私はあの日のあと学校に[重病・奇病者学業保証制度]の申請をしそれが受理され、自宅での勉強のみで卒業できるようになった。
これは私のように末期の癌やその他の珍しい病気で学校にいけない子達のために制定された制度で家でそれなりに勉強をし学校に提出すると単位が貰え1年間それを行うと卒業したことになる。しかし病気が悪化した際は、その時点で卒業出来るというもの。
制度が受理されたから私は学校へは行かず家にいて勉強したりしていた。元々仲の良い友達はいなかったので特別寂しいなどは感じない。ただ私も病人なんだなって改めて現実を突きつけられた見たいで少し嫌な感じだ。
そんなことを考えるとやはり受け入れることが出来ず、涙が出てきて2日目も1日中泣いた。3日目は泣きすぎて腫れた顔ではあるが買い物に行こうとおもい外に出るとすると偶然にも彼に会った。「あ、あの、一昨日はすいませんでした。ありがとうございます。」と顔が腫れて恥ずかし為、俯きながら段々と声が小さくなってお礼を言うと彼は「ああ全然気にしないで、たまたま近くを通っただけだから、それより優ちゃんまた泣いてた?顔が赤いよ?」っと不意に顔を覗かれた私はビックリしてたじろいた途端(ガタッ)(えっなに?)現状が捉えきれてない私を「危ない!!」と言って彼は私を引き寄せた。その力になす術なく私は彼を抱きしめる形となった。「大丈夫?怪我はない?」そういった彼に「だ、大丈夫です」といい、ながら周りを見ると、すぐそこに階段があり落ちそうになっていた所を、助けてもらっていたということだ。そして今の状況を理解はしたがまた抱きしめてしまったことが恥ずかしく慌てて離れようとすると「また落ちるかもだから慌てないでね」っていいながらゆっくりと離れてくれ、彼もまた買い物に行くため出てきたということだったので、一緒に商店街まで行き買い物をしてきた。その帰り道、彼は名前を教えてくれた。「おれは美輝(ミキ)っていうんだ。」「まぁあまり自分の名前は好きじゃないんだよね…小さい時に男なのに女の名前みたいだーって言われていじめられてた事があってさ…」そういった彼をみてから俯きながら歩き(そんなことないよとっても綺麗で素敵な名前だな〜)と思ってふと顔を上げると彼が嬉しそうに「そんなふうに言ってくれるなんて嬉しいよ!ありがとう優ちゃん」(えっ?なんで美輝さん私の心が読めるの?)と焦った表情をしていると「今声に出てたよ(笑)」と笑っていた。ものすごく恥ずかしかったがお礼を言われて少し嬉しかった。その後もアパートに着くまで2人で色んな話をして、アパートが近くなった頃に昨日も泣いていたことを話すと彼は「…不安だよね……そだ!そんな不安を無くするには思い出を作ろう」「えっ?」突然のことに言葉を失う私に彼は「不安とか嫌なことがあるならそれに勝る良い思い出があれば大丈夫さ!!これから学校行かなくていいんだろ?ならおれと一緒に良い思い出作ろうよ」「は、はい…」その気迫に圧倒されて私は返事をしてしまった…が決していやではなかった、むしろ嬉しかった。友達のいない私にこんなことを言ってくれるなんて…「それじゃあとりあえず明日おれの部屋に来てくれよ、そこで思い出作りの会議をしよう。そうゆうことでまた明日ね」と言って彼は自分の部屋へ戻っていき廊下には私だけが残された。
「……ガチャ…バタン」少し廊下で立ち止まった後、静かに部屋へ戻り「パタパタパタ…ドサッ」台所へ行き買った食材を置き一つため息をつく。「はぁー…どうしよう!私男の人の部屋に行ったことないのに!何を着ていけばいいの?」ただ隣の部屋へ行くだけなのに小1時間くらい考えた。