「つ・・・着いた・・・おえ!」
デュエルアカデミアの港にて嵐は船酔いによる吐き気を訴えていた。
「な・・・なんでデュエルアカデミアは島なんだよ・・・つーか飛行機移動とかでもいいだろっうぷ」
到着早々ピンチだ。
こんなときに世間は誰も助けてくれないのか・・・・
「だ、大丈夫・・・ではなさそうだね。私薬持ってるけど、良かったら使って」
「ど・・・どうも」
そんな考えをよぎらせていた時一人の女子生徒が薬を分けてくれた。
「ごくごく・・・ぷはぁ。助かったぁ!どうもありがとう。マジで死ぬかと思った。俺は日(ひ)ノ原(はら)嵐(あらし)。よろしく」
「よろしくね嵐くん。私は両儀(りょうぎ)祭(まつり)。祭って呼んでね」
「おう。祭、一つ訊きたいんだがここからオシリスレッドの寮にはどうやっていけばいいんだ?」
「レッド寮はそこの道をまっすぐ行った所にあるけど、あんなにすごいデュエルをしたのに嵐くんはオシリスレッドなんだ」
「いいと思うけどなぁ。何か赤って良くねえか?こう情熱の色みたいな感じで」
「あはは。そっかそういうとり方もあるもんね。じゃあ私も行くね。これからもよろしく」
「おう。じゃあな」
こうして俺はレッド寮を目指して歩き出した。
しばらく歩いた崖の上にレッド寮は建っていた。
「着いた〜。ここがレッド寮か。ブルー寮と比べるとえらく小さいけど、まあこっちのほうが性にあってていいな。さて俺の部屋は・・・」
とか言いながら自分の部屋を探していると
「おっ。やっぱりそうだ。お〜い嵐〜!」
後ろのほうから俺を呼ぶ声が。結構近いぞ。
「おうらぁ!!」
「どぶおお!!」 振り向こうとした途端後方からドロップキックが飛んできた。
「痛たたた・・・誰だ!!今ドロップキックした野郎は!!」
「わりぃわりぃ。つい興奮しちまってな。久しぶりだな嵐」
そう言ってきたのは俺と同じオシリスレッドの制服を着たツンツン頭の少年(といっても嵐と同い年であろう)だった。
「忘れちまったのか?俺だよ俺。烏だよ!」
烏?烏・・・・ああ!!
「烏!!久しぶりだな〜。3年ぶりじゃねえか!」
「思い出すのが遅せぇよ!あと今は黒羽烏(くろばねからす)ってんだ」
改めてコイツは俺の古い友人の荒・・・いや黒羽烏。家の近所に住んでいたんだけど、3年前に家出して今まで失踪中だった奴だ。
「烏よ。おぬしの探しておった者はいたのか?」
烏との会話に盛り上がっていると今度はじじい言葉を喋る美少女がやって来た。あれ?でもラーイエローの制服着てる。確か女子寮ってブルーにしかなかったはず。
「ああ紹介するわ。こいつは藤山佐助(ふじやまさすけ)。お前を探すのを手伝ってくれたんだ」
「そうなんだ。よろしくな佐助・・・佐助ってことは男!?」
「そこまで驚かんでもよいじゃろう」
「いやだって、そんな見た目してたら・・・」
「安心しろ。俺も最初は女と間違えた」
烏が俺に囁く。なら問題ねぇな。
「それにわしもおぬしの事を探しておったのじゃ」
「俺を?」
「そうじゃ。嵐よ、わしとデュエルしてくれんか?」
「デュエル?別にいいけど」
「そうか。では早速始めよう」
「じゃあ俺審判やるわ」
デュエルモンスターズに審判があっただろうか?
