遊戯王スパイラル   作:雪無サンタ

5 / 6
幻魔神編
第5話 幻魔神編


とある曇った日の校長室。デュエルアカデミア鮫島校長は暗い空を眺めていた。

 

 「再び、戦いが始まるのですね・・・・」

 

 鮫島校長がそう言ったと同時に学園の森に雷が落ちた。

 

 

 雷が落ちる5分前。その近くを嵐(あらし)、烏(からす)、佐助(さすけ)の3人が歩いていた 

 

 「すっかり遅くなっちまったな」

 

 「仕方ないじゃろ。3人揃って居残り受けておったんじゃから」

 

 「てか雲行きが怪しいぞ。さっきも雷なってたし」

 

 俺たちはそんな会話をしながら寮へ向かっていた。

 空はどんよりとしていて、かなり暗い。

 しばらく歩いたところでイエロー寮の近くまで来た。

 

 「では、わしはここで」

 

 「おう。じゃあな」

 

 「気をつけていけよ」

 

 俺たちはそう言って佐助と別れた。

 

 「急ぐぞ烏!この様子だともうすぐ降ってくるぞ!」

 

 「俺だって急いでるわ!その証拠に走ってるだろ!」

 

 「ならさらに加速す・・・っちょっとストップ!」

 

 「どわってあああ!!」

 

 立ち止まった俺の横で烏が豪快にこけた。

 

 「何だいきなり!!」

 

 「前、誰かいるぞ」

 

 俺は人影に向かって指差した。そこには黒いマントを被った奴がいた。

 

 「ここの生徒じゃねぇのか?」

 

 「だとしてもこの島であの格好は変だろ。私服に黒マントなんて普通しねぇぞ」

 

 「そりゃそうだけど・・・気にするのはやめだ。急ぐぞ!」

 

 「おい待てよ烏!」

 

 烏が走って黒マントの横を通過した時だった。

 

 「そこの奴は行かせないぞ」

 

 「!?」

 

 「なんだ!?」

 

 紫の炎が俺と黒マントの周りを円状に囲んだ。

 カラスは炎の向こう側でかなり驚いている。

 

 「おい黒マント!何だこれは!」

 

 「くっくっく。そうあわてるな。これは俺からの招待状だ」

 

 「招待状?」

 

 「そうだ。ここから出たければ俺とデュエルして勝利しろ。それ以外に出る方法は無い」

 

 「そうかよ。ならやってやるぜ!」

 

 「そうこなくてはな」

 

 「いくぜ黒マント!」

 

 「「デュエル!!」」

 

 嵐LP4000

 黒マントLP4000

 

 「気をつけろよ嵐!こいつはいつものデュエルと違う!」

 

 「分かってるって」 

 

 「先攻は私がもらう。ドロー。ブリザード・リザードを守備表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

 ブリザード・リザード

 効果モンスター

 星3/ATK600/DF 1800

 このカードが戦闘で破壊されたとき、相手プレイヤーに300ポイントのダメージを与える。

 

 「俺のターン!初っ端から容赦しないぞ!バブル・ナイトを召喚!」

 

  バブル・ナイト(オリジナル)

 星3/ATK800/DF800

 このカードの召喚に成功したときデッキからカードを1枚ドローするドローしたカードがレベル4以下のモンスターだった場合、そのモンスターを特殊召喚する。それ以外だった場合、デッキの一番下に戻す。

 

 「バブル・ナイトの効果により、カードを1枚ドローする!スピード・ウォーリアを特殊召喚!」

 

  スピードウォリアー

 星2/ATK900/DF400

 このカードの召喚に成功したターンのバトルフェイズ時にのみ発動する事ができる。

 このカードの元々の攻撃力はバトルフェイズ終了時まで倍になる。

 

 「レベル2のスピード・ウォリアーにレベル3のバブル・ナイトをチューニング!!水の力を秘めた戦士よ!今ここに目覚めろ!シンクロ召喚!水の騎士バブル・ブレイド!!」

 

 バブル・ブレイド(オリジナル)

 レベル5/ATK2300/DF2000

 「バブル・ナイト」+チューナー以外のモンスター1体以上

 このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分フィールド上に表側表示で存在するレベル2以下のモンスターの攻撃力分、相手モンスターの攻撃力をダウンさせる。

 

 「いきなりバブル・ブレイドかよ!嵐そのままやっちまえ!!」

 

 「バトル!バブル・ブレイドでブリザード・リザードを攻撃!バブルスラッシュ!!」

 

 「ブリザードテイル!!」

 

 バブル・ブレイドに切り裂かれる寸前、ブリザード・リザードが高速で尻尾を回転させ吹雪を起こした。

 

 「ブリザード・リザードが戦闘で破壊されたことにより、相手に300ポイントのダメージを与える」

 

 「っく!!」

 

 嵐LP4000→3700

 

 「嵐!!」

 

 俺は痛みでひざをついた。何だ今の痛みは?

