『フソウ』が放った陽電子ビームは、照準どおり――惑星間弾道弾の先端中央よりやや右側――に命中。その直後、命中点付近に空間魚雷8発が命中し、爆炎が広がる。
「艦首砲、第2弾発射よしっ!」
「撃て!」
「
「‥‥魚雷第2射、装填急げ!」
艦首砲のトリガーを引いた嶋津は、ミサイル制御室への伝声管に向けて怒鳴る。
その直後、観測士から戦果報告が入る。
「目標、僅かですが『ヤマト』への命中コースから東北東にずれ‥‥いや、コース修正、進路戻ります、進路戻りますっ!!」
「――!」
報告に艦橋の空気が凍り付く。
が、
「うろたえるな!」
土方の大喝が飛ぶ。
「ギリギリまで攻撃を続行!魚雷発射に続いて艦首砲を撃ち込め!!」
「距離12000。再接近まで30秒!!」
「了解。艦首砲発射後、舵を航海長に戻します」
艦橋の空気が限界まで張り詰める中、嶋津は艦首を僅かに左に向けるや、まず空間魚雷を放った。
「魚雷、1番から6番まで発射!」
横須賀で搭載した核融合魚雷の残弾全てが、煙の尾を引きながら、全長数百メートルに及ぶ巨大ミサイルに向かう。
そして――。
「撃て!」
「撃っ!!」
軽い衝撃とともに、陽電子ビームの矢が放たれた。
もう惑星間弾道弾は間近――といっても数千キロはあるが――まで迫っていた。
「航海長に舵戻します!」
「了解‥‥舵頂きました!」
「距離、3400!」
「面舵いっぱい!」
「おーもかーじ!」
嶋津から舵を返された近藤は操舵捍を右に切り、『フソウ』は艦首左舷と艦尾右舷のバーニアを吹かして右に回頭するが、『フソウ』に数倍する規模のミサイルは押し潰さんばかりに接近する。
「衝撃波、来ます!」
「うわぁ、ぶつかる!」
「うろたえるな!総員、対ショック防御!!」
『フソウ』乗組員がそれぞれの場所で防御体勢をとった刹那、艦が激しく揺さぶられる。
「うわぁっ!」
「ぐおっ!」
艦橋も激しく揺さぶられ、数秒間照明が落ちた。
嶋津は振り返り、観測士に質す。
「ミサイルはどうなった!?」
「‥‥一時は軌道からずれましたが、やはり自動修正し、また元の軌道に戻りました」
「――くっ!」
“バァン!!”
ダメだったのか――。
嶋津は拳をコンソールに叩き付けた。
そこに、通信長が口を開く。
「司令、本部より入電です」
「‥‥読め」
「はい。
『貴艦ノ攻撃デ敵ミサイルノ落着ハ1分25秒遅延。『ヤマト』ハ波動エンジン始動二成功。ミサイル落着ノ20秒前二発進予定。貴艦の奮闘二感謝ス』
‥‥以上です」
「‥‥そうか」
電文内容を聞いた土方はふう、と一息つき、 遠ざかるミサイルを睨み付ける。
火力不足とはいえ、少なくとも、地面から離れる時間は稼いだという事か。
せめてあと2分稼げれば良かったが。
(沖田、すまん。今の俺たちにはここまでが精一杯だ‥‥)
ヤマト2202第三章の予告PV見ましたが、大帝怖い((( ;゚Д゚)))