かんぴょう戦記 ~地球防衛艦隊2200~   作:EF12 1

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6.5.やれる事はやった。結果は‥‥

『フソウ』が放った陽電子ビームは、照準どおり――惑星間弾道弾の先端中央よりやや右側――に命中。その直後、命中点付近に空間魚雷8発が命中し、爆炎が広がる。

 

「艦首砲、第2弾発射よしっ!」

「撃て!」

()っ!!」

「‥‥魚雷第2射、装填急げ!」

 

艦首砲のトリガーを引いた嶋津は、ミサイル制御室への伝声管に向けて怒鳴る。

その直後、観測士から戦果報告が入る。

 

「目標、僅かですが『ヤマト』への命中コースから東北東にずれ‥‥いや、コース修正、進路戻ります、進路戻りますっ!!」

「――!」

 

報告に艦橋の空気が凍り付く。

が、

 

「うろたえるな!」

 

土方の大喝が飛ぶ。

 

「ギリギリまで攻撃を続行!魚雷発射に続いて艦首砲を撃ち込め!!」

「距離12000。再接近まで30秒!!」

「了解。艦首砲発射後、舵を航海長に戻します」

 

艦橋の空気が限界まで張り詰める中、嶋津は艦首を僅かに左に向けるや、まず空間魚雷を放った。

 

「魚雷、1番から6番まで発射!」

 

横須賀で搭載した核融合魚雷の残弾全てが、煙の尾を引きながら、全長数百メートルに及ぶ巨大ミサイルに向かう。

 

そして――。

 

「撃て!」

「撃っ!!」

 

軽い衝撃とともに、陽電子ビームの矢が放たれた。

もう惑星間弾道弾は間近――といっても数千キロはあるが――まで迫っていた。

 

「航海長に舵戻します!」

「了解‥‥舵頂きました!」

「距離、3400!」

「面舵いっぱい!」

「おーもかーじ!」

 

嶋津から舵を返された近藤は操舵捍を右に切り、『フソウ』は艦首左舷と艦尾右舷のバーニアを吹かして右に回頭するが、『フソウ』に数倍する規模のミサイルは押し潰さんばかりに接近する。

 

「衝撃波、来ます!」

「うわぁ、ぶつかる!」

「うろたえるな!総員、対ショック防御!!」

 

『フソウ』乗組員がそれぞれの場所で防御体勢をとった刹那、艦が激しく揺さぶられる。

 

「うわぁっ!」

「ぐおっ!」

 

艦橋も激しく揺さぶられ、数秒間照明が落ちた。

嶋津は振り返り、観測士に質す。

 

「ミサイルはどうなった!?」

「‥‥一時は軌道からずれましたが、やはり自動修正し、また元の軌道に戻りました」

「――くっ!」

“バァン!!”

 

ダメだったのか――。

嶋津は拳をコンソールに叩き付けた。

そこに、通信長が口を開く。

 

「司令、本部より入電です」

「‥‥読め」

「はい。

『貴艦ノ攻撃デ敵ミサイルノ落着ハ1分25秒遅延。『ヤマト』ハ波動エンジン始動二成功。ミサイル落着ノ20秒前二発進予定。貴艦の奮闘二感謝ス』

‥‥以上です」

「‥‥そうか」

 

電文内容を聞いた土方はふう、と一息つき、 遠ざかるミサイルを睨み付ける。

火力不足とはいえ、少なくとも、地面から離れる時間は稼いだという事か。

せめてあと2分稼げれば良かったが。

 

(沖田、すまん。今の俺たちにはここまでが精一杯だ‥‥)

 

 

 




ヤマト2202第三章の予告PV見ましたが、大帝怖い((( ;゚Д゚)))
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