 

 「今のは・・・本物の衝撃?」

 

 「嵐しっかりしろ!ってさぶ!!」

 

 さっきの吹雪の冷気が烏にまでとどいている。

 

 「言い忘れていたが、このデュエルでの攻撃は全て本物の痛みとなる」

 

 「何だと!?」

 

 「さあまだお前のターンだ」

 

 「・・・カードを2枚伏せてターンエンド」

 

 「私のターン。永続罠リビングデッドの呼び声。私は墓地のブリザード・リザード復活させる。そして魔法カードアイス・ミラーを発動」

 

 アイス・ミラー

 魔法

 自分フィールドのレベル3以下のモンスターを選択して発動する。選択したモンスターと同名のモンスターをデッキから特殊召喚する。

 

 「ブリザード・リザードをデッキから特殊召喚。さらに手札から」

 

 「2枚目のアイス・ミラーだと!?」

 

 黒マントのフィールドに3体のブリザード・リザードが出現した。

 

 「お前何する気だ!」

 

 「見ているがよい。2体のブリザード・リザードをリリース。レベル8のダークチューナー、カタストローブをアドバンス召喚」

 

 黒マントの場に見たことも無いモンスターが出現した。

 

 「ダークチューナー!?」

 

 「何だあいつは!?」

 

 「レベル3のブリザード・リザードにレベル8のダークチューナーカタストローブをダークチューニング!」

 

 カタストローブの星がブリザード・リザードの星を砕きかわりに黒い星が出現した。

 

 「どういうことだ!?星が闇に!?」

 

 「これがダークチューニングだ。ダークチューニングは素材としたモンスターのレベルからダークチューナーのレベルを引いたレベルのモンスターを召喚する」

 

 「んなことできるわけ無いだろ!そんなことしたらレベルはマイナスになっちまう!」

 

 外で見ている烏も抗議している。

 

 「あるのだよ。闇の世界にはレベルマイナス5のモンスターが」

 

 「「なに!?」」

 

 「ヤミと闇重なりし時、冥府の扉は開かれる。光なき世界へ!!ダークシンクロ!出でよ氷結のフィッツジェラルド!!」

 

 黒マントの場に巨大な氷のモンスターが出現した。

 

 氷結のフィッツジェラルド

 レベルマイナス5/ATK2500 /DF2500

 チューナー以外のモンスター1体−ダークチューナー

 このカードが攻撃する場合、ダメージステップ終了時まで相手は魔法・罠カードを使うことができない。

 戦闘によって破壊され墓地に存在するこのカードが、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、表側守備表示で特殊召喚する。

 バトルフェイズ終了時にこのカードを攻撃したモンスターすべてを破壊する。

 

 「嘘だろ・・・こんなモンスターがいるなんて」

 

 「さらにカタストローブの効果発動。このカードがシンクロに使われたとき、相手フィールドのモンスターを破壊する」

 

 「なに!?」

 

 バブル・ブレイドが墓地から現れたカタストローブに連れ去られた。

 

 「バトル!氷結のフィッツジェラルド。ダイレクトアタック!」

 

 「ぐああああああああああああああああ!!」

 

 嵐LP3700→3500

 

 本物の衝撃で吹き飛ばされた嵐は見えない壁に激突した。

 

 「ぐはっ!!」

 

 「嵐!!」

 

 「ふん。所詮はこの程度かターンエンド!」

 

 「この程度ってのは侵害だな・・・いくぜ、俺のターン!罠発動!チューナーズ・リスペクト!」

 

 チューナーズ・リスペクト(オリジナル)

 罠

 自分の手札1枚を墓地に送り発動する。自分の墓地のチューナーを除外して同じレベルのチューナーをデッキから特殊召喚する。

 

 「手札からボルト・ヘッジホッグを墓地に送り、墓地のバブル・ナイトをゲームから除外して、レベル3のスティングガードナーを特殊召喚!」

 

 スティングガードナー

 チューナー

 星3/ATK500/DF 1800

 このカードの召喚に成功したとき、デッキから『スティング』と名のつくモンスターを特殊召喚できる。

 このモンスターをシンクロ素材とする場合、『スティング』と名のついたモンスターのシンクロ素材にしか使用できない。

 

 「これにより、スティングソルジャーを特殊召喚!」

 

 スティングソルジャー

 星4/ATK1200/DF 1000

 

 「レベル4スティングソルジャーにレベル3のスティングガードナーをチューニング!シンクロ召喚!!来い!スティングナイト!!」

 

 スティングナイト

 シンクロ

 星7/ATK2700/DF 2500

 このモンスターの召喚に成功したとき、墓地の『スティング』と名のついたカードの枚数×800Pのダメージを相手ライフに与える。 

 

 「スティングナイトの効果発動!このカードの召喚に成功したとき、墓地の『スティング』と名のついたカード1枚につき相手に800のダメージを与える!!」

 

 「っく!!」

 

 黒マント

 LP4000→2400

 

 「スティングナイトで氷結のフィッツジェラルドを攻撃!スティングアタック!!」

 