まあいいや。では気を取り直して
「「デュエル!!」」
嵐LP4000
佐助LP4000
「俺の先行。ドロー!シールドウォーリアを守備表示で召喚。カードを一枚伏せてターンエンド」
シールドウォーリア
効果モンスター
星3/ATK 800/DF 1600
戦闘ダメージ計算時、自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する事ができる。
自分フィールド上に存在するモンスターはその戦闘では破壊されない。
「わしのターンドロー。死神戦士カルマを召喚じゃ!」
死神戦士カルマ(オリジナル)
効果モンスター
星4/ATK 1400/DF 500
このカードが守備モンスターを攻撃したとき、バトルフェイズ終了までこのモンスターの攻撃力は500アップする。
「死神戦士?聞いた事ないモンスターだな」
「バトルじゃ!死神戦士カルマでシールドウォーリア攻撃!」
「残念。カルマの攻撃力より、シールドウォーリアの守備力のほうが高い」
「モンスター効果発動!カルマが守備モンスターを攻撃するとき、攻撃力が500アップのじゃ」
「なに!?」
死神戦士カルマ
ATK1400→1900
黒衣をまとった戦士にシールドウォーリアが切り裂かれた。
「っく!」
「カードを一枚セットして、ターンエンドじゃ」
「くっそぉ。俺のターンドロー!スピードウォーリアを召喚!」
スピードウォーリア
星2/ATK900/DF400
このカードの召喚に成功したターンのバトルフェイズ時にのみ発動する事ができる。
このカードの元々の攻撃力はバトルフェイズ終了時まで倍になる。
「その効果により、スピードウォーリアの攻撃力は2倍になる。バトル!スピードウォーリアで死神戦士カルマを攻撃!」
「っく!」
佐助LP4000→3600
「わしのターンドロー!死神犬グリムを召喚じゃ!」
佐助の場に黒衣を羽織った黒犬が現れた。
死神犬グリム(オリジナル)
効果モンスター
星2/ATK800/DF1300
このカードが戦闘によって破壊されたとき、デッキからレベル4以下の『死神』と名のつくモンスター1体を特殊召喚する。
「さらに装備魔法、死神の鎌を死神犬グリムに装備!」
死神の鎌
装備魔法
このカードは『死神』と名のついたモンスターにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力を400アップし、装備モンスターが先頭ダメージを与えたとき、相手の手札を一枚墓地に送る。
死神犬グリム
ATK800→1200
「グリムでスピードウォーリアを攻撃!」
「墓地のシールドウォーリアの効果!シールドウォーリアをゲームから除外して破壊を無効にする。さらに罠カードガード・ブロック!戦闘ダメージを0にし、俺はカードを1枚ドローする」
ガード・ブロック
通常罠
相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。
その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「なかなかやるの。ターンエンドじゃ」
「俺のターンドロー!バブルナイトを召喚!」
泡の戦士がフィールドに現れた。
バブル・ナイト(オリジナル)
星3/ATK800/DF800
このカードの召喚に成功したときデッキからカードを1枚ドローするドローしたカードがレベル4以下のモンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚する。それ以外だった場合、デッキの一番下に戻す。
「試験官を倒したチューナーか」
「バブル・ナイトの効果発動!デッキからカードを1枚ドローし、それがレベル4以下のモンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚できる・・・ドローカードは魔法カードよってデッキの一番下に戻す。いくぜ!レベル2スピードウォーリアに、レベル3バブル・ナイトをチューニング!!水の力を秘めた戦士よ!今ここに目覚めろ!シンクロ召喚!バブル・ブレイド!!」
バブル・ブレイド(オリジナル)
レベル5/ATK2300/DF2000
「バブル・ナイト」+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分フィールド上に表側表示で存在するレベル2以下のモンスターの攻撃力分、相手モンスターの攻撃力をダウンさせる。
「バブルブレイドで死神犬グリムを攻撃!バブルスラッシュ!!」
