただけだったのに!!
如何してこうなった!!
「よ、よし清姫!!
私もうだいぶ気持ち的にお腹いっぱいになった!
だから、もう性行はじゅうぶ‥‥!!!!」
きよひーの口が舌が!!
こっちの舌と【合体宝具】に!!
「ンチュ‥‥ぷふぅ♡
ダメですよマスター‥‥まだ私が満足してません♡♡」
やばい、どうやらすでに手遅れだったようだ。
「それに安珍様が悪いんですよ?
毎回そのように焦らされるのですから‥‥
誘われるたびに【竜変化】してるのに、滅多に【バスター・ブレイブ・チェイン!】させてくれないから、もう溜まるに溜まって‥‥んっ♡」
や、やめろ〜〜!!
キスやベロキスはまだ許せるけど、それに変化を合わせるのはやめていただきたい!!
キヨヒーの舌が!蛇舌が!喉を!食道を!!
あっあっ♡胃の中はやめて〜〜ッッ♡♡
なお、その一時間後、試作料理を持ったJKセイバーが自分のマスターの部屋に行ったところ、裸コタツでアヘ顔ダブルピースという斬新な格好で気絶しているマスターの姿を見た。
その顔はまるで極楽と地獄を同時に味わってしまったかのご様子。
御前様はこのいっちゃってる自分のマスターをなんとかしようと奔走したが、彼女の同僚達はまたいつものことかと誰もまともに取り扱ってくれなかったとさ☆
なお、双方まだ処女童貞のままでした。
よかったね!
ライコーママ及び、うちのカルデアに★5秩序もしくは善の鯖が出ない腹いせに
ネタが思いつきしだい追加していきます