 黒マント

 LP2400→2200

 

 「やるな嵐!でもお前そんなカード持ってたか?」

 

 「こないだ祭(まつり)がくれたカードだ。あいつのおかげで助かった」

 

 「騒いでるとこ悪いがモンスター効果発動。自分フィール後にモンスターが存在しない場合、墓地から氷結のフィッツジェラルドを守備表示で特殊召喚する。さらにバトルフェイズ終了時このカードを攻撃したモンスターを全て破壊する」

 

 スティングナイトが凍りに包まれ粉々に砕け散った。

 

 「スティングナイト!!」

 

 「これでお前の場にモンスターはいない」

 

 「っく、ロードランナーを守備表示で召喚しターンエンド」

 

 ロードランナー

 星1/ATK 300/DF 300

 このカードは攻撃力1900以上のモンスターとの戦闘では破壊されない。

 

 「私のターン。なるほど、攻撃力1900以上のモンスターでは破壊されないカードか。ならば装備魔法ドレインストライク発動」

 

 ドレインストライク

 そのモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が越えていれば、

その数値のダメージを与え、自分は半分の数値ライフを回復する。

 

 「氷結のフィッツジェラルド、ロードランナーを攻撃!ブリザードストライク!!」

 

 ロードランナーを攻撃した氷柱が俺の所まで飛んできた。

 

 「あああああ!!」

 

  嵐LP3500→1300

  黒マント2200→3300

 

 「私はこれでターンエンドだ」

 

 「・・・俺の・・・ターン・・・」

 

 体中が激痛で思うように動かない。けど負けられない。こんなことをする奴に負けちゃいけない!

 

 「ドロー!!・・・来た!俺はチューナーモンスターダークネス・ナイトを召喚!」

 

 ダークネス・ナイト(オリジナル)

 星3/ATK 1000/DF 1300

 このカードがシンクロに使用されたとき、デッキからカードを1枚引く。

 

 「俺の場にチューナーが召喚されたことにより、墓地のボルト・ヘッジホッグを特殊召喚!」

 

 ボルト・ヘッジホッグ

 効果モンスター

 星2/ATK 800/DF 800

 自分フィールド上にチューナーが表側表示で存在する場合、

 このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。

 この効果で特殊召喚したこのカードはフィールド上から離れた場合、

 ゲームから除外される。

 

 「さらに罠カードエンジェル・リフト!スピードウォーリアを特殊召喚!」

 

 エンジェル・リフト

 永続罠

 自分の墓地に存在するレベル2以下のモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。

 このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。

 そのモンスターがフィールド上から離れた時このカードを破壊する

 

 「ロードランナー、スピードウォーリア、ボルト・ヘッジホッグの3体にダークネス・ナイトをチューニング!黒き闇から現われし我がデッキ最強の戦士よ、今ここに君臨せよ!!シンクロ召喚!!来い!ダークネス・ブレイド!!」

 

 ダークネス・ブレイド(オリジナル)

 星8/ATK 3000/DF 2800

 「ダークレス・ナイト」+チューナー以外のモンスター1体以上

 このカードがモンスターを破壊したとき、破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える。

 

 「さらにダークネス・ナイトの効果によりカードを1枚ドロー!装備魔法ジャンク・アタック発動!」

 

 ジャンク・アタック

 装備魔法

 装備モンスターが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。

 

 「たとえそいつが何度復活しようとこの攻撃で終わりだ!!いけ!ダークネス・ブレイド!ダークネスエンドブレイク!!」

 

 「ぐわああああああああ!!」

 

 黒マントLP3300→0

 

 嵐の勝利とともに周りの炎が消えた。

 

 「やったな嵐!!」

 

 「ああなんとかな・・・それよりコイツはなんだったんだ?」

 

 「とりあえず顔を拝ましてもらうか」

 

 烏が気絶した黒マントのフードを取った。

 黒マントの正体は俺たちと変わらない学生だった。

 

 「こいつ確か水谷(みずたに)だぞ」

 

 「水谷?」

 

 「そう。水谷風雅(みずたにふうが)。オベリスクブルーの2年」

 

 「何でそんな奴が・・・」

 

 「デッキも見てみたが、ダークチューナーもダークシンクロモンスターを入ってない」

 

 「マジでどうなってんだよ」

 

 そういったとき俺と烏の携帯端末が鳴った。

 

 「鮫島校長がいますぐ校長室まで来いって」

 

 「俺もだ。さっきのカードと何か関係あるんじゃないか?」

 

 「さあな。言ってみれば分かるさ。あと烏、ひとつ頼みがあるんだが」

 

 「なんだ?」

 

 「おぶってってくれないか?体が全く動かないんだ」

 

 「・・・・・・」

 

 烏は無言で俺をおぶってくれた。

 校長に会えばきっとさっきの事も分かる。

 そう思いながら俺たちは校長室へ向かった。

 気絶した水谷を放置して・・・・・。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。