「罠発動!ガード・ブロック!戦闘ダメージを0にする。さらにグリムの効果発動!デッキから、『死神』と名のつくモンスターを特殊召喚する。死神鳥ボルンを特殊召喚じゃ」
死神鳥ボルン
レベル3/ATK1100/DF500
効果モンスター
このカードがシンクロモンスターのシンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、自分はデッキからカードを1枚ドローする。
「っち!カードを1枚伏せてターンエンド」
「わしのターンドロー。チューナーモンスター。死神技師スカルを召喚じゃ」
死神技師スカル
チューナー
レベル3/ATK100/DF100
「佐助も・・・チューナーか」
「レベル3死神鳥ボルンにレベル3死神技師スカルをチューニング!冥府の扉を守る獣よ。わしの前に姿を現せ!シンクロ召喚!!死神獣ケルベロス!!」
佐助の目の前に三つ首の巨犬が姿を現した。
死神獣ケルベロス
レベル6/ATK2500/DF1500
『死神』と名のつくチューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが戦闘によってモンスターを破壊したときもう一度攻撃することができる。
「死神獣ケルベロスでバブルブレイドを攻撃じゃ!」
バブルブレイドが三頭犬噛み砕かれた。
「っく!!」
嵐LP4000→3800
「さらにケルベロスの効果によりもう一度バトルを行う。行け!ケルベロス、ダイレクトアタックじゃ!」
「ぐあああああああああああ!!」
嵐LP3800→1300
「わしはこれでターンエンドじゃ」
「っつつ・・・強えな佐助。でも俺も負けねえぞ。俺のターンドロー!」
・・・ボルト・ヘッジホッグ、コイツの攻撃力じゃ奴を倒せねえ。なら賭けるしかない。
「魔法カード打ち出の小槌!俺は手札を3枚デッキに戻し、新たに3枚カードを引く!」
頼む!来てくれ・・・
「ドロー!・・・この4枚の手札ならいける!手札から魔法カード二重召喚と死者蘇生を発動!バブルブレイドを墓地から守備表示で特殊召喚。さらに手札からボルト・ヘッジホッグとチューナーモンスター、クラウンナイトを召喚!」
ボルト・ヘッジホッグ
効果モンスター
星2/ATK 800/DF 800
自分フィールド上にチューナーが表側表示で存在する場合、
このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚したこのカードはフィールド上から離れた場合、
ゲームから除外される。
クラウンナイト(オリジナル)
チューナー・効果
星1/ATK 500/DF 500
このカードの召喚に成功したとき、フィールドのモンスター1体のレベルを1つ下げることができる。
「クラウンナイトの効果によりボルト・ヘッジホッグのレベルを1つ下げてレベル5バブルブレイドとレベル1ボルト・ヘッジホッグにレベル1クラウンナイトをチューニング!道化の仮面を被りし戦士よ、今戦いののろしを上げろ!シンクロ召喚!!来い、クラウンブレイド!!」
道化の顔をした戦士がフィールドに現れた。
クラウンブレイド
星7/ATK 2700/DF 1500
「クラウン・ナイト」+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードが攻撃するとき、攻撃対象の表示形式を変更することができる。
このカードがモンスターを破壊したとき、エンドフェイズまでそのモンスターの効果を得る。
「クラウンブレイドで、死神獣ケルベロスを攻撃!クラウンブレイク!!」
佐助LP3600→3400
「しまった!ケルベロスが!!」
「さらにクラウンブレイドの効果!破壊した相手モンスターの効果を使うことができる!二度目の攻撃だ。クラウンブレイドの効果により佐助にダイレクトアタック!」
「っく!」
佐助LP3400→700
「俺はこれでターンエンドだ!」
「わしのターン・・・モンスターをセットしてターンエンドじゃ」
「俺のターン。これで止めだ!クラウンブレイド!!」
クラウンブレイドの効果によりセットモンスターが表攻撃表示になる。セットモンスターは魂を削る死霊だった。
佐助LP700→0
「いっよしゃあ!!」
「ふう。負けてしまったわい。やはりおぬしは強いのぉ」
「いや。佐助だってすごいよ正直やばかったし」
「いや〜。2人ともいいデュエルだったな」
「ああ」
「うむ」
「これから三人仲良くしようぜ」
「「おお!!(うむ!!)」」
デュエルアカデミア入学初日。俺はこの日2人の友達を手に入れた。